帰還と現代入り   作:成鐘 翔

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薪、そして不死の使命

「行ってくれ、死んだ後、君を襲いたくない、、、。」

「、、、ありがとうな。」

 

これが俺の使命を背負った瞬間だった。

俺の使命は、世界に二つの鐘を鳴らすこと。

そして、時代を光に導く事だった。

北の不死院、俺を閉じ込めた牢獄にも悪魔はいた。

アイツの能天叩き割った時はスカッとした。

そのまま巨大カラスに連れられてきたこのロードランの地にて

俺は数々の英雄とデーモン、そして伝説と戦った。

故に、死んだ。

何度も死んだ。

不死は死のうが篝火に戻るだけだ、亡者となって。

そして何度も死ぬうちに人間性をすり減らし、真の亡者に

変わり果てる。

俺はそれこそが不死の死に方だと思った。

故に、薪となる道しか残っていなかった。

俺は戦った。

竜狩りの騎士、深淵歩き、処刑人、そして、公王。

最初の死者、暗月の神、混沌の魔女、そして、薪の王。

彼等を乗り越えた先にあったのがこの篝火だった。

不安定に揺れるその炎は今にも消えそうで、だから、火を

灯した。

火は腕を伝い鎧を燃やし、この広場を燃やした。

世界に光が満ちる事を祈り、目をつむる。

 

「くれてやる、人間性も、ソウルも、俺の肉体も!」

「だから、世界を光で包み込め。」

 

俺の意識は篝火にくべられた。

これでいいはずだ、これで。

意識が途切れる瞬間、頬に何かが伝う感触と、

それすらも燃やし薪とする音が聞こえた。

 

 

「あんたって本当に無表情ね。」

「私だって表情だしたい。」

 

淡々と述べる二人。

ここ、博麗神社にて奏こころと博麗霊夢は話していた。

ぶっちゃけ二人とも無表情がデフォルトなのであんまり人のこと言えないが。

これでも霊夢は表情を見せる事が多くなった。

彼女には恋人ができたのだ。

まぁ、表情を見せるのは必ず彼に関係するのだが。

そのまま二人はお茶を啜る。

こころは、空中を漂う火の粉をみつけた。

無意識の内にそれを追いかけてしまう。

 

「、、、あら?こころがいなくなった、、、どうでもいいか。」

 

彼女は次の彼とのデートをどうするか考え始めた。完全にベタぼれである。

本人にいってみれば顔を赤くして否定するが。

 

 

 

 

「、、、おう?ここは?」

 

体を薪としたはずの俺、空音 翔は見覚えある部屋で目が覚めた。

確か転生まえの俺の部屋だ。

部屋の中心に篝火が刺さっているのを除けば。

 

「そうだ、そとは!?」

 

慌てて外を見る。

世界が闇に閉ざされていないか、俺の使命は果たせたか。

そして、見えたのは。

 

「、、、良かった、本当に良かった、、、!」

 

思わず声が震える。

閉ざされていない、自由がそこにあった。

転生前のクソつまらないビルの街並み、久しく聞く車の

排気音、自転車が止まる音。

人の群れ。

 

「懐かしいなぁ、、、。」

 

つい、癖で剣を肩に担ぐ。

、、、剣?

持っている物を見る。

愛用していた神聖クレイモアだ。

 

「どうやって取り出したんだ?」

 

とりあえず何時もと同じ容量でやってみる。

ソウルを体内からすくい上げるような感覚を覚え

右手に現れるのは望んだ月光大剣。

 

「月光波とか撃てるのかな?」

 

試しに振って、、、といいたいところだけど

神から手紙が飛んできた。

てか、本当に帰ってきたんだな。

 

「えーと、なになに?」

 

手紙の内容

「ゆっくりしていってね!」

これは生活してやがれでいいのか?

俺が疑問に思う。

おや、誰か来たようだ。

 

「はい、どちら様で、、、」

 

玄関にいたのは薄いピンク色の髪の美少女だった。

、、、おれ月光大剣もってたよね?やべぇwww

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