カルデアに探索者が召喚されました   作:POTROT

3 / 31
種火って何ぞ?

「はい! ここだよ!」

「な、成程……」

 

 自分で言っててアレだが、何が成程なんだ? 

 まぁそんなことはどうでもいい。

 今俺は、もの凄いヤバいことになってるかもしれない。

 

 いや、さっきの英雄たち然りヨグさん然り、ここに来てからずっとやばいことになってはいるんだが、もっとヤバいことになるかもしれない。

 俺は今立香ちゃんに連れられてとある部屋の前にいる。

 

 扉の上には『強化室』の文字。

 立香ちゃんのカードキーで開いた扉の奥に見えるのはめっちゃ物々しい医療器具みたいな装置の数々。

 

 これはつまりアレだと思う。

 腑抜けまくった現代人とかいうクソ雑魚ナメクジを改造して戦える様にするのだ。

 仮面ライダーみたいな強化人間にされてしまうのだ。

 もしくはなんかの液体漬けにされてソルジャーみたいになるんだ。

 

 ……あ、マジでポッドがあった。

 どうやら本当にソルジャー路線らしい。

 できるなら見た目はザックスとかヴィンセントみたいな感じにしてください。

 

 しかし、これでイリヤちゃんも改造されてしまったのだろうか。

 大丈夫だよな? 洗脳? 洗脳される? 

 アビゲイルちゃんが『最初は』って言ってたの『すぐに洗脳された』って意味じゃないよな? ないんだよな? 無いと言ってくれ。

 

『【アイデア】INT×5=55≧02……クリティカル』

 

 うォウ!? クリティカル! 

 ここでクリティカルは有難い! どれどれ……? 

 ……よし、安全そうだな。

 

「えっと……ここで何をするんですか? 強化室とありましたが……」

「ふっふっふ〜……それはね!」

 

 あ、奥から誰か……ってん? 子供? 

 凄い勢いでドヤ顔してる。まだ何にも言ってないのにドヤ顔してる。

 ってかあの顔スゴイ見覚えある。

 絶対どっかで見た。どこかはわかんないけど絶対どっかで見た。

 

『【知識】90≧63……成功』

 

 よし成功……えっと……? 

 

「あっ、モナリザ……」 

「え!? わかる!? やっぱりわかっちゃう!? いやー! これも有名人の宿命ってやつなのかなー?」

 

 あー。うん。

 多分なんかよくわかんない地雷踏んだな、俺。

 迂闊に声に出さない方がよかったか……

 

「ダヴィンチちゃん。一栗さんが困ってるから」

「え!?」

 

 ダヴィンチ!? レオナルド・ダヴィンチ!? 

 アレが!? あの女児が!? 

 

「おや、申し訳ない。久々に初見でわかってもらえたものだからちょっと舞い上がっちゃってね!」

「もー。全く……」

「いやちょっとすいません説明、説明ください説明」

 

 勝手に落ち着かないで? 

 俺に色々教えて? 

 

「【アイデ『自動失敗です』」

 

 だろうね! 

 誰も教えてくれなさそうだし自分で理解しようとしたけどそりゃあ無理だよね! 

 だって理解のしようがないもん! 

 

「あ、一栗さんもごめんね? でも今のうちに慣れておいてね。こういうことが此処では無限にあるから」

「いやいやいやいやいやいやいやいや。どういうことですか?」

「えーっと……史実では男ってことになってるけど実は女っていう……感じ?」

「そんなんが無限に!?」

 

 マジか。

 今まであった人は全員史実通りだったんだけどなぁ……

 えー……じゃあ他には誰がこうなってるんだろう? 

 

「あ、私は史実じゃ男だけど自力で女になったから」

「ファッッっっ!!?」

『あなたは衝撃的事実を突きつけられた。SANチェック0/1 99≧14……成功』

 

 待って待って待って。

 情報の処理が追いつかない。意味がわからない。

 一体全体どういうこと……

 

「……一栗さんもしかして理解しようとしてる?」

「え?」

「あー……あのね? 一栗さん……この事については……考えちゃいけない」

「……成程」

『あなたは真実に辿り着いた。【クトゥルフ神話技能】を5追加です』

 

 真実辿り着いちゃったよ。

 これはアレか? 『わかっちゃいけないこと』がわかったっていうヤツか? 

 まぁ、うん。深淵だね。深淵深淵。

 こういうのは深淵って言っときゃあなんとかなる。クトゥルフだから。

 

「まぁ茶番はさておき」

 

 俺にとっちゃ茶番じゃなかったけどね。

 

「もうわかってるとは思うけど、今から君を強化するから……立香ちゃん! アレ持ってきて!」

「そう言われると思ってもう持ってきてるよ!」

「よし!」

 

 あ、本当だ。気付かなかったけど立香ちゃんがなんか持ってる……え、ナニソレ? 

 なん、え? なんか……えー……煌々と燃え盛ってる多面体? 

 え? それを? どうするの? 

 

「じゃあ一栗君……でいいのかな?」

「あ、はい。大丈夫です」

「今から君にはこれを食べてもらうよ!!」

「????????」

 

 え? マジで言ってる? 

 燃え盛ってますが? 燃えまくってますが? 

 これを食えと? 

 

「男は度胸!!」

「モゴぁ!」

 

 突っ込まれた! 無理やり突っ込まれた! 

 熱……くない! 全然熱くない! 

 え? 何? 何なの? クソまずいんだけど? 

 

『【幸運】80≧01……クリティカル』

 

 クリティカル! クリティカル出た! 1クリだ! 

 これでな何が起kウワッチャアアアアアアッッッ!!!!! 

 熱い! なんか熱い! ガチ熱い! 

 何が幸運だぁ! 何がクリティカル……あ、治った。

 すんません。ナマ言ってすんません。流石幸運さんです。クリティカルさん最強です。

 

「おお。極大成功だ」

「あ、本当だ。凄い」

 

 え? 極大成功? 何が? 強化が? 

 

『特殊ルールによりステータスに新項目、【種火】が追加されました。現在50/50です』

 

 え? 種火って何? 俺が今食ったやつ? 

 さっきっから本当に意味不明なんだけど? 

 何が起こってるの? 

 

「じゃあ次は霊基再臨だね。えっと……」

「バーサーカーピースと英雄の証だよ」

「あ、彼バーサーカーなのかい? それにしてはしっかりしてるけど」

「どっかぶっ飛んでるところがあるんじゃない? まだマテリアルが解放されてないから……」

 

 バーサーカーがなんだって? 

 戦闘狂なの俺って? 

 戦闘なんて小学校低学年以来一回もやってませんが? どこが? 

 

「じゃあはい! 次はコレ!」

 

 え……また食べる……うん、無機物。

 バッチリ無機物ですけどコレ。何コレ? 

 なんか……ツノが生えた像と……円盤。

 金属光沢が見えるんですけど。死んじゃうんですけど。

 

「再臨開始!!」

 

 あ、食べるわけじゃないのね。よかった。

 ……あ、スゴい。なんか、こう、象と円盤が青い光に変わりました。

 で、飛んで、俺の周りを、取り巻いて、で、俺に吸い込まれると。

 アッアッスゴい。俺なんか発光してる。なんか発光しちゃってる。

 なんか……神々しい感じで光り輝いてる。

 

 ってか光量多っ!! 眩しっ!! 

 ……おい待てお前らなんだそのアイマスクは? 俺の分はどこ? 

 え!? 待って待って待って!! この光いつ収まるの!? 

 俺まだこの歳で失明なんてしたくない! まだ光を享受した……

 

 …………あ、収まった。

 え、一体何が起こっt……

 

 なんか俺の服がスゴいいい感じになってるゥゥゥッッ!? 

 え!? スゴい!! カッコいい!! 

 あの……アレだよ。インナーに鎧を着た感じの……えっと……レウス装備(軽装ver)的な感じ。

 

 えっ、スゴい。超動きやすい。

 マジかよカルデア最高じゃん。俺の服を返せ。

 

「あー。そういう感じの再臨ね?」

「ほー。最近脱ぐ系が多かったからなー。衣装チェンジ系は久々だなー」

「え? どういうことですか?」

 

 脱ぐ系=とは? 衣装チェンジ系=とは? 

 何? 脱ぐの? 発光して脱ぐ人……っていうか脱がされる人がいるの? ドユコト? 

 

「あー。この霊基再臨っていうのは……言っちゃえば英霊にこう、素材とQPを使って英霊としての格を上げるっていう……分かりやすく言っちゃえばソシャゲとかでよくあるLV限界突破的な?」

「大体理解しました」

 

 説明うまいね立香ちゃん。

 プレゼンテーションとかスゴいやってそう。

 ……ってことは俺のレベル上限が上がったってことなんだけど……

 

『【種火】の上限が60になりました』

 

 ……なるほど。この種火ってレベルみたいなやつだったのか。

 俺もこれでレベルアップで強くなれちゃう勢の仲間入りですか。

 ……そんなんクトゥルフじゃない! 断固拒否する!! 

 

「種火二回目ェ!」

「モガッ!?」

『【幸運】80≧63……成功』

「おっ、大成功」

 

 「おっ、大成功」じゃねぇんだよォォォォォォ!! 

 アッチィィィィィィィィ!!! 

 あと何回やるんだコレェェェェェ!!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 





 何気に星5な主くん。



 感想と評価、くれ(懇願)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。