ダンジョンに狂信者が居るのは間違ってますか? 作:ほんと暇つぶし
今回の作品は主人公は最初から最強です。
彼は一応人間です。
目を覚ますと見覚えのない場所にいた。
周りは洞窟のようにゴツゴツしており、道が数本ある。
貴方は門の創造で飛ばされたのを思い出しイラつきながらもすぐに《門の創造》で帰ることにした。
きっとアザトース様はお腹を空かせて待っているに違いない。
「《門の創造》」
数秒待ったが開かれない。
可笑しい、魔力は残ってるのだが…結界か?魔法が使えないようにする結界が張ってあるのか?
まぁいい。洞窟だろうから上に昇って現在位置を確認する方がいいだろう。
しばらく歩いていると、目の前に蛆を大きくし口がワームのような見た目の生物が現れた。
初めて見る生物に少し戸惑っていると急に緑色の液体を飛ばしてきた。
すぐに回避行動を取ったが後ろの壁を見ると緑色の液体が付着している場所が溶けている。
しかし、今はそんな虫に興味は無い。素早く近づいて上から拳を振り下ろし潰す。
グシャッという音と共に緑色の液体を周囲に撒き散らす。拳に緑色の液体、酸が付着したが貴方からしたらどうということは無い。
死体を見ると先程転がっていた死体が消え数個の石を落とした。
気になった貴方はそれを拾って持って帰ろうと思った。
だが、これで大体の場所の検討はついた。
ここはミ=ゴの研究施設だ。
結界は外部からの異物の侵入を塞ぐ為に張っているものと断定した。
しかし、内部まで直接送られることを想定してないためこういう事態になったと貴方は思った。
そうなれば話は早い。このまま上にあがり見つけたものは全部殺しながら行けばいい。
研究で作られた謎の生物を叩き殺しながら歩いていると、目の前から声がした。
「☆▽×☆〒(€々%〆=」
何を言っているのか分からない。茶髪の人間と黒髪の人間が話していた。
それよりも何を言っているのか分からないという事が問題だ。
貴方は色々な星に行ってアザトース様の良さを伝えています。
その為ほとんどの世界の言葉を理解し話す事が可能です。
しかし、目の前にいる人間の言葉すら理解できないことに慄く。
そして一つの可能性を考える。
もしかするとこの世界は
アザトース様の管轄外の星なのではと
しかし、すぐその考えを放棄する。
そんなはずは無い。アザトース様は完全で完璧な存在だ。
そんなことあるはずが無い。そもそも、門の創造は好きなところに行けるという性質がメインだが暴発すればランダムで飛ばす事もある。
しかし、貴方が先程
そんな奴が本当に0.0000001%程のミスをするとは思えない。
しかし…現に目の前には言葉を理解できない生物がいる。
その2人は来た道を戻って行った。後ろを辿ればきっと外に出れるだろう。
そう思いながら後ろを追跡していった。
歩いてから2時間立った位に貴方は外に出れた。
しかし、出れた喜びよりも絶望が大きかった。
外に出て最初に見たのは見たこともない多種多様な種族がいた。
耳が長い者や、小さい身なりをして髭を生やしている者、そして猫のような耳をしている者
ここは間違いない。あなたの知らない星だ。
出て貴方はまず、門の創造をした。しかし、門が現れることは無かった。
というか、ほとんどの魔法に制限が掛かっていた。攻撃系の魔術はほとんど無事だが召喚、創造、変異の魔術が使えなくなっていた。
次に観察をする。街並みは中世ぐらいで技術の発展はない。機械や銃と言ったものは無いように見える。
どうやって帰ろう…と考えていた矢先、後ろから声をかけられた
「×「\*°÷」>°*○」
もちろんだが分からない。
だが、こちらは向こうの言葉を理解できないがこの世界にも貴方と同じ言葉を使う人がいればすぐ適応することが出来る。
「すまないが、何を言ってるのか分からない」
そう言う。
案の定向こうもこちらの言葉が分からずジェスチャーで教えてくる。
分からないというジェスチャーをした後、耳が長い女性は走って受付のような場所に戻って行った。
しばらくすると4人ぐらい連れてきて一人一人話し始めた
「×#$○:=\」
分からない
「°¥〆×$€^×」
分からない
「この言葉は分かりますか?」
…これは、確か
「分かる」
サムライの国の言葉だ。サムライの国はニンジャというものもいて強かったという懐かしい事を思い出した。
「東洋の国の言葉が通じるんですね!私はカグラです。それでですがギルドに何か用があるのでしょうか?」
言葉が通じるのなら楽だ。取り敢えず
「アザトース様はどこにいるか分かるか?あぁ、それと良ければでいいがこの国の言葉が書かれている書物は無いか?」
アザトース様と取り敢えず出会って食事の時間がズレたことを謝らねば。
それとこの世界を理解したいため書物を数本読めば大体のことは理解できる。
「アザトース…様?ですか?それは神様でしょうか…?すみません。私は聞いたことがないですね。書物はすぐに持って参ります。」
衝撃の一言だった。
アザトース様を知らない…だと?
こいつは冗談を言っているのか。冗談ならばこの場で即殺すが、話し方でわかる。こいつは本当に知らない。
ということは…この世界にはアザトース様が居ないということが確定となる。
基本的にどの世界に飛んでも絶対に知っているはずの名前を知らない。
頭が狂いそうになる。頭が割れるように痛い。
貴方は絶望します。この世界を出る方法が分かるまで貴方はアザトース様には会えないことを理解してしまった。
膝から崩れ落ち涙が流れる。周りの人は変な目で見てくる。
しかし、そんな事を気にしていれるぐらいあなたの神経は図太くない。
自分の最愛の神に会えないことを絶望しているからだ。
しばらくして気を利かせてくれたのか泣き足りないが泣き止んだぐらいに
先程の女性、カグラが本を持ってきてくれた。
「あの、何があったか分からないですが頑張って下さい!!その本は返さなくても結構です!」
そう言われたが、もちろん悲しい心はどうしようも無い、貴方は爆速で本を読んでいく。この世界を理解していく。
そしてあなたは完全に理解してしまった。この世界にはこの世界の神が居るということ。そして、その神が眷属を作っているということ。他にも読んでいない本もあるが貴方の知識で知らない神の名前ばかりだった。
少なくとも今読んでいる本に自分の知っている神は一人たりとも居なかった。
知り合いの神が入れば頼み込んで返してもらうことも出来たが、それが出来ない。
貴方はそんな事を考えながら最高の事を思いついてしまった。
貴方は狂信者だ。誰よりも狂ったように自分の神を信仰する。
他に狂信者だと騙っているやつは全員殺す。自分だけでいいからだ。
信仰者は必要だ。しかし、狂信者や自分のように特殊な人間は2もいらない。
ならば、この世界にアザトース様の名前を広げよう。
そうすれば何時かアザトース様は来てくれるだろう。
そして活躍した自分に寵愛をくれるだろう
貴方はこの世界を愛する神の為に名を挙げていくだろう。
取り敢えずこの世界の全容と大体の言葉は理解することが出来た。
まずは拠点がなければダメなのだが金がない。
金は先程貴方が倒し消えた魔物の魔石が数個ある。
ギルドで換算し20000ヴァリス受け取る
しかし、それだけでは足りない。
まずは宿を取るべきである。すぐに宿を探す。MAPが分からないため周りの人に聞いていく。この世界の言葉は難しくはなかった。
宿は何処にあるのかを聞いていく。
ここの世界の人々は親切であった。基本的に聴けば優しく返してくれる。
前の世界は道を聞けば「俺達の神を信仰するなら教えてやらんことも」と答えてくるやつばっかりだった。全員
看板に大きく
《雨とヤドリギ亭》
と書かれている。ココがオススメらしい。安いのに食事が美味しいらい。
中に入るカランカランという音が響く、中にはガラの悪い人間が数人いた。扉が開くと同時に数名がこっちを向きこちらを見て睨む、数秒して貴方が歩き始めて宿を取ろうとすると
「おい、あんちゃんちょっと待てや。挨拶ぐれぇもできねぇのか?」
そうこちらを挑発してくる。周りの仲間と思われるものたちがニヤニヤとしている。何だこの失礼な奴は…
「俺はよォレベル2のガークって名前なんだがお前見ない顔だな。新参者なら挨拶ぐらいはしねぇか?」
小物臭を放ちながらズカズカと貴方のテリトリーに入っていく。
貴方は失礼な態度にムカつき相手の胸ぐらをつかみ持ち上げる。
周りがざわつき数人が立ち上がるがそれを無視し
「お、おいおい!!?調子乗ってると殺るぞ!!てめぇ!!」
貴方は相手を天井にぶん投げた。ガークの上半身が埋まりピクリともしない。
周りの仲間は口を開けて唖然としている。これでも手加減はした。
この世界での殺人は大罪らしい為貴方は殺しはしない。面倒だからだ。
しかし、神の悪口を言えば躊躇なく殺すことになるだろう。
貴方はスッキリしそのまま宿を取るために店の人を呼ぶ。
店の人が怯えながら出てくる。
「あ、あの!や、やや宿を取るんですか?ど、どうぞ!208号室の鍵ですっ!!」
そう言ってカギを渡してくれた少女に軽くお辞儀して階段を登り部屋に入ってこれからの計画を立てることにした。
当面はダンジョンで稼ぐことにしたが問題がある。
どこのファミリアにも所属していない。だから、入れないということだ。
だが、入るということは言語道断、神を裏切ることになれば貴方は首を自分で切り落とすだろう。
だから、協力関係を創る。ダンジョンで稼いだ数%を譲渡する事だ。
名前を使わせてもらいダンジョンに入る。
その為にはまずは有名ではなく貧乏な所が望ましい。
理由としては有名なところではそもそも名前を貸す価値がない、そもそもお金に困っていなかったら協力する必要が無いからだ。
だから、出来るだけ有名では無い貧乏なところの神と協力関係を結ぶことにした。
協力関係を作るために神を探さないと行けないが神がどこに居るかも分からないためギルドにいく事にした。ギルドで情報を知るためだ。
宿の下の階に降り周りを見渡す。もう睨んでくるやつも笑う奴もいない。
ただただ全員が怯えている。先程天井に突き刺したガークは既に地面に落ちており白目を向いて倒れている。誰も介抱していないみたいだ。しても別に殺すことは無いからしてもらっても構わないことを伝え宿から出る。
今思えばガークは嫌われてるんじゃないのかと思った。誰も介抱をしないんじゃなくてしたくないのではと思った。
のんびり街中を歩きギルドに向かう。
周りには見た事のない食べ物もあるが見たことあるものもある。
鳥や豚などは見たことあるものと一致していた。
一応買って味を確かめる。味は昔食べたものと変わらない。
食べながら歩きながらギルドに向かっていった。
ギルドにつき、窓口に行く。
カグラを呼んで欲しいと他のギルド員に言う。数名は貴方が同じ言語を話すことに驚いているようだった。
「か、カグラです。すごいですね…本当に喋れるようになったんですね…」
そう言って驚かれたが貴方からすれば言葉の理解は簡単ですぐに出来るものだと答える。
「それでですか、何を探しにきたのでしょうか?」
貴方は考えた計画を全て話さずにどこかのファミリアに入りたい。
出来るだけ有名ではなく出来れば人も少ない所が良いと言った。
貧乏な所がいいと言えば疑われるはずだ。わざわざ貧乏なところに入る理由は無いから。
「そうですか…それでしたら…」
そう言って資料を取りに行ってくれた。よっこいしょと重そうな書類の束を持ってきてくれた。
「それでしたらですね…例えばこのタケミカヅチとか如何でしょうか?まだ、一人しかいなくて私の目ではきっと有名になりますよ!!あ、でも少しあれでして…」
と説明してくれた。5つのファミリアを説明してくれた。
1つ目はナシだ。タケミカヅチという神は4人以上いるからその時点で良くない。
事情を話そうとは思わないが稼ごうとすれば稼げる人数だ。何よりも男はそういうことに興味のない神ばかりだろう。
だから、消極的に1つしかない。
この
ヘスティアファミリア
しかない。このファミリアは数日前に出来たらしい。
しかも、そのファミリアに入った奴はまだ駆け出し冒険者だ。
ここなら協力関係を結ぶのは容易いだろう。
そう思いながらカグラにヘスティアファミリアにするという旨を伝える。
「はい!分かりました!では、ヘスティア様は廃教会に住んでいるのでこちらがその住所となります。」
そう言って住所を書いた紙を渡された。
貴方は感謝を述べすぐにヘスティアがいる廃教会まで歩いていった。
廃教会に着くと一言で言えば教団がぶつかり合って潰れて燃やされた教会というのが似合っているほどのボロ教会だった。
貴方は教会の前まで行きドアをノックする。
トントン
と繰り返し5回繰り返したが反応はない。今はいないのか?と思ったが中から足音が聞こえる。
ドタドタと走ってき勢いよくドアを開け
「入団者かい!?!?!?!?」
と聞かれた。
貴方はもちろん入る気はないので入団希望者では無いことを伝える。
伝えた瞬間目に見えて悲しそうな顔をする。
「なんだ…違うんだ…。じゃ、じゃあ何の用だい?」
と言われる。
貴方は事とある程度の経緯を話した。
「なるほど…お金を稼ぐ方法がなくて神様との契約を切れないから上辺だけでもボクの名前を使ってダンジョンで稼ぐって事だよね?」
神様と契約は切れても切らないが。と思いながらもそれに対して同意する。
「うーん…でもなぁ…子供にステータスが更新できない状態でダンジョンに行かせるのはなぁ…」
やはりそこかと貴方は考える。そう、別に契約自体は向こうが得するのだがステータスというものを更新できないため死ぬ可能性が高いということだ。しかし、用意周到な貴方は最適解を持っている。
「え?えぇええええぇえええ!!!き、君レベル7なの!?!?」
嘘をつく、この世界でのレベルの基準を見たがそれはよく分からない。しかし、この世界ではレベルが全てである。別にステータスを見られる心配もないから嘘をつく。神は嘘を見抜けるらしいが…嘘がバレたらバレたでそこにある瓦礫を軽く持ち上げれば信用されるだろう
「う、うーん…嘘は言ってないみたいだね………!わかった!!ボクの名前使ってもいいよ!!住むところはある??」
と、聞かれたが問題ないと答えておく、お金は故郷から出た時に貰った分が残っていると伝える。神様は故郷から出れないということも。
「ってことは、オラリオ外で育ったってこと?凄いね…」
そう褒められた。
やるべき事の1つが終わることにアザトース様に感謝を伝える。
そうしていると神様ーと遠くから走りながら呼んでいる少年が現れた。
髪が白く目が赤い、まるでウサギみたいだと貴方は思った。
しかし、ウサギと違い身体は白くなく身体中が血まみれだった。
「神様ッ!戻りました!…神様、その方は…?」
と聞かれた。軽く先程ヘスティアに説明したように説明をする。
「そ、そうなんですね!!そんな事があるんですね…同盟って奴ですか?」
同盟とは少し違うがあながち間違いでは無いことを伝える。
こちらが利用するだけである。
「そうさ!ボク達もついに同盟ができたんだ!」
だが、彼らの喜びにズケズケと現実を叩きつけなくてもいい為貴方は何も言わずに喜んでいる二人を見守った。
話が終わり帰る時に
「キミ!!ベル君とダンジョンで出会ったら助けてあげてくれよ!それがボクからの頼み事だよ!」
そう頼まれた。ベル君とは先程の白髪の少年のことだろう。
それぐらいなら構わないと了承する。身の程を弁えていればまずダンジョンで死ぬことは無いだろう。
そのまま、手を振り自分の宿へ帰る。取り敢えずやらなければならないことをやることは出来た。
道の途中、宿よりも一度ダンジョンに潜って魔物の強さが気になった貴方はそのままダンジョンに向かった。