カルデアに探索者が召喚されました   作:POTROT

6 / 31
カルデアの女性陣ヤバくね?

 …………ッ!! 

 やっば……って何処だ此処!? 

 

「さぁて始まっちゃいましたBBチャンネル! 場所はンガイの森特設スタジオ〜! とは言ってもただの脳内にできたハリボテなんですけどね? だって仕方ないじゃないですか、もう全部真っ白になっちゃって場所なんてまともに用意できないし。元々用意なんてしてなくて久々の五感ハックしかなかったんですから!」

 

 五感ハック……つまり強制SAOってことか!? 

 くっそ……面倒臭い! 超が六つか七つ付くくらい面倒臭い! 

 ってことはGMが……いねぇじゃねぇかクソが! 

 

 だあぁ……ヤバい……ガチ目にヤバい……絶体絶命だぞマジで。

 ニャル様の(多分)ご自由空間で更にニャル様と二人っきりでダメ押しにダイスロール不可能だぁ? 

 無理ゲーに決まってんだろボケが! 余裕で死ぬぞ! 

 

 クソッ、いくらクトゥルフが理不尽ゲーっつってもここまではねぇだろうが。

 このレベルが許されるのはしょぼんとか死にゲーの類い……クトゥルフって死にゲーなとこあったな……

 

「……何が目的だ?」

「……ああ、そうでしたそうでした。今回はなんと特別ゲスト! 新しく召喚された英霊くんです!」

 

 ハァ!? 俺のこと忘れてやがったのかコイツ!? 

 う、ウゼェ…………流石ニャル様ウゼェ…………

 でもスゴい可愛い。この性格と見た目で何人も騙してきたんだろうなぁ、うん。

 

「まぁ呼んだ理由は簡単ですよ。せっっっっっかくこのニャルニャルになったBBちゃんが遊べそうな、もとい面白そうなオモチャ枠として籠絡して、ついでに破滅させてあげようと思ったのに速攻で正体バレして全っっっっっっっ然面白くなかったので!! こうなったらもう弄りに弄り倒して泣き叫んでもらうしかないかなー、と! そういうわけでーす! あ、感想とかあります?」

「今すぐ俺を帰せ」

「はーい聞こえませーん! 今の私にはどん底で絶望した人の怨嗟と呪詛と叫び声しか聞こえませーん!」

 

 コイツ…………!! マジでウッゼェ!!!! 

 って違う。コイツなんか今スゲェ重要なこと言ったな。

『ニャルニャルになった』ってことはつまりコイツって『元々は違う存在』なのか? 

 

 ってなると、だ。コイツは『ニャル様に改造された』か『ニャル様の能力の一端を貰った』か……まぁGMの反応的に多分、後者だな。

 そうなるとまだやりようはある……あるか? 

 

 ここってつまりアレだろ? 俺が現実を正しく認識できずに見えてる世界だろ? 

 そうなると俺、ニャル様の有無関係なしでマジで打つ手無くないか? 

 

「じゃ、そういうわけでぇ……イイ声、期待してますね?」

 

 うーん、万事休す…………

 もういいや、こうなったらもう賭けよ、賭け。

 クトゥルフでも詰まったらとりあえずなんかすればなんか起きるし。

 はいっ、せーの! 

 

「【POW】ッッ!!!」

 

 頼む! ワンチャンあれ!! 

 五感ハックってことなら精神力でいけるハズ……! 

 頼むGM……拾ってくれ……! 

 

「っっ……あの、イイ声ってそう意味じゃあ「よし、戻ったぁ!!」……………………はァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 OK! OKOKOK! 戻った! とりあえず逃げる! 

 

『【DEX】10×5=50≧05……クリティカル』

 

 こんなんとまともにやり合ってられるか! 

 食堂! 食堂に行けば誰かはいるはず!! 

 食堂に全力疾走だよ!!! 

 

「え!? 本当に戻ってる!? えぇぇぇぇえええ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 □□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かの存在は嗤っていた。

 自身の一端を授けてやったソレの内から覗けた、宇宙の何処かにあった青い星に住まう一匹の知性体の存在を。

 

 あまりにも滑稽。あまりにも愚か。

 それでいて、あまりにも興味深い。

 

 かの存在は、自身に絶対なる自信を持っている。

 ありとあらゆる知性体は自らの足元にも遥か及ばず、それらは須く自らを矜持させる玩具であるべき。

 ありとあらゆる知性体は自らを崇め、奉り、自らの為にその命を費やすべき。

 

 こんな妄言ですら、かの存在にとっては当然であり、例外は無くて然るべきであり、そしてそれは事実であった。

 

 だが、そんな自らの一端も一端とはいえ、かの知性体は反抗した。

 自らの力の切れ端から放たれた聖なる威厳を跳ね除け、駆け出した。

 

 ────嗚呼、なんて面白い。

 

 かの存在にとって、その知性体はまさしく未知であった。

 全能にして絶対たる自らに備わっているはずが無いと思っていたソレに、かの存在は強く興味を惹かれた。

 今見ている()()()も面白くはあるが、今しがた味わった未知と比べてしまえば、なんと味気のないことか。

 かの存在は遠き深淵から、その身体を翻す。

 

 ────折角だ。この目で直接見てみよう。

 

 目指すはいつかの青い星。

 今はその色を失ってはいるが、かの存在にとって色の有無などどうでもいい。

 座標は記憶にある。数分もあればそこに着く。

 

 ────できるだけ、永く愉しませてくれよ。

 

 かの存在の放った呟きは、広大なる暗闇に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 □□□□

 

 

 

 

 

 うん、なんかまた碌でもないことが起きた気がする。

 ここに来てからまだ一日も経ってないんですけどねぇ……

 なんでこんなに濃密すぎるんですかねぇ……

 

「ん? どうしたの?」

「あぁ、いや、なんでも……ってそうだ。立香さん。あのBBさん? で合ってます?」

「合ってるけど……何かあったの? まぁあったんだろうけど」

 

 察しのいいマスターは嫌いじゃないよ。

 

「なんか謎空間に拉致られました」

「あー……なるほどね? って、あそこに連れてかれたの!? よく戻ってこれたね!」

 

 あ、もしかして立香ちゃんも体験済みなの? 

 むしろそっちの方が驚きなんだけど。

 

「いや、なんか五感ハックってヤツで、コイツのおかげで逃げられたんですけど……」

「あ、この子? へぇー。この子そんなに優秀なんだ」

「はい。いつも助けられてます」

 

 いや本当に。

 ここに来てからコイツに頼る場面が何度あったことか。

 コイツがいなかったら三回は死んでるね。間違いない。

 

 でもあのシミュレーション地獄の時はコイツに殺されかけたんだよな。

 まぁプラマイゼロって言ったところかな。

 

「ところでなんですが……彼女、危険すぎません? 大丈夫なんですか?」

「まぁ……うん。BBちゃんだから……あと一応彼女の抑止みたいな人もいるから」

 

 あ、いるんだ。

 まぁ、そりゃあそうだよな。あんなガチヤバなやつ、抑止力の一つや二つないとな。

 

「というと?」

「えっと……この世全ての快楽を得るために神になった人?」

「それ毒をもって毒を制すってヤツじゃありません? ヤバい奴にヤバい奴ぶつけてるだけじゃ」

「それ以上はいけない。イイネ?」

「アッハイ」

 

 うん、カルデアのこういうところにツッコむのはやめよう。

 深淵を見るだけになる。

 

「ところでそちらの方の特徴は?」

「スゴいでかい角、凄まじい胸、確実にどこか間違えてる服の常に微笑んでる女の人」

 

 また女性…………

 カルデアの女性ってもしかしてどいつもコイツもヤバいんじゃないの? 

 邪神宿してるし。服が完全に痴女だし。あとなんか神らしいし。

 

 あ、ジャンヌさんはまともだったな、うん。

 ああいう人が知らないだけでいっぱいいてくれてるといいんだけど……

 ふ、不安だ…………

 





 主人公 は、這い寄る混沌 に 這い寄られた !









 ちなみにGM君は主人公の思考も普通に受け取れます。

 感想と評価、くれ(懇願)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。