怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
さて、ガンダムエアリアル建造計画に紛れ込むのは成功した。ガンド丸出し顔も事故による身体欠損が多発する水星では呆気に取られる程簡単に受容され、寧ろ落盤事故の話でやたら親身に話しかけられる。(その為現場記録をダウンロードして備える必要が生まれてしまった!) ここまでは計画通りとゲンドウポーズをキメる訳だが、残念ながら僕の自慢のシェルユニットでも読み切れない未来が……
「ガンさーん、仕様会議始まるよー!」
ガンドだらけのこの身体。最初は「ガンドのメルさん」だったのに、3日で更に省略されて「ガン(ドのメル)さん」つまり僕の名は「ガンさん」で定着した(涙)
……(脳内イメージでは)幼女、なんだけどなぁ……
水星開発公社のロゴ入り作業着を着たスタッフがプレハブに集まる。まるで建築現場じみた
「はい、以上で昼礼を終了します。みんな構えて……
今日も一日ゼロ災で頑張ろう!」
「「「オウ! ご安全に!」」」
水星はパーメット発掘で(一度は)栄えた労働者の星。ドカヘル着用率が異常に高いヨイトマケの町。文化はまんま土建業界であった。
「仕様会議やるから担当者は残ってー」
「うーす、一服してから戻りまーす」
宇宙で空気が大切なのに、喫煙者は多い。人口が激減して空気に余剰があるのと、喫煙者でもなければ辺境の水星には労働者すら集まらないのだ。マトモな労働者ならばこんなとこには流れて来ない。故に水星に来る前の話はしないのが不文律だ。全く「僕らには」都合の良い文化である。
水星は老人ばかり……宇宙では加齢が加速するのも事実であるが、実際水星には高齢者が多い。しかし「記録上は」皆永遠の59歳である。何故か?
……スペース労働安全基準法で60歳以上は危険作業(特に坑内作業)従事出来ないんだよね。しかしガチで年齢調査すると作業員が足りなくなる。よって年齢は申告のみで書面審査は無い。だからどう見ても70以上の59歳や、モビルクラフト操縦歴55年の59歳が働く不思議時空になるのだ。(筆者も虎ノ門○ルズで「じーちゃんサバ読むのも大概にせぇ!」という事例を多数見ている)
「ビットステイブは7から9に増やせない?」
「? 出来なかないと思いますが、何故9枚?」
「水金月火木土天海冥」
「なるほど、惑星に
いや待て、ちょっとおかしい。水金「地」火木土天海冥だろ? なんで月になるんだお母さん!
……セーラー○ーンか……月に代わって○仕置きよ!か……
水星に逃げたの、マーキュリーがIQ300の天才少女だからとかその辺の理由だったり……(怖い考えになってしまった)
スレッタ用に備えた電子書籍やビデオでもある程度類推できた事ではあったが、お母さんはちょっとオタが入っていた。傾向としては「なかよし→ Amieライン」を基軸とするが、オタとしてC翼や☆矢、トルーパーなどの古典や、太陽の使者の方の鉄人28号(ショタコンの語源である。1980-1981)まで履修する雑食派であった。僕はちょっと悲しい。
ちょこちょこオタネタぶっ込んで来るんだよね。ガンドアームもそのままガンドアームでいいのに、ガンダムってしたのお母さんじゃないの?
「処理能力的にはシェルユニット拡張したら……11機ぐらいまでは行けますね」
「9でいいと思うの」
「いや、何でまたそこに拘るの?」
ガンダムエアリアルは、表向き水星開発公社の災害救助用モビルスーツである。折角モビルスーツがあるのだから役立てようという「事になっている」 問題はこの水星にはモビルスーツパイロットなんて洒落た奴は居ない……モビルスーツパイロットは高給取りなので水星より条件の良い現場に流れてしまうのだ。
あくまで「今の時点では」ガンダム・エアリアル開発計画はお母さんが水星環境に馴染むための供物である。これだけ地元に貢献してますよアピールだ。そして……僕は知っている。ルブリスボディを流用してガンド制御部を残して、スレッタに操縦訓練させたりスレッタを水星環境に馴染ませるつもりなのだ。お母さんはガンドアーム開発を諦めていない。むしろガンダム・エアリアルの運用で経験値や実績を積んで「そちら方面に殴り込む」算段なのだ。まあまあその辺は許容範囲か。どちらにせよガンドアーム体を改装してオックスアース社の匂いは消さないといけないし。
外装をシュッとしたタキシード仮面風にするのは僕が阻止した。これはオタ防止ではなく切実な理由がある。システムアビオニクス開発担当としては、機体の質量バランスを変えたくない。このガンさんボディの時もバランスや出力の違いでえらい苦労した。そんな苦労を繰り返すのはゴメンである。ただでさえ、ガンドアームは既存MSの数倍高性能なのだから。
パーメットがー出た出たー
パーメットが出たーぁ ヨイヨイ♪