怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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本作はR-15レーティングなのでエ◻︎く見えたのだとしたら、それは読者の錯覚です。
大丈夫? パーメットきめ過ぎてない?
ほっぺにデータストーム跡出ちゃってない?


◯ーてぃーぺあ 5

【古式ゆかしくバスで移動中】

最後尾に陣取ったソフィが唐突にイタズラな笑顔でエリーゼに囁く。

「おいエリーゼ、パンツ下げろ」

「なっ……いきなり何を! こんな所で!」

「──見てんじゃないわよ!」

「えーん! プル助けてェ〜(涙)」ハーフパンツを強引に引き下げられ、パンツまで下げられたエリーゼが助けを求めるが、プルは車窓からの景色に夢中だ。わぁ広ーい! すごーい!

「凄いよなぁエリーゼは。こんな物がお腹の中に入っちゃうw」

「──経験上、そこまで調べるのは相当きな臭い時だけだもんね」

「おかぁさん! おかぁさん! 助けて〜!」

そんな声には耳を貸さず、ソフィはエリーゼの鼠蹊部近くの皮膚を捲り上げて彼女の彼女自身を露出させる……!

 

……と、大変誤解を招きかねない描写が続くが安心して欲しい。読者諸兄が想像している絵は実態と異なる。というかバスに同乗する学生たちも知っている……エリーゼはほぼ全身がガンドで、裸に剥いてもマネキン人形の様な肢体があるだけなのだ。彼女の「皮」はパンツのウェストラインより少し下で上下分割されていて、下着姿なら人間と見まごう姿だが……

「──高効率腸管様々ね」

エリーゼの腹部には腸管機能の高効率化による大型拳銃や手榴弾が2〜3個入るスペースがあり、ガンドボディはX線を透過しない。つまり腹の中身は検査しても見えないのである。

「ちょっと(ぬく)いのだけが欠点かな?」ソフィはノレアの愛銃である小型光線銃(レイガン)を差し出し、自分の靴の底に隠した熱線銃(ヒートガン)の部品とエリーゼの胎の中から取り出した発振機を組み合わせて銃に組み込む。義肢や松葉杖に物を隠すのは士郎政宗さんのアップルシードでもお馴染みのやり方だ。義肢装着者に義肢を外せというのは心理的に負担が大きいのである。ましてやガンド義肢ユーザーに腹の中を晒せ!は流石に無理がある……尚、このやり方の発案者がプロスペラ・マーキュリーであるのは賢明な読者諸兄には説明不要であろう(白土三平方式)

「よっしゃ、準備万端!」

「毎回毎回これやるのやなんだよね、ボク」

「──1番荒れないやり方なんだから、諦めな」

 

 

【同日半日前、スレッタの実家にて】

「どんどんたん♪ どんどんたん♪」

スレッタは息子をあやしていた。その名も尊き息子の名は過去の偉人の名を取り「フレディ・レン・マーキュリー」! ミーハー丸出しスレッタがマーキュリー家と同名の偉人に肖って名付けた名だ! 重篤な病に罹ったらどーすんだの抗議は「ガンド医療でチョチョイのチョイよ!」と豪語した元ヴァナディース機関の魔女2人により論破された。比較的という修辞は必要ではあるが、常識的なレンブラン家の丹念なる説得はミドルネームにレンブラン家のレンを入れますというスレッタの提案により旗艦デリング氏が轟沈して戦線崩壊。ミオリネは今でもミドルネームを呼んでくれない(勿論デリングは「レン、レン♪」とご満悦だ)

 

「しんぎん ゐーゐる、ゐーゐる ろっきゅー♪」

「きゃっきゃ♪」

 

ほぼ専業主婦に近いお母さんのスレッタと、稼ぎ頭で激務のミオリネでは息子の懐き方も偏ろうと言うもの。ミオリネとの愛の結晶であるフレディはやはりスレッタに懐く。ミオリネはこれが「フレディがスレッタを奪い取った」様に見えて面白くない。ミオリネとしては(いずれ)はフレディに株式会社ガンダムを……と彼の未来を経営者路線で考えているのだが、それがかつて自身がデリングに希望された未来を押し付けられた状況と相似形を成すことには気付いていない。歴史は斯くの如く繰り返すのだ。愛は目を曇らせて、愛故に人は狂う……とジィジになったデリング・レンブランは理解しているが、同時に年若き故にミオリネはそれに気付かないであろう事も理解している。赤子の運命がある意味他人事にならないと気付けないのである。当事者である限りは必ず狂う……それはデリングが痛いほど味わった事である。

親は常に人生の先達なのだ。いつの日にか自らが死に至り、その年齢を子が超える日までそれは続く。今それに気付けと言うのが無理難題なのである。

──時が、時がいずれはミオリネにも真理を教えるだろう──スレッタ実家から徒歩15分の位置に構えた「レンと会う時用居宅(本宅は過去6ヶ月中7日しか滞在していない)」でエリーゼが稼いだ「ダリィ2」の資産運用をしながら、デリングは遠く時の輪の向こうでミオリネが真理に辿り着いてくれる様祈念した。

 

その様な(ぬく)もりてぃ溢れまくって常にタンポポとスミレが咲き誇る彼らの居住地で惨劇が起きた。フレディを寝かしつけようとしたスレッタが事もあろうに息子より先に入眠し、兼ねてから隙を伺っていたテレマイトの皆様がフレディを誘拐したのである!

ベルメリアの第六感(しこうのひやく)による精密検査とその結果を知る身内は完全に失念していたのだが、エリクト遺伝子はかなり強いデータストーム耐性がある……この事実は書き換えられる事なく裏社会の一部に残存した。

 

テレマイトの皆様は割と雑に扱われるミオリネが持つ……デリングが伝え、ミオリネが継承し、フレディが継いだ血の呪いを知らずにいた。




ベルえもん「そ……そんなバカな……(電卓ポチポチ)……発生確率250億分の1! あり得ないわっ!」

それがどの様な確率の彼方の事象であれ、起きる可能性がある事は起きるのである。初期ソードワールドTRPGで真祖ヴァンパイヤをクリティカル回りまくりで1ラウンド瞬殺されたゲームマスターは実在する。私だ!(涙)
物語の果てに、ベルメリアの驚きの真意は読者にも伝わるであろう。

この世にあり得ない事など存在しない(ナレーションは銀河万丈)
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