カルデアに探索者が召喚されました   作:POTROT

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小学校でよくあるノリ

「ホォフ!ホォフホォフホォフ!」

 

 えー……今現在、医神アスクレピオスのいると言う南方への進行、その道中での休憩中です。

 隣で立香ちゃんが美味しそうに焼きバナナを頬張っております。

 リスみたいで可愛いですね。口内を火傷しないといいのですが。

 

「これが!これが私特製の焼きバナナよ!!ホラ!マシュちゃんも!!美容と健康、そしてダイエットにもバッチリなんだから!!!」

 

 そして、テンションのおかしくなったぺぺさんがバナナを焼いています。

 炎に照らされながら凄まじい笑顔で踊るようにバナナを焼く姿には、KPがKPならSANチェックを入れることでしょう。

 非常に怖いです。

 

「い、いただいてます……とても美味しいです!」

 

 マシュちゃんが恐る恐るバナナを齧り、目を輝かせます。

 可愛いですね。これで減ったSAN値を回復させろ、と言うことなのでしょうか。

 もしそうなら、非常に良心的なシナリオと言えるでしょう。

 

「夜営か……懐かしいな。反乱の時以来だ」

「反乱とは、強き支配者に対する戦のことを意味しよう。心地よい懐古だけではあるまい」

「無論」

 

 英雄様たちがスケールの違う話をしています。

 ちょっとよくわかんないですね。

 

「一栗さんもどう?焼きバナナ」

 

 っと、立香ちゃんからのお誘いだ。 

 まぁ、流石に遠慮かな。今の俺はサーヴァントだし…………って、違う違う。

 

「ああはい、そうですね。いただきましょう。サーヴァントになった身とはいえ、食事をする癖が抜けてしまっては、人間に戻った時に不便ですから」

 

 危なかった。好感度を稼がなきゃいけないんだった。

 こういう厚意はしっかりと受け取っておかないとな。

 それに、サーヴァントってことを前面に押し出しすぎると、恋愛対象外に分類されて好感度が上がらなくなってしまうかも知れない。

 ここで気付けて良かった。今後はこの辺しっかりと気を付けていこう。

 

「では、いただきます……おお、新鮮な味……!」

 

 いや、美味しいねこれ。

 いつも食ってるバナナとは違って……えー……なんて言うんだろ。

 拙い、食レポが絶望的に下手すぎる。あったかいってことと味が違うってことしかわからん。

 とりあえず美味しい。

 美味しい……んだが……

 

「………………」

「……あの、どうしました?」

 

 なんか立香ちゃんがずっと見てる。俺のことを見続けている。

 バナナを食う俺のことを無言で凝視してる。

 すごく居た堪れないからやめて欲しいんだが。

 

「……あ、いや、ううん!なんでもない!気にしないで!」

「いえ、何かあるようでしたら言ってくださった方が、こちらとしても有難いのですが……」

「ごめんごめん!本当になんでもないから!」

「ああ、わかりました……」

 

 うーん……言いたくないことなのかも知れないし、あんまり聞くのも野暮か。

 まぁ、この俺に隠し事なんて通用しないんだがな!

 GM、【心理学】!!

 

『【心理学】90≧44……成功』

 

 何かがすごい気になっている……ね。アバウトだなぁ。

 まぁ、俺に興味を引けていると言うことはわかったし、いいか。

 

「ま!名だたる英雄ともなれば、あれくらいの天然タラシスキルも持ってて当然ってコトかしら!覚えときましょ!」

 

 ……お?なんか面白いことになってる?

 状況を見るに……ラーマさんが何かそういう類の言葉をラクシュミーさんか哪吒さんに言って、それをぺぺさんに拾われた感じか。

 

「待て、なぜ覚え……まさか、シータに告げ口するつもりか!?違うぞ!?今のはそう言うわけではなくだな……!!」

「わかってるわよォ。告げ口なんてするわけないじゃなーい」

「顔ォ!!」

 

 うん、同意見。顔がやばい。

 多分わざとやってんだろうけど、マジでえぐい。人間に出来ていい顔じゃない。

 本当にどうなってんのそれ?何をどうしたらそんなに口角上がるんだ?

 

「リラックスできてるね、マシュ」

「…………はい。なんとなく、前向きな気持ちになれました」

 

 そしてなんかこっちがいつの間にか湿っぽくなってるな。

 なんで一瞬目を離しただけでこうなるんですかね?

 

「それと、実は期待しているんです。これから対峙するキャスター、アスクレピオスも、もしかしたら哪吒さんのように何かこの世界について思うところがあるのではないかと」

 

 ……まぁ、有り得なくは無いな。

 医術の神は、言い換えれば救いの神とも言える。

 この救いの無い世界に対して、何か憤りを感じていても不思議ではない。

 

「だから、話してみれば、あるいは協力できる可能性も────」

「うーん、イイ!本当にイイ子に育っちゃってまぁ!マシュちゃんはそう思うのが正解よ!」

 

 おおう、いきなり来たなおい。

 

「わ、ぺぺさん」

「ま、私は自分の運勢ってやつをあまり信じてないから、残念ながら逆を張らせてもらうけど。でもそれは所詮、個人のベット先の話。気にしないで。確かに可能性はゼロじゃないわ。神将だからって、諦めないで、ひとまず話をしてみるのもいいかもね……アシュヴァッターマンだけは、無理だと思うけれど」

 

 まぁ、そうだわな。

 前に戦った時のアレ。確実に想像を絶する痛みを感じていただろうに、何度も立ち上がってきた。

 アレは相当の精神力と信念が無いと出来ない芸当だろう。

 

「私が、もっとお喋りして仲良くなっておけば、理由くらいは想像できたかも知れないのに……」

「ああ、そういうのやめましょう。今この状況で後悔とか、するだけ無駄です」

「アラヤダ、ド正論で殴られちゃったワ」

 

 実際、あの時ああすれば良かったこうすれば良かったなんて考えてても、意味なんて無い。

 こういう状況では、まず現状をどうにかすることが大切だ。

 

「……なぁ、今のうちに聞いておきたいのだが……」

「あ、やっぱり気付く?まぁ、ラーマちゃんも使ってるし、そりゃ気付くわよね」

 

 ……ん?使ってる?何を?

 

「神通力よ、神通力。私のは神様の力を人間でも使えるよう、技術として身につけたものだけど。神足通、他心通、漏尽通。このあたり、わりとイケてるのよ私?」

 

 へぇー……なんか凄そ……ん?

『他心通』……?

 

「あの、すいません、他心通って……」

「ええ、他人の心を読む力よ」

「…………マジですか……俺の心って読みました?」

 

 拙いぞ……拙いぞぉ……!!

 ただでさえバレちゃ拙いことがたっぷり詰まってるってのに……!

 

「ふふふ…………そりゃーもうバッチリよー!!」

「……ッ!!」

 

 仕方ない。ここは手荒な手段を……!

 

 

 

 

「アナタ、心の底から立香ちゃんのコトを想ってるのね!!」

「…………………は?」

「サーヴァントになったって言っても、やっぱりオトコノコだものねー!!キャーーーー☆!!」

 

 ……わ、うざ。クネクネしないでくれません?

 いや……え?なんだ?もしかしてコレ誤魔化すためにわざとやってるのか?

 演技でヘンなこと言ってるってだけの可能性もあるな……

 うん。GM、【心理学】。

 

『【心理学】90≧89……成功』

 

 うーん……本心から言ってるなぁ……

 えー?いや、まぁ……えー?どういうことだ?

 

『【アイデア】55≧30……成功』

 

 あー……もしかして、アレか?まだ完全に習得してるってわけじゃないのか?

 だからなんとなく、それっぽいのしか読み取れなかった、と。

 

「……………………え?」

「………………………………………(絶句)」

『ブフォw……ンクッ、アフファw』

 

 あ、やべぇ。なんかこっちがすごいことになってる。

 さっさと誤解を解……いや、あながち誤解でもないのか?コレ……

 

「いや、まぁ、あながち間違っちゃいませんが……」

『ッハァ!wwもう無理ww限界wwwww!』

 

 あの、笑わないでくれません?

 

「斥候、告白にはもうちょっとムードというものがいると思うのだが」

「悪い事は言わん。全てが終わってからにしてくれ」

軽蔑(うわぁ) 流石に どうかと思う」

「いや、別にそういうのってわけじゃないんですが……」

「アラアラアラー!?恥ずかしがっちゃってもー!!カワイイんだからー!」

 

 ……収拾つかなくなってきたなコレ。

 ああ、もう、いいや。もうどうにでもなーれ!




※この小説は旅行先からお届けしております。
 次回はちゃんとストーリー進めるんで許してください。
 あとハーレムにはしません。

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  • 鯖(降)の誰か
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