怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
それ以外は……(目を逸らす)
騒がしい学生が帰ってから、僕は仕事を再開した。
傭兵として来てもらっている
「先ずは露払いだっ!」
シャディクの一言にオペレーターとして控えているニカちゃんが口を押さえた。その一言までミオリネGTは予測していたから可笑しくて吹き出しそうになったのだろう。
次々堕とされる
次々と擦り減る地球寮チーム。この戦いに
「双方、魂の対価を天秤に……地球寮は?」
「グラスレー・ディフェンス・システムズの発行株式の0.1%……と言いたいけど、6vs6って条件飲んだんだから0.6%頂戴」
「れっ……0.6%ぉぉお! 時価総額幾らすると思ってるんだミオリネ!」
「エアリアルの開発や建造、運用テストに幾ら掛かってるか考えた事ある? シャディク。それを要求しときながらたかが発行株式の0.6%程度で何ビビってるのよ。それにね……この決闘は外部配信するからグラスレー・ディフェンス・システムズの株価はあっという間に下落するわ。そんなクソ株の0.6%でエアリアルを賭けてあげるんだから感謝して欲しいわ」
「ま……待ってくれ! これは
「今、ここで確認なさい」
「0.6%……」
今サリウス老が軽く白目を剥いたのを僕は見逃さなかった。
グラスレー・ディフェンス・システムズの時価総額はざっくり申し上げて40兆宇宙ドル。0.6%は2400億宇宙ドル。株価が大暴落して半値に落ちたとしても、(1宇宙ドルが現代地球の1USD相当なら)アメリカの航空産業最大手、ボーイング社の2020年12月の時価総額ぐらいになる。
軽く賭けとしてやっているが、本来MS一機を破壊する決闘はとんでもない金額が浪費される悪魔の遊戯だ。ファラクトの開発予算と開発部門廃棄コスト総額が1200億宇宙ドル相当である事から考えても、MS1機は数億〜数十億ぐらいする。ファラクトでこの程度なのだから、「それを凌駕するエアリアルを一から開発建造したら」2000億宇宙ドルは下らないのは自明である。
「妥当な金額じゃありません? そちらがエアリアルを決闘の代価に求めるなら、天秤が釣り合うモノを賭けて頂きたいわ。シャディクが持ってるストックオプションにサリウス老の保有株式足せば捻出出来るんじゃありませんか?」
「待て、確かに出せるが……勝てるんだな? シャディク」
ミオリネGTはニヤリと笑った。この状況、この場面でシャディク・ゼネリは出来ない、分からないとは
もうミオリネGTはグラスレー株を取得した時の売り先を決めて接触している。議決権0.6%割り増しに「お客様」は興味津々で決闘開始時の株価に5%のプレミア付きで買い取ると了承してくれた。たかが0.6%だが、積み重なった時にトリガーになり得る量なのだろう。
「ご安心ください、サリウス老。エアリアルがガンダムなら御社の対ガンダム装備でエアリアルは無効化される筈……そうでしょう? 所詮私たちは蟷螂の斧。グラスレー寮には敵わない筈……
「何故そこまで勝利を確信できる? まさか本当にエアリアルは──」
「勝てるとは思ってません。私が確信しているのは私の花婿を蝕まないエアリアルというMSと、花婿スレッタだけです」
マルタン君が「俺たちは信用の範囲外かよ」と毒づいているが、そこを含めてミオリネGTの策であるのは言うまでもない。同じく経営戦略科のマルタンはミオリネGT氏の恐ろしさを理解しつつある──案外優秀なのだ。
恐怖は行動を縛る。
同じ敵と戦うにしても、怯えた敵と恐れぬ敵では難易度がかなり変わる。質量共に劣る地球寮が勝利する為にはこの心理的な戦力要素を活用するしかない──お
「おめぇ、右腕どこやった!」
意外な事にチュチュ先輩は芸達者だった。MSの操縦も上手いが、隙を見せて相手を誘導するスキルが極めて高い。隙を見つけることが出来る程度の敵はその罠に引っかかってしまう。チュチュ先輩は見事ここでシャディクに倒されてしまうが、目と銃は無事だった。
一見猪突猛進タイプに見えるが、チュチュ先輩は冷静に獲物を追い詰めるハンタータイプの様だ。彼女はミオリネGT氏の指示通り「時間」を奪い「余裕」を殺した。罠に掛かった獲物ほど仕留めやすいものはない。
さぁ、慌ててガンダム・エアリアルに襲い掛かるがいい。残るはエアリアル一機と安心し、得意になって対ガンダム装備を使うといい──その高いビルがお前の墓標だ、クソスペーシアンが!
そして展開されるアンチドートシステム。その時僕は……
アンチドート部分はちゃんと内情書かないといかんでしょ(使命感)
後書きが寂しいので筆者が重視してる評価指標を。
実は「全話PV」÷「UA数」を指標として見てます。これはつまり「読者のみんながどれだけハマり込んで一気に読み進めたか」を表し、ここに各話文字数を掛けると「筆者が読者に読ませることが出来る文字数」を算出できる。
この自己評価指標を持ってて、ここを伸ばせるように自己鍛錬しているから、出来たら1話2000文字で収めて計算簡単にしたかったんですが、最近もう2000文字超えが常態になってしまって困ったなぁ、と。
一応短期的には4.0が目標で、1日8000文字くらい読ませたいかなと。将来的には16000文字くらい「読ませてしまう」文芸ぢからを涵養したくはあるんだけど、一足飛びには行けませんなぁ。