カルデアに探索者が召喚されました   作:POTROT

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敵キャラの気持ち

 はい、あの嫌な事件から数日ほど経ちました。

 うん、まぁ、本当にアレは嫌な事件だった。すぐに忘れたい。

 でも忘れさせてくれない。

 

 いや絶対無理だろアレ忘れるとか。

 俺の記憶中枢に焼きつきまくってるぞマジで。

 ほら、こうして瞼を閉じるだけであの時の思い出が蘇るようで……

 

『SANチェックです0/1d10 90≧18……成功』

 

 はい。

 早く忘れたい。切実に。

 

 そういえば王様に教えてもらったんだが、此処は特異点と呼ばれる特殊な空間で、聖杯なる激ヤバアイテムで成り立ってるらしい。

 で、特異点ってのはあるだけでなんか拙いらしくて、立香ちゃんはそれを解消するために頑張っていたと聞いた。

 そしてそれが達成されたため、もう少ししたら……とは言ってもまだ数日あるらしいんだけど、ここは消えるらしい。

 

 で、この数日の間に俺がやったことといえば、なんかひたすらいろんなカジノの物騒な客とか浮いてるコインとかを狩ってました。

 あとはなんかヤバそうなドラゴンとか巨人とかオニヒトデ版のヒトデマンみたいなヤツらも狩った。なんであんなのがカジノの中に大量にいるんですかねぇ……

 まぁ意外と苦戦はしませんでした。

 

 で、そいつらを狩るとなんか、QPとか骨とか変な液体が入ったビンとか、いっぱい色んなヤツが落ちたりするんだけど、それを全部王様が持っていくの。

 なんか王様が言うには「次のギル祭りの景品にするのだ」とのこと。

 

 なんだギル祭りって。

 ギルガメッシュ王を賛美する祭りなのか? 

 それになんでこの、コレらが必要になってくるんだ? 

 

 いや、いいんだよ? 代わりにご飯奢ってくれたり遊びに連れて行ってくれたりしたし、お小遣いもいっぱいくれたし。

 あとなんか霊薬? とかいうヤバそうなのもくれた。

 

 でもさぁ……コレって犯罪じゃない? 

 だってそうじゃん。多分客さん……だよね? を、ボコしてQP(お金)を巻き上げるってそれ……犯罪じゃない? 

 

 いやでもクトゥルフじゃあ割とよくあること……なのか? 

 なんか俺が書いたシナリオでも同じような状況があったような……

 うん、まぁ、良しとしよう。

 

 それを無視しても不思議なのは誰もこれを咎めないこと。

 ルーレットとかやってる後ろで悲鳴が上がってるのにみんなチラッと見るだけでなんも言わないし、なんなら普通に銃ぶっ放したり変な液体を垂れ流してるのに自分のやってることに集中してるの。

 

 えぇ……わかんねぇ……なんでだ? 

 なんでなんだ? 絶対に俺だったらふざけんなってなるぞ? 

 そう言うルールなのか、ここではそれが常識なのか……

 でも俺たちがスロット打ってた時はなんもなかったんだよなぁ……

 

『【知識】90≧47……成功』

 

 ……そういうのは……無いみたいですね。

 よし、じゃあ考えるのはやめておこう。

 俺は学習したんだ。こう言う時に知識で振っても出ないやつが深淵だと。

 なので俺は考えることをやめる。異論は認めん。

 どうしてもと言うなら【説得】を振れ。

 

「よし、いい感じに揃ったな。では雑種、仕上げだ!! 行くぞ!!」

「はい!!」

 

 仕上げ……っていうと何かあるのかな? 

 まぁ、王様だし何かあるんでしょ。

 あ、いやでもこの前はそれでアレが……

 いや、もう一回あのレベルは来ない……ハズ! 来ないでくれ!! 

 

 

 □□□□

 

 

「アレ? ギル……と、一栗さん? どうしたの?」

 

 あ、立香ちゃんじゃん。

 その水着似合ってるね。プールでもない街中であるという一点を除けば。

 

「あん? 金ピカじゃねぇか。どうしたんでぃ?」

 

 あ、うん、はい。旧支配者様ですね。

 ルルイエに帰れ!! ゆるキャラみたいな見た目してんじゃねぇ!! 

 

「ガンリュウジマ……マケンヤブリ……ハッ! 美少年の気配!!?」

 

 誰だお前!! 

 なんだお前!! スタイルが良すぎるし布面積が少ねぇんだよ!! 

 ちょっ、近、近づかないで!! ヤメロォ!! ナイスゥ!! 

 

「で? どうしたの?」

「フハハハハハハハハハハ!!! 我は貴様らのような特異点修復を終えて連日周回しかしておらぬ者共に救済を届けに来てやっただけよ!!」

「え? ギルが? さては随分と機嫌がいいね?」

「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

 いや、本当に。

 もうずっと機嫌が上がりまくりで……声が……

 

「救済とは……これだ!!!」

 

 あ……え? 何にも持ってないけど? 

 もしかしてまた概念か!? 概念なのか!? 

 

「な、なんだってぇぇぇ!!?」

「無論タダでは無い!! この我が従僕を打ち倒せたのならばの話だ!!」

 

 従僕……従僕……え、俺? 俺なん? 

 マジで言ってる? 

 

「だったら話は早うございますね! とりあえずこの方をぶっ飛ばせば宜しいのですよね!?」

「うむ!!!」

 

 うむじゃないが? 

 うむじゃないんだが? 

 それと玉藻さん? アンタもしかして意外と薄情だな? 

 

「あー……いや、ちょっと待ってて。今からXXと謎のお兄さん呼ぶから」

 

 誰? XXと謎のお兄さん誰? 

 ZZみたいな人が来るってこと? RXが来るの? 

 宇宙世紀が始まっちゃうの? 

 

「やぁ、謎のお兄さんだよ」

「XX、参りました!! ……ハッ!! 邪神の気配!!」

 

 あ、思ったより普通……普通か? 

 とりあえずいつも通りキャラが濃いですね……

 あとまた女性の方の露出度がさぁ……水着なんだろうけどもうちょっと配慮のある水着ってやつを……

 

「マスター君!! あの黒い服の男から薄いですが邪神反応があります!! 殺していいですか!!?」

「殺さない程度にならね!」

 

 おい!? 此処に俺の味方はいないのか!!? 

 っていうか俺が邪神だとぉ!? ふざけんな!! そっちの方にガチな方がいるだろうがよぉ!!! 

 なんでそっちには反応しないんだ!!

 

「じゃあ、戦闘開始!!」

『特殊な戦闘のため特殊HPを使用します』

 

 いきなり!? 

 ってか特殊HPって何!? 

 

「マーリン! 『夢幻のカリスマ』! 『英雄作成』! 玉藻! 『呪層・廣日照』!」

「了解!」

「はーい!」

 

 え、コレってアレじゃね?

 俺にいつもやってるやつじゃね?

 宝具が飛んでくるヤツじゃね? 

 

 っていうか3対1!? 卑怯だろそれ!! 

 ……あ、違ぇや。コレ多分俺が敵キャラ側なんだわ。

 成程……これがエネミーの気持ちですか……考えたことなかったですね。

 今後のシナリオ作りの参考になりそう。

 

「XX!! 宝具!!」

 

 やっば……回避ぃ!! 

 

『【回避】20≧49……失敗』

 

 知ってた!! 

 クソが!! 

 

「初対面ですがとっとと死ねぇ!! ツインロンゴミニアド・ディザスタァァァァァァァァァァ!!!!!!」

「ぐおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオッッ!!?」

『【ダメージ】100000d5……314141。クラス相性によりダメージ2倍』

 

 痛ッてェェェェェェェェェェッッッッ!!!!?? 

 やばいやばいやばいやばいやばいやばい死ぬ死ぬ死ぬマジで死ぬぅ!! 

 宝具って食らうとこんなヤバいの!?

 マジで弾けちゃいけないものが弾けちゃいそうになったんだけど!!

 

 ってかHP高っか! 100万くらいあるんじゃね!?

 コレが敵キャラ補正ってやつか!?

 

「とぉーう!!」 

 

 ッ!? 迫撃!! 

 ってかその格好で突っ込んでくるのちょっと色々なところに悪

 

『【回避】20≧44……失敗。【ダメージ】10000d3……22326。クラス相性によりダメージ2倍』

 

 ッガァ!! 重っも!! 

 ドラゴンどもの台パン攻撃よりも重い!! 

 あと説明しておくがなんか回避は1ターンで何回も振れるらしい!! 

 6版準拠のハズなのに!!

 

「ダイナミック!!」

 

『【回避】20≧12……成功』

 

 を!? 

 

「!!?」

「避けた!!?」

 

 っしゃゴラァ! 避けたぁ!! どうだオラァ!! 

 できればあの宝具の時に避けれていて欲しかったです!! 

 

『【反撃】50≧62……失敗』

 

 反撃失敗してんじゃねぇ!! 

 反撃超強いのに!! 

 

「来い! 聖槍甲冑!!」

 

『【回避】20≧32……失敗。【ダメージ】10000d3……27619。クラス相性によりダメージ2倍……HPが0になりました……特殊HPのため死亡判定にはなりません』

 

 お、おおう1ターンキルですか……

 すごいですね……あ、なんか段々と意識が遠く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 知らない天井……では、ない。

 俺の自室(カルデア)ですね。

 うん……いっそのこと全部夢であって欲しかった……

 

 多分アレかな? 立香ちゃんか王様が運んで……いや、王様はないわ。

 まぁ死んではないので、まぁ、良かった……かな。

 なんかこっちに来てから凄い勢いで価値観が変化してきてる気がする……

 

 例のイリヤちゃんもこんな感じだったんだろうなぁ…………

 ……腹減ったな。飯でも食べに行くか……ん? 

 机の上に……置き手紙? 

 

 [一栗君へ

 

 申し訳ないけど時間がないので置き手紙で失礼するよ。

 

 君が目覚めた時にはもう私たちはインドの異聞帯、またはそこへの道の道中だと思う。

 

 実は連れて行けるサーヴァントの数には限りがあってね。残念ながら君はカルデアで待機だ。

 

 でも出番が無いっていう話じゃない。

 

 君のプロフィールを見させてもらったけど、君はほとんどの異聞帯で活躍できる貴重なサーヴァントになり得ると、ホームズと一緒にそう結論付けさせてもらった。

 

 そこで君には現地で召喚を行うのでそれに応じ、活動を行なってほしい。

 

 頼んだよ。

 

 天才万能発明家 ダヴィンチちゃんより]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん……いや、いいんだけどさ。

 まず何だよ異聞帯って……

 

 

 




ちょっと強引過ぎたかな?
ちなみに邪神の気配の正体は外宇宙と次元の狭間からの熱い視線。

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