モンハンダイス小噺   作:tamino

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あらすじ

 この村に来てから2日目。早起きして荷解きを済ませたジエンは集会所へ向かう。
 そこで出会ったのはこの村に居る3人のハンターのうち唯一の上位ハンター、全身傷だらけで近寄りがたい雰囲気を持つ女性ハンターのクロエだった。
 だいぶ頑固な彼女とうまくやっていけるのか不安になりつつも、これからの仕事のためにギルドの資料室で情報収集をするジエンなのであった。


1-4 村付きハンターとの出会い その2

『朝の行動』

 

 

 昨日は村付き上位ハンターである『クロエ』と顔合わせをし、フィールドのマップ、採取品と必要最低限の情報を収集することもできた。身の丈よりも易しいクエストに出発するには何ら不安のない状態になったと言ってもいいだろう。

 今日も今日とて早起きしたジエンではあるが、今日は特に何か準備しておこうということは思いつかない。昨日のうちに荷解きは済ませてしまったし、収集した情報をまとめる必要もないからだ。

 

 なぜ情報をまとめておく必要がないのか? その答えはシンプル。資料室に保管されていた情報はすごくざっくりしたものだったから。

 資料室にあった資料は、一部を除いて一言コメント程度の記載しかない項目が多数を占めていた。その上、情報の更新頻度についても眉をしかめてしまうようなもので、古いものは5年以上前の情報という項目も少なくなかった。

 

 つまりは情報収集能力の高いハンターがいないのだろう。村付きハンターがたった3人しかいないうえに、指導役が上位の1名……昨日挨拶したクロエだけともなれば、細かいところまで手が回らないのも致し方なしといったところだ。

 モンスターの分布や安全なルートについてはジエンの目から見ても及第点な精度で記されていたので、フィールドを網羅するよりも戦闘の安全性を重視して活動しているのだということがわかる。3人という少人数で村の安全を担保している以上、こういった情報の偏りは出てしまうのは仕方ない。

 

 そういうワケでジエンとしては、新たにフィールドワークをして情報をもっとキッチリとまとめておきたいという欲が湧いてきている。ジエンは歯抜けになった資料とか見ると落ち着かないタイプの人間なのだ。

 

 とはいえ、まだギルドが開くまでには時間がある。ということで、まだまだこの村に馴染めていないことから、ジエンは朝の挨拶回りをしてみることにした。

 

 

【どこに行こうか】(1D6:4 農場

1.道具屋

2.鍛冶屋

3.武器屋

4.農場

5.訓練場

6.料理屋

 

 

 ハンターと言えば大型モンスターと大立ち回りを演じるイメージを持つものも多いが、実際は武器ひとつで殴り合いなんて滅多にはせず(一部除く)、もっと頭を使った方法で狩りをする者の方が多い。具体的には用意した道具を駆使して戦闘を有利に運ぶ。

 その道具というのは、大体の場合野生生物の特徴を生かした素材から作られるものだ。例えばツタの葉とクモの巣からは落とし穴が作れるし、絶命時に破裂する魚をカラの実と調合すればガンナーが利用できる弾が作れる。

 そしてそれらの素材……虫や魚、植物は、別にフィールドで採取しなくとも人の手で栽培、養殖できる。ハンターでなくとも村人が狩りに必要な物資を増やすことができるのだ。これはハンターからしても、ギルドからしても、そしてハンターに守ってもらう立場の一般村人からしても、とても重要な事である。

 

 つまり何が言いたいかというと、それらの素材が得られる場所は農場で、ハンター活動をするにあたってそこの主と仲良くしておくことはとっても重要だということだ。

 ハンター活動には色々な準備が要る。顔が広ければそれだけ融通も効きやすいというものだ。

 

 ということでジエンが向かったのは、この村にある唯一の農場。

 朝早く来たこともあって主人がいるかどうか不安だったが、畑を耕す腰が曲がりかけたおばあさんが目に入る。彼女は間違いなく農場の関係者だろう。ジエンはにこやかな笑顔で声をかける。

 

 

「おはようございまーす」

 

「? おぉ……おはようございます。どちら様で?」

 

「つい先日この村にやってきましたハンターで、ジエンと言います。お見知りおきを」

 

「あれま、ハンターの方でしたか。こんな何もない村によぅいらっしゃいました。観光か何かで?」

 

「いえいえ、村付きのハンターとして活動することになりまして。これから何かとお願いすることもあるかもしれませんので、ご挨拶にと」

 

「あんれえ、そりゃまたありがたいことで! ウチの村のハンターはどうにも危なっかしい子たちでねぇ。どうかあの子らを助けてやってくれないかねぇ?」

 

「ははは、もちろんですよおかみさん。そのためにここに来たってのもあるんでね」

 

「いんやまぁ、頼もしいことだねぇ。こんな色男に見てもらえるなんてあの子らも贅沢もんだよ」

 

「本人たちにもそう言ってもらえるよう、頑張りますよ」

 

 

 どうやら農場のおばあさんはこちらのことを受け入れてくれたらしい。これでまた村の一員として認められたわけだ。有意義な時間が過ごせてご満悦なジエンである。

 

 

【農場の好感度が1上がった】

 

 

 

・・・

 

 

 

『昼の行動』

 

 

 朝の時間を農場で過ごしたジエンは、ハンターの習性通りにギルドまでやってきた。

 昨日と同じくガタつく扉を潜ると、昨日と同じくカウンターで佇む受付嬢。そして……昨日とは少し違って長椅子に腰かけるふたりの人物が。

 

 どうやらふたりともハンターのようだが……

 

 

 

・・・

 

 

【村付きハンター1(下位)のプロフィール作成】

 

 

【性別】(1D2:1 

1.男 2.女

 

【名前】(1D6:1 アドニス※決まった武器種から連想できる候補を選定

1.アドニス 2.クレタス 3.エレニ 4.ゲート 5.イオン 6.レヴァン

 

【年齢】(1D2:2 20代

1.10代 2.20代

 

【身長】(1D3:2 それなり

1.低い 2.それなり 3.高い 

 

【体重】(1D3:1 軽い

1.軽い 2.それなり 3.重い

 

【外見】(1D5:3 それなり

1.悪い 2.良くない 3.それなり 4.良い 5.とても良い

 

【性格】キャラクターの性格。メインキャラのため悪属性は除く(1D6:1 正義

1.正義 2.善人 3.仁義 4.規範 5.傍観者 6.自由人

 

【得能】特に優れる能力1種類(1D6:6 判定+5%→魅力

1.筋力 2.敏捷力 3.耐久力 4.知力 5.判断力 6.魅力

 

【武器】得意な武器種(1D14:4 メイン:判定+5%→双剣

1.大剣 2.太刀 3.片手剣 4.双剣 5.ハンマー 6.狩猟笛 7.ランス 8.ガンランス 9.スラッシュアックス 10.チャージアックス 11.操虫棍 12.ライトボウガン 13.ヘヴィボウガン 14.弓

 

【技能】装備で発動するスキルとは別の個性(1D20:8 Lv.1:判定+10%→口上手

1.料理 2.読解力 3.隠れ身 4.軽業 5.鑑定 6.危険予知 7.芸術肌 8.口上手 9.情報収集 10.読心 11.集中力 12.水場 13.生存本能 14.捜索 15.炭鉱 16.治療 17.農園 18.地理学 19.自然知識 20.モンスター知識

 

 

・・・

 

 

【村付きハンター2(下位)のプロフィール作成】

 

 

【性別】(1D2:2 

1.男 2.女

 

【名前】(1D6:6 パロマ※決まった武器種から連想できる候補を選定

1.エメ 2.カミーユ 3.ディアーヌ 4.エヴァ 5.ジャンヌ 6.パロマ

 

【年齢】(1D2:2 20代

1.10代 2.20代

 

【身長】(1D3:2 それなり

1.低い 2.それなり 3.高い 

 

【体重】(1D3:2 それなり

1.軽い 2.それなり 3.重い

 

【外見】(1D5:3 それなり

1.悪い 2.良くない 3.それなり 4.良い 5.とても良い

 

【性格】キャラクターの性格。メインキャラのため悪属性は除く(1D6:6 自由人

1.正義 2.善人 3.仁義 4.規範 5.傍観者 6.自由人

 

【得能】特に優れる能力1種類(1D6:2 判定+5%→敏捷力

1.筋力 2.敏捷力 3.耐久力 4.知力 5.判断力 6.魅力

 

【武器】得意な武器種(1D14:7 メイン:判定+5%→ランス

1.大剣 2.太刀 3.片手剣 4.双剣 5.ハンマー 6.狩猟笛 7.ランス 8.ガンランス 9.スラッシュアックス 10.チャージアックス 11.操虫棍 12.ライトボウガン 13.ヘヴィボウガン 14.弓

 

【技能】装備で発動するスキルとは別の個性(1D20:15 Lv.1:判定+10%→炭鉱

1.料理 2.読解力 3.隠れ身 4.軽業 5.鑑定 6.危険予知 7.芸術肌 8.口上手 9.情報収集 10.読心 11.集中力 12.水場 13.生存本能 14.捜索 15.炭鉱 16.治療 17.農園 18.地理学 19.自然知識 20.モンスター知識

 

 

 

・村付き下位ハンター1『アドニス』まとめ

 

【性別】男

【名前】アドニス

【年齢】20代

【身長】それなり

【体重】軽い

【外見】それなり

【性格】正義

【得能】

判定+5%→魅力

【武器】

メイン:判定+5%→双剣

【技能】

Lv.1:判定+10%→口上手

 

 

・村付き下位ハンター2『パロマ』まとめ

 

【性別】女

【名前】パロマ

【年齢】20代

【身長】それなり

【体重】それなり

【外見】それなり

【性格】自由人

【得能】

判定+5%→敏捷力

【武器】

メイン:判定+5%→ランス

【技能】

Lv.1:判定+10%→炭鉱

 

 

・・・

 

 

 談笑しているふたりの人物。片方は男性でもう片方は女性だ。

 ふたりともこれといった特徴のない風体をしている。見た目だけ見れば良くも悪くも平凡といった感じ。男性の方が多少痩せ身であるくらいか。

 

 しかしながら見た目とは違って、どうやら性格はそれなりに特徴があるようだ。

 男性の方はにこやかに話を多く振っていることから、随分社交的な性格をしているのだろう。人好きのする笑みとテンポの良い会話ができる話術はそのまま本人の魅力につながる。

 対して女性の方は、話をしっかり聞いているようでなんだか上の空な気配もする。相手を適当にいなしているという感じでもないため、集中力というか思考が定まらないタイプなのだろう。こういうタイプは自身に興味のある事柄に対しては異様な集中を見せる。変わり者が多いハンターの中ではそれなりに見るタイプだ。

 

 そしてハンターとしての商売道具、武器については、男性が双剣、女性がランスであるようだ。

 これにはなるほどと得心がいく。昨日会ったクロエはメイン武器を双剣、サブ武器をランスとしていた。クロエにそれぞれの武器の指導を受け、気に入った武器をそれぞれ選んだということかもしれない。まぁ実際は逆で、このふたりの武器に合わせてクロエが武器を変えたのかもしれないが。

 

 

 そんなことを考えながらジエンが入り口で突っ立っていると、例のふたりがこちらに気づいて会話を止めた。

 邪魔してしまったかなと少し申し訳なく思っていると、意外にもふたりからではなく受付嬢の方から声がかかってきた。

 

 

「おはようございますジエンさん」

 

「ああ、おはよう」

 

「いらっしゃっていきなりですが、こちらのおふたりの紹介をさせていただいても?」

 

「お、助かるよ」

 

 

 受付嬢の話によればこのふたりこそが、ジエンが顔合わせしないとな、と思っていた残りの村付きハンターだということだ。いやまぁそうだろうなとは思っていたが。

 ふたりはこの村で生まれ育った生粋の村付きハンターで、一応都市での研修は受けたものの、まだまだ卵の殻がとれないひよっこだとのこと。

 

 ふたりとも20代だということだが……それくらいの年齢で下位ハンターというのはよくあることだ。これは真面目にハンター業務に取り組んでいないから昇段しないという話ではなく、それだけ上位ハンターになるのは難しいということだ。

 全体で見ればハンターの約85%は下位、上位は約15%という話もある。それだけ下位と上位の壁は分厚い。なおG級はコンマ数%の上澄みであり、希少生物扱いだったりする。

 

 ともあれ話に聞いていた通り、ふたりはまだまだ実践を通しての指導が必要な段階だろう。上位ハンターのクロエがある程度は見ているとは思うが、下位ハンターふたりの指導を自分の仕事と掛け持ちなんて難しすぎるし、満足にできているとも思えない。

 ジエンとしては鍛えられそうな原石を見つけてホクホクである。まぁそれと同じくらい自分を指導者として受け入れてもらえるかという不安もあるのだが。

 

 

「初めまして! クロエさんと受付嬢さんから話は聞いていました! 俺は『アドニス』って言います! 得意武器はクロエさんと同じで双剣です!!」

 

「お初です。私は『パロマ』。ランスだけど受けるよりいなす方が得意。あと趣味は火山での鉱石掘りです。よろしくねG級ハンターさん」

 

「ああ、ふたりともよろしく。ジエンって言います。気楽に話してくれていいからね」

 

「いやいやそんな! ウチの村に来てくれたまさかのG級ハンター様にそんな態度取れないっすよ!! すごいなぁG級! なんでもこなせちゃうんだろうなぁ!! リスペクトっすよ!」

 

「あ、そう。気楽にしてていいの? それじゃ気楽に話しまーす。よろよろ」

 

「ふたりともクセが強いねぇ」

 

 

 思っていたよりも数倍キャラが濃かった。とはいえ自分を受け入れようとしてくれてることは分かるので、ジエンもこれにはニッコリだ。

 

 そしてそんな様子を見る受付嬢は、G級ハンターのジエンにふたりが粗相しないかどうか心配で、終始ハラハラしていたのだが……この場でそれを指摘できる人はいなかったのだった。

 

 

 

【アドニス、パロマとの友好度が1上がった】

 

 

・・・

 

 

 

『夕の行動』

 

 

 新たに面識を得た『アドニス』『パロマ』との雑談に花を咲かせていたら、いい時間になってしまった。

 これからできることというのはそこまで多くないだろう。さて、何をしようか……

 

 

【ギルドで何をしようか?】(1D6:6 挨拶回り

1.ハンターならクエスト。クエスト受注

2.資料室の資料を充実させたい。採取ツアー受注

3.この村におけるギルドの立ち位置を知りたい。受付嬢と談話

4.せっかくだから親交をより深めよう。アドニス、パロマと談話

5.そう言えば話をしてなかったな。ギルドマスターと面会希望

6.それよりも挨拶回りだ。村で挨拶回り

 

 

 出発は明日になってしまうがクエストを受注するのもアリ。村のことやハンター活動について知りたいので、受付嬢やアドニス、パロマと話してみるのもアリ。

 しかしながら、自分はまだこの村に来て3日目ということを忘れてはいけない。村社会における人脈作りは、貴族における社交界にも匹敵する重要タスクなのだ。

 

 というわけでジエンは、朝に引き続いて挨拶回りを進めることにした。ハンターとしての基盤以前に、村の一員としての基盤を整えないといけない。ジエンはそういった細かいコツコツとした行いに真摯であった。

 

 

【どこに行こうか】(1D6:5 訓練場

1.道具屋

2.鍛冶屋

3.武器屋

4.農場

5.訓練場

6.料理屋

 

 

「あれ? ジエンさん何処か行くんすか? クエストは受けてないみたいですけど、何か用事でも?」

 

「ああ、まだこの村に来てから日が浅いからね。挨拶回りとして……そうだな、訓練場にでも顔を出そうかと思って」

 

「おー! G級なんて凄い立場なのに自分から挨拶なんて……メッチャ立派ですね!」

 

「ジエンさん偉いねぇ。私だったらめんどいから帰って寝ちゃうとこだよ」

 

「こういうのは日頃からの積み重ねだから、大事にしないとだよ。パロマちゃん」

 

「はーい。それじゃあさ……」

 

 

【同行者は?】(1D3:1アドニス

1.アドニス 2.パロマ 3.なし

 

 

 

「アドニス一緒に行ってきたら? 有事の際に備えて集会所に控えてるの、私ひとりいればいいでしょ」

 

「お、そうっすね! よろしくパロマ! それじゃジエンさん、ご一緒してもいいっすか?」

 

「おー、いいよいいよ。アドニスくんが紹介してくれた方がスムーズにいくだろうし、助かっちゃうねぇ」

 

「恐縮です!」

 

 

 こうしてジエンとアドニスは村はずれにある訓練場までやってきた。

 

 小規模な村だとはいえ、ハンターが3人いる以上、訓練というものはどうしても必要になる。そしてそうなれば設備の揃った訓練場も必要となってくる。

 訓練場を管理している倉庫、そこに併設されている守衛室までやってきたふたりは、こじんまりした質素な建物に取り付けられた、これまた質素なドアをノックする。

 「はーい」と間延びした声に数秒遅れて姿を現したのは、黒く日焼けした肌の、恰幅良い初老男性だった。

 

 

「こんにちは守衛さん!」

 

「おやおやアドニスくん。こんな時間から訓練かい? 感心だねぇ。それで……そちらの顔が整った男性は……?」

 

「こちらはついこないだこの村に越してきたG級ハンター、ジエンさんっす!」

 

「初めまして。ジエンと言います」

 

「じ、G級ハンター……!? 噂では聞いたことあるけど、実在するんだねぇ……。あ、すみません挨拶が遅れて。こちらの訓練場で守衛をやっとる者です。昔は街の方で似たような仕事してましてね。縁あってこちらの方に。ええ。……街での暮らしは長かったんですが、G級ハンターを見たのは初めてだなぁ」

 

「いやぁ、なかなかG級っていうと見かけないですからね。ま、だから何か特別な対応してくれって話でもありません。そこらに居るおじさんがひとり増えたくらいの認識で居てくださいね」

 

「はぁ。なんと言いますか、想像していたG級ハンターとは違いますねぇ。もっと修羅みたいな人間を想像してたんですが、どうにも肩のチカラが抜けているというかなんというか」

 

「普段から神経張ってたら疲れて仕方ないですから。まぁ迷惑かけないように過ごさせていただこうと思ってますので、よろしくお願いします」

 

「いやいやこちらこそ! ……ここに居ないから言っちゃいますけど、クロエちゃん……あぁ、この村唯一の上位ハンターなんですがね? あの子、『この村の平和は私の肩にかかっている』なんて言って、いっつも鬼気迫る様子で訓練してるんです。ジエンさんみたいに実力も余裕もある人にしか頼めないんですが、あの子の気持ちが軽くなるように助けてやっちゃくれませんかねぇ? いや、無理にとは言いませんが……」

 

「クロエさんには会いましたよ。私としても彼女のなんと言うか……真面目過ぎるところはハンターとしてちょっとマズいと思ってるんで、解決してあげたいと思ってます」

 

「おお、流石はG級ハンターさんだ! ありがとうございます! 堅物ではありますが、クロエちゃん、いい子なんですよ。もしものことがあったらと思うと私は不安になっちゃいましてねぇ……」

 

「ま、どうにかしたいと思っても本人次第なところがありますし、徐々に打ち解けていければと思います」

 

「えぇ、えぇ、それで十分すぎます」

 

 

 

・・・

 

 

「……ジエンさん、流石はG級ハンターっすね!!」

 

「どうしたの藪から棒に」

 

「いやね、初対面の守衛さんに『上位ハンターのアシスト』なんて難しい事頼まれて、元からやるつもりだったなんてサラッと言っちゃうんすから! モンスターぶっ倒すだけじゃなくて人に信頼されるようになれないとG級なんて務まらないんすね!」

 

「うーん……G級ハンターって言っても色んな方面に特化してるから、全員が全員そういう気配りするワケじゃないからなぁ」

 

「だったら! G級ハンターじゃなくてジエンさんがスゴイってことですね!! リスペクトっす!!」

 

「大袈裟だなぁ。嬉しいけど」

 

 

 これまで色々と話してみて分かったが、唯一の上位ハンターであるクロエは、その肩書に恥じないように常に努力を欠かしていないようだ。

 しかし全身を覆うほどの傷をこさえているところを見るに、かなりの無理をしているに違いない。

 

 これは新人ふたりよりも、先にクロエをなんとかした方がいいかなぁ、なんてこれからの方針を考えるジエンなのであった。

 

 

【アドニス、訓練場の友好度が1上がった】

 

 

。。。

 

 

・主人公ステータス

 

【性別】男

【名前】ジエン

【年齢】40代~

【身長】高い 

【体重】軽い

【外見】良い

【性格】規範

【得能】

判定+10%→敏捷力、知力

【武器】

メイン:判定+20%→操虫棍

サブ:判定+10%→狩猟笛

【技能】

Lv.3:判定+20%→読解力

Lv.2:判定+15%→自然知識

Lv.1:判定+10%→地理学

 

顔画像

【挿絵表示】

 

 

【友好度】

1→料理屋、訓練場、農場、村長、クロエ、パロマ

2→アドニス

 

【ボーナス】

3→採取

 




上位ハンターの得意武器(メイン:双剣、サブ:ランス)と新人ふたりの武器がダダ被りしてビックリ。
ダイスくんはすぐそういうことする。

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