怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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登場人物解説

マスクド プロスペラ
本作では変装目的ではなく、前話で披露されたガンド神拳対策で赤外線カットフィルタ付きのヘルメット付けた。なお、ガンさんはモデムじみた音声でのコード伝達もできる模様。

永野玄一
作者ペンネームであると共に、作者の前作主人公。渦動破壊者、渦さん、GM crazyなど複数の名を名乗るが、GM crazyは作者がガンブレモバイルやってた時のIDだ。


旅立ちに向けて

スレッタ15の春。

ガンダム・エアリアルのロールアウトから4年が経過した。ロールアウトとは言えそれは「試験機としての完成」だから、水星レスキュー隊としての実務と共に常にアップデートは継続している……というか! ガンドボディの「僕」やガンド天狗としての「僕」が様々なマヌーバ経験を積んで「ガンダム・エアリアルにフィードバックする」為に、ガンダム・エアリアルの蓄積データは途轍もないレベルに達している。更に自信を得たスレッタがキワッキワな操縦をするものだから、相乗効果で僕たちのコンバットマニューバは教導団の熟練パイロットにも劣らないレベルに近付きつつある。

ガンダム・エアリアルに用いられているハードウェアは極めて一部を除いて一般的なものだ。その一部はガンドのコントロールユニットなんだけど、それはルブリスから流用して他からは取り寄せていない。最も、生産設備ごと接収された臭いのだが(ガンさん調べ)

残る特殊機材はシェルユニット程度であるがこれだって一応一般流通はしている。余り特殊な物を使うとメンテナンス性が悪化して稼働率が下がるからだ。圧倒的な性能を持ちつつも十数時間毎に磁性体塗料を塗り直さなきゃならないとか、数十時間毎のオーバーホールが必要では整備方からは嫌われてしまう。

シンプルで、ラフに扱えて「信頼性が高い」 この要件の先に漸く「性能」を求めることが出来る様になる。僕たち開発スタッフはここを重視している……昨年末代表取締役に就任したプロスペラ社長が就任後にこんな事を言い出したからだ。

 

スレッタとガンダムエアリアルをアスティカシア高等専門学園に編入させる。

 

前々からスレッタが学校に行きたがっていたのは皆知っている。一応社長令嬢なんだし経営戦略科なら……と一同納得しかけたが、プロスペラ社長は悲しげに首を横に振った。

「……あの子、好きなことしか学んでないから、経営戦略科へも、メカニック科にも行けないわ。偏差値が足りないの……」

一同が「そらそうよ」の顔をする。一応スレッタの勉強は皆が自分の得意分野について暇見て教えているのだが、この子ダヌキは気がつくと落書きやパラパラ漫画作成にかまけてしまうし、各人の学生時代のエピソードを聞きたがって授業に集中しない。その癖MSの運転関係のトレーニングは異常なまでの集中力……

「すると、パイロット科ですか?」

「入れるの、そこしかないのよ」

断っておくが、パイロット科は偏差値40近辺の落ちこぼれが行く現代日本における工業科ではない。むしろトップエリートが集まるエリートコースだ。「ここしか入れない」というのは些か耳を疑う響きである。

何故にMSパイロット科がエリートか……入校条件に100時間以上のシミュレータ訓練と48時間以上の実機訓練証明が必要だからだ。この条件を満たすには中学生段階からMSパイロット科のある私学に通うか、自前で教習用MSを準備できる財力が必要になる。こんな条件はスレッタなら12歳になる前にクリアしている。そしてこれがクリアできるなら学力や体力は問題なかろうという思い込み……これがスレッタが「パイロット科なら入れる」理由である。

 

しかし、これでは入れるだけだ。今のスレッタでは入っても授業について行けず、灰色の学生生活を送る羽目になるだろう。

 

入学に際して問題となるのは以下の3つ

1.ガンダムエアリアルがガンダムである問題

2.スレッタの学力

3.ネズミ駆除

 

3番に関して説明が必要だろう。「僕の防諜網」に、シン・セー内部を探るエージェントの影が見え始めた。既にゴドイさんやプロスペラ社長が何人か「始末している」 どうも何処からか「ヴァナディースが幼児を使って呪いが無いガンダムを作った」と言う噂が流れているらしいのだ。

 

【始末】

んなもん、水星地表の採掘現場に埋めとけば「誰も確認しに行ったりしない」割と水星界隈はヴァイオレンスに満ち溢れていた。水星の採掘現場に死体が埋まっているなんてのは良くある話。そも潜入者は潜入者であるが故に身元とか隠してるしね……

 

注意深く迂回して関連部品を仕入れたつもりだったが、シェルユニット辺りから足が付いたか。根幹技術は無事だが、敢えて設けたガンダムエアリアルの軸-関節構造の特異なデザインが新型機の機構として他社に採用されている。もちろん候補者は特定されている。アランだろう。あいつは身体の大部分をガンドで置換したスパイだ。慣れればそれは立ち居振る舞いの気配で解る。ガンド義肢に対する異様な慣れ……上手く扱え「過ぎる」という事だ。

 

社長に報告して指示をあおぐ。

「他人の癖は良く見えるものなのね……いいわ、排除しても。ただし傷付けない事。バックを探るからビーコンを私物に仕込んでから接触しなさい」

「他人の癖?」

「無くて七癖。アランの癖って貴方そっくりなのよ、キャリバン君(ニッコリ)」

 

 

……バレてますね。これは……でも、まさか……いや、だとするならば……(今川監督構文)

 




「エアリアルの挙動がどんどんキャリバン君に似て来るんだもの。そりゃまさかって疑うわよ。あなた、エアリアルよね?」
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