ハリー・ポッターと王立国教騎士団   作:熊田ラナムカ27

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 皆さん、大変お待たせしました。
 
 賢者の石編最終回、いよいよ今話でございます。
 
 どうも、熊です。
 
 約1年前に投稿を初め、遂に賢者の石編が最終回………。
 
 ………あれ?1年もやってるのに?まだ賢者の石?投稿遅すぎない?
 
 などと個人的に思う事もありますが、ここまでやって来れたのは皆さんのお陰です。
 
 まだまだ終わりにするつもりはありませんが、これまでやって来れたのは読者の皆々さまの応援があってこそ。
 
 本当に、ありがとうございます。
 
 さて、長ったらしい話これくらいにして、そろそろ本編が開始。
 
 賢者の石編最終回を、皆様、お楽しみ下さい。
 
 
 


19 There's another one next time

  

 

「随分と愉快な事をやってるじゃないか、ヴォルデモート。おっと、愉快なのは起こした事だけではなく、その珍妙な肉体もだったか」

 

「アーカード……!何故……何故ッ!お前がここにいる!?HELLSING家当主の命がない限り、お前はホグワーツに指一本出入り出来ぬはず!!……まさか、お前、クィレル!嘘の情報をワシに吐いたとでも言うのか!?」

 

「い、いえ!!そんな事は、決してございません!聞いた限りの情報だと確かに、アーカードは過去の契約でホグワーツに来れないはず!!」

 

「確かに、俺は過去のダンブルドアとの決闘の結果、この地への自由な出入りを禁じられ、主の許可がなければ一歩たりともこの場所に入れぬ体となった。………だが、それは命令がなければの話。その小娘の杖は特別製でな。俺の髪を芯に作らせた。姿形などは私にとっては何の意味もない。故に、その杖を小娘が手に持つ限り、小娘のしようとしている事は手に取るように分かる。律儀にもそいつは我々に手紙も送っていたからな。お陰で随分と話も早く付いた」

 

 自らが現れるや否や、安心したかのように気絶した半端者(セラス)を見ながらアーカードは笑う。

 

「……敵……じゃ…ないですよね?セラスが時々言ってた……師匠(マスター)……っていうのは分かるんですけど……あなたは……一体………?」

 

 異形の者を初めて見て驚いたのだろう。

 

 どこか怯え、どこか自らを警戒した様子で、かの有名な『生き残った男の子』。

 

 ジェームズ・ポッターに似た容姿と、リリー・ポッターと同じ緑色の目の少年。

 

 ハリー・ポッターが、遠慮しがちにそう尋ねてきた。

 

「ああ、そうだ。自己紹介が遅れた。俺の名はアーカード。特務機関『HELLSING』のごみ処理係にして、あれを吸血鬼へと変えた者。会えてとても光栄だよ、ハリー・ポッター。迫る闇の帝王(死の恐怖)を前に、何ら迷いもなく向かって行く姿………とても見事だった。……ああ、実に見事だった。素晴らしい物を、見せてもらった」

 

「えっと、その………ありがとう……ございます」

 

「君とはもう少し語り合いたいのだがね。生憎と今日は我が主の命でここに来ている。あれを、早々に始末しなければならないからな。しばらく眠っているといい。起きた頃には………()()、終わっている」

 

 そう言いながら顔に手を当て、強力な暗示を掛けると、ハリー・ポッターは直ぐに眠りについてしまった。

 

 いくら、闇の帝王(死の恐怖)に対する勇気を持ち合わせていても、所詮は13歳の子供。

 

 魔法も碌に扱えず、暗示にすら抗う事すら出来ない。

 

 自らを殺しうる存在に、遠く及ぶ事はないだろう。

 

 …………()()()()………の話ではあるが。

 

「さて、貴様のやろうとしている事は大体把握しているが………実に馬鹿げたことをやろうとしていたものだよ。笑い話にもならない。10年もの長き時を隠れ、怯え、無様に過ごしていた割には………実に成長が見えやしない。化物としても、人間としても…………見るに堪えんよ、お前は」

 

 声のトーンが一つ下がり、心底軽蔑した目で、アーカードはヴォルデモートを一瞥する。

 

「黙れ!HELLSINGのオモチャめ!!10年前からそうだ………お前はいつもワシの邪魔をしに現れる!!お前さえいなければ魔法界のみに留まらず、人間界をも支配出来るはずだったというのに!!」

 

「俺がいなければ?人間界を支配?笑わせるな。お前はゲラート・グリンデルバルトの足元にすら及ばない」

 

 アーカードは鼻で笑う。

 

「確かに、俺がいなければ、お前は英国全土をも恐怖させる事が出来ただろうよ」

 

「………()()()()()()()()()()()()()()

 

「一時は恐怖させることが出来ても、いつの日か必ずお前に立ち向かう人間が現れ、その人間にお前は敗れ、力を失い死に至る」

 

「何ら、変わりはない。ただ、お前にとって人間に敗れるのが少し早かっただけの話。ただ、その死が完全で無かっただけ。ただ、敗れる相手が人間の赤子であっただけ。()()()()()()()()

 

「人間を捨てただけに飽き足らず、化物としての誇りすらないお前は、紛れもない出来損ない。死ぬことすらできず、生に執着するしかないお前には………その姿形がお似合いだよ、糞餓鬼!!

 

 数々の言葉に激昂し、声にならない怒号とともに緑の光をヴォルデモートは放つが、アーカードはそんなもの意にも返さない。

 

 迫る光を払いのけ、何事もなかったかのように光の中から姿を現す。

 

「長話はこれくらいにして、私も命令を果たすとしよう。力を失っているとはいえ、お前は仮にも闇の帝王。貴様を分類(カテゴリー)A以上の化物(フリークス)と認識する」

 

 漂う空気の変化をヴォルデモートは察知するが、もう既に手遅れ。

 

「拘束制御術式第3号、第2号、第1号開放。状況A『クロムウェル』発動による承認認識。目前敵の完全沈黙までの間、能力使用限定解除開始」

  

 アーカードの肉体が異形の者へと変容していき、幾つもの眼が敵を捉える。

 

「では、教育してやろう。()()の、()()の、闘争というものを」 

 

 その瞬間、アーカード肉体が真っ二つに割れ、その肉体から双頭の獣が出現する。

 

 それから起きた出来事は、戦闘と呼ぶには烏滸がましい、あまりに一方的な虐殺だった。

 

 あまりの光景に反応出来なかったクィレルの萎びた腕を食い千切り、胴を噛み砕かんと牙を剝く。

 

 ヴォルデモートは即座に殺せとクィレルに命令するが、内底からの恐怖には打ち勝てず、クィレルは背を向けてその場から逃走。

 

 しかし、迫る獣の魔の手からは逃げ切れず、獣の口から這い出た銃の攻撃によって片足を負傷した。

  

 それでも尚逃げようと、片足をどうにか動かすがそちらも撃ち抜かれてしまい、嗚咽を吐きながら階段で蹲るしかなくなる。

 

「おまえは……一体、何なんだっ!?おまえはっ……一体、何者なんだッ!?」

 

 迫る異形の怪物を前に、クィレルは目の前の恐怖(アーカード)にそう問いかけた。

 

 すると影の様な、幾千匹の虫の群れの様な物の中から、アーカード(恐怖)がその姿を現す。

 

「さぁどうした?まだ()()()()()()()()()だけだぞ。かかってこい!!」

 

「!??!」

 

「化物ならば使い魔達を出せ!!身体を変化させろ!!四肢を再構築して立ち上がれ!!杖を拾って反撃しろ!!」

 

 何を言っているのか、クィレルには理解できなかった。

 

 ただ、恐怖(アーカード)が自らに闘争を促し、その果てに自らを殺そうとしている事実しか、受け止める事が出来なかった。

 

「さぁ夜はこれからだ!!お楽しみはこれからだ!!早く(ハリー)早く早く(ハリーハリー)!!早く早く早く(ハリーハリーハリー)!!!」

 

 もう何も理解したくなかった。

 

 人の身を捨て化物(フリークス)になったのにも関わらず、まるで相手にならないという事実を、受け止めたくなかった。

 

 ただ、ただ、目の前にいる存在が、恐ろしくって、堪らなかった。 

 

「ばッ……ば、ばッ、化物(ばけもの)め!!」

 

 本質は同じだというのに、自身が及ばぬ存在を否定することでしか、自らを保てなかった。

 

「……()()()。貴様も()()なのか小僧。出来損ないのくだらない生きものめ」

 

 そう吐き捨てると、アーカードは自らの片腕を巨大な顎を持った異形の怪物へと変容させる。

 

「お前は、犬の(エサ)だ」

 

 恐怖が音となったとしか思えない唸り声と共に、異形の怪物はクィレルに飛び掛かった。

 

 最後の抵抗にクィレルは杖から幾つもの閃光を打ち出すも、全て怪物の(身体)に消えて飲まれていく。

 

 遂にはその影も形も最初からなかったかのように、クィレルは杖ごと喰われ、体から鮮血を走らせる。

 

 その鮮血もまた最初からなかったかのように飲まれていき、その男の残骸は見る影もなく、この世から完全に消滅した。

   

「所詮はこんな物か小僧。まるで()()の様な男だ。犬の()()になってしまえ。……だが、お前はこんな事で死なないのだろう?ヴォルデモート。他者の体なぞに隠れたりなどせず、姿を現したらどうだ」 

 

 そう言い放ったその直後、周囲の空気が形を成して人の形を模し、現れたそれはアーカードを強く睨む。

 

 形を成したものこそが、ヴォルデモートの真の姿。

 

 肉体を失い、魂のみに成り果てても死ぬことすら出来ない。

 

 ただこの世に留まり彷徨うしかない、哀れな化物の成れの果てだった。

 

『アーカード……俺様は死ぬ事はない。今この時退いたとしても……いつの日か必ず、お前もハリー・ポッターも両方殺す。いつの日か……必ずだ………!!俺様が常に……お前を狙っているということを………決して、忘れるな』

 

「お前が俺を殺す?いいや、違う。私達化物を倒すのはいつだって人間だ。人間でなくてはならない。永遠なぞというものは”この世”に存在しない。いつか、必ず、俺も私も、殺される日が来る。そうでなくてはならない。そうでなければならないのだ!!」

 

『人間が化物を倒す?下らん、聞くに及ばん。俺様に敵う相手など……』 

 

「その傲慢さがお前をその姿たらしめたのだろう?馬鹿者め。………永遠を求めるお前を、私は認めない。お前が存在する限り、私はお前の存在を否定し続ける。お前の、永遠を、私が否定し続ける。……わかったのなら、さっさと何処ぞにでも消え失せろ。愚かにも永遠を望む………化物気取りの、大馬鹿野郎」

 

 霞の姿でヴォルデモートは襲い掛かるが、アーカードが放った銃撃で霞は一瞬にして霧散。

 

 霧散した霞は一瞬逆巻いたと思うと直ぐに部屋から消え失せ、つい先程までの喧騒などなかったかのようにシンッと部屋は静まり返った。

 

「………さてと。奴はこの場から消え、ポッターも小娘も意識を失っている。いい加減姿を現したらどうだ?アルバス・ダンブルドア」

 

 消えた炎の壁の先の扉にそう問いかけると、鈍い音を立てながら扉が開く。

 

 そこにいたのはアーカードと並び、ヴォルデモートが恐れた唯一の魔法使い(人間)

 

 アルバス・ダンブルドアが、かつて戦った時より変わらない強い()でこちらを見つめていた。

 

「姿を隠していたという訳ではない。先程わしのところにふくろう便が来てのう。事情を全て知り、急ぎ此方に戻ったところじゃったのだよ。随分と久しぶりじゃな、アーカード」

  

「4年程ぶりかな?お前は変わらず強い()を持ち続けているままなのだな、人間(ヒューマン)。実に、今が確実に美しいよ、魔法使い(ウィザード)

 

「それはどうもありがとう。君と話したい事は山々とあるが、そろそろ本題に入らなければ」

 

「奴の事なら文字通り消えた。10年前のあの日と同じだ。力を失いはしても決して死なず、何処かに隠れ機会を伺おうとしている。尤も、今の奴は実体すら持たず、ただ彷徨うしかする術を知らぬ存在。直ぐに行動を起こせるとは思えんがね」

 

「ならば、クィレルはどうなった?」

 

「死んだよ。私が殺した。実に馬鹿な男だ。あれ程の才を持っていたのにも関わらず、化物に堕ちた上、化物にもなり切れなかった。………実に馬鹿な男だったよ、あれは」

 

 何処か寂しげに、アーカードはそう吐き捨てる。

 

「ハリーとはもう話したのじゃろう?彼をどう感じた?彼を見て、君はどう思った?」

 

「面白いと感じたよ。本質的な気質はジェームズよりなんだろうが、リリーの気質も確かに継いでいる。自らの通りを自分の意志で取捨決定する強さを持っている。………お前程の男が()()を、放っておいたのは、それが理由か?」

 

「………いつかハリーは奴と戦わねばならん時が来る。その魔手が自らを狙う事を、知っておいて貰わねばならんかった。わしがハリーにその道を強いていることを、君は軽蔑するかね?」

 

「いいや、軽蔑などしない。彼はお前の思っているよりも強い。ホグワーツ(此処)を出た強き者達、私を殺し得る者達に、並ぶ可能性を持っている。お前がどう思うと、彼は最後には()()()()()で、どの道を歩むかを決めるだろう。あの夜の、私を殺した………あの男達のように」

  

 そう言い終わると、部屋は再びシンッと静まり返り、一時の静寂に覆われる。

 

「そうか。そう言って貰えて少し……気が楽になった。じゃが、彼女の事を、君は一体どうするつもりじゃ?ヴィクトリアが吸血鬼であるという事実は、ハリーとグレンジャーが既に知り得ておる。少なくとも彼女の中では、ここを去る覚悟は出来ているようじゃが」

 

 今も気絶する小娘を見ながら、ダンブルドアはそう語る。

 

「知ったことではない。私の任務はあくまで奴を始末する事。小娘の回収ではない。そこから先はお前の領分だ。傷の事ならお前が治療したとでも言って、数日棺桶に放り込んでおけ。そうすれば勝手に目を覚ます。………まぁ、俺の見立てが確かならば、お前の危惧するような展開には、決してならんと思うが」

 

「わかった。ならば、そうさせてもらう事としよう」

 

「そういえば、あの石はどうする?」

 

「ニコラス夫妻と相談して、壊すか、使えんようにしてもらうつもりじゃ。石をまたヴォルデモートが狙わんとは限らんし、これから先あれを悪用する者が出んとは限らんからのう」

 

「それがいい。あんな下らんもの、最初からない方がいい。では、私はそろそろ失礼する。任務が終わったのに長居をしていては、我が主の顔に泥を塗ってしまうのでな」

 

「そうか。ではさらばだ、アーカード。いずれまた」

 

「ああ、さらばだ、ダンブルドア。いずれまた会おう」

 

 ダンブルドアとアーカードは最後に笑顔で言葉を交わすと、互いに真逆の方向へと歩いて行く。

 

 アーカードがホグワーツに4年ぶりに侵入という事実を、彼ら以外誰も知り得ぬまま、(アーカード)は任務を全うし、本部(すみか)へと帰還していく。

 

 

  

  

 

 

           ◆◆◆◆

    

                                      

 

 

 

 

 

 

 熱く、冷たく、苦しく、痛い。

 

 そんなまどろみの中に、長い間いた気がする。

 

 ………いいや、それが紛う事なき事実なのだったのだろう。

 

 目が覚めて棺桶の蓋を開けると、そこはホグワーツの医務室の一角だった。

 

 日光が入らぬよう厚手のカーテンで周囲が遮光され、見舞いの品であろうか?

 

 私の棺桶の周りには大量のお菓子が置かれている。

 

「目が覚めたかね?ヴィクトリア。元気になったようで何よりじゃ」

 

 状況を掴めずキョロキョロしているとカーテンの向こうから、ダンブルドアがこちらにやって来た。

 

「ダンブルドア!石は、クィレルは、ヴォルデモートは、ハリーは……どうなったんです!?師匠が来たからには大丈夫なのは分かっているんですけど……それでもどうなったか気になって………」

 

「落ち着くのじゃ。石は奪われておらん。クィレルはアーカードに敗れ、ヴォルデモートはこの城から去った。勿論、ハリーは無事じゃ。全ては君の頑張りのお陰じゃ。よくやってくれたのう」

 

 ダンブルドアは私を落ち着かせながらそう語るが、私の心は一向に晴れる事はない。

 

「………私、褒められるような事はしていません。ハリー達を巻き込まない為に一人で戦ったのに……結局はハリーを巻き込んでしまいました。………それだけじゃありません。私が………吸血鬼だという事実を、ハリーと、ハーマイオニーに知られてしまいました。HELLSING局員失格です………」

 

 自らの罪を血を吐く思いで、私はダンブルドアにそう言った。

 

 しかし、ダンブルドアはそれを咎めようとしない。

 

 それどころか、私の言葉ににっこりと微笑みかける。

 

「ヴィクトリア。君は一つ間違いを言っておる。ハリー達は君に巻き込まれたのではない。自ら、巻き込まれに行ったのじゃ。それも、君と全く同じ理由でのう」

 

「自ら……巻き込まれに行った?それも、私と……同じ理由?」

 

「そうじゃ。君が3人を守りたかったように、あの3人も君を守りたかったのじゃよ。友が友を守る理由がないように、君が彼等を巻き込んだ事を恥じる必要はないのじゃ。……それが嘘か否かどうかについては、とうに君に知り得ておるじゃろ?」

 

 ハリーがあの時言った言葉が脳裏をよぎり、私は思わず胸を抑える。

 

「それと、君が心配している退学の件なのじゃが……あれを、わしは受理するつもりはない。この事件の功労者を退学とは、わしがマクゴナガルに責められてしまうし、ハリー達にも示しがつかん。君の見舞いに来た者達も不審がるじゃろうし、そもそも必要がないからのう」

 

 何処か茶目っ気のある様子でダンブルドアはそう言い、一度私の頭は真っ白になる。

 

 再起動がようやく終わると、信じられないとばかりに、私は激しく目をぱちくりさせる。

 

「えっ、退学が………なし?けど、私はインテグラさんとの最後の約束を破って……さっき言った通り、ハーマイオニー達は……私の正体を────」

 

「その事をグレンジャーに問うてみたら、何でも自分の勘違いだったと言っておったぞ。確かに、ヴィクトリアは吸血鬼に似た行動を取る事はあるが、吸血鬼があんなに優しい訳がないと、激しく豪語しておった。ハリーに至っては直ぐに気絶してしまって、何のことか覚えていないと、首を何度も傾げて────」

 

「………先生。私、資格なんてないんです。約束なんて関係ない。私には……ここにいる資格がないんです」

 

 ダンブルドアの話を遮って、私は目を下に下げる。

 

「私は………ずっと、誰かと一緒に、仲良く、当たり前の日々を送るのが夢でした。人間の事を………ずっと、羨んでいました」

 

「けど、それがいつの間にか醜い嫉妬に代わり………ハーマイオニーを、傷つけるまでに至ってしまった」

 

「…………日の光を浴びる事が出来ない吸血鬼としての立場を忘れ、本来いてはいけない場所のいる事を、忘れてしまっていたんです」

 

「謝りたいと思っています。けど……資格がない私が、どんな顔して会いに行けば分からない………。ここに存在してはいけない存在なのに………どうやって、今更隣にいたら────」

 

 これ以上の言葉を言う前に、今度はダンブルドアが、私の言葉を遮った。

 

 ダンブルドアのしわくちゃの手が、私の頭を軽く撫でる。

 

「ハリーがヴォルデモートから生き残った真の理由を、ヴォルデモートが理解できなかったものを、君は知っておるかの?それは、母の愛じゃ」

 

「例え愛したその人がいなくなっても、永久に愛された者を守る力が、ハリーを守った。それは君とて同じこと」

 

「魔法も武器も使えぬ君の母が、最後まで君を愛し戦ったからこそ、アーカードは彼女を認め願いを叶えた」

 

「そう、同じなのじゃ。母に愛されたという事が君がここにいる理由。愛されそこにいる者に、資格なんてものは最初からない。あと必要なのは君の勇気だけ」

  

 そうダンブルドアが語っていると、カーテンの向こう側からハーマイオニーが現れた。

 

 私の他に誰かいるとは分かっていたようではあるが、その相手がダンブルドアだとは思っていなかったらしく、私とダンブルドアの顔を交互に見ながら、少々いや、かなり気まずそうにしている。

 

「あの、すいません、ダンブルドア先生。セラスのお見舞いに、来たんですけど………まさか、先生と、お話し中とは、その……思わなくって」

 

「構わんよ。今終わったところじゃ。わしはそろそろお暇するとしよう」

 

「えっ、あの、ダンブルドア───」 

 

「そうそう。わしが出て行ってから10分ほどまで、マダムポンプリーは帰ってくる事はない。何でも切らしている薬を調達しに行ったそうじゃ。ついでに言うと、今は真夜中じゃから、わし等以外皆寝静まっておる。誰も来ないからといって、長居は禁物じゃぞ。わしは確かに忠告はしたからのう」

 

「ちょ、ちょっと?ダンブルドア?ダンブルドア!?」

 

 私の悲鳴染みた引き止めなどのらりくらり。

 

 どこ吹く風のように、ダンブルドアは行ってしまった。

 

 部屋にいるのは私とハーマイオニーのみとなり、お互い何も話そうとしない。

 

 というより、お互い何を話したらいいかわからず、言葉にならない言葉を互いに言っては、それを互いに遠慮しあっていた。

 

「……ねぇ、セラス。あなたの、その、歯。私に……見せて……くれない?」

 

 しばらくの問答の末、先に言葉を手にしたのはハーマイオニーだった。

 

 その問いかけの意図に気づいた私はそっと頷き、吸血鬼の鋭い2本の歯を、ハーマイオニーに見せる。

 

「……そう。やっぱり……セラスは吸血鬼なのね。その鋭い歯が、紛う事なき証。あなたは、確かに。吸血鬼、なのね」

 

 一つ一つ自らでも確認し、噛みしめながら言われた言葉は自然と、以前の様に恐怖の感情は湧いてこなかった。

 

 それはハーマイオニーの言葉だからなのか?

 

 果たして、それは自身の心境の変化故なのか?

 

 おそらく、それはどちらもだろう。

 

「はい。そうです。私は、吸血鬼です。吸血鬼アーカードの眷属にして、多分唯一の魔法使いの吸血鬼です」

 

「吸血鬼になった時って、痛くはなかった?無理矢理、吸血鬼にされたわけじゃないのよね?」

 

「寧ろ吸血鬼にしてくれたが正解ですね。師匠(マスター)が私を吸血鬼にしてくれなかったら、今この瞬間、私という存在はいません」

 

「唯一の魔法使いって言ってたけど、アーカードや他の吸血鬼は、魔法を使わないの?」

 

「吸血鬼全体通して魔力は多いので、使おうとすれば使えるんでしょうけど、使う必要がないんですよ。単純な力技で片が付きますから。私自身、魔法を使ってるのは……未熟だからなので………」

 

「じゃあ、ここに来てからの生活は、セラス楽しかった?」

 

「はい、とっても。これまでにないくらい、私にとって一番幸せな時間ですよ。今も、これからも」

 

 そこからあと数個ほど、問いかけてくるハーマイオニーの質問に私は答えた。

 

 何も特別ではない、いつもの寮での会話。

 

 それが酷く懐かしいと同時に、酷く愛おしく感じた。

 

「………私ね。あのトロール事件のあと、セラスの正体がなんとなく気になったの。自分でも気付かないうちにね。魔法生物の教科書に、手を伸ばしてた。………けど、それ以上、調べる気には何故かならなかった。どうしてだかわかる?」

 

 何処か思い出すように問われた質問の答えを、私は持ち合わせていなかった。

 

 首を振って分からないと言い、その姿にハーマイオニーは小さく笑う。

 

「そうやって当たり前を本当に好きにしているあなたの声を聞いて、そんな気持ちどうでも良くなったからよ。だってそうじゃない?セラスが何であったって、セラスはセラス。私の友達だもの。友達の秘密を勝手に探るなんて………最低だと思ったから」

 

 そう言って笑うハーマイオニーの姿を、とても眩しく感じた。

 

 人が持つ意志の強さを、改めて、間近で見た気がした。

 

「………ハーマイオニー。あなたを、傷つけてしてしまって、本当に、ごめんなさい。……もし、あなたが、許してくれるなら。もし、あなたが、そう思ってくれているままなら」

 

 あの時、嫉妬と呼ぶしかなかった感情を。

 

 あの時、消えてなくなって欲しいと思った感情を。

 

「もう一度…………友達になってくれませんか?」

 

 もう一度、名をつけるとしたら。

 

「馬鹿ね。最初から、私達は友達じゃない」

 

 憧れと、呼ぶ事が出来るかもしれない。

 

  

 

 

 

 

                                          

           ◆◆◆◆ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が目を覚ました次の日に、学年度末パーティーはあった。

 

 首を傾げながら再検査すると聞かないマダムポンプリーを撒くのに時間が掛かり、着いた頃には大広間は一杯だった。

 

 7年連続寮対抗杯をスリザリンが獲得したお祝いに、広間はグリーンとシルバー、そして蛇の描かれた巨大な横断幕で飾られている。

 

「セラス!こっち!こっち!席は隣に開けてあるわ」

 

 埋まっている席を見てキョロキョロしていると、背後で私の分の席を確保していたハーマイオニーと、正面に座っていたハリーとロンがこちらを手招きした。

 

 ちなみに、ロンは私の正体をハリー経由(私とハーマイオニーが話している時に言ったらしい)で説明を受けていたらしく、日中私の事をマジかよという表情で、暇さえあればこちらをガン見していた。

 

 本人曰く、

 

『吸血鬼だと話せなかったのは理解できるが、それはそれとして、僕だけ仲間外れなのが納得いかない』

 

 というのがガン見していた理由で、私の責任でもある為最初は放置していたものの、10回目あたりからウザくなってきた為、1回拳骨を落としたところ

 

『セラスは………セラスだ。それはそれとして………やっぱり蛮族だ』

 

 と言って1回目を回した後、この通り元に戻った。

 

 なお、本人には言わなかったのだが、この拳骨の感触で日常に戻ったのを再認識したりしていたのだが………そこは閑話休題。

 

 本当に些細で、本当にどうでもいい。

 

「また1年が過ぎた!今年も最優秀の寮を表彰したいと思う!」

 

 私が席に着いたタイミングで、ダンブルドアが朗らかに言った。

 

「では、得点を発表しよう。第4位、グリフィンドール302点。第3位、ハッフルパフ352点。第2位、レイブンクロー426点。第1位、スリザリン472点」 

  

 圧倒的得点差の勝利に、スリザリンのテーブルから嵐の様な感性と足を踏み鳴らす音が上がった。

 

 実際今年のスリザリン生は全体(クラップとゴイルは除く)通して優秀であり、ドラコの件を除いては目立った規律違反も減点もなかった。

 

 なるようにしてなった結果なのだろう。

 

 ドラコが喜んでいるのを苦虫を嚙み潰したよう表情で見ているハリーとロンに苦笑いしつつ、1位を取ったスリザリンに素直に拍手を送る。

 

「よくやった、スリザリンの諸君。じゃが、最近の出来事も勘定に入れなくてはならんからの」

 

 ダンブルドアの言葉に、スリザリンから笑顔と拍手が止む。

 

「駆け込みの点数をいくつか与えよう。……まずは、ロナウド・ウィーズリー。ここ何年間かホグワーツで見る事が出来なかったような最高のチェス・ゲームを見せてくれたことを称え、グリフィンドールに50点を与える」

 

 ロンの顔が酷く真っ赤になった。

 

 何でも、あの巨大チェスをロンのお陰でどうにかしたとハリーは語っていたし、加点内容は言わずもがな先日の事なのだろう。

 

 となれば、次の展開も見えてくる。

 

「次に、ハーマイオニー・グレンジャー。火に囲まれながら、冷静な論理を用いて対処したことを称え、グリフィンドールに50点を与える」

 

 隣のハーマイオニーは嬉しさのあまり腕に顔を埋め、私はその肩を軽く叩いた。

 

「次に、ハリー・ポッター。その完璧な精神力と並外れた勇気を称え、グリフィンドールに60点を与える」

 

 耳をつんざく大騒音が大広間に寄せられた。

 

 これでグリフィンドールの得点は462点。最下位からなんと2位にまで躍り出た。

 

「勇気にもいろいろある。仲間に立ち向かい、友の名誉を守ろうとする勇気もまた勇気と言えるじゃろう。ネビルロングボトムに10点を与える」

 

 大広間から更に大歓声がグリフィンドールのテーブルから起こった。

 

 ネビルは驚いて青白くなっていたが、私は軽くネビルの背中を叩いて、みんなに抱きつかれ震える彼を勇気付けた。

 

 あの戦いに直接関わっていないとはいえ、何も聞かずあの状況で味方してくれたのは唯一ネビルのみ。

 

 その存在がどんなに心強く、私が罠の突破に集中できたのは彼のお陰でもあるのだ。

 

 本人は殆ど事を知らないだろうが、それでも得点を与えられ、皆に褒め称えられるに相応しい。

 

「グリフィンドールがスリザリンに並んだ!同じだ!得点がまるっきり同じだ!!」

 

 何処かの寮の誰かが叫んだと思うと、皆が騒ぐのを止め、正面の砂時計を注視しだした。

 

 確かに、砂時計を見る限り得点を示す赤と緑の砂の量はまるっきり同じであり、何度計算してみても得点は同じ。

 

 ………私のスリザリン生ホームラン事件の10点減点がなかったらなー、などと思いつつ、驚いて顔をあちこちと見合わせてばかりの皆の視線から、私はこっそりと目を反らす。

 

「以上で駆け込みの点数の発表は終わりじゃ。よって順位が入れ替わり、第4位、ハッフルパフ352点。第3位、レイブンクロー426点。第1位、スリザリン、グリフィンドール472点。今年の最優秀寮はスリザリンとグリフィンドールの2寮じゃ。したがって、飾りつけをちょいとばかし、変える事としよう」

 

 ダンブルドアがそう言って手を叩くと、次の瞬間グリーンとシルバーの垂れ幕の半分が、真紅とゴールドのグリフィンドールの垂れ幕に変わった。

 

 この状況に皆が呆気を取られており、つい先ほどまで悲壮の感情一色だったスリザリンに至っては、喜んでいいのやら悔しむべきなのか分からず、全員苦笑して曖昧な表情をした。

 

 喜んだり、悲しんだり、驚き、恐れおののいていたとりと、見ていて随分と変わるなと感心していたドラコの表情が、今度は私を見つめ、呆れた表情になったことが、妙に何とも言えない感情をこちらに誘ってくる。

 

「ま、まぁ、今回はちゃんとした1位を取れなくて残念でしたけど、次の年はちゃんと1位を取れるよう皆さん、来年度も精一杯頑張りましょう!!ほら!一応1位なんですから、全員拍手!!」

 

 見つめるドラコの視線から目を反らそうと、誤魔化すように大声でそう言うと、グリフィンドールのテーブルから再び大歓声が巻き起こる。

 

「───ッ!ああ、そうだな!確かに1位は1位だ!これでスリザリンの連続優勝は無しだぜ!!」

 

「セラスもなんで怪我したか分からないけど、治ってよかったな!来年こそは断トツでグリフィンドールが優勝するぞ!!」

 

「ロングボトムもよくやったよな!………よしっ、胴上げだ!ロングボトムを胴上げするぞ!!」

 

 グリフィンドールが一気に騒がしくなったのを見て、呆気に取られているのが馬鹿らしくなったのか、大広間全体が一気に騒がしくなった。

 

 もう誰もが得点云々を気にせずに騒ぎ出し、宴に乗じて馬鹿騒ぎを始める。

 

 いつものホグワーツの風景らしい光景が、ここに帰って来た。

 

 ネビルが哀れにも胴上げされる騒ぎに乗じ、馬鹿騒ぎを止めようと駆けつけるマクゴナガル先生から、私達は一目散に逃げる。

 

「そういえば、駆け込み点の中に、セラスの点は一個たりともなかったよな。ダンブルドアも随分とケチさ。例のあの人を殴ったっていうんだから、100点くらい加点してくれたっていいのに」

 

 逃げた先でハリー達と料理を楽しんでいると、ロンがそんな無粋な事を言った。

 

「ケチじゃないですよ。きっと私に気を使ってくれたんです。これ以上目立ったら大変だろうからって、加点を無しにしてくれたんですよ、きっと」

 

「セラスは無欲だよな。自分のお陰で石が守られたっていうのに、それで何かを欲しがったりなんかしやしないんだもん」

 

 ロンの言葉に、私は苦笑して食事の手を止める。

 

「私は全然無欲じゃありませんよ。寧ろ欲しい物だらけです。………けど、一番欲しかったものが、今直ぐ傍にある。もう沢山満たされてますから、今はそれだけで十分なだけですよ」

 

 私の言葉にハリーとハーマイオニーは微笑んで笑い、ロンはどういう事かと首を傾げた。

 

 そして、喧騒の宴と今年度最後の晩餐を終え、最早誰もが忘れていたであろう、試験の結果発表。

 

 驚いた事に、私は他の生徒と1点差で、ギリギリ学年上位10位に入る事が出来ていた。

 

 ハリーとロンも勉強の成果か良い成績であり、ハーマイオニーに至っては学年トップだった(やはり彼女は天才らしい)。

 

 荷物をまとめてホグワーツ特急に乗り、長い時間が経った気がするキングスクロス駅へと、私達は帰還を果たす。

 

「夏休み3人共泊まりに来てよ!梟便出すから!!」

 

 ロンの言葉に私達は3人は首を縦に振る。

 

「ありがとう、僕も楽しみに待っていられるようなものが何かなくちゃ………」

 

「なら、よければ私の仕事、数日の間だけでも手伝いますか?HELLSING(うち)は年中人手が足りてませんから……労働力になってくれるなら寧ろ大歓げ────」

 

「気持ちはわかるけど、ハリーをあなたの仕事に巻き込まないの。年中人手が足りないって、本音出てるじゃない」

 

「すいません。冗談ですよ、冗談………。危ないですから、手伝わせるなんてことする訳ないじゃないですか。………けど、実際足りてないんだよな、人手

 

 そんな軽口を言いつつ、人並みに押されながら私達はゲートに出て、人間界へと帰って来た。

 

「じゃあ、私はここで失礼するわ。暇な時があったら、みんなに手紙を送るわ」

 

「私も………暇な時間はあまりないですけど、偶に書くようにします。じゃあ、また2年生の時に、ハーマイオニー」

 

「ええ、またね、セラス。ハリーとロンもまたね」

 

「あっ、僕の家族達だ。じゃあ、そろそろ僕も行くよ」

 

「僕の方も来たみたい。セラス、バイバイ」

 

「では、ハリーとロンも、また2年生時に」

 

 そう言って3人と別れ、私はキョロキョロと待っているはずのウォルターさんを探す。

 

 荷物を抱えながら歩いていると、前回待ち合わせた位置と全く同じ場所にウォルターさんがおり、その隣にはなんとインテグラさんもいる。

 

 葉巻の煙を燻らしながらこちらを待っており、こちらの事に気づくや否や、近づいて声を掛けてくる。

 

「帰って来たか、セラス。手紙とアーカードから話は伺っている。任務の方、ご苦労だった」

 

「ただ今帰還しました、インテグラさん。色々ありましたけど………どうにか、何とか、上手くいきました」

 

「………ほう。随分と入学した時より顔つきが変わったじゃないか。どうやら、余程あちらの水がお前に合ったと見せる」

 

「ええ、本当に………大切なものが沢山出来ました。語り出したらキリがないくらい、沢山お土産話ありますから」

 

「ならば、マルフォイ家の長男に暴行を働いた件、みっちりと本部に着いたら話してくれ。アーカードの報告の中に……お前のあちら側での生活も一部上がっていてな。………貴様、この1年、その事を隠していたな!?」

 

「げっ、すっかり忘れてた!何で師匠(マスター)がその事を────痛い!痛い!痛い!!逃げないですから耳をつねらないで!!」

 

「黙れ!この馬鹿者!!騒ぎを起こさんという約束を早々に破りおって!!ウォルター、この馬鹿の荷物を持て。即刻我々の本部に帰還するぞ」

 

「畏まりました、お嬢様」

 

「ちょっ!ウォルターさんまで私を逃がさない体勢作らないで下さいよ!!こ、これには深い事情があって!本人同士で謝ったから、待って────」

 

 ………斯くして私も家に戻り、改めて、ホグワーツの1年がここに終了した。

 

 後日。テストの時に約束した品と、暴行について謝罪の品を持ってマルフォイ家に訪問したところ、ドラコに今まで見た事がないくらい苦笑いされた。

 

 ………来年はもう少しだけ、静かに生活出来ればいいのにと、私はつくづく思ったりした。

 

 

 

 

 

 

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