赤き鬼武者、現実的な現代の殺人世界での幻魔達との戦い。 作:サトシゲッコウガ
人間姿の阿児と左馬介は歩きによる旅を続けていた。
阿児「パリでの幻魔はあらかた倒したと思う。信長も篭手に封じ込めたし。これからどうする?」
左馬介「そうだな・・・。僧侶の修行でもやってみるか。」
阿児「左馬介が僧侶・・・お坊さんのような。ならあたいは寺の尼さんって感じ?」
左馬介「阿児の尼さん姿か・・・あまり想像できないな。」
阿児「むう・・・」
その時だった。
突然、周りが光り出す。
左馬介「何!?」
阿児「な、何なんだい!?」
すると、錫杖を持った女神と左馬介に鬼の籠手を授けた顔だけでの鬼の一族が現れる。空間は左馬介が篭手を授かった時の炎が立ち並ぶ空間だった。
左馬介「鬼の一族!?と誰だ?」
女神「私は神ですわ。」
阿児「神様!?それも女性の!?」
女神「それで、何故お二人がこのような空間にいるのかというとですね。」
鬼の一族「実は、幻魔達が未来の並行世界の日ノ本で、異常な発生を起こしそうなのだ。」
左馬介「何!?」
阿児「どういう事!?信長だって倒して、左馬介が右腕の鬼の篭手に封印したんだよ!?」
女神「確かに、原因は不明ですが。しかし、未来の並行世界の日ノ本は、このままでは幻魔の襲撃に晒されてしまいます。どうしますか?」
左馬介「だが、その前に並行世界とは何だ?」
女神「あっ そこからですか・・・。」
鬼の一族「カラス天狗よ。説明できるか?」
阿児「出来るよ。左馬介はさ、例えば自分がもし女の子として生まれていたらって考えた事はない?」
左馬介「おれが女子として生まれていたら?」
阿児「うん。つまりそういう事だよ。「もしも」だからね。」
女神「左馬介。未来の日ノ本の男女達は並行世界をパラレルワールドと呼んでいるのです。中にはパラレルワールドの事を理解しきれていない者達もいるようですが。もしもこんな現実があったら、こんな世界があったら・・・って考え方なのです、もしもの数や道を進む時の選択肢の分岐によって無限に広がる訳ですので。」
左馬介「パラレルワールド・・・。もしもこんな現実があったら、こんな世界があったらという考え方か。もしもの数や道を進む時の選択肢の分岐によって無限に広がるか・・・少しだが分かって来たぞ。」
女神「良かったです。」
鬼の一族「汝は女神の絶大能力で複数の力なども得られる。過去に幻魔と戦ったあのくノ一、鬼の血を引く柳生十兵衛と4人の仲間、汝と入れ替わりに戦国の日ノ本に行った南蛮人と汝とパリで共に戦ったその婚約者。一時期は南蛮人であるジャック・ブランと敵対していた本田平八郎忠勝、そしてお前が会った事がある夢丸という小僧。成長した後は前田慶次郎か。そしてゲストのような感じで10数年後に柳生十兵衛の孫娘としてお前と出会う事になる茜、14歳だな。」
女神「ええ。彼らのコピー的な存在をあなたの協力者として召喚できる事とします。」
阿児「彼らを協力者として召喚できる!?でもコピー的な存在で!?左馬介が!?」
左馬介「そうか。死んでるかえでに召喚できる形でまた会えて共に戦ってくれるって事か。それに夢丸の奴、いや成長してからは前田慶次郎・・・。でもコピーって?」
女神「忍者が使う分身の術のような類です。未来の世界の言葉では「世の中には自分に似た人が3人いるって言うじゃない?」って言葉があるのです。」
左馬介「ふむ。分身の様な類か・・・」
阿児「召喚の仕方はどうすればいいか。」
女神「それならこれが。」
女神が板状の物を出現させ、左馬介の手に渡す。
左馬介「これは?」
女神「スマートフォンと言われる2010年代前半辺りで本格的登場を開始する未来の機械であるカラクリです。略してスマホです。」
左馬介「2010年代前半辺りだと!?」
阿児「そういえば、左馬介 ノートルダム寺院でミシェルから話が出来る道具を聞いたでしょ?現物を見ながら。」
左馬介「あれだな?」
女神「科学と言われる機械ですからね。」
阿児「人間のカラクリ技術は時代と共にこうやって進歩していくんだよ。」
左馬介「そうだな・・・。このスマホというカラクリは普段懐に持っていればいいのか?」
女神「ええ まぁ。でも特別な性能になっているのです。左腕にくっつけるとベルトが伸長され、装着できるにしましょう。あなたの意志で、自由に装着したり外したり出来ますよ。」
阿児「へェ・・・それって便利な仕組みだね。」
左馬介「それなら、女神よ。幻魔討伐を終えて、あなたに返す時まで失くす事はないだろうな。」
女神「はい。私か鬼の一族との連絡はそのスマホで取れるようになります。戦いが終わった時に、またこの空間に来てもらって返して貰いますよ。幻魔達と戦った彼らはスマホの召喚モードから選ぶ事が出来ます。バッテリーつまりエネルギーは私の神効果で永久で無くなりません。」
左馬介「そうか・・・。」
女神「使い方は阿児。あなたがいれば左馬介は覚えてくれるでしょう。」
阿児「分かったよ。」
鬼の一族「そして左馬介 これを受け取れ。」
鬼の一族は手のひらに収まるくらいの何かの玉を左馬介に渡す。
左馬介「これは?」
鬼の一族「鬼軍珠と言われる代物だ。篭手にはめ込めば鬼の軍勢を呼び出す事が出来る。」
阿児「あたい 見た事あるよ。」
鬼の一族「鬼軍珠は何回でも使えるが、本当に必要な時、幻魔達が軍勢レベルでの時に使うのが良いであろう。」
女神「左馬介 鬼武者変身に必要な紫魂5つは時間経過で自動で溜まるようにします。ゲージ表示で。それと鬼武者状態での必殺技は剣を突き立てる事ではなく、十兵衛が行った鬼神弾を左手から撃つ事です。」
左馬介「鬼神弾?見た事が無いし、やった事もないぞ。」
女神「十兵衛は鬼武者と真鬼武者状態では撃ち方が異なります。一度映像を見せます。」
左馬介「えいぞう?」
女神は映像を出すと、十兵衛の通常戦闘での鬼武者変身と、黄金魔神像との最終決戦での真鬼武者変身での鬼神弾を見せる。
阿児「柳生十兵衛 鬼神弾の撃ち方が違う・・・」
左馬介「左手での撃ち方と、右腕が変形した大砲らしき物からの発射がな。なら左手で撃てる方を選ぶ。」
女神「そうですか。ただし鬼武者ゲージは時間経過で減るんですが、鬼神弾を撃つごとに減るのが上乗せされてもっと早くなるんです。」
女神は映像を閉じる。
鬼の一族「左馬介よ。鬼の武器の奥義は、十兵衛や南蛮人と合体できるのも良いであろう。」
左馬介「十兵衛やジャックと共に鬼の力による合体奥義を!?」
阿児「それって凄いじゃない!」
女神「左馬介、未来の並行世界の日ノ本では新たな属性の鬼の力を得られるかもしれませんよ。あなたの愛刀ですけど、刃こぼれしないよう刀身をかなり強くします。」
左馬介「そうか!?」
左馬介は明智拵を抜くと、女神は錫杖を振り、刀身が光り出し収まる。
女神「これで刀は、幻魔討伐を終えるまで、刀身の刃こぼれは起こす事は無いでしょう。」
左馬介は刀を腰の鞘に納める。
女神「ついでに貴方が身に着けている具足は一部幻魔の攻撃を弾く規格外仕様にしておきます。」
阿児「それってアリだねェ 左馬介もほんとに凄くなってきたもんだよォ」
左馬介「では、行こうじゃないか。未来の並行世界の日ノ本へ。行く先に新たな鬼の力を得られるかもしれない。」
女神「行き方は、時のねじれの強化版になります。」
阿児「時のねじれ装置は破壊したはずだけど・・・」
女神「私の神能力で、そんな事は可能です。行った先の未来の日ノ本で幻魔達の異常発生が完全に収束したら、来る時の時のねじれが二人の足元に発生します。」
左馬介「分かった・・・」
阿児「あたいは左馬介のサポートをしやすいように、また小さいカラス天狗に戻った方がいいね。」
左馬介「阿児がそうしたいならそうすればいい。」
阿児「分かったよ。」
阿児は人間姿から、小さくなり、黒い羽を生やして飛んでいるカラス天狗へ戻る。
阿児「左馬介 あたいはいつでも行けるよ!」
左馬介「うん。」
鬼の一族「頼んだぞ 左馬介。」
女神が錫杖を振ると、左馬介の足元に強化された時のねじれが現れ、左馬介と阿児を囲む。
左馬介「では行って来る。」
阿児「きっとここへ戻って来るから!!」
そして、中の2人は消えて行った。