多分初めて書いた二次創作で、何故か友人のUSBに残っており今日届きました。わたしはこの作品を時雨沢恵一先生にファンレターと一緒に送る暴挙に出ました。完全に黒歴史です。
供養を込めて投稿します。
・この小説は筆者がリアル中学生の時に書いたものです。(大事な事なので2回言いました)
・この小説は筆者がリアル中学生の時に書いたものです。(大事な事なので3回言いました)
キノとエルメスがその国に来て2日目の出来事だった。家の隣で劈くような罵声と悲鳴が聞こえており肉を打つ生々しい音が聞こえてきた。キノは特に気にする様子も無く朝食を食べる。
「ちょいキノ。凄い音をBGMに食べるパンはおいしい?」
「・・・・別に変わらない。」
キノは気にした様子も無くエルメスの言葉を聞き流し客人用ホテルのパンを楽しんでいた。朝食を食べ終えたキノはそのままエルメスを押して隣の家に向かった。この国の文化風習を知ることは意味があると思ったためだ。
そこには一人の女性と、一人の男児だったもの、そしてこれから男性だったものになろうとしている3人がいた。男性は全身が鈍器で殴られひどい傷跡を残しており顔も半分以上がなくなりかけている。それでも口は動くようで吐く息から必死喉を動かし女性に必死に語りかけていた。
「どうして!ねぇどうして!?あんなに結婚するとき嘘を言わないって誓ったのに!ねぇ!どうして!」
「ちがう・・・きみと・・・幸せに・・・どうしてもなりたくて・・・」
「何が違うの!?ねぇ!あなたのことを愛していたのに!どうしてよ!」
女性のヒステリックな叫び声は怒りだけではなく、憐れみを誘うものであり、複雑怪奇な心境が宿るものであった。男の・・・恐らくは旦那であっただろう男性に棍棒の一撃を振り下ろし、男性は、男性だったものへと変わる。
しばらく深く荒い呼吸を繰り返していた女性であったがキノたちの存在に気が付いて取ってつけたような笑顔となり話しかけてきた。
「あら旅人さん・・・。お見苦しい姿をすみません。」
「いいえ・・・。変な事をお聞きしますがこの国には警察や救急車はないのでしょうか?」
近隣住民も窓からまるで火事を見学する野次馬と言った様子であり、キノは感じた違和感をそのままに伝える。
「そんなことはありません。我が国は警察組織もそして医療・司法制度も万全に整っております。元弁護士であるわたしが言うのですから間違えはないでしょう。」
「そうですか。ではこの肉片はこの国ではどのようにあつかわれるのですか?」
「・・・夫は、、、ミュアリアッカ人だったのです。」
「はい?」
「ミュアリアッカ人だったのですよ!我が国と戦争をして50年前にその忌々しい子々孫々までを根絶やしにしたミュアリアッカ人だったのです!」
「ああ・・・。入国審査の際に僕も「あなたはミュアリアッカ人ではありませんね?」と聞かれ遺伝子検査されました。」
「この国においてミュアリアッカ人は一切の人権が認められておりません。恐らく我が子も幸せな人生を送る事など出来ないでしょう。何より放っておいても誰かに殺されるくらいならば私の手で殺したほうが・・・。」
「なるほどね。じゃあその旦那さんと子供さんは生ごみに捨てるの?」
エルメスが興味深々な様子で聞くと女性は悲し気に笑った。
「そうですね。何をどうしようと罰する法律はありません。このままみじん切りにしようとも家に奉ろうとも・・・」
3日の滞在を終えたキノは食料と弾丸・エルメスの燃料をいっぱいにそろえて出国した。
「嫌な国だった。もう行きたくない。」
「ふーん。ミュアリアッカ人に同情でもした?」
「遺伝子検査の注射なんて二度とごめんだ。」