怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】 作:PureFighter00
本当にほんっとーに前話とか苦しみましたからね。作者の本音なんすが「この話どうやったら畳まれるか」……前話というのは実はその思考シミュレーションです。あのプロスペラの妄執というものをどーやったら解く事が出来るのか。
昨日仕事で200kmぐらい車転がしながら考えて、なんとか少なくとも私が納得出来る筋が見つかりました。さぁ、100話終了に向けてレディ・ゴー!
「本日は皆様お忙しい中……」
「──これ、どういう座組?」
「大変申し訳ないのですが、マーキュリー家とレンブラン家の両家の問題について、ミオリネ氏の伯父様から善処するよう……」
「では、何故プロスペラを呼ばないのだ?」
「……お母さんの話、ですか」スレッタだけは、問題に気付いているようだ。いつも何も知らないスレッタ・マーキュリー(17)なのに、これは珍しい。
「夢を見たんです。お母さんが小さな子を連れて何処かに行っちゃう夢。多分小さい子はエアリアル……ガンさん、私がミオリネさんと結婚するって事はお母さんと離れる事なのかなぁ?」
ウッと一瞬詰まる一同。これはまさか……ブライダル・ブルー?
「そうではないぞ、スレッタ君──君はミオリネを手に入れてお母さんを捨てる訳じゃない。レンブラン家もマーキュリー家もミオリネと君の婚姻により新しい家族を手に入れるんだ。我々は何も失わない。家族を手に入れるんだ──ノートレットもそう言っていたよ」
「なんだ耄碌したのかジジババども! 何がノートレットはやらんだ! 馬鹿かお前ら? これは取引だ、私を使ってお前らはデリング・レンブランを手に入れるんだよ! そしてこいつをバックアップしてみろ! なんと戦争用高機能MS開発グループを丸ごと手に入れられるぞ!
この旨みが解らんのか? カーギルの戦争回避プログラムに使える手が増えるんだぞ! 両手を挙げて祝福しろ!」
堂々と政略結婚として上手く使えとプレゼンする花嫁を見て、デリング・レンブランは緊張した。なんかど偉い事になっていないかと。それをバックアップしてくれたのは未来の義兄だった。
「あー、まー、その……身寄りは確かですし、別にカーギルの経営参画する訳じゃないですし……別に一族の了承も何も……ノートレットも好きでデリング氏とくっつくんだろ?」
「当たり前だ。
「すごいね」ミオリネは呆れている。彼女はいざとなるとノートレットの様になる自分の事を理解していないらしい。
「まぁ、だからプロスペラが君のことを手放すとかはしない筈だ。寧ろひょっこり新居を訪ねて来てミオリネに嫌味の一つも……お前、片付け出来んからなぁ……」
「入れないから。アポ無しでは」
実は過日、筆者の伯母がナチュラルにこれやって
「私は色々経験しているからそれはやらん。孫はこちらに見せに来る様にしてくれ。本宅とは別に狭くて居心地の良い孫と会う家を別途近所に用意するから──」
些か、デリング氏も早まり過ぎである様な。
「いや、あながちスレッタの夢も外れていないかもしれません」僕は努めて真面目に切り出した。「今日は未来の家族という事で、ちょっとデリケートな部分に触れざるを得ません」
「ちょっと……そのプライベートになんでガンさんが……」
「あれ? ミオリネさん知らなかったですか? ガンさんは私の家族みたいなものですし……」一瞬心がモワッと暖かくなり、涙が(何処からともなく)溢れ出しそうになったが……
「え? お姉ちゃん何を?」「エアリアルって……あのエアリアル?」「彼はキャリバン・メルクリウス……」
「どっから見てもエアリアルじゃないですか。一生懸命ガンさんだキャリバンだって言い張るからお姉ちゃんそういう事にしてたけど、そんなの随分前から知ってたよ☆」
ここぞとばかりに水星タヌキがおねぇちゃんムーブを始めて事態は混迷を極めた。
「ちょっと待ってスレッタ。エアリアルは家族ってそういう事?」
「いや待ってくれ、ではあのMSは……」
「エアリアルについては私詳しいですから。仕草の一つ一つが昔私が考えてた
「という訳で、改めましてガンダム・エアリアルです」(ぺこり)
「……まぁとりあえずヨシとするわ。今日は何、ぶっちゃけ大会?」
「む……むぅ……」
「次はデリング氏のことね。実は……」
「スレッタのお父さんが死んだのが、親父の差し金ってことでしょ。知ってる」
「……はい……」少し暗い顔でスレッタもうなづく。
「え? ミオリネ?」
「ガンダム絶滅の立役者・デリング・レンブラン、ガンダム持ってるマーキュリー家。調べるでしょ普通。まさかって……」
そう、アニメ本編の都合良くポンコツになるミオリネと違い、本作でのミオリネはGT付きで頭がフルタイム良いのである。調べられる事は事前に調べているし、プロスペラのウザ絡みに「何故?」と思考を巡らせもする。
何故、彼女が疑問に思わず調べもしない前提なのだろう!
「ミオリネさんに説明された時は複雑でしたけど、ヴァナディースがガンダム作ってたのは間違い無いですし……だからお母さん、ミオリネさんに姑がらみ、するのかなって……」
「切り出すタイミング測ってるのよ。私たちだって考えてるんだから」
いつの間にか彼女たちも大人に……いや、大人になりつつあった。
「もう17歳ですからね」
「私たち、ローティーンの子供ではないの。スレッタ程じゃないけど、私だって育ってるんだから……まぁ、親から見たらいつでも、いつまでも私たちは子供なんでしょうけど」
「じゃあ本題行こうか。実はこれが1番ヤバい」
「お母さんの「エリー」だよね、エアリアル?」
「うん、ちょっと恥ずかしい話なんだけど、プロスペラ社長はちょっと頭のアレがおかしくて……」
「エアリアルの中にエリーが居るって思ってるんだよね……」
「? エリーって? エアリアルじゃなくて?」
「エリクト・サマヤ。元服前の私」スレッタは自分を指差す。タヌっとした顔で。元服って、なんだよ!
「は?」
「それは私もこの間聴いたが、どういう話なのかさっぱり解らん……」
「どうやら、なんだけど……お母さん、私とエアリアルが入れ替わってると勘違いしてるみたい……小さい頃偶にお母さんと一緒に寝ると、エリーエリーって寝言言うのよ……ワタシ、ここに居るよってその度に答えてたんだけど……」
うん?
「……ヴァナディース事変の際に、プロスペラ……いや、エルノラ・サマヤは娘を連れてMSで脱出していてね」
「あ、それ僕だ。当時のコクピット映像見ます? 残してありますよ!」
^「エリー、お
^「お母さんの言う事聞いてエリー、もう帰れないの……」
「なんで?」
「爆破したからな……」
^「やぁだっ! ケーキ食べるのみんなでっ!」
^「もう……もう……みんなは居ないのよエリー……」
「何か言う事は?」
「大変申し訳ない事をした……スレッタ君が居るとは知らなかったんだ……それで罪が減ずる訳ではないが……」
^「! 酸素残量が!」
「エリーギャン泣きしたからね……で、音声は残って無いんですが、ここで僕は姉……ナディムお父さん乗ってたルブリスにお願いしたんですよ。僕たち見つけて貰えるように、レーダーに僕たちの位置光らせてって」
「あの機体のあの反応は、君の仕業だったのか!」
「僕はいいけど、酸素ないと2人とも死んじゃいますからね。その頃はまだ僕も非力で勝手に信号発信出来なかったし……パーメット流量制御も完璧じゃなかった」
「それで青いデータストームが……」
「カルド博士の予測通り、データストームの無害化には成功してる。僕の主観時間は無いんだけど、この後救出されて僕もエリクト・サマヤも8年ほど調べ尽くされてる筈だから」
「でも、エルノラは信じなかった。データストームで娘に異変が起きた、と。詳しい話は聞いていなかったが、私は母子共に健康だったと聴いていた」
「おかしかったのは、エルノラの頭というか、認識だった訳」
100話で収めるためには1話文字数が2000で収まらぬ事もあろう!(開き直りっ!)
筆者は評判やら他者評価より、この話の結末が見たい。