たまたまベータテストのデータが残ってたので有効活用させてもらいます。   作:好きjaなくないない無い

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ディアベルという男

 

 

オレは元ベータテスターだ。この事実はまだ誰にも離したことがない。知っているのはおそらく情報屋のアルゴさんくらいだろう。

 

だがこの事実は伏せておかなくてはならない。オレはのこゲームが始まった初日近くのプレイヤーとパーティーを組みここまで努力してきた。しかし、ビギナーを見捨てるテスターもたくさんいた。

 

このままではベータテスターとビギナーの溝は修復不可能に陥ってしまう。そうなる前にその話題をみんなの頭から消さないといけないと思った。そのためにはベータテスター達への恨みよりも大きいニュースを作らないといけない。それが第一層フロアボスを倒すことだとオレは思った。

 

 

「ディアベルはん、見えてきましたで。第一層迷宮区が」

 

 

考え込んでいるうちに1時間ほど歩いていたらしい。

 

 

いかんいかん、集中しろ。

 

 

今日はボスを倒すんだ。

 

 

誰1人として死者を出さずに。

 

 

ここにいるプレイヤー全員の命を預かっている。

 

 

 

 

 

そんなオレが集中力を切らすわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、ではここからはオレのパーティを先頭にして進んでいく。この先モンスターが出ても体力温存のため極力戦わずに行こう。」

 

 

 

 

そうやってオレたち七パーティ四十二人は迷宮区へと足を運んだ。

 

 

 

 

__________________________________________________

 

 

午前10時35分

 

ボス部屋の前に到着した。ボス部屋の前の広間はモンスターがポップしにくい設定になっているため多少の見張りがつくもののほとんどのプレイヤーが自身の装備や連携についての最終確認を行なっていた。確認時間は十分にとった。あとは突入するだけ。

 

 

「みんな!オレたちはついにここまできた。後15分もすればこの先の第二層に進んでいるだろう。オレから言えることただ一つ。全員で勝とうぜ!!」

 

 

うぉぉぉおおおおお!!!、と全員の気持ちが一つになったことを確認してからオレはボス部屋の扉を開く。

 

 

30メートルほど中に侵入すると、真っ暗だった部屋がまるで暗視効果がついたかのような明るさに変化し1番奥にいるボスを目視で確認する。

 

 

でかい!

 

これまで戦ってきたモンスターの誰よりも。だが勝てる。オレが迷っててはいけない。オレはボスに怯んでいたプレイヤーを鼓舞するかのように敵、《インファング・ザ・コボルトロード》に剣の先を向ける。

 

 

「攻撃...開始!!!」

 

 

全員が腹を括って挑み出した。ボスに向けて走り出すと近くから取り巻きの《ルイン・コボルト・センチネル》がポップする。

 

 

「A隊からD隊はそのままボスへ!E隊からG隊はセンチネルの対処を!ボスに近づけされるな!」

 

 

「「「「了解!!!」」」」

 

 

そこからはあっという間だった。計画通りさんパーティーを使ってセンチネルをボスから引き剥がし、四パーティーの連携でコボルトロードのHPバーを3段削り終えることができた。

 

 

ここでコボルトロードの動きが変わる。今まで使っていた斧とバックラーを投げ捨てた。そして腰に装備していたタルワールに手をかける。

 

 

「へへ、情報通りみたいやな」

 

 

キバオウさんの言う通りだ。そしてここだとも思った。ここからがオレの計画だった。

 

 

「全員攻撃準備!!ターゲットはオレがとる!」

 

 

オレはこのボスを自らの手で倒すつもりでいた。理由はもちろんラストアタックボーナスだ。ラストアタックボーナスとはその階層のボスに最後の一撃を入れたプレイヤーに送られる破格のアイテムのことだ。そのアイテムを利用すれば今後も自分を中心に攻略隊ができるかもしれないとオレは考えていた。もちろんだが私利私欲のためじゃない。これから先このゲームをクリアするためには攻略隊ができていくことが前提条件だ。そのためだったらオレは仮面をかぶって攻略隊のリーダーになってみせる。

 

 

 

しかしオレは今自分が見ている世界に違和感を感じた。

 

 

パーティーメンバーはオレ含めオールグリーン、別パーティーも余裕で7割以上ある。

 

 

じゃあ、どこに?

 

 

分からないままオレはコボルトロードに向けてソードスキルを発動する。

 

 

その時にはもう遅かった。

 

 

 

「あの武器は....ベータテストと違う!!」

 

 

 

ベータテストの時と武器の太さが違うことをオレは気づけなかった。

 

 

しかも、アレは!!

 

 

 

「全員、範囲攻撃が来る。後退!後退ーー!!!」

 

 

オレはソードスキルを発動したまま周囲に大声を出す。当然オレのソードスキルは空を切る。コボルトロードが空中へと飛び上がったからだ。

 

 

コボルトロードの持っている武器は刀、オレの記憶の限り第九層のボスが使用していたはずだ。そして強力なソードスキルも_________________________

 

 

コボルトロードから繰り出されたソードスキル《旋車》はオレの指示があったためか殆どの仲間は軽症だった。

 

 

ただ1人、オレを除いては_________________________

 

 

 

ソードスキル使用後の硬直で動けないオレはそのソードスキルをモノに食らった。

 

 

「ディアベルさーーん!!!」

「ディアベル!!」

 

 

周りから心配の声が上がるがオレは今一時行動不能状態であるスタンに陥っている。スタンとは、このSAOに存在するデバフの中で1番効果が小さいデバフで30秒もあれば解除される。

 

 

 

だが、その30秒はコボルトロードがオレの息の根を止めるには十分すぎる時間だった。

 

 

ソードスキル使用後の硬直から解けたコボルトロードは次なるソードスキルを発動させながら突進してくる。

 

 

ターゲットはもちろん目の前でスタン中のオレだ。

 

 

コボルトロードが発動したスキルは地面スレスレから切り上げる《浮舟》を発動、オレはそのまま宙に持ち上げられた。HPはまだまだ六割残っている。まだグリーンだ。

 

 

だがこの技はこの後発動する攻撃の前準備であった。

 

 

すぐさま宙にいるオレに近づきコボルトロードが持つ刀が赤く光り出す。

 

 

 

 

 刀系スキル三連撃 《緋扇》

 

 

 

上下に一撃ずつオレの体に傷が入る。

 

 

「ぐぁぁああああああ!!!!!」

 

 

 

HPは五割を切り色がイエローに、そしてどんどん赤みがかかったオレンジ色に変化していく。

 

 

 

このままで三撃目を喰らえば間違いなくオレはゲームオーバー、死んでしまうだろう。

 

 

 

オレは決死の思いで剣を構えソードスキルを発動しようとする。だがそんなオレの努力も虚しくスキルは反応してくれない。

 

 

 

 

ここまでか.......

 

 

 

 

全てを諦めたオレは赤いライトエフェクトを見ながら死を受け入れようと.....

 

 

 

「させるかぁぁぁああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

突如、視界の下から緑のライトエフェクトを灯した剣が赤のエフェクトを帯びた刀にあたり双方の剣に灯っていた色が消えてなくなる。

 

 

スキルキャンセル、お互いに逆方向からソードスキルを放った時に起こる高等テクだ。

 

 

 

オレはこの神技をできる人間を1人だけ知っている。

 

 

 

あのベータテストで誰よりも高くまでこの塔を登り、誰よりも強くなった男だ。

 

 

 

 

「ディアベル、あんたはここで死んでいい男じゃない!オレが絶対に死なせない!!」

 

 

 

《浮舟》で浮かんだオレの体がフロアの地面に落ちた時、オレの視界に映ったのは巨大なコボルト、そして黒いコートを着た少年とフードを被った少女がいた。

 

 

「ディアベル、あんたは休んでいてくれ。この赤豚は俺たちで倒す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後の展開どうしますか?

  • 都合の良い層を作っちゃいましょう。
  • 原作やアニメ以外の層は使用禁止。
  • イチャラブみたいです。
  • もっとキャラ出してほしい。
  • アリス、またはユージオが見たい。
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