カルデアに探索者が召喚されました   作:POTROT

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キャラが、キャラが濃い!!

 死ぬ……死ぬぅ……

 今まで冗談で死ぬとは何度も言ってきたけど今回はマジで死ぬ……

 早く風呂に入らなくては……

 

 しかし……なんだか凄い勢いで怪しくなったきたぞこの施設が……

 本当に此処って世界を救うための組織なのか? 

 

 今のところアレだぞ? 

 拉致、邪神、改造、ブラック、痴女……数え役満だぞ? 

 どっちかっていうと悪の組織の方が近いぞ? 

 

 もしかしてアレか? 

 元々は悪の組織だったけど他が全部滅んじゃったから、相対的に世界を救う組織になったとかそういう感じか? 

 いや、でもジャンヌさんみたいな人もいるんだよなぁ……

 えぇ……どうなんだろう……? 

 

「【知識】」

『【知識】90/5≧23……失敗』

 

 うん、まぁ。わかってはいたよ。

 だって俺、魔術的な世情、そもそも全く知らねぇんだもん。

 カルデアなんて聞いたことすらねぇよ……

 

「おや、君は……」

「あ、孔明さん……」

「…………周回か」

 

 周回……アレ周回って言うのか。

 マジでソシャゲじゃん。この世界ゲーム説が再び浮上して参りました。

 でも実際アレを表すとしたら周回が適切過ぎるなぁ……

 

「あ、はい。そうです」

「そうか…………まぁ。そうだな…………早めに慣れることを、おすすめしよう。ではな」

「……はい」

 

 ……うん。

 あの人も苦労してるんだろうなぁ……

 

 はぁ……お、着いた着いた。

 マジで疲れた……本当だったら風呂にも入らずに寝たいが、流石にちょっと汗が……ね。

 とっとと体洗って、さっさと寝

 

『一栗く〜ん! 強化室〜!』

 

 …………ア“ア”ア“ア”ア“ア”ア“ア”ア“!!!! 

 わかったよ! 行くよ! 行けばいいんだろ!? 

【CON】だ【CON】! もう強化室まで行く体力なんざ残ってねぇんだよ!! 

 

『【CON】×5=75≧48……成功』

 

 よっしゃ元気出たぁ! ただし偽りの元気なので回復はしてないです!! 

 効果切れる前にさっさと行くぞオラァ!! 

 

 

 □□□□

 

 

 つ、着いた……着いたぞ……

 途中何回か【CON】切れて【POW】振る羽目になったぞ……

 

「ふぅ……何か、御用、でしょうか?」

「疲れてるところよく来てくれたね! はい、これ!」

「……これは?」

 

 ……なんだこれ。ウエハース? 

 しかも結構量あるな。50枚くらい……かな? 

 

「フォウ君(概念)!」

「フォウ君(概念)」

 

 フォウ君(概念)……また概念? 

 でも今回の概念は割としっかり実体あるけど。

 一体どういう……

 

 ……あ、違う。これも多分深く考えちゃいけないやつだ。

 もう俺は学習したんだ。

 TRPGプレイヤーの学習能力舐めんなよマジで。

 

「それ暇な時にでも食べておいてね!」

「あ、はい。わかりました」

 

 急がんと……早くせんと【CON】が切れる。

 いやもう半分くらい切れてるんだけどね。

 まぁ切れたところで【POW】振ればいい話ではあるんだけど……

 

『【聞き耳】60/3≧75……失敗』

 

 は? このタイミングで? 

【目星】じゃなくて【聞き耳】ってことは、だ。何かが背後から迫ってき

 

「あっ、ごめんなさーい!!」

 

 グオあ!!? よ、幼女……だと……!? 

 あ、【CON】切れた。

 

『【POW】×5=80≧99……ファンブル』

 

 ハッハッハ。これはやらかしましたわ。

 はい、気絶でーす! できれば周回中にやって欲しかったなー!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、一栗君! 一栗君! 大丈夫か!?」

 

 ぬ……ぅ……お、動ける。

 寝床の質としてはゴミレベルだったが回復はしてくれたっぽい。

 

「よかった。何かしらの呪いにかかったわけではなかったな。さ、手を貸したまえ」

「ッと……有難うございます、エミヤさん」

 

 いや、エミヤさん本当に優しいな。

 やっぱりカルデア男性は最高なんだよなぁ……

 

「おい、料理人。一体そんな道の端っこで何をやっておるのだ? さっさとキッチンに……む?」

「ああ、彼はここに来たばかりの英霊でね。そこで倒れていたんだ」

「おお、そうだったのか! それは災難だったな! アタシはタマモキャット! カルデアの猫枠にしてキッチン守護するフォックスだワン!」

 

 ……つ、ツッコミどころが、多い!! 

 なんなんだ? え? マジでわけがわからん。

 

 まず玉藻っていうのは……顔は同じ……だね。

 でもなんか色々ローマとシミュ室の玉藻さんと違う。

 笑顔が胡散臭くないしなんかグローブしてるしなんか裸エプロン。

 

 ………………裸エプロン。

 痴女確定演出でございます本当に有難うございます。

 しかもめちゃくちゃデカい。破壊力が凄い。

 なんで貴女達大体全員そんなにスタイルいいんです?

 

 あと猫なのか狐なのか犬なのかハッキリしてくれません? 

 いやでもこの比率だと猫科1:犬科2だから犬科ではあるのか? 

 

「あ、はい。よろしくお願いしますね」

「うむ!! ではな!!!」

 

 あ、走ってった。4足歩行で。

 凄いなぁ……器用だなぁ……裸エプロンでソレはマジでヤバイと思うなぁ……

 

「……この短期間で大分ここに慣れたみたいだな」

「いえ、まだまだ困惑することばっかりで……」

「まぁ、そうだな。気を強く持っていてくれ」

 

 いや本当に。

 じゃあ俺はこの辺で。

 さっさと風呂に入って寝たいんですよ。

 明日は筋肉痛がヤバそう……いや、この体って筋肉痛になるのか?

 って、ん?

 

「んお? 手前は……」

「あ痛っ!? 急に止まらないで……おや?」

 

 おぉ、今度はなんとも和風な方々が。方や明治時代の軍人さんみたいな格好の大男。方や太腿を露出した和服(?)な美少女。

 女の方は髪とか目の色的に怪しいが、男の方は確実に日本の英雄様だな……どちら様だ? 

 

「あ、どうも、この度召喚された一栗雄太と申します」

「おう、そうか。俺は新撰組副長、土方歳三という。よろしくな」

「私は新撰組一番隊隊長、沖田総司と申します!和鯖同士、仲良くしましょうね!」

 

 新撰組……土方……沖田……マ!? 

 え、まじか。スゲェ。よく見たら土方さんの顔、教科書に載ってたやつのまんまだ。

 

「ところで貴方、多分現代の方ですよね!? 私たちの事知ってますか!?」

「おい沖田。あんまり野暮なこと聞くもんじゃねぇぞ」

「あ、大丈夫ですよ。存じております。むしろ知らない人の方が少ないと思いますよ?」

 

 いや、マジで。

 新撰組なんて日本で生きていればどっかで一回は見たことあるでしょ。

 ちなみに俺は学校の図書室にあった歴史漫画で知りました。

 

「ほらどうですか土方さん! 彼知ってましたよ!」

「あぁ? そりゃあ結果論だろうが」

 

 仲良いなぁ……死地を何回も共にしてたりするんだろうなぁ……

 ところでさぁ……一つ思ったんだけど……

 

「沖田総司さんは女性だったのですか」

「あ、沖田で大丈夫ですよ! ……いやー、そうなんですよねー! どうやら男性と伝わっていたそうで……」

「まぁ、ここじゃよくあることだ。今のうちに慣れておけ」

「あ、大丈夫です。もう大分慣れました」

 

 いや、ダヴィンチちゃんが衝撃的すぎたよね。

 もうそんじょそこらの衝撃じゃ驚きやしませんよ。

 

「そうか。そりゃあ良かった。じゃあ俺たちは行く。またな」

「ちょっと土方さん! ……あ、私も失礼しますね!」

 

 いやー……結構まともな人だったな、土方さん。

 俺の知ってるエピソードだったらなんか、『鬼の副長』でとんでもない戦闘狂みたいなイメージだったんだけど。

 確かに怖いけど知的な人だったな。

 沖田さんはノーコメントで。まぁデカかったとだけ。

 

 ところで近藤さんっていないの?

 副長と一番隊長がいるなら組長もいそうなものだけど。

 あと斉藤さん。牙突の人。

 いたら宝具は牙突零式で確定だな、うん。

 ……お、また誰かが来たな。

 

「お、新入りか!」

「あ、どうも、初めまして。一栗雄太と申します」

「おう! よろしくな! 俺はクー・フーリン! 光の御子なんて呼ばれてるぜ!」

 

 クー・フーリン……アレか。犬の人じゃん。

 あとゲイボルグの人。

 

「クー・フーリンさんですか。これからよろしくお願いします」

「ああ! よろしくな!」

 

 クー・フーリンさんもいい人そうだな……

 なんか兄貴分って感じ。金時さんとは少し毛色が違うけど。

 意味的にも物理的にも。

 

 でも英雄様ってやっぱりそういう優しかったり、頼りになる人が多いんだろうなぁ……

 まぁ人が良すぎるせいで死んじゃった人もいるんだけど……

 やっぱり中世ヨーロッパはクソだわ。

 

「お、新入りか!」

「あ、どうも……って、アレ?」

 

 ん?クー・フーリンさん?貴方30秒前に会いませんでした?

 ……って、いや、服が違う?

 

「ん? ああ、さっき槍の方の俺にでも会ったか?」

「や、槍の方?」

 

 槍の方……ってことはそういうことか? 

 おんなじ人が何人か召喚されたりするのか? 

 そうすればキャットさんの説明もつくし。

 

「あ、はい。つい先程……」

「そうか! じゃあそっちの方にお前のことは聞くわ! お前も同じ奴に何回も自己紹介するとかアレだろ?」

「あ、お気遣い有難うございます」

「気にすんな! じゃあな!」

 

 そうか、同一人物がいるっていうこともあるのか……

 しかしクー・フーリンさんやっぱりいい人だな……

 あの人にも何かあった時、相談してみよ。絶対親身になってくれる。そんな自信がある。

 

「む?」

 

 うっっっっっっっっっっわ!

 パターン青! 痴女です! 

 いや青くないけど! 紫だけど! 

 

 なんだその格好!

 肌を露出してなければいいとかそういう話じゃないんだぞ!?

 もうライン出まくりじゃないですかヤダー!

 そしてデカい!!!

 

「新入りか」

「え、あ、はい。一栗雄太と申します」

「そうか……よろしく頼む」

「あ、はい」

 

 あ、思ったより淡白な人だった。

 ……いや、なんであんな全身タイツみたいな……いや、これも深淵だな。やめておこ。

 っと。そうこうしてるうちに風呂に着いた。

 

 ふぅ……しかし、なかなかに濃い一日だったなぁ……

 明日は……普通に過ごせたらいいなぁ……

 

 




プロフィール4

 『目星』:簡潔に言ってしまえば観測版のゲイボルグ。確率で「観察によって見えた結果」を取り寄せる。故に本人がいくら長い時間見ていてもわからないような情報を得ることができるし、逆にわかるはずなのに全くわからないなんてことも起こりうる。今作においては失敗は確実に起こり得ないので心配は不要である。

 『応急手当』:こちらは概念的に「HPを回復した」ということを押し付けるもの。故にHPが0。つまり死亡していたとしてもGMがHPバーを認識していれば回復ができる。また、このスキルも確率が関わってくるのだが、これも失敗は起こり得ない。

 『アイデア』:これは思考版のゲイボルグ。「考えた結果」を取り寄せることで、自身では考え付かないようなことも理解することができる。しかし本人としてはわかっちゃいけないことも分かってしまう時や、情報量が大きすぎて脳がショートする時があるらしいので、中々使い所に困るらしい。

 『絶対なる制定者』:一栗雄太ではなくGMが保有するスキル。世界に対して『自身のルール』を押し付ける確実なまでのチートであり、上記3つのスキルはこのスキルの効果であると言っても過言ではない、どころかこのスキルの効果そのものである。
 そんなスキルなのだが、その用途は一栗雄太のプログラムしたシステムの維持、実現以外に使用されることはない。このスキルを獲得したのが感情も意志も持たぬ無機物故に大惨事になっていないスキルである。

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