というわけで、さっそく本編の方、どうぞ!
※注意!
あとがきにて、ネタバレ要素(のような物)が含まれますので、嫌いな方はブラウザバックするか、飛ばして読んでください。
目が覚めると爽やかな青空が見えた。 雲がゆっくりと流れ、どこからか鳥のさえずりさえ聞こえてくる。
上半身を起こし、起き上がってみる。 特に体に痛みは走ってこない。 そのまま立ち上がり、周りを見渡すと草原が広がり、遠くの方では山々が見える。 ここだけ見ると地球のどこかの田舎の風景といった感じだ。
「……ここが、異世界、か」
遠くに大きな木が見えて、その近くには道らしきものが見える。 ひとまずはあの道なりに進めばいいのだろう。
そう判断した俺は大きな木を目指して歩く。 やがて大きな木の近くに見えた道が見えてきた。 間違いない、これは人などが通る道だ。
「さて……問題はどっちに向かうかだが……」
大きな木の根元で右手の方向か左手の方向に進むか悩む。 狭間の地にいた頃は、どこかに地図の断片が落ちていてその道中にいる人達から奪……もとい、譲ってもらったりして探索できたし、異世界に来る前の世界では言わずもがな、地図が普通にあったしなぁ……。 トレントでも使ってこの世界を探索するか?
そう思案していると、突然ポケットの中のスマホが鳴った。 取り出して画面を見ると、そこには「着信 神さん」の文字が。
「はい、もしもし?」
『おぉ、繋がった繋がった。 無事に着いたようじゃな』
電話に出てみると神さんの声が聞こえてきた。
『言い忘れとったが君のスマホな、マップとか方位とかもそっちの世界仕様に変えてある。 ぜひ活用してくれ』
「そうなのか? いやぁそれは助かる。 ちょうどトレントに乗ってこの辺を探索しようと思ってたところでさ」
『やっぱりか。 君を送る場所を町中にしようと思ったんじゃが、それじゃ騒ぎになるじゃろ? 面倒になると思って人目のないところにしたんじゃ。 ……まぁ、それはそれでどこに行けばいいか途方に暮れるわな』
「まぁそうなんだが……ぶっちゃけ、狭間の地にいた頃とあまり変わらないからな」
『……君も大概苦労しとるんじゃのう。 まぁそのマップで確認しながら進めば問題なく街に着くじゃろ。 では、頑張ってな。 あぁそれと、この世界の住民は君にほぼ敵意は無いからの、襲われる心配は無いから安心しておくといい』
「ハハッ、それは良いことを聞いたな。 ……
前世の前世を思い浮かべ、しみじみとしながら通話を切ってスマホの画面を操作し、マップのアプリを起動する。 すると自分を中心に地図が表示され、自分の近くに道が伸びている。 これが現在地の足元にある道だな。 縮尺を変え、地図を広げていくと西の方に町があった。 その近くには日本語で【リフレット】と書かれていた。 恐らくこの町の名前なんだろう。
「よし。道も分かったし、向かうとするか」
俺はアプリで方角を確かめ、西の方へ歩き始めた。
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しばらく歩いていて、今の状況に危機感を覚えていた。 金がないのだ。 食料とかは最悪その辺の動物を見つけて仕留めれば調理して食える。 幸い、神さんが全製作本も入れておいてくれたから、後は材料さえ揃えば行ける。 服装も装備品着ればいいし。 しかし、問題は金なのだ。 財布が手元にあっても、日本の通貨がこっちで使えるとは思えんし、ルーンも……あ、これは元々ないか(笑)。 いや(笑)じゃないけどな。
と、一人寂しくボケツッコミを心の中でしていると後ろの方から音が聞こえ、振り返ると遠くからこちらに向かってくる影が見えてきた。 あれは……馬車か? トロルが引いていた荷車とかは見たことあるが、馬車は見たことが無かったな。 ……英雄墓……チャリオット……ウッ、アタマガ……。
まぁ、苦い思い出はともかく、あの馬車には誰かが乗っているはず。 この異世界に来て初めてのファーストコンタクト。 狭間の地でなら問答無用で襲い掛かられてきたし、警戒はしているが……神さんは敵意はほぼないって言ってし、大丈夫だろうけどな。
そう思い声を掛けようとしたが、止めることにした。 何故かって? だってあの馬車、高級そうなんだもん。 馬車を初めて見るとは言ったけど、あれは絶対高いって。きらびやかな細工と重厚な造り、あれは絶対貴族とかの高位な存在が乗るモノだ。
異世界に来る前の世界でアニメとかも見ていたが、中世の貴族ってやたらイヤなイメージが強い。 もちろん現実の貴族がそうじゃないとも言い切れんわけだが。 しかし、ここで下手に止めて相手を刺激したら絶対面倒な事になる。 俺は後ろから近づく馬車に道を譲って端の方による。
馬車は目の前をガラガラと土煙を上げ、通過していく。 どうやら事なきを得たと思い俺はまた道に戻り、歩こうとして前の方で馬車が停止していることに気づいた。
「君! そこの君!」
バタンと馬車の扉を開けて出てきたのは白髪と立派なヒゲをたくわえた紳士風の男だ。 洒落たスカーフにマントを着込み、胸には薔薇のブローチがついている。
「な、なんだよ……?」
何か気に障った事でもしたのか、興奮した様子でこっちに向かってくる男を見やり、心の片隅で「言葉は通じるみたいだな」と安堵する。
ガシッと肩を掴まれ、ジロジロと舐め回すように体を見られ、俺はさらに不信感をもった。 ……もしや、これはヤバい状況か? 主に貞操という意味で。
「こっ、この服はどこで手に入れたものかね?!」
「は? 服?」
俺は一瞬、この男が何を言っているのか分からず、呆然としたが、そんな俺に構わずに男は後ろに回り、横に回り、
「見たことのないデザインだ。 そしてこの縫製……一体どうやって……。うむむ……」
……あぁ、なるほど。 要はこの制服が珍しいのか。 この世界にはこういった服がないから。 ……だとするなら。
「気に入ったなら、譲ろうか?」
「本当かね!?」
俺からの提案に紳士の男は勢い良く食いつく。
「あぁ。 この服は旅の商人から売ってもらったんだが、良かったら貴方に譲ろうと思う。 ただ……今着る物を全部となると流石に困るからな。 次の町で別の服を用意してくれればありがたいが……」
さすがに「異世界の服です」と馬鹿正直に言えんし、適当に思いついた言い訳を言っておく。 着る物に困らんとさっきはいったが、少しでも金の足しになればいいし、この世界の服を着ていれば目立たなくもなる。 まさに一石二鳥だな。 ……装備の中の『上流のローブ』とかも売れるかな。
「よかろう! では馬車に乗りたまえ。 次の町まで乗せてあげよう。 そしてそこで君の新しい服を用意させるから、その後その服を売ってくれればいい」
「じゃあ、交渉成立という事で」
紳士の男と俺は握手を交わす。 そのまま馬車に乗せてもらい、次の町リフレットまで3時間ほど揺れた。 その間紳士の男(名前をザナック)は、俺の脱いだ制服の上着を受け取り、手触りや縫い目などを興味深く確認していた。
どうも、ザナックは服飾関係の仕事をしているそうで、今日もその会合に出た帰りなんだとか。 服飾に携わるなら、あの反応も納得できる。
対する俺はというと、馬車の窓から見える風景を楽しんでいた。 見たことのない世界、それがこれからの俺の生きる世界なのだ。
【Tips】胴防具『上流のローブ』
刺繍のされた若草色のローブ
貴族の子弟が身につけるもの
それは、親離れのはじまりを示すという。
入手場所:王都ローデイルにて入手or王都外廊の祝福『世捨て商人のボロ家』(アルター高原の北側から入って北の方へ行き墓場近くに祝福。 また、薬売りの鈴玉を落とす夜限定の強敵の出現ポイントでもある)にいる世捨ての商人から購入(2400ルーン)。
冬夜(憑)「……えなにこれ」
何って、今回からエルデンリングのワードとか装備類とか出た場合にその情報を載せることにしたの。
冬夜(憑)「何故に?」
この小説を読んでエルデンリングに興味を持ってくれた読者に対するヒント的な?
冬夜(憑)「ネタバレ嫌いな読者がいるかもしれんのに?」
あ~……まぁ、読みたい人は読めばいいってことで
冬夜(憑)「適当だな、おい」
まぁ所詮は思いつき出しね、仕方ないね!
冬夜(憑)「ったく、この作者は……。 まぁこんな作者だが、今後ともこの作品をよろしく頼む」
こんなって……まぁいいや。 では、また次回お会いしましょ~!
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