怪傑! ガンド天狗!!!【一回完結】【アディショナルタイム】   作:PureFighter00

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【元服】
所謂成人の儀式で、古くは女性の場合「裳着(もぎ)」と言ったのだが、江戸時代頃にはまとめて元服と呼ばれていた模様。元々は冠を被り大人になる儀式であり、これを機に幼名から元服名((いみな))を名乗る。
プロスペラは8年にも渡る検査により肉体年齢5歳ぐらいのエリクトの戸籍上の年齢が13歳になってしまった不合理を「戸籍書き換え」という荒技で回避したのだが、その際にエリクトに対して行った弁明が「元服したから」であり、お父さんがインド系であるサマヤ家が元服する訳ねーだろという話である。
サマヤ家のサマヤとはサンスクリット語で「約束・契約」の意味である。スレッタが少し色黒なのもインド系ハーフであるからだし、数々の人種が混じり合うインドには実は美人が多い。人種毎の顔形の特徴が混血により平均化されるからだ。


水星のタヌキ、タヌっと走る

「これは、困ったな……」

「実は僕、アス高来る前に社長からエアリアルだって看過されたんですが……それでもエリーとは呼ばれなかったんですわ……」

「その格好じゃあね……そもそも、居ないものを居ると思い込んでるのが……」スレッタは腕を組んで難しい顔をしている。こんな真剣に悩んでいる姿見るのは「やりたい事リスト」編纂時以降見た事がない。

「一つ気が付いた事があるんだけど」ミオリネが顎に指を当てながら話を続ける「プロスペラさんが見ていた夢って、なんだろう? エリー、エリーって(うな)されてたのよね?」

「ルブリスでの逃避行か空間漂っていた時の夢かな? トラウマだろうし……」

「で、エリーが何処かに消えていくイメージがあったから必死に呼びかけて……」

「──私はここに居るよって、スレッタが話しかけた!」

「あ、成程! エリーがどっか行くイメージをルブリスのコクピットから見る状態で……」

「そう、コクピット内に夢の外から語りかけるスレッタの声が聞こえる!」

 

 

「どうやら犯人は私だったようね」

 

 

まさか、まさかのタヌキの化かし技だった……だと?! スレッタ・マーキュリーは全て謎は解けたという顔をした。

 

 

「睡眠学習だったかぁ……」

「あんたが話を複雑にしてんじゃない! なんとかしなさいよ!」

「そんなっ! ミオリネさん! これは不可抗力ですよっ! 私まだ小さい頃の話だもん! わかんないですよそんなのっ!」

「……むぅ、まだ手はある……プロスペラ母さんを僕に乗せる事が出来れば或いは……」

「何するのエアリアル?」

「データストームだよ。僕がデータストームで母さん中に入れて全部見せたらいい。中にエリーがいない事を理解して貰うにはそれしかない」

「え? エアリアルデータストーム出せないじゃない?」

「出さないようにしてるだけだよ。僕が頑張って出さないようにしてるのっ!」

「乗るかな……クエタの時ですら乗らなかったぞ……乗る気無いのではないかな?」

「エアリアルはお母さんと話せるの?」

「あのヘルメットでコミュニケーションは取れるよ。アレでモニタリングもしてる」

「ふっふっふ、これはおねぇちゃんが何とかするしかありませんね……!」

「なんか嫌な予感がするのぅ」

「私! 私はエアリアル以外にもお母さんについても詳しいの! まーかせなさいっ! 私お母さん博士なんだからっ!」スレッタは腕を組んで立ち上がり、ガイナ立ちするなどした。

 

 

 

 

遥か遠くに浮かぶ星を

想い眠りにつく君の

選ぶ未来が望む道が

何処へ続いていても

共に生きるから

 

ででででっ でっ、でーででで

ででででっ でーでーでーで

 

【地球寮の皆に何かを必死で説明するスレッタとミオリネ。皆はうぇーっと嫌な顔をする。ニカはやろうよ!と乗り気で、リリッケもそれに続く】

 

 

ずっと昔の記憶

連れられて来たこの星で君は

願い続けてた

遠くで煌めく景色に

飛び込む事ができたのなら

 

【ジェターク寮に向かうも速攻で何をしに来た水星女ァ!と怒鳴られるスレッタ。慌ててミオリネの背中に隠れる。まぁまぁと取りなすミオリネとグエル。後ろにはやるぞジェターク社再建計画!!の垂れ幕】

 

 

一人孤独な世界で

祈り願う

夢を描き

未来を見る

 

【スレッタ、会議室のホワイトボードに何やら書きながら熱弁する。それを聞くジェターク寮寮生たち】

 

逃げ出すよりも進む道を

君が選んだのなら

 

【スレッタ、寮生に向き直り勢い良く頭を下げる。グエル拍手。釣られて寮生拍手。再建手伝えよ顔のラウダをペトラが宥める】

【またやってるのだ……のフェルシー。(にこや)かに微笑む】

 

 

誰かが描いたイメージじゃなくて

誰かが選んだステージじゃなくて

僕たちが作って行くストーリー

決して一人にはさせないから

 

【工場のようなステージを組むディランザとエアリアル。グエルはボブと化して現場指揮。手には何やら設計図が握られている】

 

いつかその胸に秘めた

刃が鎖を断ち切るまで

 

【チュチュのデミトレがディスクグラインダー装備で鎖を斬る。そしてそれをディランザが天井に押し当ててグエルのダリルバルデが鉄骨に溶接】

 

ずっと共に戦うよ

 

【エアリアルが鎖を下に引き強度確認。サムズアップくいー】

 

 

決めつけられた運命

そんなの壊して

僕たちは「人形」じゃない

君の世界だ 君の未来だ

どんな物語にも出来る

 

【大張作画でプラント・クエタ外周を飛ぶプルのアーリエルとソフィ・ノレアの乗るルブリスソーンとウル。盛大にクエタの外壁に穴が空き爆発が起こるも画面を引くとCGのシュミレータで、三人ともキャッキャ騒ぎながら自由にクエタ防衛シミュレーションに興じる。そこにケナンジ、特注シミュレータに乗り参戦。瞬く間にルブリスを拿捕。余りの手際の良さに観客のドミニコス隊員もグエルも驚嘆の声を上げるが、スレッタは渋い顔。勝っちゃダメでしょと監督メガホンで軽くケナンジの頭を叩く。ミオリネはカチンコのTake数を書き直している】

 

 

逃げる様に 隠れる様に

乗り込んできたコクピットには

泣き虫な君はもう居ない

いつの間にかこんなに強く

 

【スレッタ、ディレクターチェアに深く座り、脚を高く組んでサングラス姿で「雲待ち」を指示、黒澤気取りらしい。ミオリネにカチンコチョップを喰らい、ティルがフロント内の映像投射機を操作して雲を出す】

 

 

これは君の人生

(誰のものでもない)

それは答えなんてない

(自分で選ぶ道)

 

【飛び続けるアーリエルが突如地面に叩き付けられる。ティル、ヌーノ、ギャベルが真剣に画面見つめながら爆発や煙をCG合成。一同巻き戻して効果確認。ニヤリと微笑む】

 

 

もう呪縛は解いて

定められたフィクションから

飛び出すんだ

飛び立つんだ あぁ

 

【プラント・クエタでジェターク社守備隊や寮生を含むエキストラの皆様が予行演習。デリング、ラジャン、ケナンジが厳しく指導。トロトロ走るな、戦争が終わっちまうぞ! 隔壁が開いたら全力だ! 行けぇ!のポーズ】

 

 

誰にも追いつけないスピードで

地面蹴り上げ空を舞う

呪い呪われた未来は

君がその手で変えていくんだ

 

【ストーリーラインを確認しながら出来上がった画像をプラント・クエタのMAP上にガンさんが物凄い勢いで貼り付けて行く。ガンビットを模したカメラを動かして行くと各場所で起きている「事件」を確認できる。スレッタ修正指示、ガンさんストーリーラインを指差しつつ抗論。私が変えると決めたの!でガンさん押し切られる】

 

 

逃げずに進んだことできっと

掴めるものが沢山あるよ

もっと強くなれる

 

【リリッケ、ホワイトボードに書かれた工程表にバツを2つ付ける。次は「ラストシーン」と書いてある】

【スレッタ、煤けた顔メイクで遥か高みを見る。スレッタ煤けった!の渾身のギャグで一瞬遅れて地球寮メンバー大爆笑】

 

 

この星に生まれたこと

この世界で生き続けること

その全てを愛せる様に

目一杯の祝福を君に

【リリッケ、ラストシーンの項にもバツを付ける。終わりましたぁ〜の顔】

【デリング、難しい顔をして小さなホワイトボードに何事かを書く】

【スレッタとミオリネ、ハイタッチ】

 




これはシーン変わったが物語思いついた当初からやりたかった場面ではある。
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