鳶一折紙に転生したので精霊とCRユニットとか色々な力で生き抜く事に決めました。   作:XIYON

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〜精霊……異世界から現れ出づる謎の少女。その無垢なる力に武力で抗うか愛を以て語りかけるのか……それとも…〜

〜今、人類の選択が試される。〜


・フラクシナスとスピリットシステム

 

折紙「ジュルルルルルルルルル…」

 

琴里「ダラしないわよ折紙。」

 

折紙「なによ…せっかく運動後のシェイクを楽しみにしてたのに。」

 

琴里「今、プリンセスで状況が酷いの分かってるじゃない?ねぇ…」

 

折紙「はいはい……てか、アナタも飴ばかり舐め続けたら舌とかに口内炎できるわよ?」

 

琴里「な!うるさいわよ!」

 

折紙「ビタミン取った方がいいぞ〜……っと、五河くんの具合は?」

 

琴里「気絶されただけだから、特に外傷があったりとかはしないわ。」

 

折紙「よかった…」

 

フラクシナスの司令室から連絡が入る。

 

恭平「五河司令、スピリットステーションから連絡です。」

 

琴里「繋いでちょうだい。」

 

そうしてモニターに現れたのは足まで伸びた金髪の女性がパジャマを着た状態で私達の前に現れだした。

 

星宮六喰。原作だと、いつのことから定かじゃないけど、何らかの理由で世間との交わりを自分自身で拒絶して宇宙空間を漂っていた…何かとてつもなくつらい経験をしたらしいんだけど…まぁ私はそんな事をお構いなしに…原作が始まる前に六喰に会いに行っちゃった♪

 

え?邂逅するの早すぎだって?気にしないでよ。

 

琴里「アナタから連絡をくれるとは珍しいんじゃないかしら?」

 

六喰『何…少し一方があって連絡しただけじゃ。』

 

実は原作が始まる前に私は既に自分の力で六喰ちゃんと出会っていて…狂三の力を借りながらも…彼女に宇宙の家を作ってあげたのだ。

 

所謂、宇宙ステーションである。この宇宙ステーション、空から空間震を見ることができ、そこからフラクシナスや私達に精霊が出現することを知らせてくれる機能を持っている。

 

精霊観測宇宙ステーション:ディバインである。

 

折紙「相変わらずね六喰ちゃん。」

 

六喰『なんじゃ…お主もいたのか?』

 

折紙「宇宙からの様子はどう?」

 

六喰『特に問題はない…じゃが、気になるのは…』

 

折紙「識別名…シンガーね?」

 

六喰『そうじゃ…』

 

最近、私の知らない精霊が沢山出現するようにあった。ラタトスクが確認するだけで既に3人ものイレギュラー精霊がいるというらしい…

 

六喰『とにかく…イレギュラーの精霊はむくに任せるのじゃ。お主はまずプリンセスを封印するあの男をサポートしてやれ。んじゃ…むくは忙しいからここで失礼するぞ?』

 

そう言って六喰はフラクシナスとの連絡を切った。すると…

 

恭平「司令、村雨解析官が戻りましたよ。」

 

扉がスライドし、そこから五河くんと令音さんが現れる。

 

士道「な!?琴里、なんだよその格好!?それに折紙!?」

 

琴里「ようこそ士道、『ラタトスク』へ。」

 

折紙「怪我の具合はどう?」

 

士道「あぁなんとかな…てか琴里!無事だったのか!?というより琴里か?琴里だよなっ!?」

 

琴里「物覚えが悪過ぎるわよ?妹の顔を忘れたのかしら士道?」

 

折紙「老人ホームでも予約しとこうかな?」

 

士道「俺はそこまで年寄りじゃねぇ!?」

 

折紙「ピプペポパニック状態で申し訳ないけど…そろそろ話した方がいいと思うよ?琴里。」

 

琴里「そうね……まずは座って。」

 

そう言われた士道は近くにあった椅子に腰をかけた。琴里がリモコンでスクリーンに映し出したのはスピリットシステムを纏った私と十香ちゃん。そしてASTの面々である。

 

士道「精霊……って言ったよな?」

 

琴里「そそ。彼女は本来この世界には存在しないモノであって…この世界に出現するだけで己の意思とは関係ないであたり一面を荒地にするほど吹き飛ばしちゃうのよ。」

 

士道「悪い壮大過ぎて頭の中がパンクしてる。」

 

折紙「まぁ簡単に言えば空間震はあの子みたいな精霊が起こしてる現象よ?」

 

琴里「空間震はその精霊がこの世界に現れる時に現れる副産物なのよ。」

 

士道「んじゃ…アイツを止めないと空間震がまた…」

 

折紙「空間震は小さければ数メートル程度…大きければそれこそ、大陸に大穴が開く程度ね?」

 

士道「おぉう…」

 

琴里「運がいいわよ士道?折紙がいなかったらあの精霊かASTのどっちかに殺されてたところよ?」

 

士道「マジかよ…」

 

折紙「あぁ五河くん。携帯の位置情報を見てくれる?」

 

士道「え?あ、あぁ…」

 

そう言われた五河くんはスマホの位置情報を開いた。場所は現在…ファミレスの前だった。なぜファミレスの前にいるのかと不安に思った士道は首を傾げた。

 

士道「な、なんでファミレスの前なんだ?」

 

琴里「そうね……見せた方が早いってところかしら?ちょうどいいわ。1回フィルターを切ってちょうだい。」

 

そう指示されたクルーは司令室の床に何かをしだした。すると床1面がスケスケになり、天宮市一面が丸見えになったのだ。

 

士道「な、なんじゃこりゃああああああ!?」

 

琴里「驚いた?ここは天宮市上空一万五千メートル。位置的には丁度、士道と待ち合わせしてたファミレスのあたりになるわ。」

 

折紙「もうこれで分かったね?五河くん?」

 

士道「まぁ…何となくだな…ここって戦艦か何かか?」

 

琴里「えぇそうね。まぁ…戦艦っていうか… フラクシナスは、空中艦ね?」

 

士道「空中艦!?」

 

それから琴里ちゃんと五河くんの会話が挟まって数分…

 

琴里「次はこれ…ASTね?」

 

折紙「Anti Spirit Team(アンチ・スピリット・チーム)。精霊専門の部隊…具体的な勤務は精霊が出現したら、その場に襲撃して処理…」

 

士道「つまりそれは…」

 

琴里「ようは殺すってことね?」

 

士道「……ッ!」

 

五河くんは恐らく…あの子を殺して欲しくは無いのか、心臓が絞られるといった感覚に陥っていた。そんな私が少し口を挟むことにした。

 

折紙「安心して。私も一応精霊ではあるから。」

 

士道「え!?そうなのか!?」

 

折紙「うん。けど今は武装を解除してるから安心して。」

 

琴里「折紙は精霊とCRユニットの力を共鳴して作り上げたスピリットシステムの開発者なの。実は既に何名かの精霊を封印してるわ。その中には最悪の精霊も…」

 

士道「す、スゲェ…」

 

琴里「少なくとも現界時の爆発は、本人の意思とはかかわりないというのが有力な見方よ……ではまぁ、そのあとASTとドンパチしたは悔恨も空災被害に数えられるけどね?」

 

士道「でもそれって…ASTが手を出したから…」

 

琴里「えぇ…… でもそれはあくまで推測。もしかしたら、ASTが何もしなくても、精霊は大喜びで破壊活動を始めるかもしれないわね?」

 

士道「それはねぇだろ。」

 

折紙「五河くん…」

 

琴里「根拠はあるのかしら?」

 

士道「好き好んで街をぶっ壊すような奴はあんな顔、しねぇんだよ…本人の意志じゃねぇんだろ? それなのに──」

 

琴里「随意か不随意かなんて、大した問題じゃないのよ。どっちにしろ精霊が空間震を起こすことに変わりはないんだから。」

 

まぁ…無理もない。

 

琴里「士道の言い分もわからなくはないけど、かわいそうって理由だけで、核弾頭レベルの危険性物を放置しておくことは出来ないわ。今は小規模な爆発で済んでるけれど、いつユーラシア級の大空災が起こるかわからないのよ?」

 

士道「だからって……殺すなんてないだろ?もっと他に方法があるんじゃねぇか?」

 

琴里「そう?それじゃあ聞くけれど、どんな方法があると思うの?」

 

士道「それは……分からない…」

 

折紙「分からないのか…(困惑)」

 

そう言われた琴里ちゃんはニヤリと口角を上げて…発言し出す。

 

琴里「そう。──じゃあ、手伝ってあげる♪」

 

士道「は……?」

 

琴里「私たちが、それを手伝ってあげるって言ったのよ。〈ラタトスク機関〉の総力を以て、士道をサポートしてあげるって。」

 

士道「な、なんだよそれ。どういうことだ?」

 

琴里「最初の質問に答えてあげるわ。私たちが何なのか、を…」

 

五河くんの言葉を遮った琴里ちゃんは3つの指を立てた。そして…

 

琴里「いい? 精霊の対処法は大きく分けて3つあるの。」

 

士道「3つ!?もしかして…折紙にも精霊の力を封印する能力を持ってるのか?」

 

折紙「うーん……まぁそうなんだけど…」

 

琴里「1つ目はASTのやり方。戦力でこれを殲滅する。」

 

士道「これはシンプルだけど…難しいよな?」

 

琴里「そしてもう1つは折紙が開発したスピリットシステムによる封印…」

 

士道「あぁ…あの装備の事か?」

 

折紙「スピリットシステムを使って封印すれば…あとは一緒に共闘するだけなんだよ。」

 

琴里「んで3つ目… 精霊と対話する方法。──私たちはラタトスク。対話によって精霊を殺さずに空間震を解決するために結成された組織よ?」

 

最後の方法は戦力や折紙のやり方とは全然違い…それにリスクも高い。けど少なくとも精霊は苦しむ事の無いやり方…

 

士道「んで…俺はなんでお前が指揮している組織にサポートされなきゃいけないんだよ?」

 

琴里「前提が逆よ。そもそもの話、ラタトスクは士道の為に作られた組織…」

 

士道「は、はぁ……ッ!?」

 

折紙「ぷっふっw」

 

士道「な!なんだよ?」

 

折紙「なんでもなーい♪」

 

琴里「簡単に言えば士道は特別なのよ。」

 

士道「説明になってねぇぇぇぇぇぇ!」

 

琴里「理由は後々に話すわ…とりあえずアナタは私達が全人員、全技術を以て後押しされればいいのよ?」

 

士道「……」

 

琴里「それとも…見せた方がまた一人で何の用意もなく精霊とASTの間に立つつもり? 死ぬわよ…今度こそ。」

 

折紙「えぇと…」

 

ここで口を挟もうとした私だったけど…ここは五河くんの答えに任せるとする…

 

士道「……その、対話ってのは、具体的に何するんだよ?」

 

琴里「ふふ……精霊に恋をさせるのよ?」

 

士道「ごめんちょっと何言ってるか分からない…」

 

無理もない。

 

琴里「精霊と仲良くお話しして♪イチャイチャして♪デートしてメロメロにさせるの♪」

 

士道「なんでそれだけで空間震が解決するんだ?」

 

琴里「んー…武力以外で空間震を解決しようとしたら、要は精霊を説得しなきゃならないわけでしょ?」

 

士道「そうだな。」

 

琴里「そのためにはまず…精霊に世界を好きになってもらうのが手っ取り早いじゃない…『世界がこんなに素晴らしいモノ』ってわかれば…精霊だってむやみやたらに暴れたりしないでしょ?」

 

士道「なるほど……ちなみに折紙の方法は?」

 

折紙「私の方法の場合は十香ちゃん達のような精霊には向いてないのよ。(けどキスで封印した後に出る結晶の回収はするかな?)」

 

琴里「まぁ…ほら、よく言うじゃない恋をすると世界が美しく見えるって!」

 

折紙「(^_^;)」

 

琴里「というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」

 

士道「とりあえず、俺はどうしたらいいんだ?」

 

琴里「これまでのデータから見て、精霊が現界するのは最短でも一週間後。早速明日からアナタは訓練よ?」

 

士道「くん…れん?」

 

そして同時刻…喫茶十六夜では…

 

煉「さて……」

 

『今日、午後3時…天宮市で…』

 

煉「ASTが動き出したか…慎重に頼むぞ…折紙。」

 




次回

・十香と邂逅その1
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