怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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ボーっとしてたら前書き飛んだンゴ……(涙)
あ、あった!(歓喜)

【登場人物紹介】
ガンダムファラクト
設計のアプローチとしてはルブリス以前のガンドアーム試験機に近い。つまりMSを巨大な義肢として扱う方式で、パイロット側に過剰な負担を強いるアプローチを持ちいている。この為「思い通りに動かせるが、思い通りに動かすと処理すべきデータ量が増えてしまう(死にかける)ので思い通りに動かせない」という矛盾の塊に。
本作の「今」の時点ではシェルユニット搭載量が少な過ぎて(つまりAIなどの操作補助がほぼ無い)、明確な自我は発生しておらず、計算だけは馬鹿みたいに速いショウリョウバッタとか、128倍速でミンミン鳴く蝉の様な状況である。


ファラクト分析結果

【シン・セー ラグランジュ1支店会議室】

 

「機密レベル確認。暗号鍵はお持ちですな」

「気にしなくても良さそうですよ……」

「メルクリウス、なんか浮かない顔だな? 折角他社のガンダム見たのに」

「常務、あれならダリルバルデやディランザの方がマシです」

「……どういう事だ? もっと詳しく」

「戦術とアプローチがエアリアルに似過ぎてて、その上仕様の練り込みは甘いわガンド関係基礎技術は古臭いわ……腹立ちましたわ。エアリアルの劣化コピーですら無い!」

「え? そんな酷いの? カスタムディランザをあんな簡単に……」

「カスタムディランザ相手にあんなに迫られてるのが証拠ですよ。タマが一切届かず一方的なアウトレンジ攻撃仕掛けられるのに何で接近許すのかと。エアリアルなら30秒でダルマにできる!」

「さ……参考に「なりません(キッパリ)」

「でもファラクト、エアリアル相手に粘ってただろ?」

「今後の事一切考えずにやるのであれば、開幕ブッパであらし(テンペスト)かましてそのままガンビッツて切り刻めました。シールドされてるとは言えフロントの宇宙港に電磁障害引き起こしたりしたらえらいことになるので距離を取るよう促しましたがね、その辺考えなきゃあんなの一蹴出来ますよ。どうせ盗聴仕掛けてるんだろうから言っちゃいますが──ダメだ、話になんねぇ。ザウォートの方が何倍もマシ。ガンダム作るの辞めちまえ!」

「おいおいメル君……」

「聞いてんだろペイルのアホども! お前らほんとにセンス無いわ。採掘屋でもエアリアル作れるのになんて様だ! 恥を知れ!」

 

 

「……で、煽りムーブは終わりとして実際のところはどうだった? メルクリウス」

「いや、暗号化必要ないレベルで本当にダメ。

ウチだと弱い慣性制御もジェタークの方が上だし、シェルユニットの使い方もヘボいし……いいとこ無しです。さっきの演技じゃありませんよ?」

「え? 本当にそんなもんなの?」

「根本的な開発思想が『辛く難しい機体だが耐えろ』ですもん。技術育つ訳無いじゃないですか」

「……まぁ、そりゃそうか」

「それで人体実験か……あのパイロットの子、めっちゃ怖い顔してたしなぁ……」

スレッタ姉さんのガンダムデート時のコクピット内画像は皆に見せた。本作19話で描かれている様にガンダムエアリアルのコクピット内情景は常に録画されており、パイロットのバイタルデータも記録されている。元々ルブリスというガンドフォーマットテスト機だからパイロットコンディションなどもログ取るのは当たり前。なんならルブリス時代には外部から強制的にリンク切るコマンドもあった。そしてログ取り機能はファラクトにも搭載されていた。

「で、ファラクト側のログは取れたか?」

「取れました。吐き気を催すレベルですけど」

「データストームは?」

「人体改造施してすら、廃人化一歩手前ですね」

「『回収出来た』のだな?」

「ええ、間違いなく。社長自ら動いて先ず彼の治療に当たっています」

「やはりヴァナディースの系列なんだなぁ……あんな奴ら獄死したら良かったのに」

「なんでウチとの業務提携断ったんですかねぇ?」

「部長の売り込みが悪かったんじゃないか?」

「見積もり高過ぎたんですかね? でもあれ常務がもうちょい載せろって……」

「いや、あの値段は適正だった。キミは技術を安売りしすぎるきらいがある」

 

 

「決闘委員会のシャディク・ゼネリです」

「シン・セー開発公社のメルクリウスです。ファラクトの引き渡し要求ですよね?」

「どうでした? 見たんでしょ?」

「そりゃ勿論。役得ですよ。データ抜いときましたが、要りますか?」

「流石手が早い。どうでした?」

「ダメな機体ですな。ガンダムにした意味がまるで無い」僕はメモリチップをシャディク君に手渡した。

「流石ガンダム運用してる会社さんだ、重みが違う」

「誤解せんでください。ウチはガンダムなんて古い技術には興味ありませんよ。我々は世間が考えるガンダムを超える機体を目指しています」

「──出来ますか?」

「──出来てるでしょ? エアリアルという現物が」

「本当にガンダムでは無い、と」

「協定でガンダムはダメなんですから、ガンダムな筈無いじゃないですか。ガンドの応用ではありますがガンダムではない……話せば分かると思うんですが、何でか皆さん話を聞いてくれませんなぁ……なんなら乗ってみます?」

「呪い殺されちゃ堪りませんしね」

「なんでウチのお嬢が乗るMSに廃人化機能を搭載するんですか。普通に考えましょうよ、普通に……ペイルのエラン・ケレス君も乗ってますよ?」

「ぇ?」

「もうこうなると、未開人にナマコを食うよう説得する方が楽な気がする……」

固定ベースに乱雑に積まれたファラクトは、海の底に住むアメフラシやイソギンチャクに見えた。決闘委員会経由でグラスレー辺りが調べるのであろう。そもそもグラスレーの技術者はガンダムの解析出来るのだろうか。ガンダムエアリアルを解析してガンダムの証明も非証明も出来ないのだから、見るだけ無駄な気もするのだが。

「…………メルクリウスさん、貴方の見解では?」

「ガンドフォーマットをパイロットのI/Oに使ってるんだから、ガンダムでしょうね。データストームどうしてるかは分かりかねますが、私が言えるとしたら──ウチではあんなものは作りませんね」

「何故です?」

「穿った見方せんで下さい。不要だから、ですよ」

 




そりゃエアリアルからしたら「あんなのと一緒にするな!」でしょうなぁ(はんなり)
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