葦名の薬師 幻想に還る   作:ηn

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ログインできなくなってあきらめてたんですけどなんとなく前使ってたスマホをいじってたら復旧できました 意味不明


花火と騒がしき魔女

 

閻魔に忘れているが成すべきことがあると言われ、

記憶を辿っているが全くもって浮かんでこない。すべてに霧がかかっているような気分だ。

己のほとんどを失くしてしまったかのような気がして眉間に皺がよる。

霊となった今では気分的なものではあるのだが。

 

 

「じっとしててもなにも浮かんでこないんじゃない?」

「そう、ですね...」

「ここにはいろんなやつが来るわ。あなたを連れてきた天狗もそうだし、魔法使いや吸血鬼だって来る。

あいつらと話したり、人里に行ってみたりすれば少しは思い出せるんじゃないかしら?」

「他人と触れ合ったりすることが刺激になる。ということですか?」

「ただここで考えてるよりは浮かんできそうな気がしない?」

 

 

そうかもしれない。彼女の言葉を聞いてそう思った。

....様もわからぬことは聞いて、見て、行い、覚えよ。と言っていた。

 

 

「そうさせてもらいます。」

「じゃあ私は寝るから。おやすみ~」

 

 

手始めに里と呼ばれる場所に行ってみようか、そんなことを思いなら夜は更けていく...

朝、太陽が顔を出す。夜のものたちが眠りにつき始め、生きるものたちが目覚める時間である。そうなっていくなかで彼女は立派な鳥居を拭いていると

 

 

「珍しく掃除してると思ったら霊夢じゃないのか。あんた誰だ?」

 

 

いくらかきれいになったというところで誰かから声がかけられる。

口ぶりからして家主とは知り合いなのだろうか。

見た目で目を引くのは特徴的なとんがった三角形の帽子となぜか手にもっているほうきだろうか。

挨拶をしないのは失礼なのでぺこりと頭を下げる。

 

 

「最近、博麗神社で居候になっているものです。エマ、と申します。」

「私は霧雨魔理沙、よろしくな。しかしこの寂れた場所に人がいるのも珍しいな。エマさん?は見たところ外からきたって感じには──

「寂れた、とは余計な一言が入ってるわよ魔理沙。」

「おっと、いたのか。気づかなかったなぁ。」

「まったく、そういうなら賽銭の一つでもあそこに入れてくれれば活気ある神社になるわ。」

「あいにく、貧乏魔法使いなものでな。まあ頑張ってくれ。というかそんなことよりエマさんだよ。お前が人を泊めるなんてめずらしいじゃないか。」

「今回は事情があるからよ。閻魔の話はいまいちわからなかったけどなんかしばらく現世にいないといけないみたいだからね。ありえないでしょうけどもし暴れだしたりしたらこの方が都合がいいし。」

「閻魔?閻魔ってあの舌を引っこ抜いてくるやつか?なんでそんなやつがでてくる?」

「私も知ったときはびっくりしたけどエマさんは幽霊なのよ。」

 

 

それを聞くとじっくりとエマを見るがどうにも納得しかねているようだ。

 

 

「霧雨殿、それに関しては私から話させていただきます。」

「霧雨殿なんて堅苦しすぎるぜ、魔理沙でいいよ。」

「では魔理沙殿、私にそのほうきを刺してみていください。生きた人間であれば貫通しませんから。」

「お、おう。じゃあいくぞ。」

 

 

疑い半分といった顔をしながら恐る恐るといった感じでほうきを自身の体に突き出す。あのときのようになにもないかのようにすり抜けていく。

わかってはいたがやはり不思議なものだ。

そして魔理沙は心底驚いたようで何度も抜き差ししている。

 

 

「本当なんだな...しっかし前会ったやつらと全然雰囲気違うからわからなかったな。」

「わかっていただけたようでなによりです。それと一つ伺いたいのですが霊夢殿と魔理沙殿は霊とあったことがあるのですか?」

「すこし前の異変でな。」「そうねーあのときは寒くてしょうがなかったからめんどうだったわねぇ。」

「異変、ですか。」

 

 

異変。言葉から察するに普段は起きないことが起きたということだろう。霊が出てくるような事態となると軽く言えるような状態ではないように思うが二人の反応は異変というにはずいぶんと軽い口ぶりだ。

それと霊夢と違いまとう衣装がすこし変わっているだけであるように見える魔理沙は異変というものにかかわっていて無事で済むのだろうかと思うが態度からして問題はなかったのだろう。

そう思っていると霊夢がおもむろに話す。

 

 

「ああ、そういえばエマさんは来たばっかりだから知らないのよね。幻想郷にスペルカードルールが広まってからは昔より手軽に異変が起こせるようになったからって大小さまざまなのが起こるようになったの。面倒ったらありゃしないけどね。でもたまに本当にやばいのもあるからそういうときは仕方ないけど私が動くの。」

「お前が動くの遅いから毎回私が一番に動いてるんだけどなんでか親玉のあたりまでくるとうまいことかちあって一緒になるんだよな。納得いかないぜ。」

 

 

どうやら本当に軽く起こせるものらしく驚く半面、それはもはや異変といえるのかとも思いつつスペルカードルールという聞きなじみのない言葉に疑問を募らせる。

 

 

「霊夢殿、そのすぺるかーど?というものについて教えてもらえますか?」

「いいわよ。というかしばらく幻想郷で暮らすなら覚えていたほうがいいわね。ちょうどいい相手もいることだし魔理沙、説明もかねてスペルカードバトルするわよ。」

 

 

そういうと霊夢は大幣を構える。すると同時に陰陽玉も現れる。

 

 

「いいぜ。じゃあ勝った方が昼飯作るってことでどうだ?」

 

 

魔理沙も持っていたほうきにまたがると空に浮く。そして服から八角形のなにかを取り出す。

 

 

「いいわよ。じゃあ始めましょう。」

 

 

そういうと二人はさらに浮かび上がると同時にお互いから色とりどりの光が放射され始める。

その一瞬ごとに変わり続ける花火のような戦いにエマは思わずみとれてしまう。

同時に□□との日々も思いだす。気まぐれに見せる彼の技は色はなくとも非常に美しかった。

そんなことを思っているとひときわ大きな光があたりを包むと二人が降りてくる。決着がついたようだ。

 

 

「今回こそ行けると思ったんだがなあ。」

「私に勝つなんて百年早いのよ。魔理沙。ご飯楽しみにしているからね。」

「お疲れ様です。お二人とも。素晴らしいものを見させていただきました。」

「いいってこと。まあここまでとは言わなくともいくらかでもできるようにならないとね。エマさん、とりあえず弾とか出せる?」

「玉、ですか....」

 

 

玉というのはおそらくだがあの二人が出していたものだろう。正直よくわからない。というか覚えていないが生前もそんなことができた気がしないのでできないだろう。

 

 

「すみません霊夢殿。正直言って出せるのかどうかもわかりません。」

「うーん...私は札と針が中心だからだからあまり参考にはならないしだめね。こういうのは魔理沙の方が得意でしょ。」

「なんでそうなるんだよ。まあ魔力についてだったら教えられるけど幽霊って魔力扱えるのか?というか霊の扱う力って霊力だろ?それなら霊夢のほうが教えるのむいてるだろ。」

「さあね、というか私の使う霊気と霊が使ってる霊気って微妙に違うから意味ないわよ。あとエマさんの気配からしてあんまりそういうの感じられないし。」

 

 

そういうと霊夢は縁側で横になる。顔から察するに日が暮れるまでもうこのままだろうというのが感じられた。

そんな霊夢をあきれた顔をして魔理沙はみるが手をひらひらとして後はよろしくといった構えだ。

 

 

「お前なあ...あーエマさん、説明いるか?」

「役立つかわかりませんがよろしくお願いします。」

 

 

そうして手ほどきを受けたがやはり参考にならなかった。申し訳なさもあり昼飯の調理を手伝った。

 

 

 

 

 

 

 

                  ー台所ー

 

 

野菜やらなんやらを切り終え、火を焚こうとした矢先、魔理沙は八角形のなにかを取り出したのでエマは質問をする。

 

 

「魔理沙殿、そちらはなんなのですか?」

「ん、ああ、これはミニ八卦炉だ。山火事からぬくい火鉢までなんでもござれの便利な道具だよ。私はこれがなきゃ戦うのも生きるのもできないくらいのな。」

「みに?八卦炉ですか..八卦炉というと西遊記に出てくる太上老君が使っていたとされるものですがそれをまねた代物ということですか?」

「そんなところだな。まあ作ったのは私じゃなくて香霖なんだがな。」

「すごい方ですね。その香霖殿は。」

「だろ、まあそういうわけだから火は任せといてくれ。」

 

 

 

 

                 ー居間ー

 

 

霊夢以外も含めた昼飯はなんだが新鮮で心なしか霊夢も楽しそうであった。

腹は減った気がしないが一応食べれるので同伴に預かったがこの食事も自身の記憶を断片的に照らしていく。

 

 

「いやあ、食った食った。」

「次来るときはもっとうまそうなもの持ってきなさいよねー魔理沙。」

「霊夢こそ私みたいな客が来る可能性があるんだから歓迎に使える食材用意しとけよ。」

「あんた含め大体は客じゃなくて野次馬みたいなもんなんだから出すもんはないわよ。」

 

 

そんな他愛もない会話を聞きながらエマは茶をすする。そうしていると魔理沙がエマのほうを向き質問してくる。

 

 

「なあ、エマさんは昔何やってたんだ?料理も手馴れてたし料理番でもしてたのか?」

「それが..生前のことはあまり覚えていおらず、申し訳ないです。」

「あーそんな謝らなくっていいよ。悪かった。代わりになんか聞きたいこととかあるか?」

「では、微かですが薬草や茸などの匂いがしますが薬師でもやっておられるのでしょうか?」

 

 

そういうと魔理沙は手を始め体中をざっと嗅ぎまわる。すこし顔をしかめ

 

 

「落ちきってなかったか...あー半分合ってるってとこだな。私は魔法使いだからな。その一環で森のきのこやら草を調べたりしてるんだ。」

「魔法使いですか...あまり聞きなじみはないですが具体的に何をなさっているのですか?」

「魔法の研究とそれに活かせそうなものやらを探したりだな。昨日はちょっと森で素材集めたりしてたからな。匂いを落としてきたつもりだったんだがな。」

「...なるほど。先ほど教えてくださった魔力というものもそれに関係する事柄だったのですね。」

 

 

 

 

 

 

そうして話していると気づけば日が落ちかけていた。時間が経つのは早いものだ

魔理沙は帰り支度をするとほうきにまたがり

 

「それじゃあまた来るわ。エマさんも話すの結構楽しかったぜ。」

「こちらこそ魔理沙殿。お気を付けください。」

「次こそは食材忘れないでよね~」

「だからお前が用意しとけっていってるだろ....」

 

そしてふわりと浮かび上がる。ここに来てからあった人物は少ないが霊夢を含め全員飛べるあたりここの人間は飛べるのが普通なのだろうかなどと思っているとあっという間に小さくなっていく。

 

「やっと面倒くさいのが帰ったわね。じゃあさっさと夕飯作って食べたら寝支度しちゃいましょ。」

「そうですね。」

 

こうして騒がしくも楽しい一日は終わった。




書きかけのやつを直したので前後で雰囲気変わってるような気がしなくもない
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