あー…………酷い目に遭った。幸せな目に遭ったと言っても良いがやっぱり酷い目に遭った。
えーっと、だな。あの後に起こったことを分かり易く簡潔にダイジェスト的な感じで書いていくと、だ。
結局皆が聖獣を退治し終えるまで取っ組み合いを続ける。
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マシュちゃんに救出してもらう。
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誤解が解ける。
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サーヴァントの名前がラクシュミー・バーイーというインド大反乱の英霊だと知る。
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なんかラクシュミーとかいう神霊の力を持っていることを知る。
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ラーマさんが変態をかます。(シータさんはラクシュミーの化身のため)
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こっちの英霊事情を説明してラーマさんの誤解を解く。
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ラクシュミーは幸運←(???)と豊穣の女神だと知る。
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互いの事情を説明し合う。
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協力関係を結ぶ。
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よし、じゃあ神の空岩に行こう!
という感じ。
まぁ、うん、ものっそい気になる点があるかとは思うがそこはまず置いておいて、だ。
いや、まさかこの人がそんな割と凄い英雄だったとは思わなかった。
ヤベェよマジで。知らなかったとは言え、俺ってば思いっきり色んなところ触っちゃったよ。それどころかもう……いや、言及はしないでおこう。
とりあえず許しは貰ったし、まぁ大丈夫とは思いたい。完全に警戒されてるけど。
「では、ラクシュミーさんも『神の空岩』が何なのかは……?」
「ああ。私がここに召喚されてから、変化は見せていない……はずだ」
「私は断言できるわよ。ずっと見ていたしね。私もアレが何なのかはわかんないんだけどね?」
「むぅ……斥候」
ここで俺に振りますか?俺もサッパリわからないですよ?
あー……いや、GM。どうだ?
『綺麗な正六面体だということがわかります』
「…………綺麗な正六面体ってこと以外には何も判りませんね。距離があり過ぎるようです」
『ほう?距離…………ふむ」
…………ホームズさんがなんか推理してるなぁ……。
まぁ、仕方ないっちゃあ仕方ないよな。多分この面子の中で一番未知数なのが俺だし。
ってかホームズさんなら俺の真名とかわかったりしないモンかね?
「まぁ、そうだな。その程度しか判明できなかったから私は何もしなかったし、何より私にはやるべきことがあったからな」
「うむ、立派なことだな。だが村を空けて良かったのか?」
「未だ早いユガだからな。カリも早々出ないだろうし、彼らには武器と戦う術がある。問題はないだろう。問題があるとすれば聖獣だが……む」
お、噂をすればなんとやら。聖獣だ。単数だな。だが此方には気付いていなくて、進行方向もあの村ではない。やり過ご…………ん?人の死体?
いや、気のせい……じゃない。目線が完全に固定されてる。目的はあの死体だ。
「ちっ、今からでは間に合わんか」
間に合う……?なんだ?奴らは何をするつもり………………ん!?死体が消えた!?
「知らなかったのか。アレもこの世界の過ちの一つだ。聖獣は不慮の死を遂げた人間の死体を浄化する役目も持つ」
……………やっぱり、奴らはまともな生物じゃあ無さそうだな。
多分、あのアルジュナにとって、ああいう『要らない』ものを片付ける掃除屋なのだろう。
しかしなんとも胸糞悪い。食って栄養にするわけでも無く、まるでそれが元々そこに無かったかのように消し去ってしまうとは。
「……………」
やはり皆も同じような気持ちっぽいな。
まぁ、そりゃあこんなのを目の前で見せられればそうもなる。
『なるほど、聖獣はこの世界を一個の生命体で見た時の白血球、免疫機構のような存在なのか。ならば、それに敵対するカリはウィルスのようなものか?興味深い』
…………なるほど。言われてみればそうだ。そういう考え方が一番しっくりくる。
やっぱり凄いな。流石ホームズさん。何をどうやったらそんな思考力が付くんだろう?
「人は命を失えば、その生でのカルマによって次の生が決定される。少なくとも我らはそう信じている。それが正しき輪廻というものだ。我らが死体を荼毘に付すのは肉体から魂を解放し、輪廻に乗り易くするためだというのに…………」
「…………聖獣 移動 開始。如何する?」
『見つかっていないのなら堪えてくれ。『神の空岩』はもう近い。出来るだけ騒ぎを起こすのは避けよう』
「分かっている。今は見過ごすしかあるまい……」
ああ、そういえばもう結構近いところまで来ていたのか。
うわぁ、マジでデカイなこうやって近くで見ると。どんだけデカいんだ?
「……もう大丈夫でしょう」
「よし、では行こう。隠れている時にくしゃみが出なくて良かった」
アンタそういうことも言うんスね。
□
う、お、ぉぉ…………こ、これは……
や、ヤバいやつじゃないか?少なくとも大丈夫では無い感じがするぞぉ……?
「あらあらまぁまぁ。やっぱり近付くと余計に大きく感じちゃうわねぇ。どうする?記念写真の一枚でも撮っておく?」
おい。現実逃避をするんじゃあない。
まぁ確かに凄まじい光景であることには同意するが。
GM、カメラある?
『胸ポケットにスマホが』
え……?お、本当にあった。まさかあるとは思わなかったぞ。
……あ、凄い。俺が元々使ってたやつだこれ。よく今までの色々で壊れなかったなマジで。
「現実逃避か、冗談か?どちらにしても面白くない」
「やるなら自撮りで勝手にどうぞ。衝撃映像が撮れちゃうと思うっスけどね」
「ああん、つれないわね。ちょっとお茶目に場を和ませようと思っただけなのに」
『えーと、状況は……こちらで把握してるとおりかな?計器の観測ミスじゃないよね?』
「まぁ、そうですね。観測した通りかと」
うん……まぁ、ね。
えー……はい。簡単に今俺達が見ている情報を伝えると、ですね。
とんでもない量のカリ達がひしめき合っていますね。具体的には休日のイオンのフードコートくらい。
「このカリはどうしたことだ!?クリタ・ユガは出ないのではなかったのか!?」
「いえ、多分場所的な問題でしょう。あの『神の空岩』にカリに関する何かがあると思った方が良さそうです」
「うーん!これは逃げた方がいいと思うっス!ガチで!」
「まぁ、無理でしょう。哪吒さんなら行けそうな感じはしなくもないですが、単独行動はアウトです。自分も引き返すことをお勧めしますよ」
これは無理だ。カリ・ユガのアレよりもいっぱい居る。
ラクシュミーさんが加わったとは言え、やはりカルナさんが居ない我々に突破はほぼ確実に無理。
気付かれてはいるがまだまだ軽傷。引き返すだけならまだ間に合う。
「よーし!後ろのカリを蹴散らして全力撤退するよ!一栗さん!」
「了解です!」
『アーティファクトの効果によりNPを100獲得します。【目星】……自動成功。【クリティカル】50≧19……成功。特殊技能【連続攻撃】……【クリティカル】12回判定中2回成功。相性変更効果によりダメージ2倍』
『【幸運】……2回判定中1回成功』
げ、撃ち漏らし「フンッ!!」……そんなことはなかった。
すげぇなラクシュミーさん。片手撃ちの筈なのにしっかりと当てた。
「カリの減少を確認!突破します!」
お?おっ、おぉ……マシュちゃんスゲェ……
ってそんな感心してる場合じゃねぇ。俺もさっさと逃げよ。
□
「ふぅ、ふぅ、ここまで来れば安全っスかねぇ」
『まさかアレだけの数のカリがいるとは。危険があるかもとは思っていたが、味方が一人増えた程度ではどうにもならない数だとは想定していなかった』
「ああ、私がアレら全てを一息で吹き飛ばせる宝具を持っていれば良かったのだがな」
『すまない。皮肉をいったわけではなく、自分の見込みの甘さを反省していたんだ』
あ、今ラクシュミーさんがホームズさんに噛みつきに行ったのは、ラクシュミーさんがイギリス大嫌い人間だからだぞ。
インド大反乱って大体全部イギリスが悪いもんね。仕方ないね。
「そうか……ならばいい。いや、こちらこそ過敏だった。すまない……いい機会だから言っておくが。私は勿論全力ですべきことをする。だが、本当に重要な場面で私の力はあまり当てにしない方がいい。望む結果が出せない事があると言うか……なんというか……そういう星の巡りなのだ。私は。きっとな」
「いや、そんなもんじゃな……」
あ、やべ。ついつい口を突いて言葉が。
いや、でも絶対に『星の巡り』で片付けていい不運じゃなかった。
確実になんかある。絶対にある。俺の勘がそう言ってます。
『……?まぁいい。どうあれ、君は遠くにいる探偵のサーヴァントより戦闘面において優秀だ。これからもミス・藤丸に力を貸してほしい』
「……勿論、そうするつもりだ。そこには疑いを持たないでくれると嬉しい」
まぁ、とりあえず戦力としては使えるのはさっきので分かった。
貴重な遠距離要員として重宝させてもらおう。
え?セイバーだって?知るか。銃持ってくる方が悪い。俺も一応持ってるが。
「しかし、アレはなんだったのでしょうか」
「うむ。神の空岩が大量のカリによって守られている、と見えなくもなかった。こうして少し離れただけでカリの姿が消えた事もその印象を裏付ける」
ふむ……なんだ?カリの産みの親……じゃあ無さそうだよな。
それだったら……うーん……もしかして、アレを壊そうと……?
もしカリ達がアレを建造物認定して襲い掛かりに行ってるのならまだわかる……いや、でもそれだと色々と解らない点が増えるな。
『そもそも、この異聞帯におけるカリとはなんだ?さっきのホームズの言葉通りに考えれば筋は通るが、相変わらずどんなものかはわからない。どこから来て、どこへ行くのか……』
「わからないけど、尋常じゃないのは確かね。世界創変に巻き込まれても存在が消えてないってことは、カレが人の出来不出来を判断するためにあえて残してるのか、それとも必然的に残るのか」
……!
そうか……そうか!そういえばそうだ。連中、アレに巻き込まれても消えてないのか。
うーん……いや、しかし……いや、そうだ。聖獣との違いで考えればいいのか。
違うのは……ユガによる出現量の増減、単純な絶対数、建造物への攻撃の有無、死体の扱い……
あとは……人への攻撃……は、変わらない…………ん?
待てよ?だとしたら
俺達がいなかったとして、アレだけの数のカリ達が聖獣達に殲滅されるまでどれだけかかる?その間にどれだけの人間が死ぬ?
しかもあの犬の件から考えて、単純な怪我ですらアウト。
信心不信心云々と言われればそれまで……じゃない。カリ・ユガの時に無事な建物は一つも無かった。
信心に関してはそこまで重要じゃないと考えられる。
いくら最初のユガが平和だからと言って、あの様子じゃあ確実に人口の増加量よりも減少量の方が多い。
だとすれば、何故アレほどまでの町が?いや、そもそも
「おーい!一栗さーん!行くよー!」
「あっ!はい!今行きます!」
拙い。思考に集中し過ぎた。
これも後で考えよう。……ぬぅ、考える事が多すぎるな、マジで。
入れたかったのに入れられなかったネタ
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「私に乱暴するつもりだろう!イギリス軍みたいに!イギリス軍みたいに!!」
感想と評価、くれ(懇願)