怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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長い時間が空きましたが、そろそろ構想が固まりました。


対話しよう!(後編)

データストームを解消したガンダムを作って、それをまた別のガンダムで倒す?

 

何でまたそんな面倒臭い事をするのだろう。目的の一端というか過程とか工程は掴めたが「最終的に何がしたいか」が分からない。

ちょっと整理しよう。僕が見る限りデリング氏の行動は割とミオリネGTさんの事が最優先で、後は大局やら人倫に関する彼なりの哲学で動いている様に見える。ならばこのQuiet Zeroもミオリネさん絡みの問題解消用だろうか。でもミオリネ氏がやろうとしてるのガンド医療とかガンダムを超えるMS開発じゃなかったっけ? いや、そもそも何でミオリネ氏はガンダムより凄いMS作る気になった……

 

あ。

 

ガンダムが無敵ロボだと軍事機密化しちゃうからか!

ガンドを本来の医療目的にする為にはガンドアームを陳腐化させないとダメなんだ! なんだ、鳴海章のスーパーゼロやんけ。

 

 

 

【スーパーゼロ】

1993年発行。小説。ガンドアームと同じ思考制御・センサーなどのデータを直接脳に転送するSMESという技術が出て来る。そのSMESも元々医療目的で開発されたが、軍事機密化して医療用に使えなくなった。

 

 

 

あー、はいはい。なるほどね。ちょっと僕としては些かプライドを傷付けられる部分ではあるが、確かにエアリアルが強過ぎたらエアリアルの中に使われてる技術は機密処理されちゃうね。ガンドを医療目的では使えんわ。それで超ガンダム作るとか言い出してるのか。よくデリング氏そこに気が付いたな。

 

ならば、だ。

ガンダムが操縦者の想いを読み取りその様に動ける機械なら、更に相手とか敵の想いを読み取って戦えたら強くない? いや、相手パイロットにガンド・アームで偽の五感データ渡してこちらの思い通りに誘導して……

うん、これは強いな! じゃ、こっちの方向でクワイエット・ゼロ作り直すか!

 

 

【筆者注】

他人のプログラムや装置を勝手に違うものにするのは犯罪だと思います。

 

 

 

えーっと、この子のハードウェアスペックは……メモリ周りや処理系はこんなで……なんかここの処理おかしいな、オーバーフロー誘因しちゃ……

 

ちげえよ!

 

なんもここで天狗姿のままやる事はない。バックドア仕込んで僕のコンテナハウスでやりゃいい。

 

 

【バックドア】

不正に権限も無いのにシステム内に入り込むための裏口というか、勝手口。無論アドミニストレータに断りなくそんなもん勝手に作るのは犯罪です(不正アクセス防止法など、様々な罪に問われます)

まぁ、天狗を罪に問えるかという問題は、ある。

 

 

お? 誰かきた!

「だ……誰だ!」

「愛宕山の天狗様じゃ! このプログラムはメモリ・オーバーフローすると卦に出ておる! プログラマーに伝えて修正する様申し伝えよ! 徹夜続きで脳がバグってはおらんか。身体を労わる様にな!」

僕は天狗・フライトユニットのスラスターに点火して飛び去った。別に脅したわけじゃ無いのに腰抜かすとか軟弱だな。そんなんで警備が務まるのかしらどうかしら?

 

 

 

 

「もしもーし、ミオリネさん?」

「どしたのガンさんから電話って珍しいわね」

「確認したい事があってね、超ガンダム作る会社を設立するって話あったじゃない? あれ何で?」

「……お金儲け。綺麗に言うならビジネス」

「……それだけ?」

「……何よ、お金儲けじゃダメなの?」

「ガンダムが有用だとガンドテクノロジーが軍事機密化するからかなって」

「はぁ?」

「ガンドが戦争に役立つ技術なら、結果そうならない?」

「──良く見抜いたわね」

「いや、昔読んだ古いSF小説で似た筋あったの思い出した」

「そんなのあるんだ? 今度読ませて」

「で、こう考えたのさ。ミオリネさんの未来のお義母(かあ)様がガンド技術者でしょ? ガンドが軍事機密だとお義母(かあ)様が軍事技術にいつまでも関わり死の商人じみて美味くない。義肢関係のクリーンなお仕事して欲しいなとか考えてない?」

「つまり何よ?」

「目的は、ガンドアームの軍事機密解除。その為にガンダムを超えるMSが必要」

「そしてもう一つ、Mutual Assured Destructionね」

「え? 冷戦構造を作る?」

 

 

【Mutual Assured Destruction】

相互確証破壊。説明すると長いからググろう。簡単に言えばどっちかが戦争始めても「始まったらどちらも破滅する」状況を作り戦争抑止すると言う考え方。

 

 

「クソ親父的には極端な戦力格差による不戦やる方針みたいだけど、そのせいでベネリットグループの停滞を招いた……私たちがガンダムを超えるテクノロジーを開発【し続けて】双方に販売したら戦力格差は埋まりMADで均衡を作れる。互いにナイフを後ろに隠してって事になるけど、対等な立場での交渉は出来るわ」

「ミオリネさん? それで国力が足りなかったソヴィエトは破綻しましたが?」

「今は地球が寂れているけど、バイオスフィアとして完成した環境としては地球は最大規模よ。文字通り桁違いのね。スペーシアンからの搾取が無ければ最も繁栄の可能性が高い……間違ってるかしら?」

「まぁ、そう……かな? でも宇宙は広いよ、いつか総量としては地球を上回るかもしれない」

「そうよ、宇宙は広いわ。広すぎるのよ。だから一つにまとまってコンパクトな巨大化が出来ない。島国にしかなれないのよ」

「戦争という究極的な対立構造に持ち込まず、それでいて軍事産業が栄えるにはそれしかないのかね?」

「私がベネリットグループ総裁になったら片っ端から民需転換させるわよ。ただ、今手綱を離すわけには行かないからソフトランディングの雛形として超ガンダムからの民需転用目指すの。シン・セーもそっちの方が得意でしょ?」




スーパーゼロは実在のSF小説です。図書館で借りて読んでみてね!
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