怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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ガンさんは天狗ボディで飛び立った。




天狗のレスキュー大作戦

「天狗様呼んでくる!」

僕は自分のオフィスのシミュレーター席に飛び込んだ。天狗Mk-2は喪失したがまだ初代ボディは残っている。

 

「ガンさん、長刀調達しといたわよ」

籠コンテナを押して、プロスペラ社長がビーム長刀を運んで来る。

「前に言ってたガンビット接続で出力上がるバージョンよ。スレッタやお友達のこと、よろしくね」

「──何の事かさっぱり分からんのだが……」

「まだ小芝居続けるの?!」

「……まぁ、天狗様の行状もアレと言えばアレですし……軍用ガンド義肢ってことは、その……」

ガンド天狗として変身しているのは、確かに官憲に捕まりたく無いなーという部分もある(素直)

「ベルは驚かないのね?」

「私の夢は600万ドルの男、ですもの」

 

 

【600万ドルの男】

昔のアメリカSFドラマ。左目、右腕、両脚を失ったNASAのパイロットが高性能義肢を取り付け活躍する。当時は「NASAだから」と言っておけば大抵の事が許されるアトモスフィアがあった。流石にNASAにはサイボーグ技術無いと思うんだけど──ヴァナディースじゃあるまいし。

筆者的にはプロスペラの外見上のモデルはライダーマンだが、実はモチーフには600万ドルの男が混じっているのではないかと常々……(大河内や考証の白土さん辺りが見てるんじゃないかな?)

 

 

やだ、僕の周りにはオタしか居ない(絶望)

「あとこれ。プロペラント足りないんでしょ?」

フルカウルの大型バイク……なんかフロント見たく無いなぁ……

「サイク「ストップ! これ車検通る奴?」

「通るわよ、パーツ戻せば」

帰って来て、遵法精神くん(涙)

 

金田のバイクじみたモーターの高周波音が響き渡る。

「ちゃんとホンダだからついてくるわよ」ライディング・アシストか。

「可愛いですね」時折前輪振るのが辺りを良く確認している様にも見える。

 

 

避難指示を出しているフロント警備部のスタッフ背後を異様な風体のバイクが走り抜ける。その男はホンダのロゴじみた羽を持ち、ホンダっぽいバイクの上で腕を組みながらバカみたいに飛ばしていた。

「ホンダじゃー羽が生えてもおかしく無いな、ヨシ!」

技術の高さが驕りとなって表出したか、赤い鼻は棒の様に高く風を切り裂いていた。

「──いや待て、何で逆行してんだおい!」

 

 

ノレアは信じられない物を見た。正面からバイクに乗った天狗が信じられない速度でやって来て……走り去った。

「……ねぇ、ソフィ?」

「なによ、もっと飛ばせないの?」

「……今、天狗がいた(棒)」

「天狗も避難で忙しいんでしょ」

「バイク乗って、反対向かってた」

「いいから前見て飛ばして! もうぶつけないでよ!」

「──つかれてるんだよ、おねぇちゃん。あともう少しだから頑張って!」

 

 

【ルブリス・ウルとソーン墜落地】

微かな生体反応を感じる。強制コクピットハッチ開放信号(ガンさんが整備とチェックついでに仕込んだ)を送り中を確認すると、パーメットスコア上げようとして高圧電流を食らい意識を失い、自由落下で受け身も取れず……(むご)いことをした。身体を労われよと、とりあえず搬出して捕縛しておいた。

アス高の学生なら搭乗前に機体チェックは当たり前だろうに。御三家上澄みだからアス高なのにアス高の洗礼を受けていないのか。練度は知らんが経験が足りぬ。カリキュラムはこの様な事があるぞと正しく伝えているのにな……(29話「敢えて見ない地雷」で言及済み。まぁ略奪して整備やチェックする間もなく逃げたから、であろう)

 

なお、乗っていたエナオとメイジーはウル・ソーンのパイロット容疑で捕縛された。

 

 

【観戦車両の救援車両】

何故こんな所に電車が転がっているのか皆目不明だが、うめき声がするのでビーム長刀で車両を切り裂き中の女性を引き出した。電車は大体モノコック構造だから切り裂きやすい。

二人とも脚部開放骨折に腕部骨折。開放性骨折は不味いのでとりあえずガンビット鎌鼬で膝下から切断してガンド施術(アタッチメント接続部取り付け)を行う。何やらギャーギャー騒いでいたが、そのままにして雑菌入ると最悪死ぬぞ。ガンドがあるから安心して切断されるが良い。抗生物質とマイクロマシン錠剤渡してやったが、なんかイマイチ感謝の念が感じられない。しばらくは芋虫みたいにウネウネしているが良い。

 

まぁ、このイリーシャとレネもフロント警備部に捕縛されるのだが。

 

 

【最悪死ぬぞ】

実はガンド医療の凄く普通な使い方描写になる。iPS細胞による再生医療が存在しても、クローン再生には時間が掛かる。そこで複雑骨折などの場合は一時的に損傷部を切断してダメージの増加を防ぎ、再生までの間はガンド義肢でQoL維持。これ以上は無いぐらい適切な処置だ。【きちんと説明して患者(レシピエント)の同意を取っていれば】だが!

(本当は輸血や補液しつつ抗生物質入れたいところ。麻酔もしてないし)

また、処置としては適切ではあるが……電車をバターの様に切り裂き、馬鹿力で残骸避けた羽の生えた天狗(日本の天狗に詳しく無いキリスト教圏の人間が見たら、普通に悪魔であろう。実際「悪魔の辞典」では天狗がGengだかの名前で悪魔として紹介されている)が、長刀で自分の脚をいきなり切断は悪夢以外の何物でもない。想像してごらん(imagine)

 




【患者の同意】
今は告訴対策で同意取り付けが凄く重要。筆者は以前ハナタケなんて言われる鼻腔内にできる腫れ物を鼻毛カッターの親玉みたいので切除するチョロい手術を受けた事があるが、失明する可能性、嗅覚が失われる可能性、しまいにゃ死ぬ可能性まで説明された(手術中に医者が盛大なくしゃみして術具を脳まで押し込んだりしたら、そりゃまぁ死ぬかもだが……)
めんどくさい世の中になりましたなぁ(呆)
尚、鼻毛カッター式を選択しない場合、口蓋上部から骨割って鼻腔内のハナタケ(ポリープ)切除という、かなりグロい大施術になる模様。鼻毛カッター様々である。テクノロジー進化万歳!
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