怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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【ガルガンチュア型とパンダグリエル型】
簡単に言えば、ガンド義肢の拡大延長型に過ぎないのがガルガンチュア型。パンタグリエル型はパイロット意識をシェルユニットに写して「状況に対して同じ反応を返す」パイロットとパイロットの自意識コピーで「データストームの逆位相を形成して相殺・低減する」システムである。
ガンダムエアリアルはエアリアルというエリクト・サマヤの自意識コピーの発展継承とAIの補助によりデータストームを「スレッタ・マーキュリーに限り」完全制圧に成功し、その他のパイロットに関してはリンク2までAI補助により無効化出来る。


ガンダム・アーリエル

人の(みち)と書いて倫。ならば人倫って重言かなぁ……と僕は思った。たっぷり30秒ほど数えて我に返る。

「本当にやるんですか、社長」

「率直に聞くわ、興味無い?」

「……嫌な質問しますね。そりゃありますよ」将来的に(エアリアル)だってこの技術使いたいし。

「強化人士の最終型になるのかしらね。見たい様な、見たく無い様な……」

「あのちっちゃい子が強化人士? ベルさん貴方は……」怒気を込めてエリック(旧称エラン4号)が詰め寄るが、慌てて僕が間に入る。

「違うよ、プルはエアリアルの中の子が入ってるガンドのアンドロイドなんだ」

「……(一瞬呆気に取られて)……はぁ?!」

「見た事無かったっけ? エアリアルとファラクトで戦った時」

「……あーーーっ! じゃあアレは!」

「そう、スレッタの妹みたいなもん。正確にはパーメットの海の中でフヨフヨ浮かんでる身体のない個性(キャラクター)だね」

「降霊術を操るオカルティストか……(頭を抱える)」

「ガンド医療の最後のピースだよ。脳が壊れて死亡って悲し過ぎるだろ?」

「脳腫瘍が早期発見出来た段階で意識をガンド脳に移して、脳の外科処置やiPS細胞でのクローニング処置したら治療できる」

「エリックの脳に残るデータストーム後遺症も、この技術で治療できるわ」

「「「ガンド医学の勝利!」」」

「貴方たちはフランケンシュタインになった自覚は無いのか!」

「え? 人作った訳じゃないし……?」(戸惑い)

「そういやプルちゃんとかのAIってどう作ったの? そっちの方が不味いんじゃない?」

「チューリングテストが裸足で逃げ出す出来だもんねぇ」

「遂にこの話をする時が来たか……ベルさんとエリックには初めて話すけど……エアリアルみたいなタイプのガンダムには、自我が自然発生するんだ」

「「自然発生?!」」

「驚く事はないよ。人間だって自我が自然と生まれるじゃない?」

「だってそれは人間だから……「それは人間の驕りだよ。人体はそこまで特殊じゃない」僕は腕を曲げて伸ばして手首を一回転させる。

「……脳神経系の複雑さが何かを産む……? なんかそんな論文読んだ様な……」

「ベルさんでも覚えてないか。カルド・ナボ博士がガンドの基本理念とアーキテクト固めた頃の論文でその可能性に言及してる」

「じゃあ、ファラクトにも?」

「カルド博士の最後の論文に記述があるよ。ガルガンチュアタイプって言うガンド義肢の延長上にあるガンダムには自我は産まれない。ファラクトはこっちだ。義肢が意識を持って所有者の言う事聞かなくなる事件発生しないでしょ?

データストーム抑制の為にパイロットの意識をガンダムにコピーして、逆位相のデータストームを作り出して相殺するパンダグリエルタイプだとコピーした自我が育って別種になる……個性が生まれるって話なんだけど……」

「待って、ガンさん。パンタグリエルタイプは私がテストパイロットしてたから知ってるけど、コールバック試験は……」

「カルド博士も万能って訳じゃなかったんだね。社長の意識コピーには失敗してたんだ。だってシェルユニットの中には先に自我が生まれてたんだもの!」

「でも……それならこのアーリエルにも自我が生まれている筈じゃない? これ、エアリアルのほぼ完全なコピーよ!」

「僕も神様じゃないからなんでかって聞かれても困るよ。無いんだからないとしか……或いは、その差が自我が生まれるか否かの境目なのかも」

「……で、自我の無いガンダム……パンタグリエルだっけ? それにプルちゃん乗せるとどうなるんだい?」

「どうもこうも(苦笑) パンタグリエルタイプとしてデータストームの発生抑制出来るんだろうけど、そもそも人を乗せる意味が無い。てか厳密にはヒトではないと言うか……ガンドロイドは機械なんだろか、人間なんだろか?」

「データストームが発生してもピンピンしてたわね」

「やはりあのデミトレーナーはリンク4やってたのか……」

「データストームが屁でもない人しかデータストームは克服できない。いやぁ神様は意地悪だ!」

「でもそれって、つまりガンド脳にしたら人間でもデータストーム乗り越えられるって事じゃないか?」

「また話戻るけどさ、脳がガンド脳になった生体パーツが多めのガンドロイドは人間かな? 機械かな? てかエリック? 脳を積極的に機械化したい?」

「治療目的でもなきゃ嫌だよ。僕だって肉体に愛着はある」

「そうだろうね、僕だってガンド脳には抵抗がある。電気切れたら即死しないかとか」

「プルちゃんにはこの恐れがないのか……元々自分のボディを持って無いから」

「得ただけで失ってないし、交換もしてないのね」

「交換したものがどんなものかも気にしないで済む。貰えただけお得だわ」

 

「ようやくエアリアルの謎が解けてきた……」プロスペラ仮面が微笑みながら顎に手を当てる。

「先輩! エアリアルの事よく分かっていなかったんですか?」ベルメリアは呆れ顔だ。

「ベルも子育てしたら分かるわよ」プロスペラは肩をすくめてこう続ける。

「エアリアルもスレッタも私が作ったんだけど、スレッタなんか間違いなく私がお腹を痛めて作り出したけど……判らない事だらけよ」

 

きっと、神様も【彼ら】人間の事が良く判らなくて困っている人違いない。いや、僕も含めて、かな?




親をやるのは大変だなぁ(棒)

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