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 「銀河英雄伝説 黎明編」のアスターテ会戦慰霊祭で、ジェシカ・エドワーズが「あなたはいま、どこにいますか?」と質問した直後のIFです。
 葬式でお経をとなえているお坊さんの、頭に止まったバッタを見守っているくらいの気持ちで読むとちょうどいいかと思います。

 手元にある「銀河英雄伝説 黎明編(1991年版、いつどこで入手したか不明)」によると、ジェシカ・エドワーズは「ライト・ブラウンの頭髪をした若い女性」、「すれ違う男の半分以上が振り向くであろうていどには美しかった」、「響きのよいメゾソプラノの声」と描写されています。「ロマンアルバム 銀河英雄伝説(1992年版、同じく入手先不明)」では、「フェイ・ダナウェイのイメージ」という注釈があります。

 フェイ・ダナウェイは映画「スーパーガール」に魔女セレナ役で出演していたとのことなので、作品が違えばラップの件も含めて、そのパワーでどうにかできただろうになどとは思います。

 持っているのが正規ではない版だとか、これより後で急に内容が変わったとかはないはずですが……「銀河帝国の幼年学校では、夜中にルドルフ大帝の像が廊下を走っている」という記述もないですし……

 どういうわけか、これを書いている人が何かしようとすると、ヨブ・トリューニヒトは「オモシロおじさん」と化す傾向があります。個人の感想ですが。


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ヨブ・トリューニヒトの「個人の努力ではどうにもできないこともある」のコーナー

「……ん?」

 

(顔をしかめて耳元に指を触れる)

 

「ちょっと失礼……ああ、私だ……『私』じゃわからない? パスワード……ああ……」

 

(後ろを向いて小声で話す。ただし声は聴衆に丸聞こえ)

 

「XXXX(ここまで聞き取りにくい声で)ちゃんラブラブ、うう~ん♡ ……そうだよ。ヨブ・トリューニヒト本人だよ」

「うん……あのねえ……このキーワード変更しない? 恥ずかしいのだが……え? 『私の中のトリューニヒトはそんなこと言わない? 』 」

「あのねえ……君がそう思うのは自由だけど、私にも恥ずかしいことはあるんだよ! だから、『この程度で恥ずかしがるようでは、私の信じるトリューニヒトにふさわしくない』は、なし! やめて! 」

「うん、それで? ……それ、今じゃなくていいよね? どうしてこのタイミングで……『このタイミングだからこそイケルと思った』?! 何が?! 」

「ああ……もういいよ……(大きなため息をつく)まあ、知らせてくれてありがとう」

「ああ、そうだ。この際だから聞いていいかな? いや、『私の家族』のことなんだがね? 今どこにいるか……え? 『何親等まで』? 」

「それ、必要なの? ……『開示の手続きが違う』?! ああ、そう……ちょっと待って……」

 

(正面に向く)

 

「お嬢さん、何親等まで聞きたい? いや、ほら……家系図で名前を線でつなげているでしょう? ああいうの……ああ、待って」

 

(後ろに向く。あいかわらず声は丸聞こえ)

 

「一番簡単な手続きは? うん……そう……え? 『養子』? 自称と他称もある?! は?! 」

 

(さっきより素早く正面に向く)

 

「あの、ペットは家族でいいかな? そう、ペット。犬でも猫でも……え? 何? 」

 

(さっきより素早く後ろに向く。そのまま正面に向き直る)

 

「植物も家族に含めていい? いや、いちおう確認したいらしいんだ……うん……うん……」

 

(後ろに向いて、聞いた要件を伝える。答えがないときはすぐに次のセリフ)

 

「うん。では、それで頼むよ……それで、いつわかるのかね? 」

「『なるはや』はダメだよ。お嬢さんを待たせているんだからさ……ちょっと待って? 『検索にでてこない』じゃないだろう、そこは! さっきの手続きがどうとかは何だったのかね? 」

「『正式に答えるために正式な自由惑星同盟政府のしかるべき窓口をとおそうかと思って』?! ……知っているかね? 今は、まだ宇宙歴マイナスなんだよ。マイナス! まだ、五百年以上も先!! 」

「『本物の誰それにあったことがあるって言う人がいて』はダメだろう! 『わざわざその誰それを探し出して実際に本物の窓口に行かせる』もダメだよ! なんでそこはマジメにやろうとするのかね?! 」

「『こういうのをジョークだと教わった』?! そちらがむしろジョークなのでは?! 」

「『通話時間が終わる』?! ……ああ、そう。うん。まあ、聞くことは聞いたから……そうかね……わかった……」

 

(正面に向く)

 

「お嬢さん。すまないが、ちょっと休ませてもらってもいいかね? もし話したいことがあれば、後日改めてということでお願いしたのだが……」

 

(了解を得た場合)

 

「そうか、ありがとう。私もうれしいよ」

 

(ダメ出しをされた場合)

 

「いや、さすがの私も疲れてしまってね。頼むから休ませてほしいんだ(この時点で退場を始める)いや、このとおりだから」

 

(何かそれらしいことを言いながら退場)

 




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