鳶一折紙に転生したので精霊とCRユニットとか色々な力で生き抜く事に決めました。 作:XIYON
ではどうぞ。
あれから色々と経った…折紙は今、ASTを向かい撃つ為に裏で待機していた。
折紙「どう?」
琴里「今のところ精霊は出てないわ……けど変ね。ASTがそこら辺にうじゃうじゃいる…士道、早速働いてもらうわ。準備なさい。」
士道「分かった。」
恭平「──もう彼を実践登用するのですか、司令?」
琴里「私の判断にケチをつけるなんて、偉くなったものね神無月。バツとして今から良いと思うまで豚語で喋りなさい?」
恭平「ぶ、ブヒィ!?」
折紙「あほくさ…」
士道「……いや、琴里、神無月さんの言う事ももっともだと思うんだが……」
琴里「あら、士道ったら豚語が理解できたの? さすが豚レベルの男ね?」
士道「ぶ……っ、豚を舐めるなよ! 豚は意外とすごい動物なんだぞ!」
琴里「知っているわ、きれい好きだし力も強い。なんでも犬より高度な知能を持っているという説もあるとか。だから有能な部下である神無月や…」
恭平「ブヒィ…」
琴里「尊敬する兄である士道に…」
士道「は?」
琴里「私達を裏でサポートしてくれている雌豚折紙に…」
折紙「酷い!絶対に恨んでやるぅ!」
※本来の折紙はこんなことは言いません。
琴里「ふふふ…最大限の経緯として豚と言う呼称を使っているのよ。豚。この豚。」
士道「……ぐぐっ」
琴里「士道、アナタ凄いラッキーよ…モニターに絵があるのが分かるかしら?」
士道「あ、あぁ…」
琴里「それは地図よ。高校に赤いアイコンが一つ…そして赤いアイコンの周囲にいくつかの小さな黄色いアイコンが表示されているでしょ?」
士道「あ、あぁ…」
琴里「赤いのが精霊、黄色いのがASTよ?」
士道「ラッキーっていうのは…もしかして…」
琴里「えぇ、ASTは先程から動いていないわ。恐らく精霊が出てくるのを待ってると思うわ。」
士道「なんでまた、突入しないのか?」
折紙「私のと違って… 火力全開の戦闘をメインにしてるから建物の中で迂闊に戦うのは不得手なの。」
琴里「そうね…折紙のは単体用に作られた武装とは違ってASTは狭い屋内での戦闘を目的として作られたものではないわ。」
実際に私のは突如として現れたライダーの怪人みたいな相手に対抗する前提で開発した代物……まぁ、多人数でも戦えるようには調整してはいるけど…
琴里「いくら
琴里が指をパチンと鳴らすと、それに応じてスクリーンに表示されていた画像が実際の高校の映像に変わり始めた。
学校の校庭には浅いすり鉢状のくぼみが出来ていて、その周りの道路や校舎の一部も綺麗サッパリに削り取られていた。
琴里「校庭に出現後、半壊した校舎に入り込んだみたいね。こんなラッキー滅多にないわよ。ASTのちょっかいなしで精霊とコンタクトが取れるんだから。」
士道「……なるほどな。ところで折紙は?」
琴里「もしASTが現れた時に対処して貰う予定よ…あ、それと例のアイコンだけど…イレギュラーが現れる際は紫色のアイコンが出てくるから気をつけてね?」
士道「あぁ。」
その言葉を聞いて、現在の状況がどれだけ有り難いものかを理解できた士道。
琴里「ん、じゃあ早いところ行きましょうか。──士道、インカムは外してないわね?」
士道「あ、あぁ…」
琴里「よろしい。カメラも一緒に送るから、困ったときはサインとして、インカムを二回小突いてちょうだい。」
士道「ん……了解した。でもなぁ……」
琴里「安心なさい士道。フラクシナスクルーには頼もしい人材がいっぱいよ?」
士道「そ、そうなのか?」
疑わしい顔で士道が返すと上着をバサッと翻して立ち上がった琴里…
琴里「たとえば、五度もの結婚を経験した恋愛マスター・
士道「いやそれ四回は離婚してるってことだよな!?」
折紙「バツ4…」
琴里「夜のお店のフィリピーナに絶大な人気を誇る
士道「それ完全にお金の魅力だろ!」
折紙「お金は大事だよ〜♪」
琴里「恋のライバルに次々と不幸が…午前二時の
士道「絶対呪いかけてるだろそれ!」
折紙「絶対ライバル殺すヤンデレガール…」
琴里「千人の嫁を持つ男
士道「ちゃんとz軸のある嫁だろうな!」
折紙「同じ文庫の某ハーレムアニメの主人公みたい…」
ただし中の人は某白塗り海賊ピエロである。
琴里「その愛の深さゆえに、今や法律で愛する彼の半径五百メートル以内に近づけなくなった女
士道「全員不安になる面子ばかりじゃねぇーか!いい加減にしろ!?」
令音「……皆、クルーとしての腕は確かなんだ。」
士道「そ、そう言われましても……」
琴里「いいから早いところ行ってきなさい。精霊が外に出たらASTが群がってくるわよ?」
士道「……ってッ、こ、このやろ……」
琴里「心配しなくても大丈夫よ。士道なら一回くらい死んでもすぐコンティニューできるわ。」
士道「っざけんな、どこの神ゲーマーだよそれ…」
琴里「ヴァーハッハッハッハッ!妹の言う事を信じない兄は不幸になるわよ?」
士道「兄の言うこときかない妹に言われたかねぇよ…」
士道と琴里の会話を見た折紙は別の場所に移動する。
士道「どこに行くんだ?」
折紙「私はフラクシナスのハッチから出撃する。もしASTが何かやらかしたら、私が動かないと。」
士道「そうか…頼りにしてるぜ折紙。」
折紙「うん。」
折紙「グッドラック」
士道「おう。」
士道が転送されたのを確認すると、琴里は折紙に士道と同じタイプのインカムとタブレット端末を渡してきた。
琴里「折紙、やり方は分かるわね?」
折紙「えぇ。後は任せてちょうだい。」
折紙side…
恭平「ハッチ開きました。どうぞ。」
折紙「鳶一折紙、出ます!」
私がフラクシナスから出発したと同時に五河くんが転送された場所は私達の教室だった。
士道『──ここ、二年四組。俺のクラスじゃねぇか』
琴里『あら、そうなの。好都合じゃない。地の利とまでは言わないけど、まったく知らない場所よりよかったでしょ?』
折紙「私も今、向かうわ。なるべくASTを刺激しないようにしなきゃ…」
そんななか折紙は目元のスクリーンで五河くんが精霊と接触するところ目撃する。
士道『……やぁ、こんばんわ、どうしたの、こんなところで…』
映像越しに見ても夕陽に照らされる十香ちゃんは綺麗だった。
十香『──ぬ?』
士道『……ッ! や、やぁ―』
十香ちゃんは五河くんに対して開幕の一発を放った。まぁ無理もない…まだ封印されていないのだから…
士道『ぃ……ッ!?』
琴里『士道!』
士道『ま……待ってくれ! 俺は敵じゃない!』
五河くんの言葉が通じたのか放たれ続けた光線を止めた十香ちゃん。
士道『は、入って大丈夫なのか……?』
琴里『見たところ。迎撃準備はしてないわ。やろうと思えば、壁ごと士道を吹き飛ばすなんて容易いはずだし。──逆に時間を空けて機嫌を損ねてもよくないわ。行きましょう』
折紙「殺す意思はないと思うよ。」
五河くんは改めて扉の無くなった教室の前に立つ。十香ちゃんが向ける視線は猜疑と警戒が満ちていた。
士道『とーとりあえず落ち着い―』
十香『―止まれ』
一歩踏み込もうとしたところで光弾が五河くんの立っている前の足元の床を焼く十香ちゃん。
十香『おまえは、何者だ』
士道『っ……あぁ、俺は──』
琴里『待ちなさい』
私にもインカム越しに琴里ちゃんの声が聞こえてるから程なくしてタブレット端末に選択肢が表示される。
琴里『これだと思う選択肢を選びなさい! 五秒以内』
1:俺は五河士道。君を救いにきた!
2:通りすがりの一般人ですやめて殺さないで…
3:人に名を訊ねるときは自分から名乗れ!
うわぁ…3がキツすぎ…このなかだったら1番が妥当だと思うけど…皆の回答は…
『──みんな私と同意見みたいね』
何故か3を選んでいたのだ。もぉーちゃんと考えてよみんな…
恭平『1は一見王道に見えますが、向こうがこちらを敵と疑っているこの場で言っても胡散臭いだけでしょう。それに少々鼻につく…』
令音『……2は論外だね。万が一この場を逃れることができたとしても、それで終わりだ。』
神無月さんも令音さんもちゃんと状況を見てます!?五河くんのデビュー戦ですよ!こんなんでいいんですか!
琴里『そうね。その点3は理に適っているし、上手くすれば会話の主導権を握ることもできるかもしれないわ。』
琴里『士道。聞こえる? 私の言う通りに答えなさい』
士道『お、おう』
琴里『──人に名を訊ねるときは自分から名乗れ』
士道『”──人に名を訊ねる時は自分から名乗れ”……って』
画面越しで困惑した状態で絶句している私はつい口で…
折紙「なに余計なこと考えてるのよラタトスクの人達は…」
しかし時すでに遅し…十香ちゃんは不機嫌な表情になって両手で光の球を作り出し、それを五河くんに投球。1階まで貫通させる大穴を開け、五河くんを教室の端まで吹き飛ばしてしまうのだった…
次回
・十香との邂逅その2