怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
何リアルが操作してるのやら……
ワッハッハ! ワァーッハッハ!
無人であった食堂に繋がる渡り廊下に豪放な笑い声が木霊する。怪訝な顔をするガム娘の眼前に、暗闇に躍る白い影が舞い降りた。
「小童! 貴様昼飯のコメを粗末にしたな!」
「な……何よアンタ、そんなコスプレ……」
それは異様な風態をしていた。日本?風のヒラヒラとした上着にニッカポッカの様に膝で締められたズボン。靴は一本歯の高下駄で、顔には面を付け、その鼻は隆々と起立していた。A.S.も1世紀以上過ぎた時代に産まれたガム娘は知る由も無いが、それは太古の昔の書籍に記された大天狗そのものであった。
「……腕一本と言う所だな」
「なっ……何言ってんだよ!」
口は勇ましいが顔色は頗る悪い。下駄を含めれば7フィートに迫る長駆は細身ながら引き締まった筋肉を躍動させている。そしてその背には堕天使を思わせる黒い翼。
「己の罪を噛み締めよ! ガンビット鎌鼬!」
黒い羽が颶風の様にガム女の右腕を痛みも無く切断! え?と呆気に取られるガム女に素早く近付くと、天狗は大出血する右腕にガンド処置を施した。
「ガンドがあるから安泰じゃ。しばらくの間は不自由するであろうが、それが貴様の罪……
僕はいつでも見ておるぞ!」
羽ばたき浮揚した天狗は、羽根の付け根にあるスラスターベーンで空高く舞い上がった。
これがアスティカシア高等専門学校を席巻した「天狗事件」最初の一幕である。
【凡そ20数年前】
「えー、我が社のルブリスシリーズでは、パイロットの身体損失に対する応急処置設備をコクピット内に備えております。ガンドアームではなく純粋にガンド技術ですな。これによりパイロット生存率は飛躍的に高まり、人的損失を最小限に抑える事ができます」
「ルナ・朝日ニュースのセキタニです。そのガンド施術はどの程度の欠損まで……」
「ヴァナディースのカルドです。端的に申せば現時点で頭……いや、脳幹から先、小脳と大脳以外は代替可能です。将来的には100%ガンド化も視野に入れております」
「馬鹿な、アンドロイドを作るという事ですか?!」
「例えば視力劣化の補正の為にメガネを掛けます。この人物はサイボーグでしょうか?」
「人間でしょうな」
「では次に、この人物の両足がガンド化したら?」
「……人間でしょうな」
「では次に、脊椎や肺、心臓を人工物に置換したら? 目や鼻や……今は生殖器や肝臓のガンド化を目指してほぼ実用の目処がつきましたが、ここまで置換した人物は人間でしょうか? 我々は何故人間なのでしょう?
人間とは、どの様な存在なのでしょうか?」
何気ない新モビルスーツ発表会がトクダネの様相を示し出して記者たちに動揺が走る。ヤバい、これは末端のヒヨコ記者が来るべき場所じゃなかった!
【ヒヨコ記者】
重要度が低い新製品発表会なんかには、結構入社したての雑魚記者が取材に来る。媒体用資料貰って帰って来るだけのお使いクエストだからだ。
筆者は若い頃某初台のメディアでバイトしてて、今でいうBlu-rayの基幹技術発表会見に行った事があるが、某全国紙(慈悲により社名は黙っておく)の記者は解説終わった後に「レーザーが青いとどうなるんですか!」と、最前列居たのに説明聞いてなかったのかよ!クラスの質問してた。
オレンジジュース美味しかったです(現場にいた人だけ分かるネタ)
「貴方は一体何を作ろうとしているのですか!」
「人間とは、考える葦であるという定義があります。私は最終的に「考えるガンド」を作りたい。自我が自然発生してくれれば良いのですが、それは既に神の技。当面は人間の意志を、自我を移すことのできるガンドが目標です!」
「倫理的に問題だ! 貴方は造化の神にでもなるつもりか!」
「間違えないで頂きたい。考えるガンドが完成した時、我々は完璧な治療法を手にする事が出来るのです。今は脳以外に癌などが発生してもガンドで置換して急場を凌ぎ、後にiPS細胞によりクローニングした生体組織と入れ替える事ができます。しかし今は脳に癌が出来た場合なす術もない……」カルド博士は手をきつく握り締めた。
「脳だけを特殊な生体器官にせず、義手や人工膀胱と同じように代替可能にする! 私の連れ合いは悪性脳腫瘍で死にました! 私はこの問題に真正面から取り組みたい、科学は、
MSの商談に来たらとんでもないプレゼンを受けた。これが、魔女か……ていうかおばちゃん! MS開発するフリして何開発してんの!
noteで書いてたネタを辛抱溜まらず投下するの巻。
1週間に1回しか水星の魔女観れないとかマジか! たんねーよそれじゃ!
という事で自炊します。
BingAIに「ガンド天狗」とだけ言ったらこの絵が出た。
すげぇ時代だなぁ(本当)