【全9話】魔術情報瓶詰学・秋季課題レポート 作:taku1531
差出人 ゴードン・サムナー教授
宛先 スティング・スウィフティーズ
件名 Re: Re: Re: Re: Re: 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポートの提出
ミス・スウィフティーズ
お気遣いありがとう。幸いにして、君のレポートを読んだ後でも十分に食事とコーヒーを楽しむ時間はあるようだ。
少なくとも一夜かけてあの出来かね?
差出人 スティング・スウィフティーズ
宛先 ゴードン・サムナー教授
件名 Re: Re: Re: Re: Re: Re: 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポートの提出
サムナー教授
い、いえ! あくまで添付を忘れていただけでじっくりと課題はこなしており……
それにレポート要領にある4枚という条件は満たしています!
差出人 ゴードン・サムナー教授
宛先 スティング・スウィフティーズ
件名 Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポートの提出
ミス・スウィフティーズ
もし時間があれば、学生が提出したレポートの枚数と余白の面積でグラフを作りたいと考えている。
私の予測だとピークは「表紙込みで4枚」に出るだろう。
さて、それはさておき君は確かに量において要項を満たしていた。問題は質だ。
魔術情報瓶詰学の講義において秋季は情報伝送プロトコルの種類、及びその伝送の実装方法について話した。君はどこまで理解しているのか、このレポートでは推し量ることができない。
いまのところ私は、君が授業中なにも聞いていなかったという推測を立てている。
差出人 スティング・スウィフティーズ
宛先 ゴードン・サムナー教授
件名 Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポートの提出
サムナー教授
そんなことありません!
授業中の異世界とかの話をよく覚えています! とっても不思議で面白かったです!
差出人 ゴードン・サムナー教授
宛先 スティング・スウィフティーズ
件名 Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: Re: 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポートの提出
ミス・スウィフティーズ
なるほど。
確かに私は授業中に異世界への情報伝送について話した。
異世界の存在に関してはELT-SDiM実験によって証明されている。魔術情報瓶詰学における大きな未達成の課題として異世界への情報伝送があり、現状考えられている手段では成功率は10-300程度。
そのため達成は非現実的で、この成功率を高めるのが将来の課題であると。
しかし、これはあくまで講義中にした十分程度の雑談にすぎない。残りの時間のほとんどは現在すでに実用レベルで確立されている情報伝送プロトコルについての講義であった。
確かに君のレポートでは実用化されている情報伝送プロトコルを利用しているが、私がレポートで期待したのは店売りのソフトを実行するボタンをゴーレムに叩かせることではない。
最低限、このアカデミーに所属している教授全員への選択的な伝送を実装するように。
差出人 スティング・スウィフティーズ
宛先 ゴードン・サムナー教授
件名 魔術情報瓶詰学 秋季課題レポート_修正版(1)の提出
サムナー教授
お疲れ様です。スウィフティーズです。
教授からのご指摘を受けて、レポートを修正しました。
ご確認ください。
以上です。