怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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【久しぶり登場人物紹介】
目出し帽のプロ
コードネームはリック3とシヴァ4。3年前から計画に参加してる戦闘のプロ。リック3は忍術起源の体術を使う元特殊戦指揮官、シヴァ4は電子戦におけるウィザード級ハッカー。残るQ1とカイ2の4人でVBという傭兵チームを組んでいる……どっかで聞いたような、読んだような話だな?


スターシステムというか、カメオ出演というか、キャラ作るのがめんどくさいというか……先のストーリー展開でシヴァ4と彼の旧知であるK1の助力が必要になるんで、つい。


エリック・マーキュリーの誕生日

「初めまして、シン・セーのプロスペラです」

「……確か、スレッタ・マーキュリーの……」

「今日から貴方はエリックよ、私の息子になって貰うわ」

「……え?」

「これが貴方を生かす条件。貴方には私の復讐のコマの一つになって貰う。嫌なら残念だけど、ペイル社に引き渡すわ。間違えちゃいましたーって(微笑)」

「一体何を……いや、聞くだけ無駄か。自分の娘にも何も話してないね?」

「知る必要が無い人間は知らない方がいい。拷問受けた時に楽になる切り札無くすけど、むしろ知らない方が安全よ」

「……分かった、何をしたらいい?」

「そんなに難しくは無いわ。スレッタの兄を演じて頂戴。ちょっとスレッタにちょっかい出してくる邪魔者が出てきたから、真相を知るウチの子を1人増やしてマトを逸らしたいの」

「……どんな設定で?」

「宇宙放射線の治療にしましょうか。幼い頃それで病に罹り、地球で16年ぐらい療養していた……私がガンド開発に向ける情熱は、息子の身体を治す為……ああ、物のついでに貴方のデータストームによる障害も取り除いてあげる」

「簡単に言う……そんな事が出来るなら……っ」

「ベルメリアは知らないでしょうね。彼女が服役中に完成した技術だし。ヴァナディースは……【カルド博士のヴァナディースは】かつての過ちに対する贖罪も研究してたわ。確かに楽には治らないけど、iPS細胞による神経系と各部の交換──脳はまだ無理だけど、ちょっと偏頭痛持ちになる程度で【出来損ないのガンダムに乗らなければ】まぁまぁ健康体には戻れる。細胞増殖が完了するまではガンド義肢で我慢して貰うわよ」

「そんな……馬鹿な……」

「本当に馬鹿な話。彼らはカルド博士やナディムを殺して軽く10年はこの分野を停滞させた……呪いを解かれたガンド・アームなんてほんと13年前に完成していたのにね」

「13年前! そんな前から?」

「ペイル社も前々からこちらを気にはしてて、何なら技術供与も共同開発もやるわよ……って言ってたのに(嘆息)」

「え? 蹴ったの?!」

「6年前には情報掴んでる筈よ。貴方のかなり先輩に当たる強化人士、ウチに潜り込んでいたもの」

 

 

筆者注 水星でのシン・セー新年会やった話の頃にはちゃんとアラン(1代目強化人士)が潜り込んでる。本作12話「ヤクザ事務所壊滅」と、その数話後の「前略お袋様」を見てみよう。本編7話公開前に筆者はペイル社が複数のガンダムタイプMSを開発している事を想定している。

 

 

はっきり申せば、ペイル社は悪党過ぎて悪党思考に囚われている。技術供与の話も実に単純で頭の悪いハナシなんだが、彼らは「与えられたもの」に真実は無く、「自ら見つけ出したもの、奪い取った物こそ真実」と勘違いしている。

これは読者諸兄の生きる現実世界でもままある事で……世界の常識は嘘っぱちで、自分がネットや本で読んだ(つまり、自発的に集めた)素っ頓狂な話がこの世の真実と思い込んでる人は割といる。相対性理論は間違っていた!とか、世界は闇の組織に操られていて……みたいな話を諸兄も見かけた事がある筈だ。

単なる教養・知識の欠如であり、知の山に登ることを諦めてオカルト山を登り始めるルサンチマンに過ぎない。既存の知の大系で自分が取るに足りない馬鹿であることを自尊心から認められず、自分が自分の望む姿でありたい為に──ガラクタの山を登り始める哀れな見栄っ張り──本作を読むような「貴方」であれば、BBSで、まとめブログで、そのコメント欄で、Twitterで、YouTubeで……飽きる程実例を見ている筈だ。

 

「私たちは過去の過ちから色々な『理解して貰う手段』を考えた。どーしようもない馬鹿にきちんとガンド・アームを理解させるにはどうしたらいいか──盗ませなければ、しかも苦労して盗ませなければ信じない……こう結論したわ」

「僕やファラクトは、一体……」

「無駄ではないと思うわよ。残念だけどヒトは正解だけを選ぶほど賢くない。間違いを冒すこともある。ただ、それを直視して悔いなければ……また同じ過ちを繰り返す。私たちがやった事ではないけど貴方もヴァナディースの被害者なんでしょうね。だから、私は貴方から逃げないわ。進んで2つ以上を掴んでみせる……と言うことで、改めて……

ようこそシン・セー開発公社へ。エリック君」

「お世話になります。エリック・マーキュリーです」

「早速だけど、これ被って」

プロスペラはいつものプロスペラ仮面?ヘルメット?をエリックに差し出した。

「これを……?」

「分かりやすい『親子である事』を示すアイコンよ。お揃いの頭してたらヒトは第一印象でそう判断してしまう」

「……まさか、ハッピバースデーの歌を歌ったら、本当に『また別の僕』の誕生日になるとは……」

「テンペスト、読んだことある?」

「……あります」

 

「歌は魔法なの。テンペストでも……現実でもね」




次話構成上すごーく悩んでて、外伝送りにしようか、違和感承知の上で本作に入れるか1週間ぐらい悩みまくりました。
ぶっちゃけ次話だけ読者からの感想を切に求める。それに合わせる合わせないではなく、これは世間一般で見てどんな風に見えるのか興味がある。


こんなスットコドッコイな話でも、全体の流れや進む方向、本編の推理考察などして書いてる訳でして……
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