怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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意外と長くなってしまった……5〜6話で終わるかな?


◯ーてぃーぺあ 3

【学園長室】

グエル園長は呆れていた。

この部屋使い始めてから1年。未だに部屋のあちこちからカップラーメンのゴミやトマトの種の袋、使いかけの液肥、化成肥料(これは現代と同じ白い玉)、苗保持用のねじりっこ……様々なミオリネの残したものがあちこちから出て来る。学園長の仕事より部屋の片付けしてる時間の方が長くないかこれ? 秘匿通話用の情報端末はラーメンの汁こぼしてベタベタだし、あいつ(ミオリネ)本当に片付け出来ない干物女だったなと。あんなの嫁にしたスレッタ・マーキュリーは今どんな生活を……(実家に帰らせてもらいます!の結果、新居は早くも廃墟に姿を変えつつあった)

 

「園長! ウチの親分から何か聞いてない!?」

「……何事だ退学コンビ。随分遅かったな」

「──遅かった、とは?」

前々から話を聞かない奴らではあった。仕事でもやはり他人の話聞いてないんだろうなと呆れつつ、偽造学園端末を机に置く。

「社会科見学に参加するんだろ? とりあえず生徒証はこれを使え」

「話が見えないんだけど?」

「奇遇だな、俺もだ(呆)」グエル園長は頬を引き攣らせながら言葉を継ぐ「何でエージェントが作戦内容聞いていないんだ? キャリバーン奪取作戦担当だろお前ら?」

「私たちは割とフィーリングで生きている!」ソフィはカップサイズが上がった胸を強調するかの如く反らせる。

「育ったのは身体だけか。頭はほんとどうにもならんな……」

「──一応侵入して工作員と共同で施設内部を探る所までは覚えてます」

……つまり、それ以外は覚えていないんだなとグエルは推理した。嗚呼、天は二物を与えないって本当に悲劇だ。2つ手に入れる為には自ら動き、進まなければならない……こいつらが遮二無二(しゃにむに)進んでも破壊と損害しか手に入らなそうであるが。

「Voltex Blastersの新人があちらの職員として潜り込んでる。バックアップでロウジが控えてるが、多分サーバールームで置物になってるだろうから必要ならサーバールームに行け」

「──VBの新人? 誰ですかそれ?」

「──え? お前、それすら聞いてないの?」

 

おっかしいな、フェルシー情報ではノレアの彼氏だって話なんだが?

 

 

【スペース ワシントンD.C.フロント 管理部庶務課】

「この時期に社会科見学とか勘弁して欲しいよなァ……」

「愚痴らない、愚痴らない。公僕は執事の様に皆様にご奉仕の精神ですよ」

「お前はいいよ、引率役だし。いーよなー、俺も若い子に囲まれて議会とか案内したい……」

「……猿の群れですよ、学生なんて」

「あのアスティカシア高等専門学園だぞ? ホホホ皆様ご機嫌ようとかやってんじゃねーの?」

「喧嘩上等、スプレーで落書き、盗んだMSで走り出す……女の子同士でも顔面にグーパン入れる学校ですよ、猿の方がモラルが高いまである」

「やけに詳しいな?」

「僕、学園卒業生ですよ。アーシアン枠だったんです」

「そうかぁ、人生色々あったんだなぁ……」

「……ええ、色々ありました……」まさか僕が彼女捕まえるなんてね……

 

かいつまんで説明すると、元エラン・ケレス5号は新しい学籍番号と名前、市民ナンバーを得て、(リアル年齢がスレッタと同じだったので)地球寮メンバーとして半年ほどアス高で勉学に励んだ。その際にノレアが小さい頃秋田市内で育ったという話から秋田生まれの5号と意気投合、なんとはなしに付き合う感じになったのだ。尚、いつもつるんでいるソフィが邪魔なのでスレッタにソフィを引き受けてもらえる様、散々頭を下げたりしていた。

そして半年後に顔と声の復元、データストームによる神経系のダメージ除去を目的とした再生医療の為の様々な処置を受け、1ヶ月後に学園に帰って来たらソフィとノレアが退学していた。未だにチャットで話す程度の付き合いはあるが……ソフィはおいの元の顔好ぎになってけるだべが(僕の元の顔を好きになってくれるだろうか)?(秋田弁)

「仕事がなけりゃあなぁ……」久々にノレアの手ぐらいは握りたい。折角ワシントンフロントに来るのだから。彼女らが破壊して台無しにする前に、デートの一つもしたいよなぁ。

尚、元の顔といいつつ少しイケメンにしておいたのは公然の秘密だ。

 

【同時刻、ワシントンフロントサーバールーム】

「直った……直ったよおい!」

「ウッソやろ! もう毎日数字是正しなくていいの!?」

「ギャクニシリタイ、ナゼコンナジュウトクナばぐガ……」

ロウジは色々なコネを使って愛用のハロにガンドを導入した。声と吃音故に言葉を話すのが苦手だったロウジはちょっとだけ多弁になった。ハロに喋らせれば良いのだ。未だにセセリア以外の女性とは恥ずかしくて中々話せずに居たが、男連中とは「そのプログラミング技術もあり」比較的早く打ち解ける様になっている。

しかしそれでも2週間ほど掛かった。新入職員としてデータの打ち込みで神がかった腕前を見せ(ハロとガンド接続して思考入力という裏技を使った)、職員端末のブルーバックエラーを魔法の様に消し去り、幾つもの便利なツールを開発して信用を勝ち取り、遂には本陣のアドミニストレーター権限を奪取。流石お役所、プログラムはショボい(予算が中々付かないからである!)

ロウジがプログラムを是正して見せているその裏で、彼のハロはこっそりバックドア(VPN)を仕込むなどしていた。

新入職員ならぬ、侵入職員である。




ユリ役はとうほぐ訛りは設定準拠。
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