怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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血は争えないなぁ、などと呆然としてました。

前回の基礎用語「ヴァーチカルマーケティング」
商品展開を性能やグレード別に縦に並べる商品展開方法。Intel CPUとかで言えばi3〜i7とかコア数やキャッシュ量、動作クロックでブランディングするが、あんなのがヴァーチカルマーケティングの典型例。
これに対して同型モデルのアレンジや用途別展開をホリゾンタル(水平)マーケティングなんて言う。
F-35みたいにベース機体を作って、空軍用や海兵隊用にアレンジするのが典型例。特に最近では高性能機体の開発にアホほど金が掛かるので複数企業による開発分担して機体を作り、それを水平展開する方式が主力化しつつある。
なんでベネリットグループがMS開発を統合しないのかはよく分からない。


その頃のシン・セーの皆様

【ミオリネ氏のご高説を賜るシン・セーの面々】

 

やぁ、久しぶりだね。ガンさんだよ。

スレッタ姉さんが吊し上げ(物理)を食う様を見て、労務管理や労働安全衛生に日頃から気を配る僕らは直ぐにペイル社の連中に厳重抗議(と、関係各所への通報)したんだけど、その後のミオリネ氏の華麗なる演説を聞いて白目を剥いていた。

 

なんか弊社の動産(エアリアル)使って勝手されてるぅ!

 

偽らざる正直なキモチ。

いや、決闘に使われるだろうなぁと言うのは想定してた。ごく低確率で決闘に負けることや解析される事も想定してる。が、解析して勝手に技術ばら撒かれるのは考えてない。パテントとは一体……

 

 

【パテント】

特許のこと。シン・セー開発公社はパテントをしこたま抱える技術開発系企業であり、当然ガンダムエアリアルにもパテント技術が多数用いられている。パテントだから公開技術であり解析しなくともそれらのテクノロジーはいくらでも参照できる。(逆に秘匿したい技術はパテント取得しないモノだが、後追いされてパテント取られるとパテント料支払う羽目になるのが困り物)

パテント取ってない(取れない)のはシェルユニットを積みまくり自我とも言えるレベルのAI育てた部分ぐらいだが、ここはエアリアル本人であるメルクリウス氏自身すら理論化出来てない不可知テクノロジーである。一回かなり金を掛けて実験したが、再現はしなかった。これが量産化出来ない根本的な理由。人間のみんなだって「何で君は自我があるんだい?」って聞かれても困るだろう? キャリバン・メルクリウスさんだってそんなもん分からないんだよ!

 

 

バラして解析されてもパテント取ってあるからセーフ。弊社はパテント収入を得る。テクノロジーの組み合わせ方がキモで、要は僕たちはパテントの使い方を示したに過ぎない……一応弊社もご商売を考えているし、これを契機にエスカッシャン (TM)や群体制御テクノロジーを売り込みたいなーって下心も有るには有った。会社が商売考えて何が悪い(開き直り)

僕もシン・セーの株持ってるんだ。会社の発展は僕の財布を温かく厚くしてくれる。専務や常務、部長だってそうだ。スレッタ姉さんの学費だってシン・セーの儲けから捻出してるんだよ!

人類の発展に先駆けて、先ずは弊社が発展したい(本音)

 

「どうする……?」

「……専務、主語を明らかにして頂けますか?」

「──ワシは自分の胃を今誰よりも労りたい」

「(またやったのか)……お察し申し上げます」

「血は争えんなぁ。デリング総裁そっくりやんけ」

「やはり家族は似るもんですなぁ……」

一同、大自然の大いなる営みに思いを馳せる(現実逃避)

「弊社のことはまるで考えていない……清々しいまでに!」

「スレッタ嬢も社長に似てくるのかなぁ?」

「社長の若い頃って、あんなにタヌっとしてたんだろか?」

「アス高のホルダーだった時期はあるらしいですが」

「……その社長はこれ把握してるのかな?」

「してなくてもしてるフリすると思います……」

「時の流れに身を任せ……だもんなぁ」

無計画仮面と人は云う。割とその場の勢いを重視するタイプである。

「マジでどうします?」

「メルクリウス、仮に御三家が本気出したらエアリアル複製できると思うか?」

「エアリアルの特殊性が解明されてコピー出来たら世界が変わりますわ。MS云々の話では無いかと。兵器こさえてる程度の技術力では無理でしょう。ウチが10年掛けても解析できない部分ですよ?」

「だよなぁ?」

「無理よなぁ」

「何とかしてグループの金で解析させて、それを丸っとウチの手柄に出来ないかなぁ?」

「買い取りますか? 株式会社ガンダム」

「5000万ぐらいなら即決だが……」

「MSの開発や量産目指すんだろ? 1,000億規模の事業になるぞ……」

「部長、それは見積が甘い。多分もう一桁上になる」

「兆? そんなに?!」

(ちょう)ガンダムだけにな(親父ギャグ)」

常務の渾身の親父ギャグも滑り気味だ。微妙な笑みが溢れ出す。そも千億単位の資産はシン・セー開発公社には無い。パテントを高額で買い取って貰っても行けるかどうか……

 

「……よし、これで行こう」

「これって?」

「名付けて『パパは何でも知っている』作戦」

「……ハッタリ……?」

「そうだ、ハッタリだ。重要な事は我々が握っている……と見せかけて学生たちをコントロールする。我らおじさんには腹芸という卓越した技術がある!」

「それしか無いか……」腹をポンっと元気に叩く。

「我々までタヌキにならざるを得んとは……」ポンポン

「社長がタヌキだししゃーないか」ポコポン

「まぁ、ガンダム技術を1箇所に集約したら奴らも動きやすいでしょうしね。ただ、保護は今の体制ではちょっと厳しいですよ?」

「……モビルクラフトの新しいラインは来年に回すか……」

「来季の生産計画や人員配置見直し……」

「収益計画が……」

「予算……」

 

(皆の心が)落ちてゆく。どこまでも深く落ちてゆく──

 

唐突に方針変わるとみんなが苦労するってはっきりわかんだね。企業規模が大きくなればなるほど辛さは増す。その点から見てペイル・テクノロジーは関連部門切り捨てで逃げるってプランを随分前から計画してた筈だ。でなければあの事業規模だと数百人クラスで人が病む。何という邪悪か。




みんなはちゃんと根回し重点で動こうね!
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