つ……つっっっかれたぁぁ……
全然ちょっとじゃないじゃん。全然ちょっとじゃないじゃん!
あのあと2ウェーブと3ウェーブがあってさ、敵が出てくる度にあの【宝具】っての撃ったんだよ。
んで、3ウェーブの敵を倒したら部屋が元の殺風景な感じに戻ったんだよ。
俺、その時は「もう終わりかな?」って思ってたんだけど次の瞬間にはまた戦闘が始まってたんだよ。
それを結構な数繰り返してさ……
三回目くらいまではまぁ、まだよかった。よかったんだよ。
でもさ、あの【宝具】ってやつ、滅茶苦茶に疲れるんだよね。
いや、超高速移動しまくって敵を殴りまくるって普通に考えて疲れるじゃん?
それを何回もやってるわけよ。
だから途中からヤバい感じになってて、もうダメとか思ってたんだけどさ、GMが止まらないのよ。
俺が地面にへたり込もうとしてもCONで無理矢理立たせられるし、気絶しそうになってもPOWで意識戻されるし。
……え? 逃げる?
こっちを期待の眼差しで見てくる美少女と、疲弊し切った顔をした、人のいいおじさんを見捨てて逃げられるとでも?
ちなみにおじさんとは逆で、あの痴女はピンピンしてた。流石は大妖魔。俺たち凡人とは体力も桁違いらしい。
で、やけにホクホクした顔の立香ちゃんから「今日は終わり」をいただき、食堂に行ってほしいとの指令を受けたので今現在そちらへ向かっているわけであります。
しかし食堂か……ここでは一体どんなご飯が出るんだろう?
……もしかしたら、さっきのシミュレーション地獄の時に立香ちゃんが食べてた金色のリンゴが出てきたりするのかな?
立香ちゃんはあんまり美味しそうにしてなかったけど。
……っと。人が増えてきたな。
ってことは食堂が近い……あったあった。
デカデカと食堂って書いてある。わかりやすい。
はい、失礼しまーす……
『貴方は喋るライオンと超でかい獣とケンタウロス(馬面)と馬鹿でかいツノを持った人間と何をどうしたらそうなったんだと思えるような服を着た痴女と燃え盛る大男と浮く本と蒸気を出しまくってる人型機械と全く同じ顔をしたというかもう同一人物なグループがいくつかと遭遇した。SAN値減少5d100→327……【クトゥルフ神話不感症】を発症しているためSAN値減少0です』
………………う、うわぁ。
えぇぇぇぇぇえええっと、うん。はい。うん。
此処『食堂』って書いて『魔境』って読んだりしない?
「【知識】」
『【知識】90≧32……成功』
読まれてないっぽいですね。
よし…………で、と。
まずは厨房から食事をもらうところからかな?
……あー。すごい。マジですごい。
歩いてるだけで次々と超有名どころな名前が耳に入ってくる。
多分今聞こえた人の名前全員いるんだろうなぁ……
土方歳三と? ランスロット卿と? モーツァルト?
よりどりみどりにも程があらん?
一体どれだけの偉人たちが揃っておられるんですかこちらの
織田信長とかいたりするのかな?
っていうかさっきから痛い。並いる英霊様たちからの好奇の視線が痛い。
さっさとご飯もらってさっさと食べて割り当てられた部屋に帰ろう。
そんなわけだからキビキビ動け俺の足!
『【POW】×5=80≧44……成功』
よしよしよし。OK。いいぞ俺の精神力。
そのまま進むんだ……
よし、たどり着いた。ここまではOK。
しかし、問題はここから。
確実に厨房にいる人たち……の、うちの女性陣がヤバい。
多分全員英霊の方なんだろうが、格好があまりにも痴女だ。
しかもどいつもコイツも胸がヤベェ。
まともに応対できる気がしねぇ。
ここは気づかれないようにこっそりと……
「む? 君は……」
はい早速気づかれました。
でも男の人だからまだマシだな、うん。
ってそういや【忍び足】振ってなかった。
『【忍び足】を使用しますか?』
もう遅いよ!
「君は新しい英霊かな?」
「あ、初めまして。一栗雄太と申します。よろしくお願いします」
多分【言いくるめ】はいらないタイプの人!
むしろ使う方が危険!!
「ああ、よろしく。……しかし、君は現代日本の英霊……なのかな?」
「そうですね。一応現代の日本人です」
「ああ……成程……いきなり環境も変わって困惑することも多いだろうが、落ち着いて、徐々に体を慣らせるんだぞ。相談も乗れる限りは乗ろう」
「あ、有難うございます」
「気にするな。……私はエミヤという。同じマスターを持つ者同士、こちらもよろしく……そこの彼女たちは今忙しい。今度個別であった時に挨拶してくれ」
「はい。わかりました。失礼します」
……ぃよかったぁー!!
え!? めっちゃいい人! めっっちゃいい人!!
すっごい気遣ってくれた!!
いやー、有難い。
気兼ねなく相談ができる相手ができたのはすごく有難い。
……と、まずはご飯か。
安心したら一気にお腹減った。
さて、席は……席、は…………
空いてる席が、全部誰かの隣……だと?
くっ……し、仕方がない。せめて一番まともそうな人……いた。
顎髭が素敵なスラッとしたおじさん。
あの人はまとも。絶対にまとも。
「すみません。お隣大丈夫ですか?」
「んー? 大丈夫だよー?」
よし、まともだった!!
しかも快く許可してくれた! 素晴らしい!!
俺の人を見る目を褒めてあげたい!!
「お、君、新しく召喚された子?」
「あ、はい。この度召喚されました、一栗雄太と申します」
「へー、珍しいねぇ。最近の子はみんなアク強くてオジサン参っちゃっててねー。いやー有難い。あ、オジサンはヘクトールね。知ってる?」
「いえ、あんまり……すいません」
ヤベェ、ついに来てしまった。
ついに聞いたことない英霊様に『知ってる?』って聞かれる事変が起こってしまった!!
マジでヤベェ。どうしよどうしよ。
「んやぁ? 気にしないでいいよ? どっちかって言うとおじさんの名前なんて知らない人の方が多いし」
「は……はぁ……」
「じゃあトロイア戦争は知ってる?」
「あ、はい」
「オジサンねぇ。そこでアキレウスと戦ってねぇ、負けたの」
「あっ、そう、なんですか」
アキレウス……てことはギリシャの方ですか。
そりゃあアキレウスさんに勝てるわけないでしょうよ。
あの人明らかに格が違ったもん。
「ん、そーなの……あ、もしかしてこういうの初めてな感じかな?」
「え……あ、はい。そうですね」
「まぁ、ここにいたらこう言うことは山みたいにあるだろうから、オジサンで慣れといてよ」
「あっ、はい!有難うございます!」
この人も超いい人だった!!
カルデアの男性陣は基本いい人。覚えておこう。
□□□□
ふぅ、お腹いっぱい。
ヘクトールさんいい人だったし。パリスくん可愛かったし。
やっぱりカルデア最高やな!!
さて、じゃあ俺の新しい部屋にご対面と……
「おんやぁ?」
うぉう!?いつの間に!?
めっちゃビックリした。すごいびっくりした。
いきなり真横に現れないで欲し……なんで水着なん?
「新しく召喚された方、ですよねぇ?」
「あ、はい」
うっっっっわ。声良っっっっ!!
すごい。超ゾワゾワした。
なんかやばい。色々やばい。撤退しなくては。
「で、では、自分は、こ『あなたは無貌にして千の貌を持ちし者、人を欺き、惑わし、破滅に導く外なる邪神に邂逅した。SAN値減少1d100→12……【クトゥルフ神話不感症】を発症していたためSAN減少0です』………ッッ!!?」
んなッ!?
ヤバい!!これはガチでヤバい!!逃げるしか……逃げられねぇ!!
クソッ、こんなところでコイツと遭g
「BBぃ〜チャンネル〜〜♪」
一栗雄太 ☆☆☆☆☆
クラス:バーサーカー
性別:男性 地域:日本
属性:混沌・中立 身長:173cm 体重:66kg
筋力:C 耐久:B 敏捷:B 魔力E− 幸運:A+ 宝具:D
クラススキル
狂化 E-(C) :自身のBuster性能アップ
ダイスロール:攻撃する時、特殊なクリティカル発生(確率)
回避ロール :ダメージを受けた時、特殊な回避発生(確率)&ダメージ2000(デメリット)(確率)
反撃 :無敵か回避が発動した時、特殊な攻撃発生(確率)
スキル
目星 :CT6 自身にクラス相性変更状態を付与(3ターン)&自身に無敵貫通を付与(3ターン)&自身にクリティカル威力アップを付与(3ターン)(確率)
応急手当 :CT6味方単体のHP2000回復(既に死亡した味方含む)&味方単体のHP5000回復(確率)&弱体解除(確率)
アイデア :CT6自身にクリティカル威力アップを付与(1ターン)&自身に攻撃力アップを付与(3ターン)&自身のNPチャージ&自身にクリティカルスター集中率アップを付与(3ターン)&クリティカルスター獲得&自身のHP1000減少(デメリット)(確率)
宝具
特殊技能【連続攻撃】:自身にNP獲得量アップ付与(確率)&自身に宝具威力アップ付与(確率)&自身にArts性能アップ付与(確率)&自身に特攻(この世の生物)を付与&敵全体に強力な攻撃
感想と評価、くれ(懇願)