怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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これまでの筆者の心の中のあらすじ

1.水星圏にカーギルが水産資源養殖プラント作るのは、実際カーギル(実在する企業)が最近やってる事業なんで、普通に取り入れた。
2.しかし実際にはエビの養殖程度で案外チマい。キャプテン・ハーロックでアンタレスカニの養殖やってるから、後発としてはカジキやマグロサイズの養殖を目指したい。
3.くっそデカくなり過ぎない? てか、そんな大量の水を地球から汲み上げるとか無茶だし、水星に運ぶ? 馬鹿なんじゃないかな?
4.あ、パーメット空間接続で繋げたらいいのか。
5.最初から海サイズの養殖場は無理があるから、他の海水汲み上げ目的を想定しよう。地球温暖化に伴う海水面上昇抑制とかどうか。海水面下げるくらいの海水移動……テラフォーミングだし、そんな大量の水を湛えられるフロント作るってアホみたいに金掛からんか?
6.普通に考えて無理や。そんな馬鹿みたいな生簀作っても採算が合わない。一貫3万のマグロの握りを誰が食うのかと。
7.……東京近郊には一泊30万とかのホテル増えてるしな。金持ちならやるかな? 不採算をセレブ向けレジャーで補うのはアリか。
8.浜名湖のグランドXiv(会員制高級ホテル)とか、ホテルからそんな遠くないとこに従業員用の社宅作ってたよね。
9.高級リゾート建築して水星圏に従業員を住まわせる。また、高級リゾートに宿泊できない人はペビ・コロンボに宿泊して海だけ日帰りで遊びに行く。伊豆七島神津島(人口1800人ぐらい)や八丈島(人口8000人ぐらい)程度のコロニーには出来るのではないか?
10.尚、筆者の現時点での水星圏イメージソースは福島県の檜枝岐村(人口500人ぐらい)や東京都利島(としま)(人口300人)


魔法使いのホウキ

「ミオリネさん、ちょっといいかしら?」

「あら、お義母様。お久しぶりですね」

「ちょっと質問とご提案があるんだけど、宜しいかしら?」

「……大体予想付きます。水星圏開発に携わる労働力についてですよね?」

画像通話は妙な緊張感を孕んでいた。ミオリネからすれば……相手は魔女と呼ばれたプロスペラ。ベルメリアとのコンビは「狂気の魔女」の異名を持つ。ダーティーペア並みのトラブルメーカーだ。

「シン・セーの新しく作る建築部門、希望者は集まった?」

「正直厳しいですね。流石に給料良くても水星じゃ娯楽も少ないし……」

「そう、私もシン・セー社長時代に苦労したわ。スレッタは誤解してたけど、ヤスシ博士が角海◯誘致しようとしてたの、実は意味があるのよ」

「娼婦で釣るのは流石に私も嫌なんですが」

「お金をあげてもお金を使う場所が無ければ意味無いの。ヤッさ……ヤスシ博士達が要求施設、スレッタから聞いてる?」

「競艇とか娼館とかですよね?」

「あと酒場ね。あれ当人たちも欲しかったんでしょうけど、若い男の娯楽の定番なのよ」

「……必要悪、であると?」

「生き甲斐が無いとね。そうでもしないと「水星以外行き場が無い」アウトローの巣窟になるわよ」

勿論、水星圏最大最狂のアウトローはプロスペラ・マーキュリーであるのは間違いない。彼女も身を隠すのに最適だから水星を選んだのだ。

「私がそれを飲まないの分かってますよね? その代案が本命ですよね?」

その言葉を聞いてプロスペラは妖艶な笑みを浮かべる。本当にミオリネさんは良くできたお嫁さんだわぁ(微笑)

「私たち、魔女でしょ? 魔女にホウキは付き物よねぇ?」

「……空飛ぶホウキでも発明したんですか?」

「ディズニーのファンタジアは見たことある? この間フレディ君に買ってあげたから、家族で見てみない?」

 

【視聴中】

 

「ほわぁ……」

スレッタがいつも通りタヌっと口を開けて映画に見入り、フレディ君はキャッキャと喜んでいる。プロスペラが見せたかったのは「魔法使いの弟子」パートだ。魔法使いの弟子は師に申しつけられた水汲みの仕事を覚えたての魔法でホウキに代替させ、魔法の解除の仕方をまだ覚えていなかったからホウキは水汲みを続けて部屋が水浸しになる……そんなドタバタ劇だ。

「ホウキに、仕事をさせる……と?」

「何故水星に労働者が来ないか考えて? 彼らは水星に娯楽が無いから来たがらない……では、まだ娯楽を知らない【ホウキ】だったらどうかしら?」

「そんな非人道的な! ナスティカシアの子供でも労働力にするつもり?!」

「ユネスコに怒られちゃうじゃない。そんなの下策よ」

「あ、なんかわかっちゃった」

「エリーゼ、どゆこと?」

「ガンドロイドの社会教育と慣熟訓練、だよね?」

「ピンポーン♪ ちゃんとお給金支払って、彼らが社会生活する基盤にしたらどうかなって」

「僕ら他人の経験吸い取れるからなぁ」

「そ、職人さんの経験をリンク2で吸収して自分のものに出来る。勿論すり合わせも必要だけど、多分一から職人育てるより手軽だわ」

「ガンドロイドの生産って、合法でしたっけ……」

「まだ存在が知られて無いものが法規制入るわけないじゃない」プロスペラはサラッと倫理的に問題がある発言をした。

「ぅゎ、ガンダムと同じことしようとしてる……」ミオリネはドン引きしたが、同時にあるアイデアに気付いた。

「エリーゼ、リンクで得た知識とかどれぐらい貯められるの?」

「へ? やったことないけど……学生なら4〜5人分は……」

「どういう事? 詳しく聞かせて?」プロスペラの姿勢が次第に前のめりになって来た。

「いや、新地球寮建築計画の時知ったんだけど、普通職人さんって専門特化するじゃない? 柱立てる人は電気工事しないし、内装屋さんは水回りの工事できない。だから作業を効率化する為に順番に専門の職人さん読んでシーケンシャルに処理する訳よね」

「あ。」

「複数の工程をカバーできる職人がいたら? 技能習得速度が十分に速いガンドロイドなら人間と違って多数の工程をこなせるようになる……!」

「フルスタック・職人さんかぁ……大量に生まれたら従来の職人さん仕事無くなっちゃうね」

「辺境域だと全然足りないぐらいだから構わないわ」

 

汎用ガンドで即席生産された「キャリバン・メルクリウス」時代のガンさんボディに金属脳プルプルαを搭載した試作量産型ガンさん13名!

ここに簡易化してコピペしたガンさんのレプリチャイルドをインストール! やってる事はガンビット淑女達を構成した時と同じだ。

 

「はい、今日も一日ご安全に!」

「「オウ! ご安全に」」

 

「懐かしいわね」

「みんなガンさんなのがちょっとキモいかも」

「将来的には見分ける為に、なんか顔とか変えた方がいいね」エリーゼも少しそこは気にしている。試験だからと言ってアリモノで済ませたのはちょいと拙かった。当人たちはパーメット識別コードで個体識別可能だが、人間にはパーメット識別機能は搭載されていない。

 

「100体ぐらい作れば、予備パーツ含めてガンドの量産にも役立つわね」

「全員ガンドツールやパワーガンドアーム使えるからシン・セーの売り上げにも繋がるし、臨時ボーナス期待してもいいかな?」

「将来的にはシン・セー建設として子会社カするけど、そっちの株2割ぐらいで手を打たない?」

 

人が少なく、少なくて市場にならないから水星には娯楽が少ない。ならば擬似的に人を増やして市場が生まれたらどうか?

やたら牛丼が好きなガンさんコピー達の日々の努力により、水星に吉野家が進出したのはそれから3ヶ月後の事だった。シン・セー建築「箒組」の名付けの由来は、誰も知らない。

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