たまたまベータテストのデータが残ってたので有効活用させてもらいます。 作:好きjaなくないない無い
映画よかったです。2回見にいったのですがやっぱり家と映画館の違いを思いさされました。(音がいい)
来年もあることを祈ってこれからもSAOを応援していきます。
「うわぁぁーーーーーーーーー」
俺の借りている家に同い年くらいの少女を招き風呂を貸す。俺はそんななんとも言えない心情をかき消す。この後は彼女以外に来客があるのだ。
「使い方は大丈夫だと思うからごゆっくり。あとこの後ちょっと来賓があるけど気にしないで。」
俺はそれだけ言うとお風呂に繋がるドアを閉じでベットに寝転がる。予定が狂ったとは言え彼女を見捨てるわけもいかないからな。
コンッ、ココンッ
「早速きたか。」
俺は寝転がった体勢から起き上がりドアへと向かう。宿屋は基本出入りできるのはその部屋を借りている本人とパーティーメンバーのみ。だからパーティーを組んでいない人は今のノックのようにドアの前で合図を送らなければならない。
「ごめんよキー坊。少し早かったか?」
「いいや、こっちはお願いしている身なんだ。とやかく言うつもりはないよ。」
どうぞと彼女を部屋に招き入れる。彼女はアルゴ。通称《鼠のアルゴ》と呼ばれた情報屋だ。その情報収集力はアインクラッド1だろう。ちなみに話題には出ないが彼女と俺は互いにベータテスターだと確信している。
「それで頼んであった件って.....」
「キー坊の予想通りだヨ。確認できたところで273人。リリース時、ログインしていなかった人のことを考えても四分の1は亡くなっている。」
「そうか。確かにβテストとの差はほんの少ししかない。だけどこのゲームはそのほんの少しが命取りになってしまう。」
「そう。攻略本にもその可能性は書いたけど、既に第一層を経験し慣れてしまったベータテスターはその微妙な違いに対応できない。まぁ、死亡者は日に日にいなくなってきてるしもうこれ以上減ることはないと思うが....。誰かいるのカ?」
アルゴが水の音がする風呂の部屋を指差して尋ねる。
「さっき森でプレイヤーを助けたんだ。この話を聞かせるわけにもいかないからとりあえずお風呂に入ってもらってる。」
「そうカ.....。キー坊もついに大人の階段を.......」
「勝手に妄想するな。女子とも決めつけるな。」
アルゴは俺のことを良くこうやっていじるのだがいちいち真に受けていたらこちらの心がもたない。こうやって適当にあしらった方がいいだろう。
「あと例の話、どうやら何個か違う点があったゾ。この場所はベータにはなかった。」
「ならこれは明らかなるベータとの違いだな。行くだけの価値はあると。」
「ま、そんなとこだ。じゃあ伝えたいことは伝えたしオレッちこれで失礼するゾ。ああ、そうだ。最前線のプレイヤーが迷宮区に到達したらしい。キー坊のマップデータのお陰だ。」
「そうか。ダンジョン内は特に変わったポイントはないけどくれぐれも注意してくれ。」
正式サービス開始から2日目。俺のレベルだとこの層で危ない目に遭うことはないので速攻で迷宮区のある場所までマッピングしアルゴに提供していた。情報としてだがかなりの価値があるそうなので購入者も凄くいるんだとか。
「あいヨ!じゃあまた情報が入ったらメッセ送るヨ。」
「了解。」
それだけ言って彼女は去っていった。情報屋だけに情報集めに忙しいのだろう。
「迷宮区かぁ。」
第一層のボス部屋まではマッピングしていない。だが、迷宮区にいたモンスターの特徴を洗い出した情報は既にアルゴに渡している為今やる事は特にないだろう。先にボス部屋まで行って倒すことも考えたが、それだと最前列で戦うプレイヤーのレベルが危ないしラストボーナスアタックと言う称号を独占することになる?このラストアタックボーナスはこの層では考えられないほど破格なスペックのレア武器を入手することができる。だが先着一名様と言うこともありプレイヤーからの妬みを買うことになる。それはごめんだ。そんなことを考えているうちに少女がお風呂から出てきた。
「お風呂....ありがとう....」
満足そうに出てきた少女に俺はコップ一杯の牛乳を渡す。
「どうぞ。」
「ありがとう。ちょうど喉乾いてたの。」
受け取ってコクンと一口飲む。作法とかはよく分からないが上品な飲み方だと思った。
「とりあえずお風呂に入ったはずいいけど、晩御飯はどうする?俺今この黒パンしかなくて...」
「私もそれしか持ってないわ。別に不味くないし、ちょっと硬いけど............」
「ああ、それならこの瓶を使うと美味しくなるぞ。」
「えっ?」
俺はストレージを操作し小瓶を取り出す。
「蓋のあたりを触ってみて。」
「え?ええ。って、わ!」
少女は言われた通りの動作をすると指の先端が光る。俺も同じ動きをし、その光った先端パンにつける。すると指先からクリームチーズのようなものが出現する。
「クリーム?チーズ?」
「そんなとこ。このパンにつけて食べると美味しいよ?騙されたと思って食べて。」
「うん.....」
少女はクリームのついたパンを頬張る。途端一気に食べ始めるパンは跡形もなく消えていった。
「!.....ご馳走様....」
食べ方が汚かったからか食い意地を張ったからか理由はわからないが顔を赤くしそっぽを向く。別にとやかく言う必要はないのでとりあえずを変えることにした。俺はストレージからアイテムを取り出す。今日の狩りで手に入れた第一層の中でも最上位に位置する武器『ウィンドフルーレ』だ。
「これ、手に入れたレイピアなんだけど俺は使わないし...、今まで使ってきたアイアンレイピアよりもずっと使いやすいと思うよ。」
「え!でも、そんな高価そうなレイピアもらえないよ。返せるものなんてないし。」
「返さないでいいよ。でももし恩返ししたいと思っているのなら是非そのレイピアを使って生き延びてくれ。生きていてくれたらそれだけで十分すぎる恩返しだよ。」
「......うん。」
「なら明日は鍛冶屋に行ってそのレイピアを強化しよう。強化素材はたくさんあるから足りなかったら言って。寝床はこの農家の隣の部屋が空いてるから是非使ってくれ。」
「ねぇ?」
「ん?」
話していると女の子が話を遮った。何か質問したいことがあったのだろうか。とりあえず話すことをやめて女の子の方を向く。
「あなたの強さはどこからきているの________________________
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「あなたの強さはどこからきているの?」
この一日、正確には彼と会ってからずっと考えていたことだ。彼は間違いなく私が見たプレイヤーの中で最強だ。そんな彼について知りたくなった。
「ええと、それはどう言う意味で?」
「....私は死にたいと思っていた。このゲームはクリア不可能だと思って生き延びることを放棄し、戦って戦って戦い抜いた先に死のうと思ってたの。それが今日あの場所だと思っていたわ。」
「え?....」
「ごめんなさい。でもそう思っちゃったの。あのまま噛みちぎられて私もポリゴンのカケラになっちゃうんだと....。でも違った。あなたが助けてくれた。生きのびてと言われた。だからじゃないけど私もこの世界でもっと戦いたいと思ったの。強くなりたいって.....思った。」
「うん。」
「あなたの強さは多分この世界で1番すごい。だから知りたい。どうやって強くなったのか、どうして戦うのか。あなたのことが知りたいの。」
「....そうか...」
少年は困ったと言うような表情で私から目を外す。
「ごめんなさい。別に無理して教えろというわけではないわ。ただ知りたくなったからつい口にしてしまって....ごめんなさい。」
「いや、いいんだ。だけどこっからの話はオフレコで頼む。それを守れるのなら....」
「守るわ。第一、私ソロでプレイしてたから親しい人なんて特にいないし。」
「あ、はい。ならとりあえず俺のステータスを見せるよ。」
そう言って彼はメニューから自分のステータスを表示した。レベルは32ね。私の3倍くらい.....
「さ、さ、さささ、さんじゅうにぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」
「シーッ!静かに。」
「あっ!ごめんなさい。」
「....別に大丈夫だよ。一応確認として言っておくけど第一層ではレベルを上げられてます15までだ。こんなレベルはありえない。」
「なら、なんで...」
「これは俺だけのバグだけどこのステータスはβテストから引き継がれているんだ。」
「そんな...なら他のベータテストプレイヤーも」
「いや、このバグが発生しているのは何故か俺だけだ。アルゴに確認したから間違いない。だからかこの層よりも上で獲得できるアイテムもたくさん持っている。経験値アップの指輪や回復率の高いポーション、この層で入手不可能な素材とかな....。」
つまり彼はβテストで登った階層までのアイテムを持っていると言うことだ。剣は私から見ても強いと分かるほどの雰囲気を漂わせている。
「なんでそんなことを黙ってるの?それを公言きてあなたは攻略プレーヤーのリーダーになるべきだわ。」
「いいや、無理なんだよ。単に俺が人と関わることが苦手ってこともあるが、ネットゲーマーは嫉妬がすごいんだ。今の俺の状態はゲーム用語で『チーター』だしな。そんなやつの言うことを聞くなんてする奴は少ない。」
そうなんだ。子供の頃からゲームはあまりしてこなかった為、ゲーム界の常識のない私からしたら初耳ばかりだ。確かに自分が持ってないものを相手が持っていたら嫉妬する。人間の基本感情だ。
「そうなのね。なら.....なんで私にはこんなに話してくれたの?言わない方が良いんじゃない?」
「確かにね。でも理由を言わないと君は納得してレイピアを受け取ろうとしないだろう?」
「う......」
図星をつかれて何も言えなくなった。
「それに君はソロだ。この手の情報が漏れる可能性は低い。それに十層まで行けばみんなとの違いはなくなる。その後言ったって特に指摘されることはないしな。」
「そう.....」
ここまでの情報を推測するに彼は私達残りのプレイヤーよりβテストで戦った二ヶ月間のアドバンテージがある為強いと言っている。だが、ネットゲーマーは嫉妬深いのでその事実は公にしていない。公になれば自分に嫉妬の矛先が向いてしまう為。
「あなたは1人になるのが怖い?」
「....うん、怖いよ。このゲームで唯一の味方に背中を預けることが出来なくなるなんて寂しいし辛いと思う。だけど...」
「なら私がなる!」
「......?え?」
彼の間の抜けた返事がこの部屋に響いた。そりゃそうだろう。私自身が何を言っているか分からないから。だけどこれだけは事実として言える。
私は彼を一人にしたくない
私は彼のように生き抜きたい
そして、私は彼に認めてもらいたい
「私があなたの背中を守る存在になる。だからお願い。私に戦い方を教えて。この世界の生き方を教えて!」
__________________________________________________________
________________この世界の生き方を教えて!」
そう言われた時、俺はすぐに返事ができなかった。この先、今言ったように自分に矛先が向くような未来が待ち受けている可能性がある。今ここで彼女を仲間にしてしまった場合、そんな未来になった時彼女自身も追求されてしまう。
そんな可能性だってあるのに....
「わかった。ならまずはパーティーを組んで連携の確認だな。あとはスイッチとPTローテについてを確認したい。明日から早速頑張るぞ。」
俺はこの道をとってしまった。
「パーティー?スイッチ?PTローテ?」
彼女が首を傾げている。きっとゲーム系をあまりやらない為ゲーム単語を知らないのだろう。
「パーティーっていうのはまぁいわゆるチームみたいなこと。主に4人とか6人で組むけど別に2人が珍しいわけじゃない。これを承認してほしい。」
俺はメニューから『パーティー申請』をクリックする。もちろんのこと彼女は承認ボタンを押す。
「右側にHPバーが一つ追加されただろ?」
「うん。」
「一つは君のだけどもう一つは俺のHPバーでお互いの無事が確認できるんだ。スイッチとPTローテは明日教えるよ。今日は疲れたし明日お互い8:00に農家の外集合しよう。」
「ええ、分かった。この農家って他に空き部屋は?」
「隣が空いてるよ。借り方は始まりの街と変わらないから大丈夫だと思うけど...」
「分かったわ。ならおやすみなさい。」
それだけ言って彼女は部屋を後にした。予定はだいぶ変わったが特に問題はないだろう。これから一週間ほどでこの世界の基礎を教えると共に、あのクエストに挑戦しなければ....
俺は右横にあるHPバーを見る。
Asuna......アスナだろうか?
「もしかしたら本名かもな。ゲーム初心者っぽいし.....」
もし俺に矛先が向くことがあっても彼女だけには向かないようにする。
そう誓った夜だった。
今後の展開どうしますか?
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都合の良い層を作っちゃいましょう。
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原作やアニメ以外の層は使用禁止。
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イチャラブみたいです。
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もっとキャラ出してほしい。
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アリス、またはユージオが見たい。