怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
プロスペラ
またの名をエルノラ・サマヤで旧姓がマーキュリー。水星に来た時にはエルノラ・マーキュリーで登録したが、すぐに改名してプロスペラ・マーキュリーとなった。
元々ヴァナディース機関では脳や神経系とガンドとのリンク関係技術開発担当だった。ガンドアーム開発の主幹。事故で内臓や脊椎含む人体の60%ちょいをガンド化してて、多くの義肢を動かす関係上、ヴァナディース関係者の中で一番パーメット消費量が多く、ならパーメット耐性があるに違いないという無茶な理由でテストパイロットしてた。
メカニクスやハードウェアには弱いが、ガンドフォーマットやガンド制御関係の部分ではカルド博士の次に詳しい。
なお、かなりオタの気質がある。専門はセーラー戦士。
ヤクザを締めている間に新年会は開始され、僕は乾杯に遅れた罰として焼酎のパーメット割を3杯一気する羽目に。鉱夫とかと付き合う会社では今も飲みニュケーションという悪習が続いている。
「ガンさーん!」
スレッタは10歳から急激に背が伸びた。チューブ飯は味や食感こそ最低だが、骨密度維持や筋力維持などには最適な食糧だ。仕事に追われて家を留守にしがちなプロスペラ母さんは、割と「チューブ飯で我慢してね確率」が高い。そして彼女は改修中のガンダム・エアリアルの中でビデオを見ながらチューブ飯を吸い込むのだ。寝る子は育つって言うしね。検査で8年間も冷凍睡眠したらそりゃーまー育つだろう。
「あっちの海老は食べたかい?」
「イセエビっていうんでしょ? ちょっとデカくてキモいかも……」
「甘いマヨネーズとチョコスプレー乗ってて美味しいよ?」
「え? あのワサビで食べるオサシミじゃないの?」
「蒸してあるから。生じゃないから食べておいで」
【蒸した伊勢海老の甘いマヨネーズとチョコスプレー掛け】
実在する。筆者は昔台湾本社の新年会に呼ばれてこれを供され、泣く泣くマヨネーズ(台湾のマヨネーズは酸っぱくない)とチョコスプレーを箸で除去してワサビ醤油で食った。頭入れたら大人の肘から指先までありそうな巨大伊勢エビ! 筆者はもう涙目だ。
尚、本社社長が日本に来た時活き造りを供した事があったが、ピクピク動くのがグロいと言うので速攻下げた。食文化はムヅカシイね!
遅くまでエアリアルの近くのプレハブで仕事をする「僕」は、スレッタとは顔馴染みだ。ガンさんとかお兄ちゃんと呼んでいる僕が妹だとは気付くまい……と思っていたのだが!
「ガンさんなんか、エアリアルっぽい……」
と、タヌキの野生のカンが何かを発見しつつある。なんで気付くかな、この子ダヌキ。
「ガンさん、飲んでる?」
プロスペラ母さんは管理職なので各テーブルを周り飲みニュケーションに励んでいる。肝臓をガンド化して底なしになった彼女の後ろには倒れて行った丈夫たちの無惨な姿が……
「ええ、頂いてます。
【
中華圏式。あちらでは食事は食えなくなるまで、酒は具体的物理的に飲めなくなるまで振る舞うのが歓待の基本らしく、食い切れない程の食事と「潰れるまでの酒」を飲ませる。つまり、付き合って乾杯すると潰される(経験談) 乾杯の為の列が出来、ジェットストリーム乾杯してくるんだから大抵倒れる。
「だらしないわねぇ、飲めるんでしょ?」
「飲めませんよ、僕は」
「……嘘、肝臓ガンドの癖に」
「え? いや、その……(酔ってるのかな?)」
「ルブリスみたいよね、こっちが呼んでも返事もしない」
……なんかヤバいぞぅ! 酔ってるんだか
「ちょっと、キャリバン・メリクリウス君! 聞いてるの!」
ドン!とテーブルに置かれたビンには、パーメット80%の文字が。パーメット酔いじゃねえか!
【パーメット酔い】
ガンド装着者は緊急時に経口摂取でも義肢駆動用のパーメットを補給できるのだが、大体半分の濃度のアルコール摂取相当の酔いに襲われる。飲みすぎると急性パーメット中毒になる。
「誰だ部長にパーメット飲ましたの!」
「さ……酒じゃ勝てんから……パーメットでも負けた……」
「酔ってなんか無いわよ! こんなんで酔ってられますか!」
「スレッタちゃん退避ぃ!」
「水だ、大量の水持ってこい!」
「あはは、お母さん頑張ってるー♪」
「ええい、こうなったら……」
うりゃあ!とプロスペラ母さんの顔を固定して僕の正面に据える。僕の改造ガンド目には赤外線通信機能がある……くらえ、ガンド天狗秘技! ガンド義肢再起動!(ただ単に外部からメンテナンスコード送っただけ)
かくん、と力無く崩れるプロスペラ母さん。再起動の際に一瞬ガンド心臓が止まり、急激な酸欠で失神したのだ。本当はシン・セーのガンド使いが敵対した時に強制的に四肢のジョイント解除して無力化する技なんだけどなぁ……
「……な……何したガンさん?」
「ガンド神拳、やる気スイッチ切りだ……」
「ガンドのメルさんは半端ねぇな! 秘孔?」
「ガンドフォーマットの応用だよ。エンジニア用メンテナンスコードを打ち込んで沈静化させたんだ」
「……私、ガンドテクノロジーの権威よ……むにゃむにゃ……」
この日から、僕の呼び名に「ガンド神拳継承者」が加わる事になった。
まぁ、暴走や異常動作時の制御コードはありますわな。
軍用ではコード改変されてるけど。
完結後追記
ほのぼの回に見せかけて、重要な伏線回なのであった(本当)