怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
【XVX-102 “Ariel"】
シン・セー開発公社がルブリスをエアリアルに改修する際に、入手困難な高集積ガンドI/Oコントローラを汎用ガンドI/Oに置き換えて作ったコピー版エアリアル。俗称「海賊さん」
本編劇中?プロスペラが語った様にエアリアルの様なデータストーム完全抑制機にはならなかった。汎用I/Oで作ったらコクピット内が殺人的に狭くなり、更にデータストームでパイロットが暴れると身体の各部をあちこちにぶつけて凄く痛いので一回だけバージョンアップして開発凍結。ガンビットは4機。汎用I/Oだと小型化できないからである。
今回プロスペラがシン・セーの倉庫から引っ張り出してきた。
【プロスペラは常務に電話しています】
「常務〜♪
「何しようとしてんですか社長?」
「ちょっとまたエアリアル量産計画進めてみようかと……」
「ちゃんと研究開発稟議書とプロジェクトのレジメ出して下さいよ! 処理フロー適当にしたらミオリネボスに突っ込まれますよ! てか、あれガンダムだからアスティカシアには入れられ無いんじゃ……」
「ブリタニア3世号で運用するから。保守パーツもお願いね!」
「8割エアリアルなんだからそっちでなんとかなりません?」(呆)
「ケチ。ボーナス査定下げるわよ!」(憮然)
まぁ、世間一般ではガルガンチュア系しかガンダムと見做されず、エアリアル含むパンタグリュエル系統はガンダムとは思われないのだが。
【ベルメリアはプルを連れて喫茶店に向かっています】
メガネ(網膜投影型プルの各種パラメータ監視デバイス)をかけたベルメリアはプルの手を引いて喫茶マウンテンに向かっていた。何故手を引くかと言えば、生後3時間のプルはガンド義肢操作にまだ不慣れで、ガンさんが渡したアビオニクスライブラリの最適化を終えていないからである。
更に……
「えいっ!」
ガンビットだった頃の癖が抜けないのか、人混みで他人を避ける際にガンビットの様に三次元で……つまり飛び越えようとか股の下潜ろうとしてしまうのだ!
「ねえねえ、まだ? お腹すいた!」
「(チラッ)……血糖値、まだ下がってないわよ」
「ほんとだもん、早くパフェ食べたいな♪」
ベルメリアは、ガンドロイドの事を一点だけ許せなかった。
ガンドロイドは、太らない(血涙)
世の女性もこの悔しみを共有してくれるに違いない。プルは機構構造上、浴びるほどパフェを食べても体型が変わらないのだ! 更に言えば空腹も覚えない筈である。もちろん所謂「ガス欠」はあるが、省電力モードに移行して、それが進めばスリープモードになるだけだ。
飢える苦しみもダイエットの辛さも、老化の悲しみもない。
正直羨ましい。眩しくさえある。
「あったー! ここ、ここ!」
プルは天真爛漫にはしゃいでいる。
【地球寮のメンツも向かってます】
「その身体のどこに食いモン入ってくんだよ……」ギャベル君もドン引きだ。
「──ソフィ、そんなにドカ食いすると加古川帰った後辛いよ」
「ノレアちゃん、それは心配しなくていい。食い物は手配した。もっと純粋にソフィちゃんの身体心配して」
「沢山食べて早く大きくなればいいんじゃない? 私も……」
「……モリモリ食べたから、そんなにデカくなったのね……」
「はいっ! ミオリネさんもモリモリ食べましょう!」
「リリッケが増えるな……」
「加古川のちびっ子もリリッケみたいになれるかなぁ! シーシアなんてほんっとうに軽いし細いんだよ!」
「まぁまぁ、今日は俺の奢りだ! 常識的な範囲で思う存分た……おや?」
メガネを掛けたベルメリアが女児を連れて喫茶店に入って行った。
「……ベルさん独身だよな?」
「こっ……子供さんの話は聞いたことが……」
「ベルさんの子供じゃないかもしれないだろ、ドラマ見過ぎだぜ……」
「誰にもドラマはあるんだぜ、ヌーノ」
「どんなドラマがあるのかしらぁ〜☆」リリッケの恋愛脳が余計な妄想を掻き立てる!
「ノレア!」顎で喫茶店の窓を示す。
「アイ・コピー」ノレアとソフィは窓に向かい音も立てずに駆け出した。
「子供の名前はプル、皆さん聞いたことあります?」
「変な名前だな? どこの人間だ?」
喫茶店の窓の下で、皆しゃがんで作戦会議開始。もちろんチュチュの頭は全く隠れず揺れている。
「──誰も知らない幼子……誘拐か──」
「そんなことあるわけないでしょ。ベルさんはちゃんとした大人よ!」
「そうですよね! ミオリネさん」
強化人士作ってた人が真人間とはたまげたなぁ……彼女も大概マッドだぞ。
「邪魔しちゃ悪いから他行くか?」
「アリア、私はネガティブ!」
「──私もです。別に気にしなくて良くないですか?」
「コメダのシノワールも大きいぞ?」
「くっ……ネガティブ! 初志貫徹スカイツリーパフェ!」
【ネガティブ】
軍隊とかで命令や提案に対する拒否とか反対を言う時使う語。
「デート中なら兎も角、別に構わんだろ」陸さんは呆れている。まぁ、こういう他愛の無い戯れ合いが楽しいんだろうけど。
シバが戯けて陸さんに呟く「
「
「すんません、ちょっと人数多いんですが……」
「……ご相席、お願いしても宜しいですか?」
「あら、みんなどうしたの?」
「──ソフィさんがお菓子みんな食べちゃって……」
「あらあら、育ち盛りね」
ここにも! ここにもダイエットが不要な生き物がっ! ベルメリアの内心は穏やかではなかった。
「ベルさんの娘と思ったら、顔つき全然ちげーし!」
「というより……スレッタの妹?」
「お前んとこ兄弟姉妹がいきなり増えるのな」
「ふふっ、違うわ。この子はスレッタちゃんの従姉妹よ」
「「え、イトコ?」」
「ナディムさんの妹さんの娘よ、ほら、眉毛」
プルがおでこを見せると、そこにはサマヤ家の証とも言える狸眉毛が!
「お前ん
(あー、テステス。6子よりボスへ、なんか変な設定が生えてきました!)
(ボスより6子へ、とりあえず合わせろ)
(らーじゃー)
「注文決まったかー」
「もちろん!
「私は……
後にノレアが語るところによると、ソフィとプルの間に龍虎相打つの図が見えたという。
「争いは、同じレベルの者同士でしか発生しないって、あれ本当ですね」
龍虎図では、龍が東で風を呼び、虎が西で雲を呼ぶという。
つまりドラゴンズとタイガースの戦いである。