怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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本作ではvsグラスレー寮時にグラスレー社の発行株式の0.6%相当(2400億宇宙ドル)を決闘の代価として奪い取り、Kickstarterじみた資金調達プログラムと巻き上げた2400億宇宙ドルでペイル社のファラクト開発部門(ベルメリア含む)とシン・セー開発公社を買収したのですが……


暫定専務

「専務! どうしてここへ?!」

「どうもこうもあるか、ウチ(シン・セー)買収したミオリネ氏が全くこちらに業務指示出さないから直談判に来た。どーなってるんだメル!」

「そういや……そうだな?」うっかりしてた。

 

 

【うっかりしてた】

アニメの水星の魔女本編ではうっかりし過ぎて買収した筈のシン・セーとペイル社一部(1200億宇宙ドル規模)がどうなったか全く描写が無い。大河内くんはうっかりし過ぎ八兵衛だなぁ(棒)

 

 

「シン・セー社員425名(A.S.122年4月1日現在)とその家族! 取引先やお客様にも迷惑が掛かるっ!」

「あれ? プロスペラ社長は?」

「今は社長なのかどうかも分からん。新社長に聞くまではシュレディンガーの社長だ」

「すると、専務さんは……」

「残念だが、暫定的に専務をしている暫定専務だ……どうなってんだよメルぅ……今年下の子が大学受験なんだ。減給とか無いよなぁ?(涙)」

あ、役員報酬だから? 僕は一般社員だから知らなかっ……

 

待て、僕の大切な自社株はどうなったの?!(切実)

 

 

【ミオリネの前に皆で押し寄せました】

「ミオリネさん! 僕の持ってたシン・セーの株は?!」

「新社長! 業務指示ぐらい下さい! あと組織はどんな形に……」

「そう言えば私もペイルからガンダム社移籍ですよね? 待遇とか配置聞いてないんですけど!」

「私は副社長で良いのかしら?」

「俺資産運用部門の部長やりたい!」

「オジェロに任せたら3日で傾く……畜産部門は作らないのか?」

「僕は役職に就けないでぇーーっ!」

 

「うるさい」

 

「「「「はいっ」」」」

 

「当面は従来業務を従前にやるのよ、社内カンパニー制みたいなカンジ。シン・セーは将来的には主幹になるから頑張ってね。ベルさんは今まで通りこっちでガンド関係開発して貰うわ。

義母(かあ)様は当面シン・セーの社長待遇のまま。エスカッシャンの民需転用だけ考えておいて下さい。シン・セー株は要望があれば買収時の価格にプレミア付けて買い取るけど、どうせ売ってくれないんでしょ……51%取れたから別にいいわ」

「あら? 前CEOから?」

「ええ、快くお譲り頂けた」

「じっちゃん何するんだろ?」元々プロスペラ社長に席譲ったのも趣味に生きる為だった筈だが……

「これからはもっと趣味に生きるんだって喜んでたわよ」

 

 

【前CEOの趣味】

ガンダム使ってテロしたり、少年少女を攫って子供兵にしてる不埒者を成敗する事である。身分偽装用に作った新潟の縮緬問屋は割と盛況と聞いている。

 

 

「兎も角、タネ銭はあるから心配しないで、グラスレー戦でみんなで勝ち取ったグラスレー株は2400億宇宙ドルだけど、5%プレミア付きで売れたからそれだけで120億宇宙ドルはあるわ。諸経費や税金抜いても80億宇宙ドルはあるし、純益それだけあれば株式会社ガンダムは私たち卒業するまで軽くみんなの給与出せるわよ……シン・セーやペイルがアホみたいな赤字出さなきゃね」

「……そのタネ銭で、1発勝負しないか、社長(ごくり)」

「オジェロ〜やめてくれよぉ〜(涙)」

「一億預けてあげてもいいわよ。一回の勝負に使っていいのは1000万まで、収支報告出して利益上げた分は1割特別報酬で支払ってあげる。

ただ、損失出たら最大給与の半額までで分割して損失補填させるからね!」

「おいオジェロやめとけって……」

「いや、その勝負乗った!」

「……ヤバくなったら会社辞めたらいいとか考えてない? ちゃんと証文取るから地獄の果てまで追い詰めるからね」

「負けたぁ!」

「見抜かれてらぁ!」

「あのねぇ、やるなら投機じゃなく投資をしなさい。儲かりゃオッケーってのは会社作る時にみんなで止めようって言ったじゃない。戦争の道具で儲けずに人類の輝く未来に投資! ウチはベネリットグループじゃないんだからね!」

「翁が株式売ったわけだ……」

「ね、専務? 逸材っしょ?」

「ねぇ、暫定専務? その紙袋なに?」

「あ、忘れるとこだった。我が社と取引のあるアラクネ社の新型シェルユニットのサンプルが出来まして……」

「小さ過ぎやしませんか?」

「MSサイズの試作品は無駄が多いから1/10サイズでテストするってのは、昔お前が稟議書に書いたんじゃ無かったか、メルクリウス?」

「「1/10サイズのシェルユニット?」」

ガサゴソガサゴソ

それは薄膜に包まれ、その中に何かゲル状の物に包まれた金属製の人間の脳のような形をしていた。

「インシェルユニット、【ぷるぷるα】だ。これでエアリアルのシェルユニットの13%程度の演算能力と10%程度の記憶域がある。エネルギー効率は20倍、熱損失は聞いて驚け3%まで激減した!」

「……ガンさん!」

ベルメリアさんが驚きの顔で僕を見つめる。

「えー、ちょっと待って……うーむ……」

僕はシェルユニットで演算する。え、まさか……行ける?!

「ガンド脳……ガンド脳が実現するっ!?」

プロスペラ母さんが嬌声を上げる。

「あの……何が凄いの?」ミオリネさんが腫れ物に触れるかの如く恐る恐る尋ねる。

「「「遂にガンドの最後のピースが埋まるのよ!!!」」」

「おっしゃ! これで脳腫瘍も怖くない!」

「大脳欠損も克服できるわ!」

「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!」

 

浮かれ回るベルメリア、メルクリウス、プロスペラを学生たちは気の毒そうに眺めていた。我らがスレッタ・マーキュリーは何となく雰囲気で一緒に万歳している(勿論よく分かっていない)

 




【プルプルα】
液冷式三次元構造シェルユニット。その構造上頭蓋骨に似たラジエーター兼衝撃保護ユニットが必要になる為、インシェルユニット(殻の中のユニット)と呼ばれる。超高密度三次元プリンターで回路出力を行い、隙間をカーボンナノチューブやバインダーで満たして従来のシェルユニットに1.5倍の集密度を達成、大型化の一途を辿るシェルユニットの革新的小型化を実現した。
その処理性能的には人間サイズのガンドボディを自在に操作して、更に高度な人工知能を搭載できるだけの余力がある。つまり、ガンド脳を作ることが出来る。
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