怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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ここでシャディク達の失敗の原因を説明しておこう。

本作社会の諜報戦の基本はオープンソースインテリジェンス(OSINT(オシント))である。スパイを用いたヒューミントや信号解析によるシギントは補助的に使われているが、基本は公開情報の突き合わせにより分析官が状況を解析して「それを協力機関と共有し」、情報精度や未来予測の確実性を底上げしている。
ともすれば読者諸兄も「諜報戦ならスパイで情報抜いて……」と考えるかも知れないが、スパイが盗んだ情報というものは裏取りが出来ないのだ。まさか相手側諜報機関に問い合わせる訳にも行くまい。007やスパイ大作戦の見過ぎである。
テロリストというのは少数意見だからテロリストなのだ。多数派なら別にテロを用いずとも政治目標は合法的に達成できる。そして少数派であるから故に情報共有出来る仲間が減り、仲間の少なさが情報戦戦闘力の差となる。人付き合い重点、友達の友達は皆友達だの精神。他者を抱き込まず皆で計画を進めようという意思が欠けた時点でシャディクの計画は破綻するのが約束された様なものだ。ミオリネ一人すら仲間に引き込めない様な奴が社会変革出来るのは出来の悪い素人小説の中だけ、なのである。

(アニメではシギントで勝つる!やるみたいだが、エシュロンでもロシアを抑えきれなかったという現実を省みるに、ちょっとファンタジーが過ぎないかなぁ?)


臨検、そして……

「いやぁ、楽勝でしたよ。そちらで提言した事素直にやるんだから……」

「え? まさかほんとに自社艦で?」

「一応報告は上げといたが、まさかそのままやるとは……」

「いやぁ、持つべきは友ですな。シバさん!」

「ラインメタルからのラインは割れました?」

「魔術! 軍事! 新世界秩序! 綺麗なもんです、見事過ぎて言葉も出ない──ナチの残党系ですなぁ」

「まだいたの?」

「うわぁ、第三帝国の亡霊かぁ……」

「……みんなでお祓いしますかねぇ。ウチのボスは作戦名「エクソシスト」を提案してます」

 

男たちはテントの中でリンゴをしゃりしゃり咀嚼しながら物騒な話をしていた。

 

 

黒太子(ブラックプリンス)、ねぇ……」

「ガンさん、知ってるの?」

「イギリス・フランスの100年戦争時の英雄ですな。確か大昔の海に浮かぶ戦艦とかの名前にもなってる。下痢が酷くなってからは負け続きなんだけど」

「下痢してたら戦争どころじゃ無いわね……」

「で、ここじゃない? 例の部屋」

「開けて頂けますか?」

「……(無言で、仕方なく開ける)」

ぶしゅー

 

「シャーディークーくーん、あーそーぼー」

「やぁ、お久しぶり」

「それがセイズの親機? 随分デカくなったね?」

「お陰で双方通信できる様になった。フィードバック程度だけど」

「正解ね、フルフィードバックしたらガンダムと同じになっちゃうわ」

「負けたよ。ところでウチの他のメンバーは……?」

「逮捕まではフロント管理部で行ったが、諸事情により勾留はカーギルでやる事になった」

「可哀想に……カーギルの尋問は学生の君らにはキツいぞ。特に年頃の女性にはな……」

「……覚悟は出来てる。僕も、みんなも……」

「…………あのさ? もしかしてアダルトビデオみたいな展開予想してない? 多分全然違うよ?」

「……一体何をするつもりなんだ? 苦痛には負けないよ……」

「あ、ダメだ。これ絶対ボンテージSM系想像してる!」

「シン・セーだったらそんな感じにも出来たけど……」

「違うんですよ、この人ちょっと拗らせてるだけでシン・セーは清く正しい採掘屋さんですからね!」なんで僕がフォローする羽目に?!

 

 

【悪魔は微笑みを湛えてやって来る】

「酷い目に遭ってない? 大丈夫? すぐお食事の支度しますから……」

「自白剤入りか? そんなものは……」

「捕虜虐待は重罪だわ。そんな非合法なことしませんよ。バスもトイレもあるし、エアロバイクも用意したわ。テレビやメディアはごめんなさいね、この部屋の中では何してもいいわ。首吊りはダメだけどね」

ドアが二重隔壁なのは確認した。この船輸送艦なのに……固い!

1日目は食事に手を付けなかった。

2日目にはひっくり返してやったが、それは失敗だった。スープのいい匂いがカーペットに染み付いて部屋の中に充満した。寧ろ空腹が辛くなって来た。

3日目には運んできたメイドに食わせて様子を見た。普通に美味そうに食べて腹が立った。

4日目には2食用意して目の前で美味い美味いと食べ始めた。料理は目の前で取り分けている。

5日目、皿をランダムにメイドと交換して食べた。美味かった。めちゃくちゃ美味かった。

 

ここから地獄が始まる。

いや、食事を抜かれた訳でも薬を盛られた訳でも無い。ただひたすら美味いフルコースが振る舞われただけだ。ここに至ってこの部屋に鏡が無い理由が分かった。自傷防止ではなかったんだ……

「やだ……太った……?」

オーバーカロリー、だった。鏡を見ていなかったのが災いした。気が付くと私は肥えていた。焦った。エアロバイクを必死で漕いだ。運動量がモニタリングされているのか、必死に漕げば漕ぐほど食事量が増えて行く。お尻と太腿は筋肉質になったがそれだけだ。運動の後の食事は更に美味しい。断食を試みたが、ダメだった。もうあの美味い食事に手を出さないという選択肢は無いし、断食に耐えるために運動を減らすと筋肉が贅肉になった。

「私たち、普段はジムトレーナーをしてますの」

メイド達はシェイプアップのプロだった。その知識を活かして痩せさせるのではなく太らせたのだ、無様な! 豚の様に! メイドの無駄に良いプロポーションが気に触る。

 

「こ……こんなやり方……酷いよっ!」私は涙ながらに訴えた。酷い、これは寧ろ酷い、綺麗な身体のまま死なせてよ! でも豚骨ラーメン美味しい……

「大丈夫、あなたはまだ可愛いわ」替え玉つるーん。やや(やわ)の替え玉がスープに踊る。

どういう事? ……メイジーは? イリーシャは? レネはまた胸から太ったの! うううゴマと高菜入れたらまた食べれちゃう……

「まだ、戻れるわよ。でもあと1月もすると……」メイドは少し困った顔をした。でも、「でも」なんだよ! 

「何が目的だ、何が聞きたいんだ、言えよ!」

掴みかかると送り足払いでスコーンと転がされた。こいつ、強い!

「私たちは何も求めませんよ。何か話したい事でもあるなら聞きますが。ナビスコのエアリアルとココアは如何?」シメのライスをよそりながらココアの話するなっ!(しかしスープにご飯入れて食べる魅力には勝てない)

「酷いよ! こんな身体じゃシャディクに……」

「あら? シャディクさんも私たちのお食事食べてますわよ。健啖家ね(ニッコリ)」

 

いっ……いやぁぁぁぁぁあっ!

 

エナオは泣きながら豚骨おじやを胃に流し込んだ。




ある意味快楽責めとも言えるので、薄い本的な内容と言えなくも無い。大丈夫、リリッケちゃんがモテる世界線だ。希望を捨てたらダメだよ☆


苦痛は慣れるが快楽には逆らえない。さぁ貴方のウェストさんはくびれを保っていますかな?
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