破壊王の双子には兄が居るらしい。 作:なにぬねの
本当にありがたいですっっっ......!!
時は丁度魁たちが寝静まったあたり、掲示板ではこんなスレがたてられていたらしい。
【NWO】 姫を見つけた ーーーーーーーーーー
1名前:名無しの魔法使い
誰か話を聞いてくれ
2名前:名無しの弓使い
おう 聞きに来たぞ
3名前:名無しの槍使い
>1
とりまkwsk
4名前:名無しの魔法使い
端的に言うと.......姫がっ 居たんだっ、、、
5名前:名無しの大剣使い
情報の進展0すぎたww
6名前:名無しの弓使い
>4
どうした 語彙が足んねえのか
7名前:名無しの大盾使い
>4
とりまゲーム内に美少女がいたって認識でおk?
8名前:名無しの魔法使い
そういう感じ
9名前:名無しの槍使い
>7
解読感謝
10名前:名無しの大剣使い
にしても美少女か
11名前:名無しの弓使い
気になるよな どんな感じなん?
12名前:名無しの魔法使い
ショートの中性系で武器は多分片手剣 初見ビビる
13名前:名無しの大盾使い
ほう
14名前:名無しの槍使い
>12
二次元かよ
15名前:名無しの弓使い
それな
16名前:名無しの大剣使い
>12
それ実は男でしたーとか言う展開にならない?
17名前:名無しの魔法使い
その時は俺の性癖を曲げてでも追っかけ続ける
18名前:名無しの弓使い
ガチかよwww
19名前:名無しの槍使い
そうとうだなこれwwww
20名前:名無しの短剣使い
>12
俺その子の戦闘見たかもしれん
21名前:名無しの大盾使い
マ?!
22名前:名無しの大剣使い
>20
kwskオナシャス
23名前:名無しの短剣使い
西の森の方に大群でリンチ仕掛けてくる蟻のモンスターがいるのしってるか?多分その子だと思うんだけど、30体位いたそいつらをソロで片付けてた。ちなノーダメで
24名前:名無しの弓使い
?????
25名前:名無しの槍使い
情報が出回ってなかったのも相まってめっちゃ犠牲者だしたやつだよねそれ
26名前:名無しの大盾使い
俺もリンチ食らったやつですねそれ
27名前:名無しの魔法使い
>23
ひめじゃなくてきしだった......?
28名前:名無しの大剣使い
あ スペキャ入ったなこいつ
29名前:名無しの槍使い
>23
つかノーダメってどゆこと?盾職じゃないんだろ?
30名前:名無しの短剣使い
それは俺もわからん でもダメージエフェクエト一切出てなかったんだよ
31名前:名無しの大盾使い
スキルとかか?初日でそんなチート見つけられんだろ
32名前:名無しの弓使い
純粋なPSかも
33名前:名無しの短剣使い
それはシンプルに人外
34名前:名無しの大剣使い
まあなんにせよ見守ってく方向でいいんじゃね?
35名前:名無しの槍使い
賛成 つか俺も見たいし
36名前:名無しの弓使い
それな
37名前:名無しの大盾使い
>35
それな
38名前:名無しの大剣使い
>35
それな
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自分が話題に上がっていることなど露知らずに熟眠していた魁は、翌日の授業ではあくびの素振りすら見せず、いつも通りの猫かぶりをかましていた。睡眠の重要性をしっかりと再認識させられたらしい。良いことである。
そんな彼は昨日と同じように帰宅してすぐ、夜ゲームをするための準備を整えていた。唯一違うのは課題が出たところであったが、呆れるべきか流石というべきか30分足らずで終わらせていた。
午後8時すぎ。ようやくゲームにダイブをする事ができる彼は、昨晩のようにギアをつけベッドに寝転ぶ。
「今日は長時間できるぞ」と意気揚々な彼は電脳世界へ意識を運んだ。
昨日も見た街の風景が視界に入る。周りを一瞥したあと軽く伸びをしたカイは、今日はどこへ行こうかと考える。
「うーん、Lv上げ目的は変わらないとしてどこに行くか...。昨日は西の方へ行ったんだし、北の方にでも行ってみるか。あ、でもその前にポーション買っとこう。」
NPCの店でポーションを買ったカイは北の方のフィールドを目指して歩く。視界に入った大盾の人に店の場所を聞こうとして驚かれていたのはまた別の話である。
1〜2時間ほどの間カイはLv上げに勤しんでいた。子兎、大ムカデ、狼などなど、多様なモンスターを見つけ次第撃破した結果、彼の現在のレベルは昨日から5上がりLv15である。
街からもだいぶ遠い地点に来てしまったためカイが一度引き返そうとした時であった。
モンスターの咆哮と、それに似つかわしくない鈴のような音が聞こえてきたのだ。
疑問に思ったカイは音の発生源へと急ぐ。
彼を待っていたのは一匹の図体の大きな熊と――――――
―――小さな妖精であった。
熊の方は見たところ中ボスくらいの立ち位置なのだろう。しかしもう片方は明らかにこのあたりのモンスターたちと毛色が違った。
観察して分かったのは、熊のほうが明らかに妖精を攻撃していたことだ。カイは今まで、と言ってもまだ初めて2日だが見たことのない「モンスターがモンスターを攻撃している図」にとても驚いた。
しかし、いつまでも見ているだけでは駄目そうなのである。
着々と減り続ける妖精のHPバーを見たカイは、二匹の間に割って入り熊を攻撃する。初心者装備とはいえ、レベルを上げステータスが上がった彼にとってはそこまで苦戦を強いられる相手ではなかった。
切り上げ、【体術】で相手のバランスを崩しもう一度一閃。振りかざされた鋭い爪はカイには容易に避けられる。
「っと。これで最後だっっっ!!」
【跳躍】で高さを稼ぎ、その手にある剣を振り下ろす。
HPが0になった相手は、パリンと小綺麗な音を残して居なくなった。その分、カイにとって大幅な経験値になったらしく今度はゲームの通知音がなる。
ステータスの確認をする彼の腕を、後ろにいた小さき者が軽く引く。
「あ、そうだった。えっとお前は結局......」
妖精は、こっちに来てと言わんばかりに光を強め、そのまま動きだす。
それに引かれ、カイも動きだす。妖精が喋れはしないことを察したため、特に声をかけることもなくただついて行った。
やがて妖精が止まった場所は、一本の大木の下であった。
「あれ、ここで終了か?」
カイがそんなふうにつぶやきを漏らした瞬間、地面が光る。
妖精が展開したと思われる魔法陣はすっぽりとカイまで包み込み、次第に光量を強めていった。
カイは一瞬逃げようかとも考えたが、妖精の温厚な雰囲気を感じ取り、その案を破棄する。視界は段々と純白に染められていった―――