怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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Amaz⚪︎nですが、お届け物でーす♪


誤配

僕を先頭に陸さん、シバ君、ソフィとノレアが柔らかな日差しを浴びながらグラスレー寮に続く小道を歩く。

「あのー、こっちって……」

「ちゃんと確認しないとね、心配事があるとオープンキャンパス楽しめないでしょ? 

すいませーん、アボなしなんですけど寮長のシャディクさんはいらっしゃいますでしょーかー?」

 

 

【応接間に通されました】

 

「申し訳ない、シャディク・ゼネリは今社用で……」

「あちゃー、しくじったなぁ。でもサビーナさんやレネさんでも確認できるからいっかー」

カップの紅茶を一口啜る。良い葉っぱ使ってんなぉぃ。ソフィちゃんは角砂糖をこれでもかと投入してかき混ぜている。

「で、どの様なご用向きで、キャリバンさん」

「いやぁ、誤配かなと。こちらのソフィちゃんとノレアちゃんが地球寮尋ねてきたんですけど、2人とも御社のスタッフですよねぇ?」

レネちゃんが端末を何回かタップして2人の身元を照会する。

「えー? 2人ともアーシアン企業からの推薦ですよー」

「紙の上ではね、送り状は日本の加古川……その前はテレームの僧院……」

ソフィちゃんはお茶請けのチョコクッキーを頬張りリスの様になっている。

「何のことですかね」

「やだなぁ、皆さんの出身地でしょう、テレームの僧院」

「存じ上げませんが?」案外柔和にサビーナが微笑む。

「そうなんですか?」僕は古ぼけた写真を出す。「おっかしいなぁ、ロイズのおっちゃん間違ったのかなぁ?」

シバ君は呆れてソフィとノレアにチョコクッキーを分け与えている。ノレアの分はソフィが奪った。こちらはフリーダム全開だ!

 

サビーナは顔に出さないが、レネが写真を見て眉を(しか)める。

「可愛い娘さんですよね。てっきりサビーナさんの小さい頃の写真かと。他にもあるけど見ます?」

「弊社では2人の事など感知しておりませんが」サビーナの置くティーカップがかちゃりと音を立てる。効いてますねこれは。

「そっかー、こっちの勘違いかー。カーネギーの知り合いにも伝えておきますねー」

僕のクッキーはソフィに奪われた! ひどい(涙)

「カーネギーって……?」

「CEIP(Carnegie Endowment for International Peace)ですよ、戦争やめなさい基金、グラスレーだって散々文句言われてません?」

「そうは言っても、必要な物ではあるしな」

「やめさせろ、って言われてるんですが。何故か僕らが」

「シン・セーはいつからカーネギーの傘下に?」

「いえ、シン・セーの関連会社がその辺とお付き合いがありまして」

ティーカップの右に、親指と小指を除く3本指を突く。八咫烏のサインだ。

「……何のことやら」

「そっかー、じゃあ2人と一緒に送られてきたやたら嵩張(かさば)る荷物も関係無いのかなぁ?」

「ぇ……」思わず声を上げたレネをサビーナが目で制する。

「……知りませんな」

ふぅん、【存じ上げません】じゃ無くなっちゃったねぇ、サビーナさん。

「じゃあ、フロント管理会社に届けておきますわ。半年経過しても持ち主が現れなきゃ僕の個人資産になるのかなぁ?(すっとぼけ)」

「ガンさん、焼肉行こう焼肉!」陸さんは演技ではなくガチに喜んでる。

「大金持ちだね!」シバ君のセリフには感情が籠ってない。

「なんだ、全部僕の勘違いか。なんか美味しい紅茶飲みに来ただけみたいになっちゃったなぁ(棒)

お詫びにちょっとしたアドバイスを。

一つ目、カーギルも動いてます。

二つ目、何が何でも隠したいなら、自社で全て完結しなきゃダメです。移動も、軌道まで運ぶのも。軌道エレベーターや貨物船頼んで運ぶのもやめた方がいい。全部見られています。航宙申請もチェックされますからそれも出せない。

三つ目、ナジはもう使えない」

「……穀物メジャーか……」

「人間が減るのが純粋に困るんだそうですよ」

「何故、そんな情報を?」

「ランブルリングは安全に楽しんでね? と社長から釘刺されてまして。というか、社長がカンカンなんですよ、プラント・クエタでテロ騒ぎが起きた事」

「モノを動かし過ぎましたなぁ。流石にこの規模だと見抜かれますよ。

……なんでコマンドでやらんかったの? 巨人出す必要なく無いですか?」

「シヴァ4、そらMS開発企業だもん、MSは使いたいだろうさ」

「──」

「人生に役立つ言葉をお贈りします。

人は他人を(おとしい)れようと画策する時、自分が陥れられるとは考えないんですなぁ。世の中は広く、暇人は多い。

その暇人たちは暇に任せてあちこち監視してるんですよ、危機を防ぐためにね。危機が起きると彼ら忙しくなるから、彼らは大きな争いを好みません。経済的ではないし、彼らは暇が大好きなんです」

「戦争したがる軍人はいないって話です。誰が好き好んで銃弾飛び交う戦場に行きたがりますかと。駐屯地で草刈りしてランニングしてた方が気楽だし」

「そんな暇があったらスクワットや腕立て伏せがしたい!」

「余り騒がしくすると、天狗が出ますよ。クエタで暴れたあの天狗が」

「恫喝ですか?」サビーナが爽やかに微笑む。

「いやぁ、忠告です。僕らも暇が好きなんで」僕はティースプーンを親指と人差し指だけで折り曲げた。

 

 

ソフィは指を咥えてレネのクッキーを凝視している。




お茶会かな?
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