ブラック・ブレット -弱者と強者の境界線-   作:緑餅 +上新粉

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こちらは本作の過去編となっています。
ガストレア大戦が終結した西暦2021年から、作中で中心となっている西暦2031年までの美ヶ月樹万が歩んだ軌跡を描いて行こうと思います。
かなりオリジナル要素入るのと、ほとんど既存のキャラクターが登場しない点はご承知ください。

そして、何より特筆すべきは、本編と違って過去編は惨い物語を中心に作成していく、ということです。
原作の雰囲気により近い内容を目指すつもりですので、男女問わず出てきたキャラクターがあっさり死ぬ、ということは必然多くなりますので、どうかご留意ください。

また、過去編の閲覧は本編最新話読了後、もしくは本編二章読了後を推奨しております。


零 The strong or The weak ?
First Contact -Ⅰ-


 ────とある母親は、己の子に銃を向ける少年を、こう罵倒した。

 

 

『何でよ!何で生きてるのに殺すのよ!その子をあんな化物と一緒にしないでよッ!』

 

 

 ────少年は答える。

 

 

 もうすぐ、その化物になっちまうからだよ。

 

 

 銃声。

 

 

 

 

 ────とある男は、己の恋人に銃を向ける少年へ、こう嘆願した。

 

 

『止めてくれッ!お願いだ!俺ならどうなってもいい!だから頼むッ、殺さないでくれぇ!』

 

 

 ────少年は答える。

 

 

 放っておいたら、どうにかなるのはテメェだけじゃねぇだろ。

 

 

 銃声。

 

 

 

 

 とある少女は、己に向かって銃を向ける少年へ、こう問いかけた。

 

 

『私を、殺すの?』

 

 

 ────少年は答える。

 

 

 ああ…ごめんな。

 

 

 銃声。

 

 

 

 

 銃声、銃声、銃声。

 

 その数だけ、屍が増える。決して消えぬ残響が鼓膜にこびりつく。決して癒えぬ創傷が精神を蝕む。

 

 少年よ、その罪を指折り数えろ。

 

 果たして、お前は怪物と人間、どちらを多く殺した?

 

 

 

 

          ※※※※

 

 

 

 原型をとどめぬほど崩壊した街の一画。生存者などいるはずもないそこに、二人の人間が立っていた。

 そのうちの一人である神父服を着た男は、煙草を吹かしながらピュウと口笛を鳴らす。

 

 

「上出来だ。もう俺は要らねェな」

 

「……」

 

 

 巨大な怪物の亡骸。その隣に立つもう一人の青年は、称賛を受けたとは思えない仏頂面で男を睨む。

 

 

「何が上出来、だよ。片腕もげて首が百八十度後ろに回ったの見てなかったのか?」

 

「ばっかおめぇ、相手ブチころせりゃそれでいいんだよ。内容なんか客から金貰える時だけ気にしろや。しかもソレ、『Ⅳ』だからな?」

 

 

 ガストレアという怪物には、その個体によってランク分けが為される。

 そして、男が言ったⅣ…ステージⅣのガストレアは、安全策を取るなら軍一個師団がまとまって相手しなければならないほどの化物である。

 人間一人など、逆立ちしてジャンプして、その上回転までしたとしてもどうにもならない相手だ。

 にもかかわらず、それを成した青年はつまらなそうな口調で吐き捨てた。

 

 

「オッサンはⅣでもビンタすりゃ吹っ飛んじまうじゃねぇか」

 

「ありゃビンタじゃなく張り手だっていつも言ってんだろうがよォ」

 

 

 神父服の男は不服そうに青年の言葉を正すと、煙草の吸殻を親指と人差し指の腹で擦って()()、腰に差してあった拳銃一丁と、タクティカルナイフを引き抜く。

 

 

「何にせよ、立派に人間卒業してくれてオッサン嬉しいぜ?ということで、だ。…うーんとえっと」

 

「?」

 

 

 その二つを路上へ投げ出すと、何故か顎に手を当てて唸り始める。

 それから少しして、何かに気が付いたかのような声を上げたかと思いきや、腰に巻いていた三つのうちのバックパックひとつを取り外し、追加で放り投げた。

 

 

「…おい、オッサン?元々アレだったが、とうとう本格的に頭おかしくなっちまったのか?」

 

 

 嫌な予感しかしなかった青年は、少しの間を空けて恐る恐る聞いてみる。

 それに対する男からもたらされた答えは、彼にとって予想の遥か上を行く内容であった。

 

 

「よッし餞別はこれくらいかねェ!じゃちょっくら、独り立ちしてけ!」

 

「は?」

 

 

 路上に落ちていた諸々が、何の前触れもなく青年へ向かって蹴り飛ばされたのである。

 

 

 

          ※※※※

 

 

 

 あの男は、いつも唐突で、勝手で、酷く生産的だ。

 そう、荒れ果てた市街を歩む青年は思う。

 

 

「そりゃあ、端から馴れ合うつもりなんかなかったけどさぁ」

 

 

 西暦2022年。ドイツ。ガストレアとの戦争に敗北し、全ての人間が蹂躙された後の、とある市街。そこに、青年はいた。

 彼の名を、美ヶ月樹万。黒髪黒目、薄汚れた分厚いコートを着込む、普通の日本人だ。

 しかし────彼を普通と称するのは、些か憚られる。

 

 

「何も、(コレ)ナイフ(コレ)一個ずつだけ投げつけてポイは、流石に酷過ぎやしないか?」

 

 

 樹万が手中で弄ぶそれは、一丁の拳銃。決してモデルガンなどではなく、金属の塊を亜音速で吐き出す、れっきとした個人兵装だ。

 

 FN Five Seven. FN社の開発した自動拳銃である。

 口径は狭く、扱う銃弾も小型だが、その分弾の速度を引き上げる。それに合わせ、使用弾丸である SS190 C-Varaniumは先端が鋭利となっており、貫通力にも優れた性能を発揮する。

 また、装弾数も多く、拡張マガジンを取り付ければ最大装填数は30にも上る。これはハンドガンタイプでは破格の数だ。

 

 だが、それらを加味しても拳銃とナイフ一つずつで人食い怪物の跋扈する地に投げ出されてしまうのなら、常人であれば早々と己の歩んで来た人生を振り返り、適当なところで切りあげて銃口を頭部に押し当てることだろう。

 そう。この青年とは違い、常人であれば、の話だ。

 

 

「はあ、文句言ってても仕方ない、か。…実際、二人でいてもあんまり意味なかったしな」

 

 

 そう、実際のところ意味はあまりなかったのだ。

 何せ、敵を効率よく殺しすぎてしまう。相方が片手間に処理していても、あっという間に片がつくほど。

 RPGなどで例えれば、中盤以降の攻略で十分に育ったパーティを用い、初期ステージの敵を倒しているようなものだ。大体味方の一人が小技を出しただけで全ての敵は一撃死。他のメンバーがいたところで、せいぜい置物役が関の山だ。

 であれば、手分けして戦闘を行うことに異論など挟む余地もない。彼もその部分には概ね同意を示せている。

 美ヶ月樹万が不満に思うのは一点。有り余るほど火器類を溜め込んでいるのなら、その中から一割ほどでも分けてくれたっていいだろうに。と、そういうことである。

 

 

「あんのクソ神父、どうせ真面に使うのなんてガトリングくらいだろうに!」

 

 

 ガトリング───ガトリング機関銃。本来なら戦闘機などに搭載して運用されるものであり、個人武装用の火器としては明らかにオーバースペックなものだ。

 青年の言うオッサンという男の使用するガトリング機関銃は、飛行型ガストレアの襲撃により墜落した軍用機からちゃっかり頂戴したという、M197。

 M61から幾つかの銃身が取り除かれ、軽量化が図られたモデルなのだが、それでも本体重量は60kg近い。プラスでベルトリンクを装備するとなれば、到底一個の人間が持ち出せるものではない。

 だというのに、使用者である当人は、これを片手で軽々と持ちながら煙草を吹かすのだから恐ろしい。

 

 

「アサルトライフルの一つくらい持ってっても罰は当たらんだろうに────、っ」

 

 

 取りとめもない思考を凍結させ、戦場に無用な感情を一畳間の隅へ蹴り飛ばす。────敵だ。

 犬も歩けばなんとやら。もっとも、この世界にいること自体、常時そんな危険に晒されているようなものだが。

 

 曲がり角の端に建つ、崩壊した家屋の外壁に背中を貼り付け、セーフティを掛けていなかったFive Sevenを構える。いつ戦闘が起こるか分からない場で、ワンアクションを消費するセーフティを用いるなど自殺行為だ。

 青年の視界には────しかし、怪物は映らない。が、構わず射撃。雷管が炸裂し、標的皆無の軌道上に弾丸が吐き出される。

 それはまさしく暴挙と言うに等しい。素人から見ても、玄人からですら見ても弾の無駄遣いどころか、己の位置を知らせるだけの行為だ。

 弾丸は真っ直ぐ、青年の狙ったモノ────傾いだ街灯にヒット。

 耳障りな金属音が辺りへ響いたあと、何故かそれを上回る化物の断末魔が轟く。最後に重量物の落下震と、石畳の石材が砕ける音もおまけについた。

 樹万は腰のホルスターに銃を仕舞うと、外壁の角を曲がって音源に向かう。

 

 

「ん、やっぱり蜘蛛か。上手く急所狙えてよかった」

 

 

 信じられない話だが、彼は硬質の物体に弾丸が衝突した際に発生する『跳弾』を意図的に発生させ、攻撃を行ったのだ。

 言うまでもないことが、その現象はどちらかと問われればバッドラックに含まれるもので、戦場では自滅やフレンドファイヤーを起こしかねない危険なものだ。

 まず、対象を撃破するために使用するような現象ではない。そして、人為的にコントロールできるようなモノでもないことはあらかじめ理解を願いたい。

 

 

「にしてもこの街、ガストレアに襲われる前は綺麗な所だったろうに。…残念だ」

 

 

 ヨーロッパらしい赤と白が多分に含まれた建築物。油断していると足を痛める石畳。実にドイツらしい景観と言える。

 それも、好き放題あの怪物たちが荒らし回ったお蔭で、家屋は倒壊し、街灯はへし折れ湾曲、石畳の表面には亀裂が走ったり、夥しい量の血痕、挙句の果てには人だったものの亡骸が転がっている始末。

 まさに、世の終わりにふさわしい光景だろう。誰が目にしても、一瞬でこの世界は人間にとって最悪の時代であると理解できる。

 

 余談だが、実は此処。ドイツ国内でも屈指の名所に数えられるほどの地だ。

 しかし、日本の都道府県すら満足に答えられない樹万が、これを知っているはずもないことは推して知るべきことであろう。

 

 

「ッち、弾の無駄遣いは嫌なんだが、何かここらのガストレアどもにむかっ腹がたって来たな」

 

 

 バラニウムは稀少である。世界的な産出量は決して少なくはないが、いかんせん需要がそれを大きく上回ってしまっていることと、埋蔵している土地がかなり偏っていることにより、稀少鉱物というレッテルを貼られることになった。

 

 先進国の殆どはいち早くモノリスというバラニウムの壁を築いているのだが、ガストレア大戦中は建設が追いついていない国々がこぞって手を伸ばしていたため、常時品薄状態であった。

 

 バラニウムの輸出入については、急遽立ち上がった世界機関によって管理されているのだが、残念ながら半ば機能していないも同然で、産出量の多い国による法外な価格の取引が今なお横行している。

 

 故に、途上国の多くは既にガストレアの波に呑まれ、更には此処ドイツを含む、決して国力の低くはなかった先進国の幾つかすら、首都を陥落()とされ国としての機能を失った。

 

 それも全て、今まさに殺されようとしている者を笑みとともに見下ろし、己の揺るがぬ優位性を飴玉の如く味わいながら、救いを求めて伸ばした手を踏み躙る権力者どもの行いによるものだ。

 

 

「馬鹿が。人間同士で潰し合ってどうするってんだ。こんな時まで目先の利益と、たかだか数日程度しかつけられねぇ支配者の仮面に眩む奴がいるかよ」

 

 

 何かを守るため、というのならまだいい。人としては真面な部類の理由による悪事だろう。だが、一部の人間は快楽を求めるためだけに、国を間接的とはいえ滅ぼした。

 たった一人の傲慢が、数万、数億の人間を殺す。仮に大切な誰かを守る行為の先にある結末だとしても、到底受け入れられない犠牲だというのに。

 

 ───人間を殺すのは、いつだって人間だ。

 

 事の善悪を量る天秤が壊れた、ガストレアと大差ない大量殺人を起こす人でなし。そんな外道が一国の主として在る事実。

 何と、度し難いことか。

 

 

「ああクソッ!一番真面じゃなきゃいけない人間の中に、どうしてこう屑が紛れ込むんだ!」

 

 

 あちこち亀裂の入った家屋の屋根。そこにいるガストレアを発見した樹万は、どうにもならなかった非情な現実に咆哮しながら跳躍。屋根の端に降り立つ。

 それを認めた甲殻類、とりわけ蟹に近い姿を取るガストレアは、口蓋をバカリと開け、猛烈な速度で消化液を排出。当たれば当然、ただではすまない。

 一方の樹万は、屋根の石材を蹴り飛ばしながら()()()吶喊。その途中、中段で構えた拳を放ち、目前に迫っていた消化液を爆発四散させる。

 

 

「弾け飛べ」

 

 

 肉薄は一瞬。そして、阿呆らしく口蓋を開けたままの怪物へめり込む、弱者であるはずの人間の拳打。

 直後に烈風が炸裂、ガストレアの後方にあった屋根の石材がまるごと砕ける。それから一歩遅れ、衝撃を受けた対象がベクトルに則って移動を開始。

 つまりは、思いっきり後ろへ吹き飛び、石造りのカール・テオドール橋の路面に穴を空けると、一際大きな河川…ネッカー川の川面へ激突したのである。

 そして、推定十メートルにも届く巨大な水柱を立てた。

 

 

「ふー。少しスッキリ、っと」

 

 

 ストレスの解消による笑顔を零しながらも、腰のFive Sevenをドロウ。寄って来た飛行型ガストレア二体を碌な照準も無しに撃ち抜く。

 それに喜ぶ間もなく、樹万は屋根から空身で飛び降りる。最中に左右の壁面に貼りついていたガストレア三体を速射。いずれも急所へヒットする。

 着地は石畳の上───かと思いきや、ガストレアの背である。しかし、彼は承知の上であったようで、

 

 

初めまして(Es freut mich)地獄に落ちろ(Fahrt zur Hölle)!」

 

 

 前口上を放っての容赦ない射撃。再生不能の脳髄に弾痕を穿たれたガストレアは、まるで背に乗る人間の重量に屈するような形で足を折り、絶命する。

 続けて右に二体のガストレアをFive Sevenで射撃。それと同時に腰に差したナイフを抜き、半回転させ向きを上方へ。続けて腕を後方へ引き、

 

 

「オッサン直伝・『五月蠅けりゃ青い鳥も撃たれる(アメノワカヒコノカミ)』」

 

 

 空気を裂く音を響かせ、ナイフが手から『射出』される。その速度は銃弾をも超えるほど音速に近く、被弾した左方のガストレアは、頼りにしていただろう外殻を容易く撃ち抜かれて力尽きる。

 肉を貫き、石畳に深々と突き刺さったナイフが、弔うかのような高音を辺りへ振りまいた。

 それを厭うように樹万は跳躍、すれ違いざまにナイフの柄を取り、続けて石畳を蹴ると、迫る家屋の壁面を使用して月面宙返り(ムーンサルト)。ガストレアの背に舞い戻った。

 そんな最中に見えたのは、ぞろぞろと此方にやってくる怪物たちの行列。どうやら、先の芸には周囲の索敵という意味があったらしい。

 

 

「ま、これだけドンパチ騒ぎやってりゃ、オーディエンスが増えるのも道理ってもんだよな」

 

 

 左右から、その怪物の鳴き声が近づいて来る。とはいえ、一匹一匹はステージⅠ程度なので、バラニウムで武装していれば常人でも対処は可能なレベルだ。

 

 しかし、大挙して押し寄せるとなれば話は別である。

 

 体躯が大きい分、照準も上下左右と振れるし、狙いがつけにくい。そして何より、己を喰らわんとする怪物が迫る恐怖だ。これに耐え、平静を保つことができる者はごく少数だろう。

 樹万は足場をガストレアの背から石畳へ変える。が、彼は何を思ったか、そのガストレアを片手で掴むと、フッと息を吐いた後に目を瞑る。

 

 

開始(スタート)。ステージⅡ、形象崩壊のプロセスを介せず体内組成のみを変換。適正因子からの遺伝子情報共有、完了。単因子…モデル・ベア』

 

 

 ホッキョクグマの因子を持つガストレアウイルスを走らせ、体内組成を限りなく対象生物の構成に近い形へ変化させる。この間、僅か三秒。

 現代科学でも到底考えられないレベルの細胞変異速度。ガストレアウイルスを発見した当時の科学者たちが、遺伝子改変する過程を見て卒倒しかかったのも頷ける話だろう。

 

 目を開けた美ヶ月樹万の目は、血に濡れたかのような赤色をしていた。

 それは、ガストレアであれば必ず有するという、赤く発光する眼球と酷似したもの。

 

 

「ラァッ!」

 

 

 樹万は熊の因子により強化された腕力で、実に数百kgはくだらないガストレアの亡骸を持ち上げ、右方の道路先へ向かって投擲。

 今まさに彼に仕掛けようと目論んでいた先頭の鼻っ面に肉の塊が衝突。堪らず後方へもろとも吹っ飛び、更に後続を巻き込んで外壁へ大穴を空ける。

 その隙に石畳を割るほどの踏み込みで接近した樹万は、サンドイッチみたく折り重なった怪物たちへ向かい、風を纏う拳打を振るう。

 

 

「これがッ、熊さんパンチLevel2だァッ!」

 

 

 雷でも落下したのかと勘繰るほどの轟音。次の瞬間には拳の先にいたガストレア全員が破裂し、紫色の液体を辺りへ振りまく。余剰分の衝撃波で外壁は完全に崩れ、家屋にも穴が開いた。冗談のような光景だ。

 さきほどは街の景観がどうとか言っていたが、言っていた当人の行いによって更に被害は広がるばかりである。

 ドイツ…ハイデルベルクの誇る旧市街を次々と破壊し、屈指の観光スポットであったカール・テオドール橋にも穴を空けた。

 

 

「ったく、めんどくせぇ。迎撃はやっぱり一本道に限るなぁ」

 

 

 退路の開けた右方の道を走りながら愚痴をこぼす樹万。ちなみに、熊の因子を発現させているため、その速度は人間を大きく逸脱している。

 流れる景色は次々に代わり、一際大きく欠損している家屋の隙間から覗いた先に…それはあった。

 

 

「へぇ。あの城、面白そうだな」

 

 

 ───ドイツ三大名城の一つである、ハイデルベルク城だ。

 

 




ドイツにゆかりのある方、もしくは好きな方、気分を害してしまわれたら申し訳ありません…。

樹万の戦い方は基本派手なので、どうしても市街に被害が出てしまうのです。
あとはまぁ、破壊力を表現するためには、周囲にあるものをぶち壊すのがやり易いですし、分かりやすいのです。…分かりやすいですよね?

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