怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
「……? スレッタおねぇちゃんの息子だっけ?」ソフィにしては良く覚えてた!
「──スレッタさんが、何故……?」ノレアの疑問は正しい。
「いや、お姉ちゃんの声は聞こえない……」器用にもエリーゼの顔が青ざめる「まさか、誘拐?!」
「誘拐だと?! どっちだエリーゼ!」
「静かにして! ……あの建物!」
お分かり頂けただろうか?
「……あっち、職員オフィス棟なんですが」察したゴローはソフィとノレアが猛ダッシュして場を離れてからコメントした。
「聞こえたのはこっちの工事現場の中からだけど、素直に教えた方が良かった?」
「いんや、名采配だと思う……」バイオレンスの嵐が吹き荒れるからネ。
「エリー。そいえばミオリネさんがキレまくってたね……」
「ちょっと詳細をガンビット
「らーじゃー」
エリーゼとプルは大体把握した。
「マーキュリー家の真の力見せてやる! マーキュリーパワー・メイクアップ! チェィンジ! ガンド天狗!」
エリーゼの意思を受け変身スティックが空中で光になった時、パーメット時空を超え、ガンド天狗ボディは完成する!
──何をまた……と呆れる読者諸兄の顔が見える様だが、実際
(みんな! アレやるよ!)
((((((あいっ!))))))
(パーメットトンネル接続!)
(出口に魔法陣生成……逆流防止処置完了!)
(アストラル投射完了、アーリエル天狗起動!)
((((飛べ! ガンダム!!))))
ガンド天狗変身技術を大出力で行うと、MSサイズや【それより大きな物】の転送・パーメット空間内への移動も可能。今のガンビット
巨大なアーリエル天狗の登場でスペースワシントンD.C.のフロント管理部は騒然と……ならなかった。
「死にたくなければ道空けな!」
「ブラッディカード!」
2人組の暴漢が闖入して管理部にカチコミかけたからである。
「フレディはどこだよ、早く話さないと2度と話せない事になるよ?」笑顔を湛えてソフィが熱線銃を職員の下顎に突き付ける。
「──なるべく殺さない様にと言われていますが、なるべくですからね」ノレアが手首のスナップを効かせて飛ばしたテングノイドのカードが職員の顔ギリギリをかすめて廊下の壁に半分まで刺さる。
全くもって「筋違いのカチコミ」なのだが、宇宙議会連合の職員の中には上層部からの指令でオックスアース残党……地球の魔女やヨーロッパのオカルティストグループ、また或いはテレマイト達と繋がる工作員も一定数いる訳で……
「はっ……話す! 何でも喋る! だから命だけは……」
商店街の福引きみたいなものだ。そこに当たりが含まれているなら、何度も何度も福引きを引けばいずれ当たりが出る。普通はそんな事をしたら大問題になるのだが、問題が大きく動く前に当たりを引いて「強制的に」戦略目標を達成したら良いのである。
◯ーティーペアことラヴリーエンジェルはその様な事のためのエージェントだ。大変野蛮だが、水星の魔女世界では強制捜査イコール襲撃&皆殺しというヴァナディース事変が肯定的に捉えられてしまう文化習俗があるので実はこの手の荒事は日常茶飯事なのであろう。
「──で、フレディ君は何処に?」
「キャリバーンだ。キャリバーンでオルガノイドをサンプリングしてレプリチャイルドを──」
「分かりやすく言え。私たちは頭悪いんだ♪」カチャ
「こ……コピーが欲しかったんですぅぅう!」
「──他人の子を勝手にコピるのはいけませんね」
彼はこの後30秒ほど2人により嵐の様なストンピングをくらい、沈黙した。
【オルガノイドサンプリング】
オルガノイドは、再生医療の現場で用いられる技術である。アドステラの時代ではまだ高額すぎてiPS細胞を用いた再生医療はメジャーでは無いが、その技術応用は様々な形で行われている。一例を挙げればガンド義肢と生体部分の拒絶反応抑制には自身のオルガノイドをサンプリングして化学的に合成した高分子素材を用い、免疫反応含む拒絶反応抑制を行なっている。
ルブリスやエアリアル、またキャリバーンなどのパンタグリエルタイプのガンド・アームでは精神部分での拒絶反応を抑制できるのではないかという推論により、大脳を含む神経系のオルガノイドをサンプリングして擬似ニューラルネットワークを構築する機能(アストラル投射)があるのだが……一々その処理プログラムを内製するのも面倒なので、カーギルの【ある研究者】が開発した「穀物種苗の全情報データ化」プログラムを転用、とりあえずパイロットの全データをサンプリングして「
まぁ、本作時空ではエリクト=スレッタでリプリチャイルドは作られていないし、クワイエット・ゼロの中にエラン4号居ないし、そもエラン4号はエリック・マーキュリーとしてスレッタのお兄ちゃんしてますし。
カーギルの「ある研究者」はもちろんノートレット。彼女は結婚前に子宮頸がんで一度子宮を摘出しているのだが、その後に自ら作ったオルガノイドサンプリングプログラムで自身の種からiPS細胞の再生医療の人体実験して子宮再生している。
これを再生医学学会で発表して、その論文をカルド博士が読んだからまた別の話が転がるのだが……