帝国を狩る!-心やさしき復讐者ー   作:izanami

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 アカメが斬る!
 のssです。
 原作全部持ち、公式資料集持ちですので解らないことがあったら何でも聞いてください。
 これを書くためだけにアカを作りました。
 よろしくお願いします。


過去を狩る!

 

 人が腐敗し、国が滅びる。

 国が滅んで、新たな秩序を作る。

 新たな秩序は、平和をもたらし。

 その平和は、人々を腐敗させる。

 

 

 人類が誕生してから約5000年、何度も繰り返されてきた真実。

 この国はよく持った方だ。

 人が繰り返してきた輪廻を停滞させて1000年もの長い期間、見かけ上の平和を持たせたのだから。

 

 

 

 だから……だからこそ、もうそろそろ滅んでもいい時期だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2年前

 

 「見てくれよ、特級危険種のディグレートビーストだぜ!」

 

 「おい、ちょっと待て!トドメを刺したのは僕なのになんでお前が我が物顔で見せびらかしてる」

 

 「良いじゃんか~そんなこと気にすんなよ。俺が麻痺毒撃ち込んだから仕留められたんだろ」

 

 特級危険種ディグレートビースト

 二足歩行で牛の様な顔。

 そして何よりも石にしろ、木にしろ、長い棒状の武器の様なものを作り常に持ち歩くという珍しい習性を持つ。

 体長は2メートル以上あり、その狂暴性から多くの人間を困らせている悪魔だ。

 そんな巨体をぞろぞろと引きずり、口げんかしながら町のメインストリートを闊歩しているのは、まだ16歳になったばかりの二人だった。

 一人称が僕の、ケイと一人称が俺の、ダイア。

 この二人は双子であり、今では村で5指には入る狩人だ。

 

 「おっと、また今回はドえれ―獲物を採って来たじゃねーか」

 

 「お、おっちゃん。何言ってんだよ。おっちゃんなんて毎日のように特級危険種を狩ってくるじゃねーか」

 

 「そうです、あなたに言われても皮肉にしか聞こえませんね」

 

 「いや、お前ら自分の年齢わかってんのか?」

 

 おっちゃんことエンジ。

 この道15年の猛者であり、村で1、2を争う使い手の彼から見てもやはりこの二人の(年齢と比較しての)強さには舌を巻くものがあるらしい。

 

 「そういえばお前ら、ロロナとの約束はどうしたんだ?」

 

 「今回に限っては仕方ないでしょ、俺たちが仕掛けたんじゃなくて向こうから仕掛けてきたんだし、なぁケイ?」

 

 「そうだな。……まぁあの姉さんが僕たちの話を聞いてくれるかは別としてな」

 

 「おいおい、ありそうなことを言うんじゃねーよ、だいた「ダイア?ケイ?その背中にしょってるものって何かな?」」

 

 ダイアは急に自分の話を中断させた声のほうに恐る恐る顔を向ける。

 ケイの顔はもうすでにそちら側に向いていた。

 ちなみにエンジはすでに後方に退避済み。

 

 「………………」

 

 「あれあれ?どうして黙っちゃうの?おねーちゃんが質問してるんだよ?」

 

 語尾にクエッションマークなのはこの女の人のデフォルト……ではなく怒ったときにだけ現れる癖の様なものだった。

 それを知ってるからこそ、彼女が激昂しているのだということが分かりこの双子は怖くて二の句を発することができないのだが。

 

 「いや、これは俺たちか「言い訳なんか聞きたくないよ?」」

 

 ええー、質問に答えることも結局だめなのかよ……八方ふさがりじゃねーか。

 

 勇気を出して弁解しようとしたが先ほどケイの言った通りに、このロロナと呼ばれた女性は聞く耳を持っていないらしい。

 

 「はいじゃあ、ここでロロナさんのクイズ大会です!第一問、≪三人の誓い≫第125条はなんでしょう?」

 

 三人の誓いとはダイアとケイ、そしてロロナの間で交わされた約束事のことだ。

 もともとは50しかなかったのだが色々と追加して言った結果今では200近くあるらしい。

 ちなみに3人とも全てを暗記している。

 ……変な所でもハイスペックなのだ。

 

 「はい、姉さんのいないところでは第一級危険種までしか狩りをしてはいけない、です」

 

 ケイが恐る恐る答えた。

 

 「正解。じゃあ第二問、その背中に抱えている物は?」

 

 「ディグレートビースト」

 

 今度はダイア

 

 「はい、じゃあ最終問題です。その危険指定レベルは?」

 

 「「特級……」」

 

 もう、怖くてロロナの顔を見ることすらできないからなのか、二人の視点は地面に固定されて微動だにすらしなかった。

 

 「だいせーかい!ご褒美として罰を与えましょう。30分後に家に集合です、ちなみに来なかったら罰ゲームとして罰を与えます」

 

 ロロナの満面の笑み。

 笑顔と言う物はこんなにも怖いものなのか、周りで見ている人たちは自らの固定概念を覆されたような気持ちになっていることだろう。

 

 そしてただ茫然とたたずんでいるこの兄弟には、前にも後ろにも罰しかないことに対して嘆くことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「…………と、言うことだから!」

 

 家に着いてから、かれこれ1時間正座のままロロエのありがたーいお話を聞き続けた2人の体力(と足の筋肉)ははっきり言ってもう限界だった。

 よく考えてみればその前に特級危険種を倒しているのだから考えてみれば当たり前、むしろ意識があるだけましな方かもしれない。

 

 「「もう約束を破ったりしません」」

 

 2人が深々とそのまま頭を下げ、土下座の体勢になってやっと罰は終わったようだ。

 

 「お姉ちゃんにはもう2人しかいないんだからね……」

 

 小さくつぶやいたこの言葉を2人は聞き逃すようなまねはしなかった。

 そして何か言葉をかけることもしなかった。

 

 ロロナ

 彼女はかつての帝国将軍の娘だ。

 病気で休養にきたその将軍が村の女と結婚して生まれたのが彼女で、それ故に彼女もかなりの使い手である。

 エンジが村で1,2を争うと言ったのだが、その相手こそロロナなのであった。

 父はついぞ病気が完治せずに彼女が10歳の時に他界、母もそれを追うように危険種に襲われて死んでしまった。

 現在では彼女の母と同時に同じ危険種に襲われた夫婦の息子たちであった、ダイアとケイの3人で暮らしている。

 

 「まぁ生きててよかった!じゃあ今日は二人が取って来た危険種でおいしいものでも作るよー!」

 

 少し重苦しい雰囲気を感じ取ったロロナが無理やり明るい声で霧散させようとする。

 

 「……大丈夫だよ。姉さんより早く死ぬなんてことはぜって―ないから!」

 

 「僕はダイアのその言葉がフラグにならないことを切に願うよ……」

 

 ロロエは苦笑い、しかしそれは何故だかとてもうれしそうな苦笑いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、あと姉さんが料理するって不吉な単語が聞こえてきたんだけど」

 

 「な、何言ってんだよ、ケイ。そんなわけないだろ!もう罰は終わったはずだろ」

 

 「そんなに言うことないんじゃない!?お姉ちゃんだって傷つくときは傷つくんだよ!?」




 後、1か2話くらい過去話をしますのでよろしくです。
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