目を閉じればいつだって思い出せる彼女との日々。彼女との記憶は、今も色あせずに輝いている。
彼女と初めてあったのは10歳の時、養父に嫌われていた俺は家にいることができず、いつも村の近くの野原で剣に見立てた木の棒を振るっていた。
優しかった親がモンスターに殺されて死んだ悲しさも、居場所のない自分の惨めさも、木の棒を振り回している間だけは忘れられた。
まるで自分が悪いドラゴンを倒して世界を救う英雄にでもなった気分だった。
だが、その日は違った。
俺が木の棒を振っていると、森からモンスターが現れたのだ。それは俺よりも大きな体を持ったオオカミのような姿をしたモンスターだ。
自分はコイツに喰われて死ぬと一目見ただけで分かった。
それでも俺は逃げなかった。逃げることができなかった。怖くて足が震えているのに、棒を構えたまま一歩も動けず、ただ目の前の脅威を見つめるしかなかった。
俺の目の前で家ごと吹き飛ばされてモンスターに殺された親の姿を思い出してガクガクと膝が笑う。
怖い············死にたくない··············誰か助けてくれよ。
心の中に浮かぶそんな言葉を口にすることはできなかった。目の前の恐怖に身動きが取れなくなった俺の前で、巨大な獣はその鋭い牙を見せつけるように口を開く。
ダラダラと牙から垂れる唾液と血生臭い臭気。赤い瞳が真っ直ぐにこちらを見ていて、思わず尻餅をつくように後ろに下がった時、背後の木にぶつかった。
今にも飛びかかってきそうなその姿を前にして、頭の中に浮かんだのは親を殺したあの黒いドラゴンのこと。
そして、ゆっくりと近づいてきた。
もうダメだと諦めかけたその時、彼女が現れた。
まるで空から舞い降りた精霊のように美しい少女は手に持った不釣り合いなほどに大きい無骨な剣でモンスターを一閃すると一撃で倒したのだ。
そして俺を見て微笑んだ。それが彼女との最初の出会い。
『私は、ジズ。よろしくね、■■■■』
女神よりも優しく、精霊よりも可憐に。そしてなによりも――人間のように朗らかな少女だった。
夢の中の彼女はささやかな幸せを噛みしめるように笑いながら、俺に向かって手を差し伸べるのだ。
いつも夢の中で再会する彼女は常に笑っていた。俺をからかうように、あるいは慈しむように、微笑んでいた。
──────俺は彼女の笑顔が好きだった
花が咲いたような笑顔を見るたびに、心の底で凍り付いていた何かが溶けていくようだった。
彼女が笑うと自分も嬉しかった。だからもっと笑って欲しくて、馬鹿みたいな悪戯をしたこともあった。
原っぱで寝転んで空を見上げる彼女を見つけて、思わずいたずら心がわいて後ろから驚かしたこともある。彼女は悲鳴を上げて飛び起き、それから頬を膨らませて怒った。
だけどすぐにまた笑顔になって、今度は二人一緒になって大声で笑い合った。
俺の作った稚拙な花の冠に目をキラキラさせて喜ぶ姿は今でも忘れられない。
子供のように純粋で、誰よりも美しくて、愛らしい。穢れを知らない赤子のような無垢さは、俺には眩しすぎた。
けれど俺はその輝きに惹かれていた。まるで星々の瞬きにも似た、輝かしい光に憧れた。
だから何度も彼女に会いに行った。彼女が眠る木の前に座り込んで、毎日のように話しかけた。
彼女はありえない程に無垢で無知だった。俺は彼女にたくさんのことを話して聞かせた。人間のこと。神々のこと。魔法のこと。歴史のこと。冒険者のこと。
『英雄譚』のこと。
どんなありふれた話でも彼女は楽しげに聞いてくれた。それがたまらなく嬉しくて、気付けば俺は饒舌になっていた。
───── 彼女と過ごした時間は本当にあっという間だった。
気がつけば、俺は14歳になっていて。それでも俺たちの関係は変わらなかった。
毎日のように会って、他愛もない話をして、そして別れる。そんな関係がずっと続いていた。
このままいつまでもこんな時間が続けばいいと願った。
しかし終わりは必ずやってくる。
ある夜のこと。いつも通り二人で草原に座っていると、彼女は不意に立ち上がって言った。
『お願いがあるの』
彼女は真剣な眼差しでこちらを見てくる。嫌な予感がした。聞きたくないと思った。
だけどそれは叶わない願いだ。俺が何を言うより早く、彼女は言葉を続けた。
『いつか、私を殺して世界を救って』
俺は息をするのを忘れるほど驚いた。冗談じゃない。どうして自分が世界を救うなんて、どうしてお前を殺すなんて考えないといけないんだ。
彼女は何を言い出すのか。ふざけているなら怒ろうと思って顔を見ると、そこには今まで見たことがないほど美麗な表情があった。
まるで死期を悟った病人のような諦めの色を帯びた瞳。透き通るような白い肌は月明かりを浴びて青白く輝いていた。
腰にまで伸びた黒髪は絹糸のように滑らかで美しい。触れたら壊れてしまいそうな繊細さを持った腕には黒い竜の鱗が生えていて、指先からは鋭い爪が伸びていた。
背中には一対の大きな翼があり、夜風に揺れるとまるで羽ばたいているように見えた。
人ならざる器官を持ちながらも、彼女はどこから見ても人のそれと同じ造形をしていた。
『怪物』と呼ぶにはあまりにも綺麗すぎるその姿に、俺はただ見惚れることしかできなかった。
『私はね、世界を滅ぼしちゃう悪いドラゴンなんだ』
唐突に告げられた言葉はあまりに非現実すぎて、最初は理解することができなかった。
『これまでたくさん人を殺めてきたわ』
彼女は自分の両手を見て寂しげに笑った。その手がどれほどの血に濡れてきたかは分からない。
嘆くように、笑うように、彼女は言葉を紡ぐ。
『私がいなければ誰も苦しまずに済んだかもしれない』
その声音はどこか震えているようで、胸の奥から何かが込み上げてくるような感覚を覚えた。彼女の言っていることはよく分からなかった。
『だから、嬉しかったの。あの時、貴方を助けられて。─────私、初めて人の為に戦えたんだもの』
俺は何も言えなかった。何を言えばいいのかもわからなかった。ただ黙っていると、彼女は突然俺の手を握ってきた。
『私のことを怖がらなかったのも、私に優しくしてくれた人も············貴方が初めてだった』
『ドラゴンの姿でも人の姿でも私は疎まれてばかりだったから』
悲しそうに笑みを浮かべながら言う彼女の姿に、俺の心は激しく揺り動かされた。
『でも、仕方ないよね。世界を滅ぼす悪いドラゴンも、見た目だけ繕った不気味な女の子も、嫌われて当然だもの』
握っていた手を解き、ゆっくりと立ち上がると、彼女は背伸びをして俺を見下ろした。その表情は少し寂しげで、今にも消えてしまいそうだと錯覚するほど弱々しく見えた。
彼女の声は震えていた。今にも泣き出しそうな顔をしていた。それでも彼女は続ける。涙を堪えるように唇を噛み締めながら、必死に言葉を絞り出した。
『ごめんね、わがまま言って』
彼女の目尻から一筋の雫が流れ落ちる。頬を伝って流れ落ちた透明な液体は地面に落ちて弾けた。
彼女は泣いていた。ぽろぽろと涙を流しながら、それでも口元だけは無理矢理に笑顔を作っていた。
『どうせ、殺されるなら私、貴方に殺されたいの』
それがあまりに痛々しくて、見ているだけで胸が張り裂けそうになった。
違う、と気休めでも言ってやりたかった。お前は何も悪くない。お前は優しいやつだ。だからどうか泣かないでくれ。
だが喉の奥から漏れたのは掠れた吐息だけだった。
『ありがとう、私を好きになってくれて』
待ってくれ、その先を言わないでくれ。心の中で叫んでも無駄だった。彼女は残酷なまでに優しく微笑む。
待ってくれ、行かないでくれ。必死に手を伸ばすが届かない。
『さようなら、私の愛しい人』
彼女はそう言うと、翼を広げて空へと飛び立った。
─────大好きだよ、私の愛しい英雄さん
─────いつか、世界を救ってね
彼女が何を言っているのか分からない。どうして彼女を殺さなければならないのか。俺には分からなかった。
彼女が消えていく様を見ながら、俺はただ呆然と立ち尽くしているしかなかったのだ。
そして全てが終わった時、俺はようやく悟ったのだ。
ああ、自分は彼女に恋をしていたのだ、と。
────────────────── それからのことはよく覚えていない。
気が付いた時には全てが終わっていて、俺の周りには常に魔物の死体が山積みになっていた。
俺は無我夢中で戦った。
全てを捨て去るように暴れまわっていた。
わからない、何故こんなことをするのか。何もかもが滅茶苦茶だった。
理性を失っていた俺は、ひたすらモンスターを見つけては殺し続けた。
彼女の声が忘れられない。
彼女の姿が頭から離れない。
彼女の温もりがまだ残っている気がした。
俺は彼女を殺したくなんかなかった。
なのに、どうして、彼女は。
気が付けば俺の手は真っ赤に染まっていて、周囲にはモンスターの死体の山ができていた。
どうしてこうなった? 何がいけなかったというのだろう。
いくら考えても答えは出ない。
行く先々でモンスターを殺す日々が続いた。
ある時は村を襲うゴブリンの群。
ある時は街で暴れるオーガ。
ある時は国を滅ぼしたドラゴン。
俺はそれらを見つける度に殺して回った。殺すたびに彼女の言葉を思い出した。
彼女の最期の言葉を思い出すたび、自分の中の何かが壊れていく音が聞こえた。
俺は、俺は一体なんなんだ。
誰か教えてくれ。
この世界は間違っている。
俺には分からないことが多すぎた。
俺はいつしか英雄と呼ばれるようになったが、それは決して良いことではなかった。
人々は言った。
『ありがとうございます』『娘を救ってくださり感謝します』『これで安心です』『本当に助かりました』『あなたがいなかったら村は壊滅していたでしょう』『ありがとう、お兄ちゃん』『貴方は命の恩人だ』
感謝された。
讃えられた。
褒め称えられた。
だけど、そんなものはどうでもよかった。
俺はただ、彼女のことを忘れたくて彷徨い続けていた。
ある日には精霊と契約を交わした。
ある日には蠍の化け物と戦った。
ある日には醜悪な邪神とその眷属と相対し、殺した。
毎日が地獄だった。
いつ終わるとも知れぬ戦いの連鎖。
終わらない悪夢のような日々。
俺の身体は傷だらけになり、血に塗れていた。
それでも止まらなかった。止まることができなかった。だって、忘れたいんだ。彼女のことを。
彼女のいない世界なんて俺にとっては意味がない。彼女のいない世界で生きるくらいなら死んだほうがマシだ。
だから、戦わなければ。戦えば戦うほど彼女の記憶から遠ざかれるような気がしたから。
俺の心は擦り切れていった。
心が軋んでいく。
それでも彼女との思い出だけはどうやっても薄れてくれない。
いっそ死んでしまおうかと思ったことも一度や二度ではない。
戦いに次ぐ戦い、終わりのない戦い。そんな中でも彼女は俺の心に居座り続ける。
もういいじゃないか。俺は十分頑張ったはずだ。なのに彼女は俺の心を離さない。
彼女の顔を思い浮かべるだけで胸が苦しくなる。
彼女の言葉を繰り返すだけで涙が出そうになる。
彼女の温もりを感じるだけで頭がおかしくなりそうだ。
彼女が愛しい。狂おしい程に愛しい。
恋焦がれる想いとはこういうものなのか。これが愛しいという感情ならば、あまりにも残酷すぎるではないか。
俺は彼女に恋をしている。今も昔もこれからもずっと。
呪いのように絡みつく未練は、俺を縛り付けて放さなかった。
そんなときだった。
俺の前に、一人の女神が現れたのだ。
『私、
そんな突拍子もない話をいってきた女神は、俺のことを見つめながらそう言った。
俺がこれまでに見た神の眷属の中で間違いなく最も強い猪人の戦士を従者のように侍らせた銀髪の女神は俺に向かって手を差し伸べてきた。
『貴方の噂は聞いているわ、恩恵すら受けずに方方でモンスターを倒して回る変わり者の英雄さん』
────そんなにボロボロになってまでどうして貴方は戦うのかしら?
銀の瞳が俺を見据える。なぜ、戦うのか。その問い掛けは酷く簡単でありながら酷く難しいものだった。
彼女のいない世界なんて俺にとっては意味がない。彼女のいない世界で生きるくらいなら死んだほうがマシだ。
『貴方、名前はなんていうの?』
────さあ、わからない。名前なんてものはとうに掠れてしまった。今の俺に残るのは彼女との思い出だけだ。
それだけが俺を『俺』でいさせてくれる。それ以外は全て壊れてしまっている。
『擦り切れきった迷子の子供みたいな魂ね。········ああ、でも、その奥に秘められた輝きはとても綺麗』
擦り切れきった····ああ、そうだろうとも。俺はとうの昔に擦り切れるどころか磨耗しきっている。
忘れたかった、消し去りたかった、なかったことにして欲しかった。なのに彼女は俺の記憶から消えてくれない。
『……気に入ったわ。ねえ、貴方、私の
それは無理だと答えた。既に俺の魂は彼女に奪われている。たとえ、相手が美の女神だとしても俺の魂は既に彼女のものだ。
『そう、残念。なら、もう一度聞くわ。·······なぜ、貴方はそうになってまで戦い続けるの?』
何故? 何故、何故と問われれば、答えは一つしかない。彼女を忘れたかったからだ。
戦いに浸っていれば彼女のことを忘れていられるような気がしたから。戦っている間だけはあの日々から遠ざかれるような気がしたから。
だから戦っていた。だから戦えた。戦えば戦うほど彼女の記憶から遠ざかれるような気がしたから。戦えば戦うほど彼女との思い出を忘れられる気がしたから。
でも、違うんだ。忘れたくないんだ。忘れることなんかできないんだ。俺は彼女を忘れることができない。
どれだけ傷つこうと、血に塗れようと、傷だらけになろうと、俺は彼女を忘れることはできない。
だって、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は──── 彼女が好きだ。彼女が大切だ。彼女が愛しい。彼女が狂おしい。彼女が欲しい。彼女が居ないと生きていけない。
それほどまでに俺は彼女が好きだった。好きで好きで堪らなかった。
だからこそ、俺は─────────
『世界を、救うためだ』
────────
それが俺の存在意義であり、俺の存在証明であるのだから。
女神は俺の言葉を聞くと満足げに笑みを深めた。
『なら、私と来なさい。貴方に英雄への道を示してあげる』
差し出された手を、俺は躊躇うことなく掴む。そして、誓ったのだ。
必ずやこの手で、彼女を救ってみせると。
『私の名前はフレイヤ。貴方に名前をつけてあげる、貴方は今日から──────』
────夢はそこで途切れた。
朝日の眩しさを感じ、俺はゆっくりと目を開ける。ろくに家具もない簡素な部屋で寝起きしている俺は、窓から射し込む陽光で目を覚ましたようだ。
ぼんやりとした頭で周囲を見回す。
部屋の中は閑散としており、机の上にはポーションが何本か転がっている。
昨晩は戦いのあとすぐに眠ってしまったらしい。
「───っ、痛ぇ」
体を起こそうとするが、全身が悲鳴を上げた。筋肉が引き攣るような痛みを訴えてくる。
とはいえ、慣れ親しんだ痛さだ。すぐに立ち上がる。どうやら思った以上に疲れが溜まっていたらしい。
それにしても、懐かしい夢を見たものだ。あれはまだ俺が冒険者になる前、故郷にいた頃の記憶。
あの時の俺は、今よりずっと子供だった。
何も知らないガキだった。
英雄に憧れて、英雄になりたいと思っていた。
「英雄、ね……」
俺は苦笑いを浮かべて呟く。俺が英雄と呼ばれるようになったのはいつの頃だっただろうか。
それはもう随分昔のことのように思える。だが、実際にはまだ三年と少ししか経っていない。
まぁ、どちらにせよ俺にとっては関係ないことだ。窓の外を見る。外は快晴だ。
絶好の鍛錬日和といえるだろう。俺は身支度を整え、部屋を出る。階段を下りるとそこには一人の女がいた。
腰まで伸びた灰髪を揺らすその女は、俺の姿を見て不快そうに顔を歪めた。
「……おはようございます、まだオッタル様達はご就寝されていますよ」
「一人でもできる鍛錬はいくらでもある」
「………まさか朝からあんな馬鹿げたことをする気ですか?やめておいたほうがいいですよ。体を壊しますから」
俺の言葉に、女は眉根を寄せてため息をつく。まるで俺のことを馬鹿にしているかのような表情だ。
彼女の名前はヘルン。俺の所属する【フレイヤ・ファミリア】の団員の一人にして女神の従者だ。
「··············止めても無駄ですか、勝手にしてください」
睨むよな視線を向けられた俺は、肩をすくめるだけで返事をする。そのまま踵を返し、ダンジョンに向かうために玄関へと向かう。
すると背後からは先程よりも大きなため息を吐かれた。俺が振り返れば、彼女は呆れたように口を開く。
「昨日のように倒れられても知りませんよ、ジーク様」
「あー、気をつけるよ、ヘルン」
扉を開き、外に出ていつものコースを歩き始める。しばらく歩くと美しい花畑が見えてきた。
定位置についた俺はいつものとおりに剣を構えて素振りを始める。
風を切る音が心地よい。俺は無心になってひたすらに剣を振り続けた。
朝の鍛錬を終え、ホームに戻った俺は、シャワーを浴びてから朝食をとるべく食堂へ向かう。
この時間はちょうど食事時だからか、多くの眷属で賑わっていた。適当な席に座って『満たす煤者達』が作った食事を口に運ぶ。
すぐに食事を済ませると次はダンジョンに潜る準備をするため自室に戻る。
といっても、剣を持つだけポーションとかはほとんど持って行かない俺はすぐに終わった。後は出かけるだけだ。
セントラルパークを通ってダンジョンの入口に足を運べば、かぎ慣れた土と血の匂いが鼻腔を刺激する。
「さて、今日はどこまで行けるかな」
これが俺の日常。
これが俺の
おしまい
『世界を滅ぼすドラゴンとか、ヒロイン適正高くね?』なお話でした
『ジズ』
───夢見るままに待ちいたり
今流行りのAIでのイメージイラスト
【挿絵表示】
隻眼の黒竜。なにかの拍子?で異端児化。
壊すこと、殺すことしかできず、憎まれてきた自分が初めて救えて、初めて自分を好きになってくれた相手が主人公だった。
主人公のことが大好き。魔性の女。ラスボス系ウィーネ。
今は幸せな夢に浸りながら自分を殺して世界を救ってくれる英雄がやってくるのを世界を果てで待っている。
『ジーク』
────俺が世界を救う英雄になるんだ
【挿絵表示】
心に消えない傷を残された男の子。ジズにすべてを奪われているのでフレイヤの魅了も効かない。
ジークはフレイヤが付けた名前。
元は多少才能があるだけのどこにでもいる少年だったが脳を焼かれて英雄の呪いにかけられた。
世界を救う/彼女を殺す為に全てを捧げている。
彼女を前にして剣を突きつけられるかは謎