み〜あろっく   作:幽霊部In

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忘れられてるかもしれませんがお久しぶりです。
ワタシダケユウレイ記念って事でね(遅い)



歌が上手い人と声が綺麗な人の違いは?

 

 いつかに話したかもだけれど。

 

 みんな(お客さん)が思うよりインディーズバンドってものは簡単に解散する。

 

 昔聴いたバンドの曲を久しぶりに聞いて、調べてみたら解散してたなんて経験はわたし以外にもあると思う。

 

 あれは辛いよね、でもまあ……仕方ないのだ、色々あるから。

 

 本当に色々あるのだ。とても世間には言えない様な事から、よくある方向性の違いや家庭環境、次々と重なる年齢から一歩先の現実(社会)に旅立つ事もしばしば。

 

 一握りの運と実力、その上澄みの上にメジャーデビューするバンドっていうのがある……とも言い切れないのが音楽業界だったりするけれど、あんまり暗い話をしてもね。

 

 メジャーバンドはメジャーバンドで色々ある、この話まですると長くなるので割愛しよう。

 

 それにきくりちゃん(SICKHACK)のようにインディーズに拘るバンドなんかは別。

 

 インディーズと言ってもあのバンドはその中でもトップに位置するバンドだ。世間から見ればライブの来場者数の平均が500人前後っていうのは、あんまり想像しづらいし一見そうでもない様に見えるかもだけれど、とんでもない。

 

 そもそも新宿のライブハウスでレギュラーレベルの活動をしているのがとんでもない、大抵のインディーズバンドの活動拠点は高田馬場か下北沢か池袋辺りだ。

 

 偏見?いやいや、そうでもないよ。

 

 

 50〜100人ぐらい集められると仮定して、公演させて頂けるライブハウスを探すってなると、その三つの場所がやり易かったりするんだ、渋谷も良いけれど、あそこは少し値が張るからね。

 

 

 それを踏まえて、平日祝日問わずそのバンドを目当てに来る観客の固定数が500人前後確約されているのは、界隈にとってすごい事だ。

 

 あんまりする様な話でもないけれど、金銭的な話をするともっと分かりやすい。

 

 一回3000円のライブに500人前後が来ると考えるとそれだけでそのライブの売り上げは150万円を超える事になる。

 

 一回のライブで150万も入ればそれだけで黒字になる、そこからライブハウスに払うレンタル料やら機材費やら打ち上げやら人件費やら含めた後にメンバーの数で割ってもまぁ手元に入るお金は中々なもの。

 

 その箱の人数に合わせたチケットノルマが安定して売れている事はつまり、バンドマンとして成功していると言っても過言じゃない。

 

 確実な黒字が期待できるのはライブハウス側としても信頼出来る。

 

 1発成功して以降廃れていくようなメジャーバンドより評価出来るし、総収入も高い。SICKHACK(きくりちゃん)のような正しい意味で熱狂的なファン層を獲得させる様な音楽性を叩きつけるバンドは尚更。

 

 ……収益の大半はお酒とそれによる被害額で消えているんだろうけれど、それさえなければもう少しいいところに住めると思うんだけどなあ。

 

 

 話がそれちゃった。

 

 

 ええっと……そうそう。兎にも角にも、なにかとバンドは解散しやすい。

 

 わたしの経験則と見てきた世界での最初の頃(・・・・)の平均寿命は半年〜一年。

 

 この期間が特にウィークポイントになりやすい傾向がある、解散にはならなくても一人、二人と辞める人なんかはザラにいたりする。

 

 

 その半年から一年の期間を超えた後も何かと問題は付きもの、わたしを含めた音楽人は音楽をすることが一番の楽しみでやり甲斐なのに、それ以外のしがらみが出来ると途端に今までしていた音楽が分からなくなってしまう。

 

 ままならない、でもどうしようもない。

 

 たのしいを続けるには、たのしい以外の事もやらないといけない。

 

 きっとそれは音楽だけじゃないんだろうな……人生って、難しい。

 

 自分で言うことではないけれど程度成功しているわたしでも、もう少し簡単になってくれても良いのにって思うから、結束バンドのみんなはもっと色々悩んでたりするんだろうか?

 

 

 干渉し過ぎないぐらいには、わたしが出来る事はしてあげないとね。

 

 

 

 

 

 

「……そういえば、結束バンドはボーカルエフェクターを使わないね」

 

「ボーカルエフェクター?って、なんですか?」

 

 ふとしたわたしの疑問にいち早く反応したのは喜多ちゃんだった。

 

 

 なんですかと聞かれると、一言で言うと名前の通り歌っている時の声を加工する機械。って説明するのが丸いのかな。

 

 一言でそう片付けるのは簡単だけどボーカルエフェクターにも色々ある、そりゃあもうギターのピックの数ほど……は少し盛り過ぎかもだけど、色々ある。

 

 バンド活動していた頃のわたしは使わなかったけれど、一人で活動する様になってからは……?

 

 凄く気に入ったもの以外はそんなに使ってないや、一度買って数回使って以降使ってないなんてザラだ。

 

 それについて思う事は一旦置いておくとして……。

 

 

「あると便利だよ、単純に音の質を上げるのにも使えるし。わたしのオススメはTC*1のエフェクターだね。ローランド*2も捨て難いけれどここは好みかな、あ。フットスイッチ*3の有無は確認しようね、ライブで使う奴は無いと不便に感じるよ。どれがどんな環境に向いてるかとかもあるから選ぶ時は一度使わせてもらうのがわかりやすいけれどそれは難しいから___________」

 

「あ、あはは〜〜〜……みあさんが珍しく饒舌だわ……ですって、ひとりちゃん!」

 

「うえっ!、いえ、その。えっと……喜多ちゃんの声には、必要ないと思います……綺麗な声、なので……お金の余裕もないので……

 

「ひゃわ……ひ、ひとりちゃん……!」

 

「手元の事で精一杯の喜多ちゃんにはまだ早いのは確かだね」

 

「うぇっ……!み、みあさんひどいですよぉ〜〜」

 

 

 事実だからね。

 

 まあそれでも日々一歩一歩前進している、喜多ちゃんはそれほど上達が早いタイプではないけれど一度覚えた事のミスは少ない。

 

 ボーカル兼リズムギターとして考えると、「向いている」方。難しい技術より合わせる技術の方がリズムギターには求められる。

 

 聞いていて一番目立つ音のズレはドラムの次にボーカル、それと同じぐらいにギターだからね。

 

 

 さて今わたしは何をしているかと言うと、ひとりちゃんが喜多ちゃんにギターを教えながら弾いているのを目で見て聴いている。

 

 と言ってしまえばそれだけ、けれどそれだけではない。ひとりちゃんはギターの事は教えられるけれど、“ボーカルギター”としては教えられない。

 

 少しでも良いから何か気になった事があれば、という事でひとりちゃんが都合良く暇だったわたしを呼んだのである。

 

 ボーカルエフェクターはその気になった何かのうちの一つなのでした。今の(・・)結束バンドに必要かはさておき、そういう手段がある事は今教えても後で教えても変わらないからね。

 

 それに喜多ちゃんはそういう小手先の所よりももっと他に着目していかないとならない課題がある、まずはそこから。

 

 でもそのまま教えても上達には繋がらない、歌声は他の楽器と比べて人体で奏でるモノ。

 

 一番簡単で一番難しい、ボーカルに不正解はあっても正解はない。わたしの持っている技術を教えてもそれは「わたし(Mia)の声」の物真似にしかならない。

 

 

「喜多ちゃんの課題は“ここ”だな……」

 

 

 二人の演奏の音、その音に追加される声の音色を聞きながらわたしは小さくそう呟いた。

 

 

 それはそれとして二人はいつから名前呼びに?

 

 少し気になる、仲が良いのは良い事だけどね。

 

 

 

 

 

 

 吐いた息が白い。夜も深まれば随分冷え込んできた今日のこの頃。

 

 ひとり寂しく、と言うわけでも無いけれど、何となく夜の冬風を浴びたいと思う時もある。

 

 冷えた空気は良い、用事以外では常に自宅で音楽と向き合っているといえば聞こえがいいが、まあそれは世間一般的には引きこもりな訳で。

 

 コンビニついでにちょっとした夜のお散歩は、つい密室特有の凝り固まりがちになる思考を切り替えるのに適している。

 

 何より治安が良いからね、良くないとこんな事しないけれど。

 

 

「……うん、これはあれだね。行き詰まりって奴だ」

 

 

 公園のブランコでぶらぶらしながら何気なしに頭で思ったことを言葉にした。

 

 新曲が出来てその出来た新曲を満足した形で世の中に上げたら、当然次にやることと言えば、また新しい世界(新曲)を創る事を考えるのがわたし……というか、音楽人だ。

 

 過去の自分の曲をリメイクやリミックスだったりをするのも、まあ嫌いじゃないしそういうたのしみ方だってあるけれど、わたしの本分はそこじゃない。

 

 新曲を上げ続ければ良いってモノじゃないけれどせっかく“再起動”って謳っているんだ、再起動した次の曲は、全く新しいモノにしたい。

 

 そう、この全く新しいモノっていうものを、さてさてどうやって生み出していくかな?ってたのしみながら考えて、コンビニのホットコーヒーを飲みながらブランコでぶらぶらしているのだ。

 

 

「どーしよっかなあー」

 

 

 気の抜けた言葉がわたしの口から飛び出した。

 

 実際、どうしたものかな。

 

 

 大前提、ネットが普及し機械が発展しそれに伴って音楽も発展した現代で、「全く新しいモノ」なんてものは存在しない。

 

 作曲する際に扱うコード進行など良い例だね。使うコード進行はその曲その曲で違うけれど、一からコード進行を創る事はしない。

 

 理由は単純でしても意味がないからだ。思いついた進行は大抵他のコード進行と似たより寄ったりになる。

 

 それだけコード進行のパターンは多いし、何よりこのパターンから逸脱すればする程、違和感を感じる曲になる。

 

 ならコード進行以外の所を変えてみよう、と考えてみても「全く新しいモノ」っていうのは出来ない。

 

 電子の音を取り入れれば電子音楽、民謡らしさを取り入れれば民謡音楽、西洋っぽさを演出してみようとすればクラシック音楽、独特な音を奏でてみようとすれば民族音楽。

 

 BPM(テンポ)を上げればハードコアなどなど、この世に存在する音楽の種類は無限大だ。

 

 それでも時折生まれる曲の中に「未知」が広がる時がある。既知と既知が絡み合った結果から生まれる「全く新しいモノ」が。

 

 ファンクミュージック*4なんかは分かり易い、あのジャンルが出来た当初は「全く新しいモノ」の代表例だったんだろう事が伺える。

 

 メタルコアと電子音楽が融合して出来たエレクトロニコアも良い例、選り好みはするけれど最近はそのジャンルで攻める人達も多くなってきた。

 

 そんな感じで作曲で悩み、作詞も良いフレーズが思い付かず。

 

 完全に行き詰まっていると自覚して、思わずにやける。

 

 

 だからこそ、溢れた音から他でもない“わたし(Mia)”がその未知を生み出した時のあの瞬間(解放感)は何物にも変え難い達成感になる。

 

 

 行き詰まっているとは言ったが、それを苦としては捉えてない、何故ならわたしが生きている限り時間はあるし、その時間を過ごすことを「たのしい」と思う自分がいるから。

 

 

「さ、そろそろ帰ろ」

 

 

 いい気分転換になった。

 

 救いようがないが、わたしはまだまだ音楽に生きる人間みたいだ。

 

*1
VoiceLive 3 Extremeは良いぞ

*2
まずはVT-4を買ってみよう!たのしいぞ

*3
足で踏むだけで簡単にオン・オフを切り替えをしてくれる便利な機能の事

*4
16ビートのリズムを主体とした音楽




廣井ちゃんの曲フルで聴きてぇ〜〜〜〜><とか言ってたのが12月らしいんですがマジ?なんか気付いたらフルで聴けるようになってたし昼は暑くなってきたしGWもう終わるし。え、もうすぐ夏?(バグ)

それはさておきワタシダケユウレイは勿論皆さん聴いてると思うのですが色々パロってる進行多くてすち、ていうかどこをどう聞いても元ネタのバンドの曲色でニチャれる。特にギターが遜色ないレベルでやってる(やってる)

八八さんもう少し都内でやって……やって……(代々地方でクソ遠い)

週一更新出来たら褒めてください。
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