怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
【今日のエリック・マーキュリー(旧名エラン4号)さん】
エアリアル改修型のテストパイロットしてます。格納庫で屈伸したりする程度ですが。つーかここに改修前後のフィールの違いを比較検証出来る人、彼しかいないんですよ!
「ドクターヤスシ! シートはやっぱりヨシムラの方がいいと思うー」
「あれ高いんだよなぁ」
「どうせペイル持ちでしょー!」
「そらそーか、ハンドルもハリケーンとかにしちまうか!」
この男たち、ノリノリである。
「プロスペラ・マーキュリーさん。包み隠さず話してもらいましょうか。何を考えていたかを」
「違うのよガンさん、私本当に世界平和の為に……」
「筋肉少女帯の『機械』だね。狂人ですか貴方。レティクル座から天使が来ますよ、大破滅ですよ」
「そんな……っ!」
「サマヤ家の悪しき風習ですな。計画ごとが死ぬほど下手。スレッタの学習計画がやりたい事リストに変わったぐらいアレ」
「わ……私はガンドの良いところを知って貰おうと考えて……」
「で、エアリアルのガンドが超高速高密度データ転送できる様になったら、データストーム発生させる事なく脳に直接情報送り込んで反論の機会なく洗脳できるなと、そう言う事考えた訳ですな」
「……はい。」小さくコクリと首を縦に振る。
「ショッカーかよ。いやショッカーの方がまだマシですわ。で、デリング氏はどうやって誑かしたの?」
「ガンドは思考を読み取る機械だから、技術転用すると他人の真意が読めますよって……」
「例えば……ミオリネ氏とか、か」
「イチコロでした」
そりゃそうだろうなぁ(諦)
タイミング的に第一回魔女裁判後ぐらいか。ダブスタクソ親父呼ばわりで心が8割がた死んでた時に持ち掛けたんやろなぁ。悪魔か。
一応解説しておくと、通常の脳からの信号でガンダムの四肢を動かすのとは逆に、エラン4号くんがガンダムエアリアルに乗ってリンク2した時みたいにガンド接続されたセンサーからの情報をパイロットの脳に直接伝達する事も原理原則的には出来る。これをガンドをハブとして2者間の夢を繋いだのが「異床同夢の術」だ。記憶操作は出来ないが、脳に信号送って「経験させる」事は出来るのだ。ただ、パーメットリンク6でそれやるとヒトは死ぬ(南無南無)
「間違いじゃない。間違いじゃないよプロスペラ社長。確かにガンドのキモはBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)だから、パイロットの思考は読める。リンク6相当なら抽象概念伝達ではなくある程度言語化も出来ますわ。でもさ、それはプライバシーとかの観点から見てどうなの? 許されなくない?」
「だって……ベネリットグループではデリング総裁が白って言ったら黒も白になるんだし……」
「シェルユニットの中で生まれたケイ素生命体に人倫説かれるとか、人間として如何なものかー(天を仰ぐ) カルド博士も草葉の陰で「あら? このシステム基礎はカルド博士のものよ!」
ドミニコス隊の皆様に神の祝福があらんことを! 結果的にマッドばーちゃん止めた君らは偉かった!
少し前にクワイエット・ゼロのコード見て混乱した理由がよーく判った。要は設計思想がカルド式、プロスペラ式、デリング式でそれぞれ違った目的目指してたからトンチキなコードになってたんだ。そりゃロジック解析にかなり自信がある僕でも読みきれんわ!
「で、元々のカルド先生は何考えてこんなものを?」
「パーメットリンクで人々に強制的にある種の考え理解させるって言ってたわ。戦争ばかりしてるからガンドを軍事利用する様な発想になるんだって」
「ご立派だけどキチガイですなぁ。本当に【機械】じゃないか! で、どんな教えを?」
「般若経」
僕は頭を机に落とした。ドカンと盛大に。
「は……はんにゃきょうぅ?」
「そう、我欲をゼロにして悟りを開き静かな世界。
遥かなるガンジスが見える(幻覚)……インド人を右に。あ、カレーの香りがしてきた。わぁヨガの行者が、炎を。炎をっ!(ヨガっ!)
「あのさぁ、社長」
「何、ガンさん」
「カルト宗教だなーとか思わなかった?」
「違うわ、カルド宗教よ!」(真顔)
「とんでもないカルト宗教のおうちに産まれてしまった……(涙)」
「今は亡きカルド博士の悲願達成に助力したエアリアルは立派な娘さんよ。私も鼻が高いわ(微笑)」
「潰れちゃえ、そんな鼻! で、実際にはスレッタとガンドではなくエアリアルとガンドのリンクがレベル6なだけでパイロットとは6リンク形成してないんだけどどうするの?」
「どうなるの?」
「どーもなりませんが」
「とーにかなりませんか?」
「いやもう、どうにも。はっはっは」
「……あれ、1兆宇宙ドルぐらいの予算掛かってるのよね」
「わぁ、なんて経費が掛かったガラクタなんだろう(棒)」
「何か妙案は無いかしら? 2代目もちゃんと考えてよ!」
「なんで僕がカルト宗教相続する話になってんの!」
「あ、待って。スレッタからだ。ちょいタンマ」
プロスペラ母さんはヘルメット外しながら電話の操作を始めた。
その頃、プラントクエタの領宙圏外からクエタに向かう船の中では、
クエタの天狗伝説の始まりである。
11話のチキンオーバー食い損ねてからのスレミオラブラブシーンは書かないだけでこちらの世界でも発生している模様。