たまたまベータテストのデータが残ってたので有効活用させてもらいます。   作:好きjaなくないない無い

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よろしくおねがいします。


始まり

 

[こちら先週の発売の様子です。先頭はなんと三日も並んでいたそうで。今日はそんな注目のゲーム『ソードアート・オンライン』略して「SAO」をピックアップしていきます。SAOはナーヴギアを開発した茅場晶彦のプロデュース。しかも待望のVRMMOと会って世界で大注目!βテストの評判も良くWEBの先行予約一万本も瞬殺だったそうです。]

 

俺が起動しているパソコンのテレビからそんな情報が入ってくる。その情報に耳を傾けていると下から妹の声がする。

 

「お兄ちゃーん。部活行ってくるー!」

 

「ああー。」

 

妹には申し訳ないが今はそれどころではないのだ。

 

 

2022/11/06 sun

 

12:53:57

 

 

もうすぐで午後1時になるこの世界でオレはあの世界に入る準備をしていた。

 

「..........ほどほどにねー」

 

妹も事情を察したのかあまり多く語らずに家を出ていった。

 

 

 

ほどほどにか....

 

 

「....悪いなスグ....今日はとことんまでやるつもりなんだ。」

 

 

オレは明日から立ち上がりナーヴギアを取り出すと、専用の接続機に接続し、頭からすっぽり被った。ナーヴギアが正常に接続されたことを確認し、俺はベットに寝転がる。あとは一言唱えればあの世界に行ける。

 

 

 

「リンクスタート!」

 

 

 

途端に天井だった視界が変わり目の前にはログイン画面のスクリーンが出てきた。あらかじめ決めていたパスワードを入れると、

 

『βテスト時に登録したデータが残っていますが、使用しますか?』

 

  Kirito(M)

 

 

もちろんYESだ。

 

 

〉YES

NO

 

 

途端に動き出す光の粒子の眩しさに目を瞑るが次目を開いた時はこの世界についていた。

 

 

 

 

 

 

 

「戻ってきた。この地に...SAOの世界に!」

 

 

 

 

 

 

 

________________________________________________________________________

 

 

 

 

ここは第一層の「始まりの街。初期の装備などが手に入り、また今日ログインする全プレイヤーがポップする場所だ。

 

 

「まずは剣とかを手に入れないとな....。よし!」

 

 

俺はβテスト時に初めて買ったお店に向かうため、走り出した。そこで俺は違和感を覚えた。

 

 

「ん?」

 

 

たいした違和感ではない。自分のアバターが自分の動かしたいように動いているし、感触に問題も見受けられない。

 

ただ、

 

 

「あれ?レベル1の時ってこんなな足速かったっけ?」

 

 

走力がハンパなかった。βテストと本番で多少差異があると言ってもここまで変わるものなのだろうか?

 

「ま、いっか。」

 

詳細はまた今度確認すればいいだろう。今はとりあえず武器屋に全力で向かった。

 

 

 

 

 

 

____________________________________________________________________________________

 

 

 

 

 

 

「なんでこうなった.........」

 

 

建物と建物の間にある目立たないスペースに隠れた俺は慌てて自分のステータスを確認した。

 

 

 

Kirito(M)

 

レベル 31

 

片手用直剣(210)

索敵(170)

武器防御(150)

戦闘時回復(150)

疾走(140)

隠蔽(130)

 

 

 

 

「装備にはクイーンズ・ジェムソード含め色々あるし、こりゃチートどころじゃないな。」

 

アイテム一覧にはこの街で帰る装備よりも二回り以上にいいものが入っていた。この街で買う必要があるものはないだろう。先ほどから違和感がたくさんあったし何より決め手となったのは剣を購入した時だ。購入ボタンを押した時残りのお金が表示されたが初期に配備されるお金の10倍以上だったのだ。

 

「このレベルならベータで到達した辺りまでは余裕で行けちまうな。」

 

これはバグなのだろうか?ならしばらくすれば運営がなんとかしてくれるだろう。

 

「取り敢えずは装備を外しておくか。」

 

そう言って外していく。剣も先ほど買った初期装備にし、服装も初期のシャツとズボンという姿になった。

 

ネットゲーマーはチートなどに厳しい。基本あまり騒ぎを起こしたくないキリトとしては最初から好装備で注目の的になるのは嫌だった。

 

「よし!こんなものか...」

 

「おーい!そこの兄ちゃん!」

 

「!....あ、俺?」

 

装備に異常がないか確認中に後ろから声をかけられ慌てて振り返るとそこには額にバンダナを巻いた赤髪の少年が立っていた。性別は見れば男だがアバターなので本当かどうかはわからない。もしかしたらこんなイケメンの素顔は野武士ヅラかも知れない。なんてことは口に出さないが。

 

「その迷いのない動きっぷり、あんたベータテスト経験者だろ...!?」

 

「まぁ....」

 

ちなみに先ほどの動きは迷いのない動きではなく、レベルのバグによってめちゃくちゃ悩んだ末の動きである。まぁベータテスターであることには変わりない。

 

「やっぱり!すげぇ!経験者にあえるなんてよ。頼む!序盤のコツちょいとレクチャーしてくれないか?」

 

「え?」

 

そう言ってこの青年は手を合わせて頼み込んでくる。

 

(まぁ、悪い奴じゃなさそうだしな。それに俺も一層での力加減を学ばないと)

 

「分かった。いいぞ。」

 

「おお!ありがてぇ。」

 

「俺の名は《クライン》。よろしくな!」

 

「よろしく。俺は《キリト》だ。」

 

お互い自己紹介を終えた俺達は始まりの街を抜け、近くの草原に向かった。

 

 

 

 

 

___________________________________________________________________________________________

 

 

「どわぁっ」

 

草原に出現する猪型モブのフレンジーボアの突進がクラインの股に当たる。

 

 

「股が、俺の股がが....」

 

 

「大袈裟だなぁ。痛みは感じないんだろ?」

 

「あっ...そっか。」

 

「言ったろ?重要なのは初動のモーションだった。」

 

「んな事言ったってよぉ〜。アイツ動きやがるし。」

 

「ちゃんとモーション起こしてソードスキルを発動させれば...」

 

 

俺は地面にあった小石を拾い構えをとる。すると石にスキルの光が帯びる。それを確認した俺はフレンジーボアに投げつけた。石は猪の腰に無事命中。

 

 

「な!後はシステムが技を命中させてくれるよ。」

 

「モーションね。」

 

「ほんの少しだけタメを入れてスキルが立ち上がるのを感じたら打ち込んでみろ。」

 

「なるほどね。」

 

そう言ってクラインは短剣を肩に構える。その短剣にオレンジ色の光が帯びた。

 

あれなら打てるだろう。

 

「そらっ」

 

フレンジーボアに小さく蹴りを入れてクラインの方へと向かわせる。

 

 

「りゃぁぁあああああ!!」

 

クラインの発動したソードスキルがフレンジーボアを一閃。そのままポリゴンに化していった。

 

「うっしゃあ!やったぁぁああ!」

 

 

「おめでとう。」

 

 

俺達は勝利のハイタッチ。

 

 

「ま、今の猪はスライム相当だけどな。」

 

「マジかよ?オレはてっきりクッパの一歩手前だと。」

 

「一層でクッパ相当の相手がいてたまるか!」

 

丁重に突っ込んでやるとクラインは探検を見ながら質問してくる。

 

「なぁ、スキルって武器作ったりすんのとかいろいろあんだろ?」

 

「そうだな。スキルの種類は無数にあると言われてる。そのかわり魔法はないみたいだけど。」

 

「RPGで魔法なしとは大胆な設定だな。」

 

「そうだな。でも自分の体を動かして戦う方がハマるだろ?

 

「....ああ!!!」

 

 

 

 

「よしっ!じゃあ次行くか!」

 

「おう!ガンガン行こうぜ!!」

 

 

それから俺とクラインは3時間ほどイノシシ狩りを続けた。時刻は5時前で俺達は沈みかかってる夕日を見る。

 

「何度見ても信じらんねぇな。これがゲームの中なんてよ。」

 

クラインがそんなことを言い出す。

 

「すげーよな。マジこの時代に生まれてよかった。」

 

「大袈裟だな。」

 

「だって初のフルダイブ体験だぜ?」

 

「?じゃあナーヴギア用のゲームもこれが初めてなのか?」

 

「ああ、つーかSAOのためにあわててハードを揃えた感じだ。たった一万本の初回ロットをゲットできるなんて我ながらラッキーだよな。まぁ、ベータテストに当選したお前の方が10倍ラッキーだけどよ。」

 

「まぁそうなるな。さて、もう少し狩りを続けるか?」

 

「あったりまえよ!と、言いてぇとこだが今日はここまでだな。腹減ったし、五時に熱々のピザを予約済みだぜ!」

 

そう言って手でVサインを作り出す。

 

「準備万端かよ」

 

「それじゃ!マジサンキューな!これからもよろしく!」

 

「もちろんだ。またいつでも聞きたいことがあったらいつでもメッセ飛ばしてくれ。」

 

「おう。さっそくだけどよ、他のゲームで知り合った奴らにも紹介してもいいか?」

 

「え?」

 

「飯の後で落ち合う予定なんだけどよ...よかったらあいつらともフレンド登録しないか?」

 

「ん.....」

 

「ああ!いやいや、無理にとは言わねーよ。いずれあいつらと会う機会もあるだろうさな。」

 

「わるいな。あまり人付き合いは得意じゃないんだ。」

 

「いいってことよ。まぁともかく今日はありがとよ。このお礼はそのうちちゃんとするからよ。」

 

「ああ。」」

 

「それじゃ抜けるわ。」

 

そういってクラインはメニューを操作し始める。五時まで後一、二分ほどだし早くしないとピザが来てしまう。

 

「....あれ?ログアウトボタンがねぇぞ?」

 

「!?...よく見てみろよ。」

 

「....やっぱどこにもねぇよ。」

 

再度確認したクラインがそう述べる。

 

「そんなわけないだろ。確かメインメニューの1番下に...ない。」

 

オプション、ヘルプ、と記載されたその下にログアウトがあったはずだが、そこにあったのは半透明のプレートと出口のようなイラストだった。

 

「だろぉ。ま、今日は正式サービス初日だからこんなバグも出るだろ。今頃運営は半泣きだな。」

 

「お前もな。もう5時過ぎたぞ?」

 

「え?.....あ!俺様のテリマヨピザとジンジャエールがーー!!!!!」

 

「さっさとゲームマスターコールしろよ。」

 

「とっくに試したんだけど...反応ねーんだよ。他にログアウトする方法って無かったっけ。」

 

「...ない。プレイヤーが自発的にログアウトするにはメニューを操作する以外の方法はない。マニュアルにも緊急切断方法は一切載ってなかった。それに俺達は今自分自身の体を動かすことができない。ナーヴギアが俺達の体から出力される命令を全部ここで遮断してる。」

 

「...じゃあバグが直るのを待つしかねぇのか?」

 

「そうだな。もしくは現実で誰かが俺達の頭からナーヴギアを外してくれるまでだ。オレの家はもう少しで晩飯だし、母親か妹が気づいて...」

 

言ってる途中にクラインがオレの両肩を押さえてきた。何か妙案が浮かんだのだろうか?

 

「キリトの妹さんっていくつ?」

 

全然違った。

 

「こんな時に余裕だな。って、そんなことより変だと思わないか?ログアウトできないなんて今後の運営に関わる大問題だ。このレベルは一度サーバーを停止させてプレイヤー全員を強制ログアウトすればいいのに、アナウンスすらないなんて。」

 

 

ゴォーーーン

 

 

「「??!!!」」

 

 

ゴォーーン

 

 

ゴォーーーン

 

 

突然の鐘。そして俺達2人のアバターが光に包まれた。

 

「これは_________」

 

 

光の眩しさに目を瞑り、再び開いた時、そこは始まりの街の広場だった。

 

「強制テレポート」

 

「一体何が起こってんだ?」

 

そばにいたクラインとすぐ合流すると俺達は当たりを見回した。他のプレイヤーも続々と集まってきてる。ここでログアウトのバグを一斉に説明するのだろうか?

 

「お、おい!あれっ!!」

 

誰かの声がした後、全員の視線がそれのある一点に集中する。そこには『WARNING』と書かれた電子版がある。

 

 

次の瞬間、その電子版が広がり始めあっという間に平間全てがその文字に囲まれた。そこから赤い色の液体が漏れている。その液体は空中で止まると、その形を変え始め、ロングフードを被った人型の姿と化した。

 

「誰だあれ?」

「ゲームマスター?」

「なんで顔がないんだ?」

「怖い...」

 

 

そんな感想が飛び交う中フードを被った男が喋り出した。

 

『プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ。私の名は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。』

 

まさか、信じられない。

 

「本物かよ?」

「ずいぶん手ぇ込んでんな。」

 

 

『プレイヤー諸君は既にメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う。しかしこれはゲームの不具合ではない。繰り返す。不具合ではなく、SAO本来の仕様である。諸君は自発的にログアウトすることはできない。また外部の人間によるナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力のマイクロウェーブご生命活動を停止させる。』

 

 

「どう言うこと?」

「も、盛り上げるための演出だろ?!」

 

「な、何言ってんだあいつ...なぁ、キリト。」

 

クライン含め、周りの反応は半信半疑。だが...

 

「電子素子のマイクロウェーブは電子レンジと同じだ。リミッターを外せば脳を焼くことも可能だ。」

 

「じょ...じゃあ電源を切れば!」

 

「いや、ナーヴギアには内部バッテリーがある。」

 

「ム...ムチャクチャダだろ!なんなんだよ!!?」

 

『.....残念だが現時点でプレイヤーの家族、友人等が警告を無視し、ナーヴギアを解除しようと試みた結果、213名のプレイヤーがこの世界たる浮遊城《アインクラッド》及び現実世界から永久に退場している。多数の死者が出たことを含めこの状況をあらゆるメディアが報道している。』

 

そう言って茅場を名乗るホログラムはメニューを操作しテレビやネットのニュースを表示する。

 

[オンラインゲーム事件被害者続出]と書かれたニュース。十中八九このゲームのことだろう。

 

 

『よってすでにナーヴギアが強制的に解除される危険は低くなっていると言えよう。諸君は安心してゲーム攻略に励んでほしい。しかし十分に留意してもらいたい。今後ゲームにおいてあらゆる蘇生手段は存在しない。HPが0になった瞬間諸君のアバターは永久に消滅し同時に

 

         

 

              諸君の脳はナーヴギアによって破壊される』

 

 

その言葉を聞いた瞬間、広場にある約一万人のプレイヤーは一瞬にして声を上げる。

 

「ふざけんな!!!」

「そんなこと信じられるか!!」

 

そんなクレームを無視して茅場は話を続ける。

 

『諸君が解放される条件はただ一つ。このゲームをクリアすれば良い。現在君たちがいふのは《アインクラッド》の最下層第一層である。各フロアの迷宮区を攻略しフロアボスを倒せば次の回に進める。第百層にいる最終ボスを倒せばクリアだ。』

 

 

「クリアって...。βテストでもろくに上がれなかったんだろ!出来るわけねーだろ!!」

 

クラインも大構を挙げ抗議する。

 

『それでは最後に私からのプレゼントだ。』

 

そういってメインメニューを操作する茅場。すると全プレイヤーの前に何かのアイテムがポップした。

 

「これは.....手鏡?...!!うわっ!!」

 

手鏡で自分の姿を確認したプレイヤーがどんどん光に包まれている。再び目を開けるとアバターではなく現実世界の俺の姿があった。

 

「大丈夫か?キリト...」

 

「ああ、なんともない。」

 

心配の声が聞こえ先ほどまでクラインがいた場所に振り返ると、そこには見たことのない野武士ヅラの青年がいた。

 

「あれ?お前誰?」

 

「お前こそ誰だよ?」

 

 

「あれ...?なんで俺の顔が。」

「アバターはどうなったんだよ?」

「あんた男だったの!!」

「17って嘘かよ!?」

 

 

周囲でも顔が現実世界と同じになっているようだ。

 

「てことは、お前クラインか!」

 

「おう、じゃあお前キリトか。どうなってんだこりゃ?」

 

「スキャン?ナーヴギアは高密度の信号装置で顔をさっぱり覆っている。だから顔の形を把握できるんだ。でも身体はどうして?」

 

「ナーヴギアを初めて装着した時に、キャリブレーション?とかで自分の身体あちこち触ったじゃねぇーか。」

 

クラインの助言で思い出した。確かにあの工程はスルーすることができず、やらなければプレイ出来なかったので面倒臭かった。

 

『諸君は今何故?と思っているだろう。なぜナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのかと.....。私の目的は既に達成されている。この世界を創り出し干渉するためのみ私はSAOを作った。そして今全ては達成せしめられた。』

 

「、...っ、茅場っ....」

 

『以上でSAO正式サービスチュートリアルを終了する。諸君の健闘を祈る。

 

 

         これはゲームであっても遊びではない』

 

 

それだけ言うと茅場は消え上空を包んでいた『WARNING』の電子版も消えた。

 

 

.....これは本当のことなのか、いや本当だ。

 

ナーヴギアを開発し完全なる仮想空間を生み出した天才、茅場晶彦。そんな彼に魅了されていた俺にはわかる。彼の宣言は全てが真実だ。

 

この世界で死ねば俺は本当に死ぬ。

 

 

「っ...いやぁぁぁあああああ!!」

「マジか」

「ふざけんなよ!」

「ここから出せ。」

 

こんな状況では混乱するのは当然だろう。早く出たほうが良さそうだ。

 

「クライン。」

 

「な、なんだよ?」

 

「俺は次の村に進むよ。このゲームをクリアするために。一通りのテクはお前に伝授したつもりだ。」

 

「おう。分かってる。俺にはダチがいる。そいつらとここら辺で上達しろってことだろ?」

 

「ああ、俺は一日でも早くこのゲームをクリアするために動く。ベータテスターは即戦力だからな。だがビギナーはお世辞にもこの先のステージで通用するとは言えない。だからまずはこの近くで地に足をつけながら進んでほしい。明日中にここら辺での穴場スポットやいい情報をメッセで送る。」

 

「わかった。気をつけていってこい。」

 

そう言われて俺は彼に背を向ける。ゆっくりと歩き出す。

 

「キリト!...キリトよ。お前..案外可愛い顔してやがんな。結構好みだぜ。」

 

こんな時に何を言ってんだこいつ。だが、笑うには十分なジョークだった。

 

「お前もその野武士ヅラの方が10倍似合ってるよ!」

 

 

俺は振り返って叫ぶ。そして前を向き走り出す。メニューで装備を整えながら。

 

 

(俺は....生きる)

 

 

目の前にmobが現れる。ダイアウルフ。

 

シングルシュート

 

片手剣の基本技だ。ウルフを一閃しポリゴンへと変える。

 

 

 

 

「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

俺は幸運だろう。ベータのデータが残っていて、だがこの有利点を逃すなんて甘い考えはない。茅場のミスか、ゲームのバグか、どっちだっていい。使えるものは使う。

 

 

そして、

 

 

 

 

(生き延びてみせる)

 

 

 

 

 

こうして俺の、いや俺達のデスゲームは幕を開けた。

 




反応が良かったら続きを書くつもりです。

今後の展開どうしますか?

  • 都合の良い層を作っちゃいましょう。
  • 原作やアニメ以外の層は使用禁止。
  • イチャラブみたいです。
  • もっとキャラ出してほしい。
  • アリス、またはユージオが見たい。
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