「ダ・ヴィンチちゃん! 喚べる!?」
『大丈夫だよ! いつでも問題ない!』
「OK! じゃあみんな、ばらけて建物近くのヤツを各個撃破! マシュは私の近く! こっちに来るヤツの処理係は喚ぶから! あと一栗さん以外は宝具禁止! 街中だからね!」
「「「「「了解!!」」」」」
成程……一人かぁ……まぁ、多分大丈夫とは思うが……
ふ、不安だ……全く知らん相手複数に単体で挑むとか、クトゥルフじゃあ自殺行為もいいところだぞ。
いや、まぁ、英霊の戦闘力は文字通り異次元だ。それこそPCが幾ら束になっても敵わないくらい。じゃあ今の英霊になった(?)俺なら多分……いける……のか?
……ん? 立香ちゃんの周囲が光って……おお、出てきた出てきた。
なるほど、アレが俺の本来の活躍の場所だったワケだ。
玉藻さんと、蘭陵王さんと……あの時の旧支配者様じゃねぇか!! アンタ星辰云々はどうした!?
……まぁ、味方っぽいし、いいか。
というか旧支配者様が味方ってマジで心強すぎるな……
しかし、流石にインドでは水着じゃない……おい待て、待て立香ちゃん。
何故アロハを着る? 何故服の上に服を着る? 絶対暑いでしょ、それ。
いや違う、それどころじゃない。
取り敢えずコイツらを全部倒さんといかん。
よし、とりめぼ。
『【目星】90≧26……成功』
OKOK、大体把握した。本当に便利すぎるな【目星】。
まずはこの明らかに住居に侵入しようとしてるヤツから!
そっと近づいてからの、えーっと、確か、こう!!
「【Buster】!」
「【Buster】……自動成功。【ダメージ】5000d3……7883。【クリティカル】50≧37……成功。相性変更効果によりダメージ2倍』
OKOK。ちゃんと覚えてる……が、流石に一発じゃ無理か。
んじゃあもう一発だ。えー、確か2発めのモーションはこんな感じだったかな?
『【Buster】……自動成功。【ダメージ】5000d3……10219。【クリティカル】50≧89……失敗。相性変更効果によりダメージ2倍』
『【幸運】80≧24……成功』
よしよしよし、これで倒せるな……っと、近くにいたのが来たか……
案外鈍いな。いや、それでも並の人間よりは遥かに速いんだけどさ。
クッサ!? 臭い臭い臭い!! コイツら口超臭い!! こんなのに噛みつかれたら絶対臭いつく!
回避だ回避!! マジで頼む! マジで!!
『【回避】20≧77……失敗。【ダメージ】1000d2……1992。クラス相性効果によりダメージ1.5倍』
知ってた!! クッセェ!! ……が、うん、全然痛くない。余裕余裕。この程度ならあと2、3発は許容範囲だな。
……なんかもう戦闘脳になってきてる気がするが……まぁ仕方ないよな。ベガスじゃ毎日こんな感じだったし。
それはそれとして、この攻撃力で二発なら敵としては全然弱い部類だな。じゃあもうあとはサクッとやっちゃいましょうかね。
□□□□
『【幸運】80≧44……成功』
……なんだコイツら量がとんでもねぇぞ。
だが一体一体が弱いってのがマジで救い。
エヴァ量産機みたいにそれぞれがクソ強いってのじゃないっていうのがマジで有難い。
そうじゃなかったらもうとっくに喰われて死んでたね、俺。
しかしこの数は流石に異常だよなぁ……なんだ? 無限湧きか? いや、だったら現地民は全滅してるはず。
そうなると多分、無限湧きは無限湧きでも時限式だな。刻限は現地民の儀式完了か。
「お、お願いです、たたたたすけて神様ぁぁたすけぷぇ」
っ!! ヤベッ!! 喰われた!!
あぁクソ! ……仕方ない! 次だ! 次が食われなきゃいい!
「【宝具】!」
『特殊技能【連続攻撃】……クリティカル24回判定中10回成功。クラス相性によりダメージ1.5倍』
取り敢えずこれ以上の犠牲は抑えたい!
犠牲者数に応じて何かしらのイベントが起こる────なんて感じだったら面倒だ!!
いやでも犠牲者を何人か出す必要がある場合もあるのか……ああクソ、わからん!
これだから情報が無い状態での戦闘は嫌なんだ!
「みんな! 新手が来るよ!!」
新手……?
お、あ、おお、あの白い馬みたいなのか……うーん、敵?
……お!? カリどもを攻撃してる!?
ってことは味方……か?
だとすると、現地民の儀式で呼び出されたヤツって可能性が……うおっ!?
襲いかかってくるのかよ!? ええい! じゃあもう関係ねぇ! 全部まとめてぶっ飛ばしてやる!!
「【アイデア】! 【宝具】!」
『【アイデア】……自動成功。特殊技能【連続攻撃】……クリティカル8回判定中3回成功。クラス相性によりダメージ1.5倍』
ゲッ、目星の効果が切れてる!
ってか硬ッ!? コイツ硬った!! ヤベェ、カリの比じゃねぇ!
あと3手で削り切れるか!?
『【Buster】……自動成功。【ダメージ】5000d3……13287。【クリティカル】50≧87……失敗。クラス相性によりダメージ1.5倍』
『【Arts】……自動成功。【ダメージ】3000d6……17100。【クリティカル】50≧06……成功。クラス相性によりダメージ1.5倍』
『【Extra Attack】……自動成功。【ダメージ】3000d8……8958。【クリティカル】50≧12……成功。クラス相性によりダメージ1.5倍』
『【幸運】80≧26……成功』
……ッケィ! 一体削った! これで攻撃回数が減る!
ってうわ怖っ!! そのでっかいの(角)マジで怖い!! その常識では有り得ないくらいデカいの(角)マジで超怖い!!
体に穴あきそう! 風穴開きそう!!
『【回避】20≧51……失敗。【ダメージ】2000d2……3292。クラス相性によりダメージ2倍』
「ッグォ!?」
っだぁ痛ってぇ!!
でもこの前の水着のヤベェヤツよりかは痛くねぇ!
あの時アレ食らっておいて正解だったかも知れん!
『【Buster】……自動成功。【ダメージ】5000d3……14928。【クリティカル】50≧49……成功』
『【幸運】80≧70……成功』
……うし、倒したぁ!
早く【応急手当】振ろう【応急手当】!!
流石に俺も腹に角生やしたままは死にかねん!!
『【応急手当】……自動成功。【クリティカル】50≧09……成功』
よし、全快! 欠片とか残ってねぇよな?
……うし、OK……で、次は……お、もう終わりっぽい……な、うん。んで、と。コイツらは一体何なんだ?
村人が呼び出した何かしらの神話生物だとすると、人間の俺に襲いかかって来る理由は……部外者だからか、建物に攻撃してなかったところから動くもの全部に手当たり次第攻撃するのか……
あと考えられることは俺らが祈りだか儀式だかをやってないから、ってとこだが、多分、手当たり次第……だと思う。
……あー、いや、やっぱりなんとも言えない。要探索だ。現地民の家を調べられればいいんだが……
「みんな〜! 戦闘終了〜!!」
っと、他のところも終わったっぽいな。戻ろう。
立香ちゃんも……平気っぽい。よかったよかった。
「お疲れ様! みんなありがとう!」
「当然のことだ。気にするな」
『ふむ、皆、大事はないみたいだね』
そう、な。
見たところ他の人たち、傷一つついてないし。
……アレ? ちょっとヤバくなったのって、もしかして俺だけ?
俺以外宝具使用禁止だったのに?
……まぁ、うん、まぁ……仕方ないよね!! なんてったって大英雄様だからね!!
むしろ俺が大英雄様と同等なんて烏滸がましいんだよゴミめが!!
『しかし、やはりあの白い獣たちとカリは敵対関係にあったと考えるのが自然だね。お互いに攻撃し合っていた』
「うむ、そして街を破壊するようなこともなかった。おかげでカリの被害を抑えられたと言えるが、こちらにも襲いかかって来た以上、排除せざるを得なかったな」
うん、取り敢えず今出てる情報をまとめると、だ。
・カリは定期的に襲撃を行う。
・カリは建物と現地民を攻撃するが、家の中で神様に祈ることで回避できる。
・白い獣が少し経つと登場し、カリを攻撃する。
・白い獣は建物は攻撃しなかった。
・白い獣は俺たちも攻撃した。
うーん……でも二番目の情報はちょっと違う気がするんだよな……
あの喰われたヤツ、まだ家が残ってる時にチラッと見ただけだがちゃんと祈ってたみたいだし。
ってなるとやっぱり神は存在しない? いや、もしかしてあの白い獣が神なのか?
家の中に籠って神が早く降臨することを祈る、もしくは召喚の儀式をする……ってことならまだ筋は通る、か?
「…………」
あ、お父さんじゃん。
どうだオラ、なんとかしてやったぞコラ。
……なんか険しい顔してやがるなぁ……なんかヤベェ感じがするなぁ……
「これは……お前らの仕業、か。やっちまいやがったな」
あ〜……なんかやったっぽいなコレ。
やっちまったって言ったもんなコイツ。
アレか? 白いのを倒したのが拙かったか?
「あっ、お父さん」
「俺はテメェの親父じゃねぇ」
「知りたいことがある。コイツらは何だ?」
……考え込んだな。OK、心理学だ。
『【心理学】90≧97……ファンブル』
あ、ヤッベ。
やらかした。超やらかした。一体何が起こグゥッ!?
……あ、足捻った……痛ぇ…………
『【ダメージ】500』
うっく、クソが……
まぁ、奇声を上げるとか、すっ転ぶとかじゃ無くて良かった。
でも、成功できなかったのはやっぱり痛いよなぁ……
「話をする必要があるのか? 悪いことは言わん。さっさと」
「おにいちゃんたち! 大丈夫!? ……え、ホントにびっくりするほど大丈夫だね!? よかったぁ……」
おお、犬っ子幼女。
癒されるねぇ……無垢な子って何でこんなに浄化作用があるんだろうねぇ……
って、犬が怪我してんじゃん。
あぁ、カリの攻撃で棚が倒れて来たのか……ちょっと診せてみ?
「私が【応急手当】しましょうか?」
「あ、そういえば一栗さん回復できるんだっけ。じゃあお願い」
『【応急手当】……自動成功。【回復】1d3……2』
「……おぉ」
んお? ……回復量がめっちゃ低い? え、全っ然治らねぇ。
いや、これが本来の【応急手当】なんだが……え? どういうことだ?
【アイデア】【知識】。
『【アイデア】55≧29……成功。【知識】90≧80……成功』
ああ、成程、英霊と普通の生き物じゃあ仕様が違うのか。
ん? ってなるとだよ? もしかして俺、もう既に人間を辞めてたの?
………………いや、今大事なのはそこじゃないな。
「ほう……そなた、医療の心得もあったのだな」
「……一応、礼は言ってやる」
「いや、それ程でも無いですから……」
一応ってなんだ。もっとちゃんと礼をしてくれ。
出来れば家にも上げてくれ。お前ん家を探索させろ。
ここは【言いくるめ】か【説得】でも振って……
「こ、これは一体どうしたことですか!? カリだけではなく、聖獣も……死んでいらっしゃる!?」
……何だこの妙に癪に触る声は。
なんかアニメでいうところの何かしらの長系のクズの声だぞ? コレ。
「……貴方は?」
「ハイ、私はこの町の長、プラカシュというものでございます」
おお、町長か。よしよしよし、この後の展開が読めた。
うん、多分追い出されるか殺されるな、俺たち。
仕方ない。ここは俺が【説得】を……
「あなたたちは旅人ですか? この惨劇について何かご存知で?」
「うむ、襲われたから殺したぞ」
をぉい!!
オブラート!! オブラートォォォォォォ!!!
ダメでしょうよ!! ストレートで言っちゃダメでしょうよ!!
死刑!! なんて言われたらどうする!?
「………………は?」
ホラ!!!
「他にも説明が必要か? ならば叙事詩の書き手をここに連れて来るがいい。余の活躍を聞いておきながら物語にせぬのは勿体無いからな」
もう!!!
「お、おお、おおおおお……なんと……なんということを! 我らを守ってくれる神の遣いを……こ、こ、殺すなど!!」
あぁもう滅茶苦茶だよクソがぁ!!!
……ってか神の遣いって言ったな。
つまりコイツらは神じゃねぇのか……ハァ……また考察し直しだなぁ……
「襲われたから仕方なかったんです」
「同意 他に道は なかった」
いや、それじゃあダメだ。
こういうのは多分アレだぞ。襲われたら大人しく殺されろよボケとか言われるぞ。
宗教ってのはそういうもんだ。
「何を! なーにを! ダメです、ダメに決まっているでしょう! それは決して許されぬ蛮行です! この世の理に反する大逆にして無道です! そもそも神の遣いたる聖獣が理由もなく人間を襲うなど!」
あ〜……そういう感じか。そもそもアレが襲うってこと知らねぇのか。
だがまぁ、仕方ないよな。知りようがねぇし。
「神の不興を買ってしまえば。町ぐるみでこれを看過や扇動したと思われてしまえば、そこで終わりです……! このビーチュの町より出て行きなさい、早く!」
おっ、来たなコレ! 【心理学】!
『【心理学】90≧28……成功』
うーん、本気、か。
「不興を買う」「思われる」ってなるとやっぱり神は別にしっかり存在してるのか?
それと終わるっていうのは……?
いやわっかんねぇ……一目でも神が見れれば全部スパッと行くんだが……
「そうだそうだ!」
「不信心者どもめ! なんてことしてくれたんだ!」
「ほら、あれ。最近噂の……天罰が下るんじゃないかしら、怖いわ……」
あ、うん、これは拙いな。
石投げられて立香ちゃん死亡なんて洒落にならん。
「よし、退却!」
「はい。情報収集も大事ですが、この状況下では難しいかと。ひとまず町の近辺にキャンプを立てましょう……!」
俺もそろそろ落ち着いてじっくり考えたい。
情報の擦り合わせもしたいし、全面的に賛成だ。
礼装が全然落ちない者「金林檎30個くらい(約105周分)齧ってやっと一個ですよクソが」
感想と評価、くれ(懇願)
攻撃の時の判定要る?
-
要る
-
要らん